JPS6140884A - 生体補綴用セラミツク部材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、医科、歯科用の欠損骨補綴用のセラミック部
材に係るものである。

〈従来の技術〉 従来より生体の補綴材としてはチタン、ステンレス等の
金属材料が使用されているが、これは生体組織との親和
性がない上に、為置注があるために、昨今セラミック材
料が注目され始めた。

りん法例の最も多い材料はアルミナ材料であるが、これ
は、為置注はないものの、親和性と強度の点で問題があ
る。

一方、最近は１組織親和性に優れたリン酸カルシウム化
合物も使用され始めたが、これも強度の点で問題が残っ
ている。

理想的には （１）　　強度、靭性に優れ。

（２）為置注がなく。

（３）　　骨誘導性をもつ ことが望ましい。

〈発明が解決しようとする問題点〉 本発明は１以上の様な従来技術の問題点に鑑みてなされ
たものであり。

（１）強度、靭性に優れ。

（２）　　為置注がなく。

（３）　　骨誘導性 に優れた補綴材料を提供せんとするものである。

〈問題点を解決するだめの手段〉 （１１強度と靭性に関しては、芯部の材料として高強度
、高靭性部分安定化ジルコニアを使用することによって
解決。

（２）為置注、骨誘導性については、芯部ジルコニア材
料の上にリン酸カルシウム化合物を一体的に被覆するこ
とによって解決。

（３）　　ジルコニアとリン酸カルシウムは線膨張特性
が大きく異なり、単に被覆しただけでは剥離するので、
この点については、芯部ジルコニアに焼成前、生素地の
状態で、リン酸カルシウム化合物を塗付、被覆して、ジ
ルコニアの生素地表面部分にリン酸カルシウム化合物を
浸透させて、一種の混合層を形成させておき、ジルコニ
アの焼成温度で同時焼成させることによって。

剥離を防ぐ様にしたものである。

〈作　用〉 部分安定化ジルコニア（ｐ、ｓ、ｚ、　）は強度的には
セラミックの中で最も優れており、最高２ｏ　ｏ　Ｋｇ
／ｗＩ近くの曲げ強度を有している。また靭性について
も、セラミックの中で破壊靭性値は最高である。

曲げ強度は、最高２００Ｋｇ／ａｌ　、破壊靭生値（Ｋ
２Ｏ）は５〜９である。

従って欠損骨や歯根の補綴材としては十分な材料特性値
を有している。

しかしながら、生体との親和性については、為置注はな
いものの、新生骨の誘導性や周囲組織との融合性につい
てはむしろ期待できない。

そこで新生骨の誘導性や周囲組織との融合性に優れたリ
ン酸カルシウム化合物を、このジルコニア材料の表面に
被覆一体化して、これらの作用を創出させんとするもの
であるが。

ジルコニアセラミックの焼成体にリン酸カルシウムを塗
付して焼結しても、すぐ剥離してしまう。

本発明では剥離しない様にするために、ジルコニアの生
素地の状態でリン酸カルシウム化合物を塗付あるいは含
浸させて、焼成前に、これらの混合層を作っておき、境
界部で材料の性質が急変しない様にしている。ジルコニ
アセラミックからリン酸カルシウムへの材料組成の変化
が徐々に行われる様にしている。

この様な状態で、ジルコニアセラミンクの焼成温度で焼
成して、ジルコニアの焼成と同時にリン酸カルシウム化
合物の焼成、およびこれらの混合層の同時焼成を行わせ
る。

焼成温度は１５００〜１６００ｏＯで、十分に高いため
に、混合層には十分な拡散反応が行われ９強固な混合層
が得られる。

ジルコニアの焼成温度で同時焼成して、厚くて。

かつ十分に成長したジルコニアとリン酸カルシウムの混
合層を形成させるのが本発明の重要なポイントの一つで
もある。

〈実施例〉 を鋳込み成形により犬の大腿骨状に成形した。

石膏型から取り出し、生乾きの状態で１次に示す組成の
リン酸カルシウム化合物の懸濁液を表面に塗付した。

リン酸カルシウム化合物　　　７０ｖｒｔ％〜５０ｖｔ
ｔ％分　　散　　剤　　　Ａ　　　　１．００にバイン
ダー　　Ｂ　　　１．００９１；水　　　分　　　　　
　　　　３０ｖｒｔ％〜５０ｗＬ％リン酸カルシウム化
合物は生乾きのジルコニア生素地に吸いこまれ、浸透し
た。境界部にはこれらの混合層が得られた。

次に、これを乾燥した後、ジルコニアの焼成温度１５５
０６０で同時焼成した。

得られた焼成体の曲げ強度は１１’０１’４／ｗｉであ
り。

ジルコニアセラミック単体の強度とほとんどそん色なか
った。

断面の構造は、最表面はトリカルシウムフォスフエイト
（＋ｃｐ）、混合層の厚みは約ｓｏ／Ａ、芯部はジルコ
ニアセラミック（ｐ、ｓ、ｚ、）である。

次に、これの生体親和性をテストするために。

犬の大腿骨の部分に補綴した。

約３カ月後には１周辺の骨組織と完全に融合一体化して
いた。

以上のテストによって９本発明は生体親和性についても
極めて優れていることを確認することができた。

〈発明の効果〉 （１）　　高強度、高靭性で、補綴後の折損、欠損事故
を防止できる。

（２）新生骨誘導性８周辺組織との一体融合性に優れて
いる。

（３）　　表面層のリン酸カルシウム化合物層と芯材部
（ｐ、ｓ、ｚ、　）の剥離がない。

特許出願人　　株式会社　香　蘭　社 代表者　　　深　川　　　正

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 芯部がジルコニアセラミックから成り、該芯部セラミッ
   ク表面にリン酸カルシウム素材料が被覆一体化された構
   造であって、該表面被覆層は、該芯材セラミックを焼成
   する前に、該芯材に被覆され、該芯材焼成時、該芯材と
   一体的に焼結されてなるものであることを特徴とする生
   体補綴用セラミック部材。