JPS6140856A - セメント用中性化抑制剤 - Google Patents
セメント用中性化抑制剤Info
- Publication number
- JPS6140856A JPS6140856A JP16254184A JP16254184A JPS6140856A JP S6140856 A JPS6140856 A JP S6140856A JP 16254184 A JP16254184 A JP 16254184A JP 16254184 A JP16254184 A JP 16254184A JP S6140856 A JPS6140856 A JP S6140856A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- concrete
- cement
- carbonation
- polymer
- neutralizing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Saccharide Compounds (AREA)
- Soil Conditioners And Soil-Stabilizing Materials (AREA)
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
「産業上の利用分野」
本発明は、鉄筋コンクリート構造物の寿命を大幅に延長
することを目的としてコンクリートの中性化の速度を大
幅に遅延する技術に関するものである。
することを目的としてコンクリートの中性化の速度を大
幅に遅延する技術に関するものである。
「従来の技術」
従来から、鉄筋コンクリート構造物の寿命は50年から
60年度程度と考えられてきた。この寿命は、一般的に
は、コンクリート表面からコンクリートの中性化が進行
し、すなわちコンクリート中のセメントペーストは主と
して水酸化カルシウム及び水酸化アルカリ (NaOH
,KOH)によりPH12〜13の強塩基性を呈するが
、水酸化カルシウムは、水の存在下、炭酸ガスに触れる
と容易に中性化され、この中性化領域が鉄筋の位置にま
で達すると、鉄筋は発錆し、鉄筋コンクリート部材はそ
の耐力を失なうという現象によって決定される。この寿
命を延長させるための手段として、これまでに取られて
きた対策としては、 1)コンクリートの鉄筋に対するかぶり厚さを厚くする
。
60年度程度と考えられてきた。この寿命は、一般的に
は、コンクリート表面からコンクリートの中性化が進行
し、すなわちコンクリート中のセメントペーストは主と
して水酸化カルシウム及び水酸化アルカリ (NaOH
,KOH)によりPH12〜13の強塩基性を呈するが
、水酸化カルシウムは、水の存在下、炭酸ガスに触れる
と容易に中性化され、この中性化領域が鉄筋の位置にま
で達すると、鉄筋は発錆し、鉄筋コンクリート部材はそ
の耐力を失なうという現象によって決定される。この寿
命を延長させるための手段として、これまでに取られて
きた対策としては、 1)コンクリートの鉄筋に対するかぶり厚さを厚くする
。
2)コンクリートの水セメント比を小さくする。
3)気密性にすぐれた仕上げ材を、コンクリートの表面
に施す。
に施す。
などが挙げられる。
「発明が解決しようとする問題点」
しかるに、これらの対策は著しい、コンクリートの劣化
を未然に防ぐためには効果的ではあるが、鉄筋コンクリ
ートの寿命を大幅に延長する程の効果はない。
を未然に防ぐためには効果的ではあるが、鉄筋コンクリ
ートの寿命を大幅に延長する程の効果はない。
特に、仕上げ材によって中性化を抑制しようとした場合
に、短期的には効果は認められるが、仕上げ材自体の耐
久性が問題となり、信頼性の高い方法とは言えない。
に、短期的には効果は認められるが、仕上げ材自体の耐
久性が問題となり、信頼性の高い方法とは言えない。
「問題点を解決するための手段」、「作用」このような
実情に鑑み本発明者らは、コンクリートに添加すること
により、中性化抑制の効果を有する化合物の検討を行な
ってきた結果、本発明者等は、炭酸ガスを補集し錯化合
物を形成するものと推定されるある種の化合物をコンク
リート中に添加することにより、コンクリートの中性化
速度が著しく遅らされることを見出したものである。
実情に鑑み本発明者らは、コンクリートに添加すること
により、中性化抑制の効果を有する化合物の検討を行な
ってきた結果、本発明者等は、炭酸ガスを補集し錯化合
物を形成するものと推定されるある種の化合物をコンク
リート中に添加することにより、コンクリートの中性化
速度が著しく遅らされることを見出したものである。
すなわち、
一般式
〔式中、R1およびR2は、炭素数1〜4を有するアル
キル基を示し、Xは−CH2(:H2O−を示し、Yは
−CH2CH(CH3)0−を示し、mおよびnは0ま
たは1以上であって、m+nは1〜5の数である。Xお
よびYは任意の順序で配列している。すなわち、酸化エ
チレン又は酸化プロピレンの単独の付加物および重合物
或は、ブロック重合物又はランダム重合物を示す〕を有
する化合物一種または2種以上からなるものがセメント
の中性化抑制に効果あることを知得したものである。
キル基を示し、Xは−CH2(:H2O−を示し、Yは
−CH2CH(CH3)0−を示し、mおよびnは0ま
たは1以上であって、m+nは1〜5の数である。Xお
よびYは任意の順序で配列している。すなわち、酸化エ
チレン又は酸化プロピレンの単独の付加物および重合物
或は、ブロック重合物又はランダム重合物を示す〕を有
する化合物一種または2種以上からなるものがセメント
の中性化抑制に効果あることを知得したものである。
尚、前記一般式に於いて、アルキル基としては、メチル
基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、アリ
ル基、n−ブチル基、イソブチル基。
基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、アリ
ル基、n−ブチル基、イソブチル基。
ターシャリ−ブチル基などがあげられる。
XおよびYは酸化エチレン、酸化プロピレンの単独の付
加物および重合物或は、酸化エチレン。
加物および重合物或は、酸化エチレン。
酸化プロピレンのブロック又はランダム重合物からなり
、XおよびYは任意の順序で配列している。
、XおよびYは任意の順序で配列している。
m+nが6以上の場合は、界面活性剤としての機能を発
揮し、これは起泡性が高(なり、強度を低下させ好まし
くない。
揮し、これは起泡性が高(なり、強度を低下させ好まし
くない。
本発明の中性化抑制剤のコンクリート等への添加方法は
、通常の混和剤と同様に予め、混練水に添加してもよく
、一度練り上がったコンクリート等に添加しても良い。
、通常の混和剤と同様に予め、混練水に添加してもよく
、一度練り上がったコンクリート等に添加しても良い。
また、トランクミキサー車によってコンクリートが現場
に到着した後に添加しても良い。いずれの添加方法を採
用するかは、中性化抑制剤の種類および構造物の条件等
に応じて決めれば良い。
に到着した後に添加しても良い。いずれの添加方法を採
用するかは、中性化抑制剤の種類および構造物の条件等
に応じて決めれば良い。
本発明の中性化抑制剤は、セメントの種類、骨材の種類
、併用する混和剤および混和材料の制限を受けない。即
ち、セメントの種類としては、普通セメント、早強セメ
ント中庸熱セメント、高炉セメント、フライアッシュセ
メントなど通常市販されているセメントは適用できる。
、併用する混和剤および混和材料の制限を受けない。即
ち、セメントの種類としては、普通セメント、早強セメ
ント中庸熱セメント、高炉セメント、フライアッシュセ
メントなど通常市販されているセメントは適用できる。
また、その一部をフライアッシュ、水砕スラグ粉末、シ
リカ質混合材など置換することができ、この置換によっ
て本発明の目的が有利に達成される場合もある。
リカ質混合材など置換することができ、この置換によっ
て本発明の目的が有利に達成される場合もある。
さらに、コンクリート用減水剤、空気連行剤。
その他公知のコンクリート又はモルタル用混和材料と併
用することもできる。
用することもできる。
本発明の中には、微細な気泡を連行するものもあるが、
この場合には、公知の消泡剤を併用すると良い。
この場合には、公知の消泡剤を併用すると良い。
「実施例」
第1図に示す調合を有するコンクリートに対して、それ
ぞれ、本発明品11種比較品6種をセメント重量比4%
の量だけ添加した。添加は練りまぜ水に混入することに
より行なった。
ぞれ、本発明品11種比較品6種をセメント重量比4%
の量だけ添加した。添加は練りまぜ水に混入することに
より行なった。
10an X 10cm X 40c+nの直方体の供
試体を採取し、1週間20℃の湿空中で養生した後、2
週間、20°C160%R,H,の条件で乾燥させた。
試体を採取し、1週間20℃の湿空中で養生した後、2
週間、20°C160%R,H,の条件で乾燥させた。
これらの供試体を温度30℃、湿度60%R,H,、炭
酸ガス濃度5%の槽に中に入れ、1力月間この槽の中に
放置した。
酸ガス濃度5%の槽に中に入れ、1力月間この槽の中に
放置した。
この試験は炭酸ガスによるコンクリートの中性化を促進
するものである。
するものである。
1力月の後、各供試体を槽の中から取り出し、供試体を
中央付近で割り、割れた表面に、フェノールフタレイン
のエチルアルコール’4液(濃度1%)を吹きつけた。
中央付近で割り、割れた表面に、フェノールフタレイン
のエチルアルコール’4液(濃度1%)を吹きつけた。
コンクリートがアルカリ性を保っている部分では、表面
が赤色に変化し、中性化している部分では、表面は変色
しない。この方法により、表面の中性化深さを測定した
。
が赤色に変化し、中性化している部分では、表面は変色
しない。この方法により、表面の中性化深さを測定した
。
中性化深さの測定結果を第2図に示す。
「発明の効果」
以上の実施例から明らかなように、本発明品を含むコン
クリートにおいては、表面からの中性化速度が極めて遅
く、中性化深さで比較すると、局以下となっている。中
性化の進行は時間をTとした場合に、/Yに比例するこ
とが知られているので、ある一定の深さまで中性化する
のに要する時間を比較すると、本発明品を含むコンクリ
ートでは、通常のコンクリートに比較して約9倍の時間
を要することがわかる。即ち、実際の鉄筋コンクリート
構造物において、鉄筋のかふり部分のコンクリートがす
べて中性化するまでの時間が、本発明によれば、9倍に
延長できることを示している。
クリートにおいては、表面からの中性化速度が極めて遅
く、中性化深さで比較すると、局以下となっている。中
性化の進行は時間をTとした場合に、/Yに比例するこ
とが知られているので、ある一定の深さまで中性化する
のに要する時間を比較すると、本発明品を含むコンクリ
ートでは、通常のコンクリートに比較して約9倍の時間
を要することがわかる。即ち、実際の鉄筋コンクリート
構造物において、鉄筋のかふり部分のコンクリートがす
べて中性化するまでの時間が、本発明によれば、9倍に
延長できることを示している。
このように、本発明は、鉄筋コンクリート構括物の寿命
を伸ばすことに対して、極めて大きな効果を示すもので
ある。
を伸ばすことに対して、極めて大きな効果を示すもので
ある。
第1図は供試品のコンクリートの調合表を示す図表、第
2図は供試品の中性化深さの測定結果を示す図表である
。
2図は供試品の中性化深さの測定結果を示す図表である
。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ を有する化合物一種または2種以上からなるセメント用
中性化抑制剤。 式中、R_1およびR_2は、炭素数1〜4を有するア
ルキル基を示し、Xは−CH_2CH_2O−を示し、
Yは−CH_2CH(CH_3)O−を示し、mおよび
nは0または1以上であって、m+nは1〜5の数であ
る。XおよびYは任意の順序で配列している。すなわち
、酸化エチレン又は酸化プロピレンの単独の付加物およ
び重合物或は、ブロック重合物又はランダム重合物を示
す。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16254184A JPS6140856A (ja) | 1984-08-01 | 1984-08-01 | セメント用中性化抑制剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16254184A JPS6140856A (ja) | 1984-08-01 | 1984-08-01 | セメント用中性化抑制剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6140856A true JPS6140856A (ja) | 1986-02-27 |
Family
ID=15756564
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16254184A Pending JPS6140856A (ja) | 1984-08-01 | 1984-08-01 | セメント用中性化抑制剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6140856A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5009713A (en) * | 1986-02-25 | 1991-04-23 | Fujisawa Pharmaceutical Company, Ltd. | Cement composition and a process for preparation thereof |
US5970555A (en) * | 1997-05-20 | 1999-10-26 | Lg Electronics Inc. | Method and control apparatus of detecting eccentricity in drum washing machine |
US6158072A (en) * | 1997-07-14 | 2000-12-12 | Lg Electronics Inc. | Method for detecting cloth amount in drum washing machine |
JP2022055425A (ja) * | 2020-09-29 | 2022-04-08 | 大成建設株式会社 | 中性化抑制効果を備えたコンクリート部材の製造方法 |
-
1984
- 1984-08-01 JP JP16254184A patent/JPS6140856A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5009713A (en) * | 1986-02-25 | 1991-04-23 | Fujisawa Pharmaceutical Company, Ltd. | Cement composition and a process for preparation thereof |
US5970555A (en) * | 1997-05-20 | 1999-10-26 | Lg Electronics Inc. | Method and control apparatus of detecting eccentricity in drum washing machine |
US6158072A (en) * | 1997-07-14 | 2000-12-12 | Lg Electronics Inc. | Method for detecting cloth amount in drum washing machine |
JP2022055425A (ja) * | 2020-09-29 | 2022-04-08 | 大成建設株式会社 | 中性化抑制効果を備えたコンクリート部材の製造方法 |
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