JPS6141428Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電磁作動装置に関するものである。

第１図に沿つて本考案の一実施例を説明する。

２は本体４に配設された筒状の電磁コイル、６
は同電磁コイル２の内方空間８に配置されたアー
マチユア、１０は同アーマチユア６を電磁コイル
２の磁界による付勢方向に抗して押圧するスプリ
ング、１４はアーマチユア６に設けられた環状溝
１６に係合する突起１８と同突起１８を支持する
フオーク２０とを有し本体４に枢支されたレバー
である。

上記レバー１４の揺動先端２２には、図示しな
いデイーゼルエンジン用の燃料噴射量制御ラツ
ク、又は噴射時期制御ラツクが連結され、又、電
磁コイル２には、デイーゼルエンジンの回転速
度、負荷及び温度等に応じた電流が供給される。

２４は、アーマチユア６の軸中心線の延長上に
同軸的に配置され、本体４内に摺動自在に保持さ
れた釣合わせ重りで、アーマチユア６と同一質量
を有している。同釣合わせ重り２４は、電磁コイ
ル２に近接していて磁界の影響がある場合には非
磁性体より形成され、又、磁界の影響がない程度
に離れている場合等には、アーマチユア６と同一
材質の磁性体により、又は非磁性体により形成さ
れる。

２６は本体４に枢支された補助レバーで、釣合
わせ重り２４の環状溝２８に係合する突起３０
と、同突起３０を支持するフオーク３２と、枢支
部３４に固着された歯車３６とを有している。同
歯車３６は、アーマチユア６に係合するレバー１
４の枢支部３８に固着された歯車４０と噛合して
おり、歯車３６と歯車４０は同一歯数で、レバー
１４の有効長さl₁と補助レバー２６の有効長さl₂
はl₁＝l₂に設定される。

上記実施例の作動について以下説明する。

電磁コイル２に制御された電流が供給される
と、スプリング１０の付勢力に抗して該電流に応
じアーマチユア６を図中下方に移動し保持する。
同アーマチユア６の位置に応じ、レバー１４を回
動し同レバー１４の揺動端２２に連結された燃料
噴射量制御ラツク、又は噴射時期制御ラツクを作
動する。

このとき、同時に歯車４０、歯車３６を介して
補助レバー２６も回動され、釣合わせ重り２４を
アーマチユア６と反対方向に、同一量変位させ保
持する。

上記作動において、本体４がデイーゼルエンジ
ンに設けられて振動が伝達され、又は車両等に搭
載されて該車両等の振動が伝達された場合、アー
マチユア６には電磁コイル２とスプリング１０の
付勢力に加えて上記振動による上下方向の慣性力
が伝達される。このため、アーマチユア６は、電
磁コイル２とスプリング１０の付勢によつて釣り
合つているにも拘らず、上下方向に移動される傾
向を有している。

一方、アーマチユア６と同一質量に形成された
釣合わせ重り２４も上記アーマチユア６と同一の
傾向を有しているが、同釣合わせ重り２４は、レ
バー２６、歯車３６、歯車４０及びレバー１４に
よつて、アーマチユア６と逆方向の変位を有して
いるため、釣合わせ重り２４の慣性による上下方
向の移動の傾向は、アーマチユア６と逆方向にな
り、両者の移動の傾向は打ち消される。

従つて、本実施例によれば、電磁コイル２とス
プリング１０の付勢力により制御されるアーマチ
ユア６と、同アーマチユア６と逆方向に変位する
よう連結された釣合わせ重り２４を有しているた
め、本体４の振動にも拘らずアーマチユア６の制
御を阻害することがなく、正確な制御を成し得る
効果を奏し、デイーゼルエンジンの燃料噴射量制
御ラツク、又は噴射時期制御ラツク等を制御する
よう構成した場合には、デイーゼルエンジンの振
動、及び車両等の振動の影響を皆無とし、正確な
制御を成し得る効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す概略説明図、
第２図は第１図の−断面説明図である。 ２：電磁コイル、６：アーマチユア、１０：ス
プリング、２４：釣合わせ重り。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 本体内に配置された電磁コイル、同電磁コイル
   の磁界内に配置されかつ同磁界内に摺動自在に支
   持されたアーマチユア、同アーマチユアを上記電
   磁コイルによる付勢方向に抗して押圧するスプリ
   ング、上記アーマチユアが対向する上記本体内に
   形成された凹所に摺動自在に配置された釣合わせ
   重り、上記アーマチユアに係止されたレバーと上
   記釣合わせ重りに係止された補助レバーとを歯車
   を用いて連結し上記アーマチユアと上記釣合わせ
   重りとが互いに逆方向に同距離移動するように構
   成された連結機構を備えたことを特徴とする電磁
   作動装置。