JPS6142776Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、締着作業が容易に行い得る便利な簡
易締付具に係るものにして、一実施例を示す添付
図面を参照にして構成を詳述すると次の通りであ
る。

角柱状の長尺主柱１の上端に固定板２を固着
し、且つ長尺主柱１に上締着板３を下締着板４と
を上下にスライド自在に貫挿係合し、この下締着
板４に、下締着板４を長尺主柱１に固定る固定ボ
ルト５を螺着し、前記固定板２に、前記上締着板
３を下方へ押圧する締着ボルト６を螺着し、この
締着ボルト６の頭部に蝶状の回動板７を固定し、
この回動板７の左右両側部の両指面が当たる部分
に吊下げ孔を兼ねる滑り止め孔８ａ，８ｂを２個
形成して成るものである。

本図の固定ボルト５は締着ボルト６と同様な蝶
状の回動板９が固定されている。

符号１０は抜止め部、１１は木材、１２は鋸で
ある。

この種の簡易クランプは締ハタ・ハタ金・グル
ーイングクランプと呼ばれる種類に属し、家具・
建具・日曜大工等の接着用の道具又は、重ね切り
用の道具として用いられている。

本考案は上述のように構成したから、第３図の
ように木材１１の重ね切りに使用する場合には、
上締着板３と下締着板４とを上下にスライドさせ
て、両者で木材１１を挟み、下締着板４を固定ボ
ルト５によつて長尺主柱１に固定し、そして回動
板７を両指で廻して、締着ボルト６を下降させ、
この下降によつて上締着板３を下方にスライドさ
せて上締着板３を押圧し、よつて下締着板４と上
締着板３とにより木材１１を強く挟持することに
なり、この状態で鋸１２で重ね切りすることがで
き、即ち、極めて容易にクランプし得ることにな
る。

特に、回動板７の左右両側部の両指面が当たる
部分に滑り止め孔８ａ，８ｂを２個穿設したか
ら、回動板７を廻して締着する時に、丁度回動板
７を廻す両指が滑り止め孔８ａ，８ｂに一部没入
し、而して滑り止め作用が生起され、それだけ楽
に廻動し得ることになると共に強い締着力を付与
し得ることになる。

更に、滑り止め孔８ａ，８ｂの存在によつて、
商品の陳列・保管等での吊下げ孔ともなり、より
一層有効的である。

以上のように本考案によれば、締着作業が容易
に行い得る等の秀れた実用上の効果を奏する簡易
締付具を提供することとなる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すものにして、第
１図は斜視図、第２図は要部の正面図、第３図は
使用状態図である。 １……長尺主柱、２……固定板、３……上締着
板、４……下締着板、５……固定ボルト、６……
締着ボルト、７……回動板、８ａ，８ｂ……滑り
止め孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 角柱状の長尺主柱の上端に固定板を固着し、且
   つ長尺主柱に上締着板を下締着板とを上下にスラ
   イド自在に貫挿係合し、この下締着板に、下締着
   板を長尺主柱に固定する固定ボルトを螺着し、前
   記固定板に、前記上締着板を下方へ押圧る締着ボ
   ルトを螺着し、この締着ボルトの頭部に蝶状の回
   動板を固定し、この回動板の左右両側部の両指面
   が当たる部分に吊下げ孔を兼ねる滑り止め孔を２
   個形成して成る簡易締付具。