JPS6139685Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 従来、荷架台上に積荷する長尺物部材を次の加
工処理装置へ送る前に移送コンベアー等にて、所
望な間隔をおいて移送する場合には荷架台の両側
方に二人の作業員が立ち、両手でもつて、このバ
ラバラに積み上げられた長尺物部材の両端部を
夫々持ち上げ荷架台から離して、荷架台前方に配
設せるコンベアーへ適宜時間をおいて順次移乗せ
しめ、次の加工処理工程へ送り込むようにしてい
た。従つて、二人の作業員が必要であつた。

そこで本考案は一人の作業員で長尺物部材を持
ち上げることもなく僅かな労力で次の加工処理装
置へ荷架台上の長尺物部材を簡単且つ迅速に所望
間隔をおいて、移送せしめて、人件費の節約等の
省力化を計り得るようにしたことを特徴とする長
尺物部材の移送装置を提供するにあり、以下実施
の一例について説明する。

移送コンベアー１は荷架台３の前方に向つて荷
架台３上面より僅か低い位置に配設し、荷架台３
上に積み上げられた長尺物部材４を前方に送り出
し移送せしめ得るように移送ベルトａを前方に向
つて回転動させ、移送コンベアー１の末端部は次
の加工処理装置５に連設せしめ、移送ベルトａ上
の所望間隔をおいて、移動中の長尺物部材４を加
工処理装置５へ送り込むように設置する。

預けコンベアー２はその回転する預けベルトｂ
上面を移送コンベアー１の移動ベルトａ上面より
低い位置に位置するように配し、且つ又移送コン
ベアー１の回転動する移送ベルトａと平行に預け
ベルト２が回転動するように適宜間隔をおき、荷
架台３の一側より移送コンベアー１の一側中間位
置にわたつて配設する。勿論預けコンベアー２の
預けベルトｂ上面は荷架台３上面より低くし、荷
架台３上面上に積み上げられた長尺物部材４を預
けコンベアー２の預けベルトｂ上面に触れないよ
うにする。預けコンベアー２の預けベルトｂの回
転動スピードは移動コンベアー１の移動ベルトａ
のスピードより速く回転動せしめる。

本考案は以上のように構成したるをもつて、荷
架台３上の長尺物部材４を所望間隔をおいて、加
工処理装置５へ移送する場合には、先づ、荷架台
３の他側に一人の作業員がたち、長尺物部材４の
他側々端部を僅か軽く持ち上げると、長尺物部材
４は荷架台３の一側々端縁を軸として損動し、長
尺物部材４の一側々端部が預けコンベアー２の預
けベルｂ上に接し載乗し、預けコンベアー２の預
けベルトｂの回転動に伴つて、長尺物部材４の一
側々端部は作業員を軸として、ベルト回転軸方向
に移動して、長尺物部材４は斜め赴向にかたむ
く。

そして、作業員が長尺物部材４の他側々端部を
持ち上げ、預けベルトｂの回転動方向に移し、一
側々端部の位置にほぼ合せ、持ち上げている長尺
物部材４の他側々端部を移動コンベアー１の移動
ベルトａ上に載せて預けてやれば、長尺物部材４
の一側々端部は預けコンベアー２の預けベルトｂ
より離れ、移動コンベアー１の移動ベルトａ上に
ベルト回転動方向と直角方向に載乗される。そし
て次の長尺物部材４は前の長尺物部材４との間隔
が所望の間隔に近づいたとき、作業員が前記作業
を繰り返しすれば、長尺物部材４は順次所望間隔
をおき、且つ移動進行方向と直角方向に配列され
て移送される。

本考案は以上のように預けコンベアーを移送コ
ンベアーと平行にして且つ僅か低位置に配列し、
移送コンベアーと荷架台との向側に渉つて配設せ
しめたから、荷架台上に積み上げられた長尺物部
材を一人の作業員で順次所望の間隔をおいて平行
移動させながら、次の加工処理装置へ順序よく配
送し得て、僅かな人員で且つ僅かな労力で長尺物
部材を移送せしめることができ、作業上等のの省
力化を計り得る効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案長尺物部材の移送装置を示す平
面図、第２図はＸ−Ｘ線に沿える縦断側面図、第
３図は正面図である。 図中、１……移送コンベアー、２……預けコン
ベアー、３……荷架台。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 荷架台の上面よりも僅か低位置にしてかつ荷架
   台の前方に向つて移送コンベアーを設け、その移
   送コンベアーの一側から荷架台の一側に渉つて移
   送コンベアーと平行に預けコンベアーを配設し、
   かつその預けコンベアーの上面を移送コンベアー
   の上面及び荷架台の上面よりも僅か低位置に配
   し、さらに上記預けコンベアーの速度が移送コン
   ベアーの速度よりも速いことを特徴とする長尺物
   部材の移送装置。