JPS6137594A - 畳込式浮袋付浅吃水船 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、船舶の外板両舷の一定部分をコルゲート外
板とし、その外側に補強入ゴム膜より成る、コルゲート
外板面に畳込みの可能な浮袋を設け、深水深水域の航海
中は浮袋を畳込状態とし、浅水深水域を航行する場合に
は、浮袋内に空気を充填し、浮袋を膨張させて浮力を添
加することにより、同一船舶を随時に浅吃水化すること
ができると共に、再び深水深水域の航行に復する場合に
は浮袋内の空気を排出し、浮袋をコルゲート外板面に密
接して畳込むことにより復元することかできる如く構成
された、畳込式浮袋付浅吃水船に関するものである。

従来、船舶は船殻がソリッドに製作されており、その船
殻形状を随時変化させることは不可能であ入 った。従って一定の載貨状態においては、バラにト水の
排水による吃水の減少量は、一般の船舶ではそれぞれ限
度があり、河川潮待等、浅水法の水域を航行する必要の
ある船舶は、小型船で相対的に吃水の浅い船舶以外は、
浅吃水の１１の広い特殊船型を採用しなければならず、
そのため「１】広船の欠点である深水深水域での航行性
能（推進効率、保針性等）の低下を避けられなかった。

またそのような巾の広い特殊船型の浅吃水船は、深水深
水域のみで、浅吃水であることを要せぬ航路に就航する
場合にも、−膜量の船舶に劣る性能に甘んじなければな
らぬ欠点があった。

本発明は、上記の従来型の浅吃水船の欠点を改善するた
めに発明されたものである。

以下、その構造を、実施例の図面により説明する。

（イー１）船殻外板（１）の両舷に対称に、コルゲート
外板部分（３）を設け、その外側の形を船体中央（ミツ
ドシップ）部（ｍ）では「１１（ｂ）を一定とし、船首
（ｆ）船尾（ａ）部では、船首（Ｆ）、船尾（Ａ）方向
に［１１が狭くなる先細型とする。

（イー２）コルゲートの山の稜線（４）の方向は船首（
Ｆ）、船尾（Ａ）方向に向うものとする。

（イー３）コルゲートの面に垂直な断面の断面形状は、
船体中央（ミツドシップ）部（ｍ）では山のピッチ（Ｐ
）が一定の、同一断面形状とする。

（イー４）船首部（ｆ）、船尾部（ａ）では、船首（Ｆ
）方向および船尾（Ａ）方向に向ってコルゲートの山の
ピッチ（ｐ）が、船体中央部のピッチ（Ｐ）より、コル
ゲート外板部分（３）の先細型部外劇中の減少率に合せ
て漸減するものとする。

（ロー１）コルゲート外板部分（３）のコルゲート外板
（２）の外面全面を、その部分のコルゲート外板（２）
外面に密接する形状に製作した、原形復帰性と可撓性の
ある補強入ゴム膜よりなる浮袋（５）にて、コルゲート
外板（２）外面に密接する如く覆う。

（ロー２）浮袋（５）の周囲は、コルゲート外板部分（
３）の外部に合せて船殻外板（１）の外面に、気密を保
つ如く、固着部（６）で固着するものとする。

（バーｌ）フルゲート外板（２）の外面と浮袋（５）の
内面によって形成される空間に空気を充填および排出す
る空気充填装置（７）および同排出装置（８Ｘ　８’）
を設ける。

本発明は、以上の構成からなっている。

本発明を使用する浅吃水船の使い方について説明すると
、 （イ）深水深水域を航行する場合には、浮袋（５）内は
空気を排出した状態で、浮袋（５）はコルゲート外板部
分（３）でフルゲート外板（２）外面に密接して、船殻
の形状の通り畳込まれる。

（ロ）浅水深水域を航行する場合には、浮袋（５）内へ
空気を空気充填装置（７）により、充填し、浮袋を空気
により膨張させて浮袋（５′）の状態とし、浮力を添加
することにより、本船の吃水を、浮袋畳込時の吃水（ｄ
、）より、浮袋膨張時の吃水（ｄ）に減じ、ｄ、　　ｄ
の浅吃化を行う。

この操作は、停船または低速航行中に両舷の浮袋につき
同時に行う。

浮袋（５）により添加される浮力の量は、膨張した浮袋
（５′）の体積とその水面下体積によって決まるが、コ
ルゲートの横断面波型の山および谷の形状が正円弧型で
ある場合は、船体中央部（ｍ）における、コルゲート外
板部分（３）の巾（ｂ）を直径とし、全長を（ｆ）とす
る紡錘型回転体の体積に相当する浮袋の合計体積が得ら
れることとなる。

ハ）浅水深水域航行状態より、深水深水域航行状態に復
原する場合は、膨張状態の浮袋（５′）内の空気を空気
排出装置（８Ｘ８’）により排出し、浮袋（５）をコル
ゲート外板部分（３）のコルゲート外板（２）に密接し
て畳込むことにより復原する。

浮袋（５）の畳込時には、膨張状態の浮袋（５′）に外
部よりか＼る水圧が、畳込動作を補助することとなる。

また、浮袋（５）自体の原形復帰性は、正しい畳込位置
への自動復元に有効に作用する。

乙の操作は、停船または低速航行中に両舷の浮袋につき
同時に行う。

（ニ）浮袋（５）への空気の充填装置（７）、排出装置
（８Ｘ　８’）は空気圧縮装置、空気抽出ポンプ、空気
タンク、空気乾燥器、パイプ、バルブ等により構成する
。

浮袋（５）の充填空気圧は０．５〜＄Ｑ／ｃａとする。

浮袋（５）内の空気の排出は、空気排出装置（８）によ
り自然排出を行った後、浮袋（５）内の残留空気を空気
排出装置（８′）により強制排出することにより、浮袋
（５）内面とコルゲート外板（２）外面を密接せしめ、
浮袋（５）の畳込を完全とする。

本発明は、従来型の浅吃水船とは異り、上記説明の通り
浅水深水域にも、深水深水域にも就航ができて使用効率
が良く、特に深水深水域においては従来型の浅吃水船に
較べ、−紋型の船舶と同等に推進効率、保針性、アンチ
ローリング性にすぐれる他、外板鋼板の接水面積の減少
により外板の塗装管理が容易となる等の利点をも具え、
浅吃水化可能船として広範囲の用途を持つものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による浅吃水船の斜視図、第２図は本発
明による浅吃水船の船首方向に見た船殻の船体中央（ミ
ツドシップ）部のｘ−Ｘ位置の断面】：船殻外板、２ニ
コルゲート外板、３：フルゲート外板部分、４ニコルゲ
ートの山の稜線、５：浮袋（畳込状態）、５′：浮袋（
膨張状態）、６：浮袋固着部、７：空気充填装置、８：
空気排出装置（自然放出装置）、８′：空気排出装置（
強制排出装置）

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 船殻外板の一定部分を両舷対称に、山の稜線の方向が船
   首（Ｆ）方向および船尾（Ａ）方向に向い、船体中央（
   ミッドシップ）部（ｍ）では、山のピッチ（Ｐ）が一定
   で、船首部（ｆ）および船尾部（ａ）では山のピッチ（
   ｐ）が船体中央部の山のピッチより漸減するコルゲート
   （波型）外板とし、 そのコルゲート外板の外側に、コルゲート外板の外面に
   密接する如き形状に製作した原形復帰性と可撓性のある
   、補強入ゴム膜よりなり、周囲をコルゲート外板部分（
   ３）の周囲に合せて船殻外板の外面に、気密を保つ如く
   固着した浮袋（５）を設け、 コルゲート外板外面と、浮袋内面との間に形成される空
   間に空気を充填および排出する、空気充填装置（７）お
   よび空気排出装置（８）（８′）を設けること、 により構成された畳込式浮袋付浅吃水船。