JPS6139458Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は家畜受精卵注入器用鞘管に関するもの
である。

従来の技術とその問題点 従来の鞘管は第４図に示す如く、先端の球面中
心部に射出口が開穿されていた。

このため鞘管を注入パイプの外側に嵌着して注
入器を使用すると、子宮への挿入の際に該射出口
の周縁で子宮粘膜を傷つけることや子宮粘膜で射
出口を塞いでしまうという問題があつた。

考案が解決しようとする技術的課題 本考案が解決しようとする技術的課題は、注入
器を子宮に挿入する際に、該注入器における鞘管
の射出口周縁で子宮粘膜を傷付けたり粘膜で塞い
だりしないようにすることである。

技術的課題を達成するための技術的手段 以上の技術的課題を達成するための技術的手段
は鞘管本体における先端の最大半径部より後方の
周面に射出口を開穿することである。

作 用 注入器が子宮に挿入され、鞘管本体における先
端の最大半径部より後方の周面に開穿した射出口
より受精卵が射出される。

考案の効果 本考案は以上の様に構成したので、注入器にお
ける鞘管の射出口周縁が直接子宮粘膜に触れるこ
とがないので、子宮粘膜を傷付けずに、注射器を
子宮に挿入することができると共に、射出口が詰
まるのを防止できる。

実施例 本考案の一実施例を図面により説明する。

１は鞘管本体、２はチツプで、このチツプ２が
鞘管本体１の先端に一体的に固着されて鞘管本体
が構成されている。

前記チツプ２は第１図及び第２図に示す如く鞘
管本体１先端に露出した状態で嵌着するものと、
第３図に示す如く先端が球面状に形成された鞘管
本体１の先端内側に固着するものとがある。

鞘管本体１は合成樹脂材によつて成形され、そ
の径は注入器の注入パイプ５外側に嵌着し得る径
にして、所定の長さを有している。

チツプ２は合成樹脂材で円柱状に成形され、そ
の一側面は球面状に形成してあり、球面とは反対
側の端面より軸心方向に向つて適宜深さの凹部４
が凹設され、その凹部４の先端部から先端の最大
半径より後方周面に向つて二股に分岐した射出口
３を連通開穿する。

射出口３は少なくとも１つ又は２つであり、凹
部４から射出口、３への分岐部６を曲面に形成す
ることにより受精卵を射出する際に前記分岐部６
等にあたり傷付くのを防止することができる。

凹部４は入口側が大径で先端部側が小径となる
テーパー孔に形成され、受精卵を収容したストロ
ー管７が嵌入し得るようになつている。

鞘管本体１に対するチツプ２の固定は接着剤、
熱溶着の何れでもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案鞘管を注入器にセツトし一部を
切欠した状態の側面図、第２図は第１図における
要部の拡大縦断側面図、第３図はチツプを鞘管の
内側に嵌着した状態の拡大縦断側面図、第４図は
従来の鞘管本体先端の拡大縦断側面図である。 尚図中、１：鞘管本体、２：射出口、を夫々示
す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 家畜受精卵注入器の鞘管本体における先端の最
   大半径部より後方の周面に射出口を開穿した家畜
   受精卵注入器用鞘管。