JPS6141890B2 - - Google Patents

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JPS6141890B2
JPS6141890B2 JP57107775A JP10777582A JPS6141890B2 JP S6141890 B2 JPS6141890 B2 JP S6141890B2 JP 57107775 A JP57107775 A JP 57107775A JP 10777582 A JP10777582 A JP 10777582A JP S6141890 B2 JPS6141890 B2 JP S6141890B2
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Yoshihiro Chikamatsu
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Ichimaru Pharcos Co Ltd
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q19/00Preparations for care of the skin
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/96Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing materials, or derivatives thereof of undetermined constitution
    • A61K8/97Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing materials, or derivatives thereof of undetermined constitution from algae, fungi, lichens or plants; from derivatives thereof
    • A61K8/9783Angiosperms [Magnoliophyta]
    • A61K8/9789Magnoliopsida [dicotyledons]
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K2800/00Properties of cosmetic compositions or active ingredients thereof or formulation aids used therein and process related aspects
    • A61K2800/80Process related aspects concerning the preparation of the cosmetic composition or the storage or application thereof
    • A61K2800/85Products or compounds obtained by fermentation, e.g. yoghurt, beer, wine

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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は蒸煮大豆に納豆菌を繁殖させて、熟成
して得られる、食用「納豆」をスタート原料とな
し、これをもとに、その抽出物を得て、化粧品類
をはじめ、食品類に応用することに関するもので
ある。 納豆は、栄養価の高い食品の1つとして、わが
国においては、古くから食用に供されてきたが、
しかし欠点としては、長期間の保存は異臭(クサ
ミ)が発生するために、すべての人々が好んで食
べるには至つていなかつた。又、納豆特有の糸引
状の粘性物は、これもまた敬遠する人々も多く、
したがつて納豆自体は、嗜好的な側面をもつた食
品として、現在に至つている。 そこで、本発明者らは納豆中の異臭を除去し、
栄養成分を損うことなく抽出して、これを食品に
利用することを当初考え、種々の検討を加えた。
その結果、納豆中の糸引粘性物を主体に抽出した
抽出物は、その成分の主体は蛋白質であり、これ
は栄養的にも優れているばかりか、さらに保湿滑
性効果に優れ、とくに肌に塗布すれば、すべすべ
した潤滑作用を示すことから、栄養保給のみなら
ず、化粧料への利用が有利であることを見出し
た。そこで、本発明者らは、さらに化粧料への応
用に関し、さらに検討を加え、抽出法と収量及び
保湿効果との関係について研究を続け、以下に述
べるごとく、本発明を完成した。 従来、納豆からの抽出物を化粧料に用いた例
や、あるいは食用として抽出物を用いた例は、他
に見当らなかつたが、本発明における納豆からの
抽出法としては、操作も簡単であるから、新しい
利用分野が展開されるものと期待される。すなわ
ち、納豆自体は食べられなかつた人々でも、その
抽出物による飲料とか、あるいは顆粒状となし、
さらには、錠剤やゼラチンカプセルに充填するな
どの加工により、適当な賦形剤や他の栄養剤と混
合して用いるなど、化粧品以外においても利用出
来やすいものである。 〔実施例 1〕 納豆を、あらかじめ加熱滅菌し、これに水を加
えて破砕し、カユ状物となしたら、次にカユ状物
を濾過して、その濾液を得る。この濾液は粘稠な
液であるが、次に水に混和しないところの公知な
溶媒である、たとえばクロロホルム、酢酸イソア
ミル、酢酸イソプロピル、酢酸イソブチルなどの
エステル類、n―ヘキシルアルコール、デシルア
ルコールなどのアルコール類、n―ヘキサン、n
―ヘプタン、ベンゼン、石油エーテル、シクロヘ
キサンなどの炭化水素から選びだした、いずれか
の一種の溶媒を、濾液に対して10〜50%程度を加
えて、よく撹拌させてから、一昼夜程度、冷暗所
に静置し、これによつて水層部〔A層〕と溶媒層
部〔B層〕とに分離し、A層を分取した後に、A
層に対し水に混和する溶媒である、たとえば、公
知なエタノール、メタノール、アセトン、プロピ
ルアルコールなどから選んだ一種類を、A層に対
して30〜90%程度を加えて撹拌する。撹拌後は一
昼夜程度、冷暗所に静置し、沈澱物層〔C層〕と
上澄液層〔D層〕に分離し、C層を分取し、沈澱
物を取り出す。このものは、粘性の高い蛋白質を
主体とする抽出物である。この抽出物は、さらに
減圧下で溶媒や水分を除去することにより、次第
にゴムノリ状の弾力性のある固形状物となるが、
化粧料や食品に用いるときは、再度、水に分散し
た懸濁(乳状)物を用いる。 〔実施例 2〕 上記した実施例1の工程中で分離したB層を用
い、これを減圧蒸留して完全に溶媒を除去する
と、油脂類が残留する。このものには、納豆特有
のクサミ(異臭)が移行しているも、これをアル
カリでケン化させてから、その不ケン化物を、エ
ーテル又はn―ヘキサンを加えて振取し、フイト
ステロールを主体とする抽出物を得た。この工程
を得たものは、異臭が除去されている。 〔実施例 3〕 前記した実施例1の工程中で分離したD層を用
い、これを減圧蒸留して完全に溶媒を除去し、
NaCl、KCl、Na2SO4の内、いずれかの一種によ
る水溶液に添加し、これによつて析出された成分
を分取し、次いで弱アルカリ性50%メタノールに
溶解させてから、濾過して濾液を取りだし、減圧
濃縮することによつて、イソフラボンを主体とす
る、色素成分からなる抽出物を得た。 以上の実施例1〜3で得られた各抽出物の総収
量は、納豆5Kgから約250〜300g程度であつた。
その内、蛋白質を主体とする抽出物(実施例1で
得た抽出物)が、ほとんどであつて、86〜90%を
しめ、残りはフイトステロールを主体とする抽出
物(実施例2で得た抽出物)が3〜6%、イソフ
ラボンを主体とする色素成分からなる抽出物は、
1〜3%程度であつた。 前記実施例で得られたエキスは、それぞれ単独
で、化粧料や食品に用いることも可能であるが、
とくに実施例1で得た、蛋白質を主体とする抽出
物は、粘度が高く、濃縮した液体状態で50〜
80cps前後の数値を示す。この粘度は、保湿滑性
を示し、又エタノールや水の混液中では、実施例
2〜3で得られたところの各抽出物とも良く混和
し、滑性が高まる。すなわち、すべすべした、べ
たつき感のない、保湿効果を有するもので、化粧
料や食品にも用いられやすい。又、味も良好であ
り、納豆特有のコクを出すには、蛋白質を主体と
する抽出物のみよりも、実施例2や3で得たとこ
ろのステロールを主体とする抽出物や、イソフラ
ボンを主体とする色素成分からなる抽出物を併用
すると良い。 基本的には、適当な香料や清涼剤を加え、水や
エタノールなどにより希釈すれば、簡単な化粧水
や、飲料として用いることが出来るも、その際の
抽出物の添加量又は含有量としては、粘度数値を
もとに、10〜30cps程度に調整すると、納豆抽出
物が示す特有の滑性フイリングが良好となる。湿
潤滑性効果は、ヒアルロン酸などの酸性ムコ多糖
体と類似しており、べたつき感がないのが特徴で
ある。つまり、コラーゲンやアルブミンなどのよ
うな、動物由来の蛋白質をもとにした保湿効果と
異なり、べたつきがなく、さらつとした感触が得
られる。 次に、前記の実施例においては、原料である納
豆を、あらかじめ加熱滅菌してから抽出する方法
を採用したが、高粘度な抽出物を得るには、加熱
滅菌に要する時間が長くなるほど、低下すること
がわかつた。そこで、高粘度な抽出物を得るため
に、滅菌操作について、さらに再検討を加えるこ
とにした。つまり、滅菌操作について、抽出の際
の中間工程や、最終工程などにおいて、種々の検
討を加えてみたが、いずれも作業性は細菌の増殖
などにより困難であり、あらかじめ原料となる納
豆を滅菌させ、これをもとに抽出する方法が最善
であることがわかつた。そこで、さらに滅菌操作
について、粘度に影響しないで、工業的生産規模
においても有利な方法について、エチレンオキサ
イドガス滅菌を試みたところ、経過時間により、
むしろ粘度も高い抽出物が得られると共に、さら
に、収量的に増加することがわかつた。 〔実施例 4〕 納豆各々100gを用い、縦28cm×横15cmのハイ
ゼツクスフイルム滅菌用バツクに入れ、エチレン
オキサイドガスを第1表に示すごとく、所定時間
封入して放置したのち、細菌試験(寒天平板混釈
法)を行い、滅菌効果を判定したのち、それぞれ
のエチレンオキサイドガス殺菌済納豆について、
精製水1000mlを加えて、温度15±1℃で撹拌さ
せ、100rpmの回転数で1時間、緩やかに撹拌さ
せ、納豆表面にある糸引状の蛋白質を主体とす
る、粘稠物を抽出した。得られた粘稠な液を、吸
引濾過法により、濾紙(東洋濾紙No.65)で濾過す
る。次に、濾液に対して、同量のエチルエーテル
を加え、十分に振盪してから、分離する水層を採
り出して、これを減圧蒸留によつて、水を留去さ
せて固形物(蛋白を主体とする抽出物)を得る。
次に、アセトンで固形物を十分洗浄し、減圧下で
アセトンを留去させて、乾燥粉末を得る。収量
は、それぞれ第1表に示すごとくであつた。エチ
レンオキサイド滅菌処理における時間の経過と共
に、収量が増加し、粘度も上昇することがわかつ
た。又、水に対する溶解性も、加熱処理した納豆
から抽出したものに比べて高まる傾向を示した。 第1表は、エチレンオキサイド滅菌による、納
豆を用いて抽出された、蛋白質を主体とする抽出
物の収量及び粘度についてみたものである。尚、
溶解率(%)は、蛋白質を主体とする抽出物(実
施例4で得られた抽出物)各々1gを精秤し、20
℃の精製水250ml中に入れて撹拌し、回転数
300rpmで1時間行い、乳濁蛋白液となした後、
この液体を0.8ミクロンのメンブランフイルター
により、強制濾過させて、得られた透明な溶液に
ついて測定したものである。つまり、実施例1又
は実施例4において得られるところの、納豆から
抽出された蛋白質を主体とする抽出物は、水によ
く分散するも、乳白色又は乳黄色の懸濁液を呈す
るものであるが、透明な水溶液を呈した液体、す
なわち完全に水に可溶性の蛋白質部分は、ごくわ
ずかであり、第1表に示す溶解率は、この水溶性
蛋白質について示したものであり、粘度について
も、同液によるものである。つまり、納豆の有す
る特有の粘度は、水に乳濁分散するところの蛋白
質部分が、その主体をなしていることがわかつ
た。一方、実施例4によつて得られたところの、
蛋白質を主体とする抽出物の乾燥粉末自体が示す
粘度は、これを水に分散させて、一番高い数値の
上限は、100cps程度となり、平均的には80〜
90cpsにピークを示す。この結果、加熱処理した
納豆を用いるよりも、エチレンオキサイドガス滅
菌処理した納豆を用いる方が、枯草菌に対する殺
菌に有効なばかりでなく、同時に処理時間の延長
は、これにともなつて納豆から抽出される、粘稠
な蛋白質の量も増加することがわかつた。同時に
水に対する分散性及び溶解性も向上することが判
明した。この原因は、エチレンオキサイドが枯草
菌に附加して、殺菌効果を表わすと共に、納豆蛋
白にも附加して、これがために溶解性が向上し、
収量的にも増加を示したものと考えられる。
〔参考処方例〕
(1) 飲料 実施例1又は4で得た蛋白質を主体とする抽出
物を、水と少量のエタノール中で分散させ、粘度
を50cpsに調整した溶液 ……1〜30% 乳 酸 ……0.2 クエン酸 ……0.9 甘味料 ……3〜10 防腐剤(パラベン類) ……0.1 香 料 ……適量 精製水をもつて全量を100とする。 (2) 化粧料<ローシヨン> 実施例1又は4で得た蛋白質を主体とする抽出
物を、水を加えて分散させ、粘度を30cpsに調整
した溶液 ……5.0% 鯨ロウ ……2.0 ミツロウ ……16.0 流動パラフイン ……46.5 セチルアルコール ……2.0 精製水 ……26.8 ホウ砂 ……1.0 香料及びパラベン(メチル) ……適量 (3) <バニシングクリーム> ステアリン酸 ……16.0% ソルビタン・モノステアレート ……2.0 ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート
……1.5 実施例1又は4で得た、蛋白質を主体とする抽出
物 ……3.5〜4.5 プロピレングリコール ……10.0 香料及びパラベン(メチル) ……0.2 精製水をもつて全量を100とする。 (4) <化粧水> エタノール ……9.0% 乳 酸 ……0.2 クエン酸 ……0.9 ソルビツト ……4.0 香料、着色料、防腐剤 ……適量 実施例1又は4で得た蛋白質を主体とする抽出
物20%に、実施例3で得たイソフラボンを主体と
する色素成分を含有する抽出物0.8%を混和した
水溶液 ……20.0 精製水をもつて、全量を100とする。 (5) <コールドクリーム> ミツロウ ……10.0% セレシン ……10.0 ワリセン ……15.0 ラノリン 5.0 流動パラフイン ……17.5 オリーブ油又は米胚芽油 ……10.0 実施例1又は4で得られた蛋白質を主体とする
抽出物 ……3.0 実施例2で得られたフイトステロールを主体と
する抽出物 0.5 実施例3で得られたイソフラボンを主体とする
油出物 ……0.2 オリザノール ……1.0 精製水 22.7 香 料 1.0 防腐剤 ……0.3 〔保湿作用〕 次に、実施例1又は4で得られた蛋白質の保湿
作用についてみると、あらかじめ水で分散させ
て、粘度を30cps程度に調整させた溶液を用い、
これをさらに20倍希釈した液を検液とし、恒温恒
湿機により、設定した相対温度下において、検液
が逸出する水分量を、恒量に至つた時点で重量法
によつて求めた。標品としては、ピロリドンカル
ボン酸ナトリウムの5%含有水溶液を用いて比較
したが、その成積結果は第1図に示すごとく、ほ
ぼ同じ保湿作用を有していることがわかつた。一
方、前記試験に用いた20倍希釈液を用いて、次に
示す化粧水を作り、無添加の化粧水と、使用感に
ついて、40名の女性を対象にして、肌に対する塗
布試験を行つたが、その結果は第2表に示すごと
く、べたつき感がなく、すべすべした感触が良好
で滑性効果に優れ、さつばりとした使用感が得ら
れた。 (処方:化粧水) エタノール ……9.0% 乳 酸 ……0.2 クエン酸 ……0.9 ソルビツト ……4.0 抽出物の希釈液(粘度3〜5cps) ……8.0 香 料 ……0.1 精製水で全量100とする。
〔安全性〕
本発明による抽出物における安全性について
は、そのスタート原料が納豆であり、食用に供さ
れており、何ら問題はないものと推定されたが、
念のために、マウスによる経口投与により、実施
例1及び4において得られた、蛋白質を主体とす
る抽出物について、これを精製水で分散させて、
粘度を約30sps附近に調整した溶解液をもとに実
施したが、LD50値は40ml以上であり、何ら問題
なく安全性が高いものであると評価された。一
方、一次刺激性試験については、前記の溶解液を
もとに、48時間のパツチテストを、前述した使用
感応テストと同一の女性40名を対象に実施した
が、紅斑などの異状は認められなかつた。 さらに、注目されることは、実施例1や実施例
4で得られたところの、蛋白質を主体とする抽出
物には、保湿滑性作用と共に、チロジナーゼ活性
の阻害作用があり、さらに、この点に興味をもつ
て、実施例1〜4で得られた、それぞれの抽出物
において、追試を行つたところ、実施例2以外で
得られた抽出物には、いずれもその作用があるこ
とがわかつた。 したがつて納豆抽出物は、保湿滑性作用と共
に、肌の美白的効果も期待出来るものとして有利
なものである。第3表は、本発明の実施例1〜4
で得られたところの納豆抽出物が示す、メラニン
有色々素生成抑制作用について、インビトロにお
ける成績結果を示したものである。 試験における反応系は、L―チロジン(1.0
mg/ml)0.5ml、リン酸緩衝液(PH6.8)2.0ml、蒸
留水又は阻害剤液(抽出物)2.0ml、Cu++イオン
(1%溶液)0.05ml、チロジナーゼ(1mg/ml)
1.0mlにより、37.5℃の恒温槽中60分の反応を進
行させ、終了後に分光々度計640nmの吸光度を求
め、生成率を算出した。比較検体としては、アス
コルビン酸(ビタミンC)を用いた。
〔粉末化粧料〕
(1)実施例4で得た乾燥粉末 ……1〜70% ビタミンC ……0.3〜30 デンプンをもつて全量100となす。 (2)実施例4で得た乾燥粉末 ……90〜95% CMC又はアルギン酸 ……5〜10 (3)実施例2で得られた抽出物 ……1〜2% 〃 3 〃 ……0.3〜1 〃 4 〃 80〜95 オリザノール(微粉末化品) ……0.2〜0.3 ビタミンC ……1〜3 (4)実施例4で得られた乾燥粉末 ……95% アロエ多糖体粉末(ベラゲル―200)……0.3 ビタミンC ……3〜4 オリザノール(微粉末化品) ……0.6〜2.7 上記した粉末タイプの化粧料は、いずれも吸水
性(吸湿性)が高いため、充填溶器は密ぺいした
包装が良く、さらに1回分として、0.1〜2g程
度に分包状態にしておくと用い易い。この他、フ
アンデーシヨン類やパツク類などにも配合出来る
が、その際はとくに、シルクパウダーやシルクの
低分子化されたペプチドなどとの併用が良い。化
粧料向には、他の化粧料基剤との処方上、あらか
じめ、実施例1〜4で得られた抽出物を、自由な
組合せで混合し、水又は水とエタノール、あるい
は、水とエタノール及びポリオール系などの溶剤
中に分散溶解させた液を作り、これを配合するこ
とが便利である。 一方、実施例1〜4の抽出工程では、あらかじ
め加熱又はエチレンオキサイドガスによる、滅菌
処理した後の納豆を用いて、抽出処理操作に入つ
ているも、あらかじめ滅菌処理しない納豆を用い
て、抽出することも出来る。その際は、抽出処理
工程においては、なるべく20℃前後又は、それ以
下の温度で抽出処理を行い、とくに、得られた蛋
白質を主体とする抽出物については、これを減圧
下で濃縮して粉末とするか、凍結乾燥機にかけ
て、粉末となしたのち、最終工程において、この
粉末に対して、エチレンオキサイドガス滅菌処理
により、無菌化することが望ましいことがわかつ
た。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例1又は4で得られた、納豆か
ら蛋白質を主体とする抽出物の、水溶液としたも
ので、粘度が約3〜5cps附近に調整した状態に
あるものの、保湿作用を示すグラフ。 1は、本願抽出物の希釈液、2は、ピロリドン
カルボン酸ナトリウムの5%含有水溶液。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 納豆をあらかじめ加熱又はエチレンオキサイ
    ドガス滅菌してから、水を加えて破砕させた後、
    濾過を行い、得られた濾液に対して、水に混和し
    ない溶媒を加えて撹拌した後、冷暗所に静置し、
    これによつて分離された水層部を分取し、次に水
    層部に対して水に混和する溶媒を加えて撹拌後、
    冷暗所に静置し、これによつて分離された沈澱層
    部を取り出し、減圧下で溶媒や水分を除去して得
    られる、納豆由来の蛋白質を主体とする抽出物を
    含有する化粧料。 2 納豆をあらかじめ加熱滅菌又はエチレンオキ
    サイドガス滅菌してから、水を加えて破砕させた
    後、濾過を行い、得られた濾液に対して、水に混
    和しない溶媒を加えて撹拌した後、冷暗所に静置
    し、これによつて分離された水層部に対して水に
    混和する溶媒を加えて撹拌後、冷暗所に静置し、
    これによつて分離された上澄層を取り出し、減圧
    下で溶媒を完全除去してから、NaCl、KCl、
    Na2SO4の内、いずれか1種類による水溶液に添
    加し、これによつて析出した成分を分取し、次
    に、弱アルカリ性50%メタノールに溶解し、その
    濾液を減圧濃縮して得られた、納豆由来のイソフ
    ラボンを主体とする色素成分を含有する化粧料。 3 納豆をあらかじめエチレンオキサイドガス滅
    菌してから、水を加えてゆるやかに撹拌し、納豆
    表面にある、糸引状の粘稠物を剥離させて、水中
    に移行させ、ここで得られた粘稠液を濾過し、そ
    の濾液に対して、同量のエチルエーテルを加え
    て、充分に振盪を行い、分離した水層部を取り出
    して、減圧蒸留によつて水分を留去して得られた
    固形物に対して、アセトンを用いて充分に洗浄を
    行い、減圧下でアセトンを留去させて得られた、
    納豆由来の蛋白質を主体とする抽出物を含有する
    化粧料。
JP57107775A 1982-06-23 1982-06-23 納豆抽出物含有化粧料 Granted JPS58225003A (ja)

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