JPS6143130Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はガスによる焙焼器に関し、特に焙焼器
内に設ける焼網の高さを簡単に変え調節できるよ
うにした焙焼器に係る。

従来のガス焙焼器では、焼く品物によつてガス
バーナと焼網の間隔を変えている。この調整は、
側板の内壁に対向して設けた、夫々上下二段の案
内溝に焼網を挿込んで、案内溝の溝の位置で高さ
の調節を行なつているが、焼網を内部の案内溝に
挿込むことは面倒であり、特に魚を焼く時でき油
汁が案内溝に付着し案内溝が見にくく、目測で挿
込むため高さを間違つたりする欠点があつた。

本考案は斯様な欠点に鑑み、この問題に対処す
るもので、即ち、何れか一面に脚部を設けた焼網
を本体内のバーナの上部に設けた誘導板上に所望
する面を載せ、脚部によつて高さの調節を行うも
のである。従つて予じめ焼く品物により焼網面を
決めて誘導板に沿つて挿込めば自ずから高さが解
るもので、高さの設定を簡単に確実に行うことを
目的としたものである。

以下本考案に係る焙焼器の一実施例を添付図面
に基いて具体的に説明する。

１は焙焼器本体で、正面に開閉可能な開閉板２
と上板に排気孔３を設け、内部には、側板１′，
１′の内壁に沿つて対向したバーナ４，４を配装
し、そのバーナ４，４の上部には、内壁から先端
を下向に傾斜して張出した油汁誘導板５，５を設
け、本体底面１″上に挿脱可能な受皿６に焼く時
生じる油汁を誘導している。従つてこの誘導板
５，５は油汁によるバーナの焔を消火しない保護
を行つている。

誘導板５，５の上部には、上板内面に取付けた
輻射板８を傾斜させ、その上部を排気孔３に通ず
るようにして、排気は輻射板８に沿つて排気孔３
から放出するようになつている。

前記誘導板５，５上には挿脱できる焼網９を載
置する。この焼網９は第３図に示すように、一方
面の正隅又は適宜の位置に脚部１０，１０を設
け、この脚部１０により反対面を使用した場合高
さを異るようにして調節を行うものである。

本考案は前記の構成で明らかなように、例えば
焼網９上で焼く場合、焼網９を誘導板５，５上に
挿込むとき、脚部１０をもたない面を使用する場
合と、脚部１０側を使用する場合では脚部の高さ
ｈだけの差ができる。従つて脚の高さｈだけが調
節できる。

本考案は上述のように、正面側に開閉板２と上
板に排気孔３を有し、内部に側壁１′，１′に沿つ
て対向したバーナ４，４を配してなる焙焼器１に
おいて、バーナ４，４の上部には両側板１′，
１′から対向方向に先端を僅かに下向に傾斜させ
た油汁誘導板５，５を張出して設け、更に、この
誘導板５，５上には、一方の面に脚部１０を設け
た焼網９の所望面を挿脱可能に載置させてなるも
ので、焼網９の高さを変えたい場合には焼網９の
受面を変えて内部の誘導板５，５に沿つて挿込み
載置するだけで調整でき、従来の案内溝に挿込む
ような面倒がなく簡単であり、更に、従来のよう
に間違もなく設定位置は正確である等の効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る焙焼器の一実施例を示した
もので、第１図は縦断側面図、第２図は第１図
−線の縦断正面図、第３図は焼網の斜視図であ
る。 １……焙焼器本体、１′……側板、１″……底
面、２……開閉蓋、３……排気孔、４……バー
ナ、５……誘導板、６……受皿、８……輻射板、
９……焼網、１０……脚部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 正面に開閉板を設けた開口部と上面に排気孔を
   有し、内部には側壁に沿つて対向させたバーナを
   配してなる焙焼器において、この焙焼器内には側
   壁に配した前記バーナの上部に、両側壁から対向
   方向に、水平部と先端を僅かに下向に傾斜させて
   バーナより少し張出させた汁誘導板と汁誘導版の
   上部に、上部を排気孔に通じて傾斜させた輻射板
   を設け、更にこの汁誘導板の水平部上には、一方
   の面に安定して支持する脚部を設けた焼網の所望
   面を挿脱可能に載置させたことを特徴とした焙焼
   器。