JPS6139210Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は温風機等の電気器具のスタンドに係
り、その目的とするところは、輸送上のコストを
安価にすることにある。

従来、例えば縦型の石英管式温風機のスタンド
は、縦型温風機の構成上、転倒に対する安定性の
点からスタンドは製品本体の床面に対する投影面
積に比して相当な割合で、大きい投影面積を有し
ていた。結果として、製品外殻の高さ以外はスタ
ンド寸法で規制されることになるため、梱包容積
が製品本体の割合に比して大きくなり、輸送コス
トが高いものになつていた。

本考案は上記従来の欠点を解消するもので、以
下にその実施例を図において説明する。

第１図は従来のスタンド１′を使用した縦型温
風機で、第２図は本考案によるスタンド１を使用
した縦型温風機である。その相互の差異は、従来
のスタンド１′は鉄板あるいは樹脂製の１枚板よ
り出来ているもので床面方向より縦スタンド２′
にネジで固着しているもので、本案のスタンド１
は全く同形状で樹脂製のものを２個組み合わせて
使用しているものである。それ以外の構成は第１
図、第２図共に同様である。２は樹脂製箱形形状
の縦スタンドで、底面部よりスタンド１をネジで
固着している。３は製品本体の鉄板製長方形状を
した箱形外殻、５は円筒形状の石英管で、その中
に鉄クロム線をコイル状に形成した発熱線を有す
る発熱体、６は保護用のガード、７は電源スイツ
チ、８は把手である。上記構成は梱包ケースより
取り出して使用している時の状態で、本案の要旨
であるスタンド１部分のみを第３図より説明す
る。全く同形状のスタンド１を互に組み合わせた
図で９は縦スタンド２に固着するためのネジ穴で
ある。第４図はスタンド１を互に組み合わせてス
タンド固着用ネジ１０で一体化せんとする外観斜
視図で、スタンド１を床面側より観た図が第５
図、第６図は第５図に於てＢ矢視方向からの図で
ある。さて、第５図と第６図に於て、１１は中央
に貫通穴を有する円筒形状の座でスタンド１の側
壁より出つ張つた形でスタンド１に配されてい
る。１２は中央部にネジ用穴を有する円筒形状の
ボスである。それぞれの位置関係はスタンド１の
寸法中心線Ｘ−X′に対して上下対称位置ａの距
離に、座１１の側壁からの出つ張り寸法ｂは、ボ
ス１２の内側への寸法ｂと全く同寸法である。ボ
ス１２の横の一部はスタンド１を２枚互に組み合
わせる時に、座１１がボス１２に容易に乗るよう
に、切り欠かれ、その巾寸法は座１２の外径より
若干大きくしたものである。

第７図は第５図と第６図で示されたスタンド１
を互に逆方向になる様に組み合わせた図で、中心
線Ｘ−X′に対して上下対称形、又座１１、ボス
１２も側壁端面より同距離にあるので、うまく重
なり、縦型温風機のスタンドを形成する。第８図
は第７図に於ける座１１とボス１２の重なり部分
をＡ−A′で断面図としたものである。このよう
に本実施例によれば、輸送時には縦スタンド２に
取り付けられているスタンド１をネジをゆるめて
分離し、更に固着用ネジ１０をゆるめてスタンド
１を２分割して梱包を行なうものである。なお、
上記実施例においては座とボスにより説明した
が、係合部と、この係合部に係合する被係合部で
あればよいことはいうまでもない。このように本
考案によれば輸送時にスタンドを製品本体から取
りはずして梱包しても、２枚に分割されているの
で、梱包容積が小さく出来、かつ全く同形状のも
のを２枚組み合わせて使用するので組立時、混乱
することのない等、多大な効果を発揮するもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来における縦型温風機の斜視図、第
２図は本考案の一実施例のスタンドを使用した縦
型温風機の斜視図、第３図はスタンド部分の組立
斜視図、第４図は同スタンドの分解斜視図、第５
図は同平面図、第６図は同側面図、第７図は同底
面図、第８図は重ね合わせ部の拡大断面図であ
る。 １……スタンド、１１……座、１２……ボス。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 対称位置に、その一方は側壁端面より突出した
   係合部を設け、他方は側壁端面より内側に前記係
   合部と同寸法で被係合部を配した樹脂製の枠体を
   ２個接合することにより、１個のスタンドとした
   縦型電気ヒータのスタンド。