JPS6142669Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は鉛蓄電池用格子体鋳造装置の改良に関
するものである。

従来第１図に示す格子体鋳造装置１′では金型
２より放出された格子体は固定式シユート３の上
面を滑り落ち、搬送用平ベルト４の上面を抑えロ
ーラー５により加圧されながら搬送されて切断用
シエアー６に入り切断されていた。該方式の格子
体鋳造装置１では、金型２より落下してくる格子
体が固定式シユート３上を滑り、搬送用平ベルト
４上へ移乗した時、低アンチモン合金もしくはカ
ルシユウム合金よりなる柔い格子体の場合には搬
送用平ベルト４の滑り摩擦抵抗や、抑えローラー
５への衝突による、外力により格子体が変形する
惧れを有していた。

本考案は上記の如き欠点を除去するもので、格
子体鋳造装置に可動式シユートを設けたものであ
る。

第２図に示す格子体鋳造装置では、固定式シユ
ート３に替え、シユート駆動用カム７により上下
運動可能なる可動式シユート８を取り付けた。該
可動式シユート８は、従来の搬送用平ベルト４に
替え、第３図に示すように切欠部９を有する可動
式シユート８と搬送用Ｖベルト１０とが組み合わ
されている。該格子体鋳造装置１では金型２より
放出された格子体は、シユート駆動用カム７によ
り搬送用Ｖベルト１０の上面よりもち上げられた
可動式シユート８上に落下する。可動式シユート
８は格子体の進行方向に対し、上り傾勾になつて
おり、その摩擦と相俟つて、滑らかに制動され、
その後可動式シユート８はシユート駆動用カム７
により下げられるが、その時格子体が搬送用Ｖベ
ルト１０に接触し搬送される。

上記の如き格子体鋳造装置１においては、従来
の格子体鋳造装置１′によつて格子体の変形によ
り製造出来ないような柔い格子体例えば、アンチ
モン含有率３％以下の合金もしくはカルシユウム
金からなる格子体の製造も可能となる。

上述せる如く、本考案は格子体の変形を防止し
得る等実用的価値甚だ大なるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の固定式シユート付格子体鋳造装
置の概略図、第２図は本考案における可動式シユ
ート付格子体鋳造装置の概略図、第３図は本考案
による可動式シユート部の概略斜視図である。 １は格子体鋳造装置、２は金型、７はシユート
駆動用カム、８は可動式シユート、９は切欠部、
１０は搬送用Ｖベルト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 鉛蓄電池用格子体鋳造装置において、金型の下
   方に、シユート駆動用カムにより上下作動可能に
   して切欠部を有する可動式シユートを設け、搬送
   用ベルトは切欠部において作動してなる鉛蓄電池
   用格子体鋳造装置。