JPS6140681B2 - - Google Patents

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JPS6140681B2
JPS6140681B2 JP54097974A JP9797479A JPS6140681B2 JP S6140681 B2 JPS6140681 B2 JP S6140681B2 JP 54097974 A JP54097974 A JP 54097974A JP 9797479 A JP9797479 A JP 9797479A JP S6140681 B2 JPS6140681 B2 JP S6140681B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
latex
acid
rubber
coagulant
cyclohexylamine
Prior art date
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Expired
Application number
JP54097974A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5622301A (en
Inventor
Tatsuya Koizumi
Hideo Kawaoka
Yoshishige Sada
Yutaka Kawaoka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanshin Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Sanshin Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanshin Chemical Industry Co Ltd filed Critical Sanshin Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP9797479A priority Critical patent/JPS5622301A/ja
Publication of JPS5622301A publication Critical patent/JPS5622301A/ja
Publication of JPS6140681B2 publication Critical patent/JPS6140681B2/ja
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
<産業上の利用分野> 本発明は、天然ゴムまたは合成ゴム用ラテツク
ス凝固剤に関するものである。 <従来の技術> 従来、天然ゴムまたは合成ゴム用ラテツクス凝
固剤としては硝酸カルシウムや塩化カルシウム等
の無機系凝固剤や、酢酸のシクロヘキシルアミン
塩に代表される有機系凝固剤が単数あるいは併用
されて使用されている。 このうち、硝酸カルシウム等の無機系凝固剤は
安価である反面、凝固力が強いため凝固力の調節
が困難であり、薄物を主体とする凝着ゴムに用い
た場合、ゴムが異常に固化するなどゴムラテツク
スに対して良好な物性を与えなかつた。 他方シクロヘキシルアミンの酢酸塩を主体とす
る有機系凝固剤はメタノールや水に対する溶解度
も大きいため使用場面も限定されず、凝固力の調
節が容易であるため凝着ゴム、特に薄物に均一な
製品を与える。しかし、シクロヘキシルアミンの
酢酸塩自体に特異的な臭気があり、ラテツクス製
造時に作業員に不快感を与え、且つゴムラテツク
スに対して塩自体の特有の臭気を残すため充分な
水洗が必要となる不具合があつた。 <発明の目的> 本発明の目的は、上記従来のラテツクス凝固剤
の欠点を解消し、ラテツクスから得られるゴム製
品中にラテツクス凝固剤が残留した場合にもゴム
製品の硬直化、着色化、有臭化などを招くことな
く、しかも優れた物理特性をゴム製品に与えるこ
とができる無臭性のラテツクス凝固剤を提供せん
とするにある。即ち、本発明はシクロヘキシルア
ミン酢酸塩が有する凝固剤としての優れた性能を
損うことなく、同時にシクロヘキシルアミン酢酸
塩が有する特有の臭気がラテツクス製品に着臭残
存することのないラテツクス凝固剤を提供せんと
するものである。 <発明の構成> 斯る目的は本発明によれば、既知のラテツクス
凝固剤であるシクロヘキシルアミンの酢酸塩のう
ち、酢酸の一部を選ばれた有機の酸で置換して得
られる中性塩からなるラテツクス凝固剤により達
成される。 即ち、シクロヘキシルアミン酢酸塩における酢
酸の一部をマレイン酸又はアジピン酸又はコハク
酸から選ばれた一種若しくは二種以上の二価カル
ボン酸で置換してなる中性複塩を主成分としたも
のである。 シクロヘキシルアミン酢酸塩における酢酸の一
部をマレイン酸又はアジピン酸又はコハク酸から
選ばれた二価カルボン酸で置換することにより、
当該二価カルボン酸における第1及び第2の各酸
解離定数が酢酸の解離定数を挾み込むようにな
り、その結果本発明凝固剤とラテツクス及び必要
に応じて添加されたラテツクス用ゴム薬品が接触
した場合に、仮にPHの変動が見られたとしても酢
酸とシクロヘキシルアミンの解離に際していわゆ
る緩衝液の作用をなすので、所定のPHが維持でき
て塩の解離が抑制され、従つて酢酸とシクロヘキ
シルアミンは互いに解離されず本ラテツクス凝固
剤の抽出、洗浄を省略または簡素化しても当該ゴ
ム製品にはほとんど着臭しない。 また、本発明のシクロヘキシルアミン、酢酸、
有機酸複塩からなるラテツクス凝固剤は、ゴムラ
テツクスの凝固力においてはシクロヘキシルアミ
ンの酢酸塩に比べて同等程度の凝固力を示し、ラ
テツクスの加工性、物性においてはほとんど同等
である。 上記本発明のラテツクス凝固剤は、天然ゴムラ
テツクスの他に、各種の合成ゴムラテツクスに使
用される。好ましい合成ゴムラテツクスとして
は、スチレンブタジエンゴムラテツクス、ポリク
ロロプレンゴムラテツクス、アクリロニトリルブ
タジエンゴムラテツクスなどが挙げられる。 これらのラテツクスを用いて各種のゴム製品を
製造する場合には本発明のラテツクス凝固剤が用
いられる。 <実施例> 以下に本発明の実施例を挙げる。尚、本発明は
斯る実施例に限定されるものではないことは理解
されるべきである。 〔実施例 1〕 アジピン酸14.6g(0.1モル)とシクロヘキシ
ルアミン99g(1モル)をイソプロピルアルコー
ル20mlに添加して撹拌し、酢酸48g(0.8モル)
を滴下する。 中和熱によりアルコールは揮発してアジピン酸
0.1モルを含有する中性塩155gを得た。 〔実施例 2〕 マレイン酸29g(0.25モル)とシクロヘキシル
アミン99g(1モル)を混合、撹拌し、酢酸30g
(0.5モル)を滴下する。 マレイン酸0.25モルを含有する中性塩144gを
得た。 〔実施例 3〕 上記実施例1においてアジピン酸に変えてコハ
ク酸11.8g(0.1モル)を用いた。 コハク酸0.1モルを含有する中性塩151gを得
た。 (1) 凝固剤の凝着力試験 上記各実施例の凝固剤の凝着力試験を行なつた
結果を第1表に示す。試験方法は凝固剤30部をメ
タノール100部に溶解させ、ガラス型をこれに浸
漬させる。次に一定速度でゆつくり引上げ約30秒
後にラテツクス配合液に浸漬し、一定時間静置し
た後、引上げ乾燥させる。ラテツクスの厚さをも
つて凝着力とした。ラテツクス中における浸漬時
間は0.5分、1分、2分、4分とした。 尚、ラテツクス配合液としては次の組成のもの
を用いた。 〔天然ゴムラテツクス100部、コロイドイオウ
1部、活性亜鉛華1部、ジブチルジオカルバミン
酸亜鉛1.5部、ジメチルジオカルバミン酸ナトリ
ウムの40%水溶液0.25部、〕
【表】 以上の如く本発明のラテツクス凝固剤は既知の
シクロヘキシルアミンの酢酸塩に比べて同等もし
くはそれ以上の凝固力を示し、物性においてはほ
とんど同等であることが判る。 (2) 臭試験 試験方法A:凝固剤を粉末にしたものをサンプル
に用い、サンプルNo.をふせた試料に10人
のパネラーにより臭気を判定した。 試験方法B:前記の凝着力試験に使用した凝着ラ
テツクスを常温に放置しメタノールを揮
発させる。このラテツクスをサンプルに
用い、上記Aと同様に臭気を判定した。 判定基準: (イ) 臭気ありと2/3以上に判断されたも
の(+++) (ロ) 臭気弱いと2/3以上に断定されたも
の(++) (ハ) 臭気弱いもしくは臭気ないと2/3以
上に判定されたもの(+) (ニ) 臭気なしと2/3以上に断定されたも
の(−) 判定の結果は第2表の通りであつた。
【表】 以上の結果から明らかな通り、シクロヘキシル
アミンの酢酸塩のうち、酢酸の一部を選らばれた
有機酸で置換して得られる中性塩からなるラテツ
クス凝固剤は、凝固したラテツクスの物性に影響
を及ぼさないばかりか、塩自体の臭気も減少しラ
テツクス自体に着臭しないことが理解される。 依つて所期の目的を達成し得る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 シクロヘキシルアミン酢酸塩における酢酸の
    一部をマレイン酸又はアジピン酸又はコハク酸か
    ら選ばれた一種若しくは二種以上の二価カルボン
    酸で置換してなる中性複塩を主成分とした天然ま
    たは合成ゴム用ラテツクス凝固剤。
JP9797479A 1979-07-31 1979-07-31 Coagulant for latex Granted JPS5622301A (en)

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JP9797479A JPS5622301A (en) 1979-07-31 1979-07-31 Coagulant for latex

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JP9797479A JPS5622301A (en) 1979-07-31 1979-07-31 Coagulant for latex

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JPS5622301A JPS5622301A (en) 1981-03-02
JPS6140681B2 true JPS6140681B2 (ja) 1986-09-10

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ID=14206632

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JP9797479A Granted JPS5622301A (en) 1979-07-31 1979-07-31 Coagulant for latex

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JPS5950249A (ja) * 1982-09-16 1984-03-23 Kokusan Denki Co Ltd フライホイ−ルの製造方法
JPH0327700Y2 (ja) * 1987-05-20 1991-06-14
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5117926A (ja) * 1974-04-22 1976-02-13 Kawaguchi Chemical Ind Ratetsukusugyokozai
JPS5148655A (en) * 1974-10-14 1976-04-26 Nissan Chemical Ind Ltd 55 harogeno 22 mechiruchiazooruno goseiho

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