JPS6136320Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、筆箱玩具に係り、更に詳しくは内部
に鉛筆等の筆記具が収納可能であると共に玩具と
しても楽しむことができる筆箱玩具に関するもの
である。

以下、図面に基づいて本考案の一実施例につい
て詳述する。

第１〜８図は本考案の一実施例を示し、１は両
開き形式の筆箱玩具であり、家屋の意匠が施され
た筆記具収納可能なケース本体２と、該ケース本
体２が固着された基板３と、該基板３の一端に一
体に連結された蓋４と、上記基板３の他端に一体
に連結された蓋５とからなる。

上記ケース本体２は、例えば第４〜７図に示す
ように、略矩形に形成された枠体２ａの内部が、
仕切板２ｂにより一端が閉塞された箱型に形成さ
れている。

該仕切板２ｂによつて仕切られたケース本体２
内の少なくとも片側（第６図、第７図中前側又は
後側）は筆記具が収納可能な凹部となつており、
仕切板２ｂの少なくとも片側に家屋の壁面を表わ
す意匠が施されている。

また、上記基板３は、板紙をビニールシートで
被覆する等して薄板矩形状に形成され、一端にヒ
ンジである薄膜ヒンジ６を介して折動自在に前記
蓋４が一体に連結され、かつ他端にヒンジである
薄膜ヒンジ７を介して折動自在に前記蓋５が一体
に連結されている。

このようにして、これら基板３と蓋４，５とが
薄膜ヒンジ６，７を介して一体に形成され、前記
ケース本体２が設けられている側である内面に前
記仕切板２ｂの壁面に施された意匠に対応させた
意匠、例えば一方の蓋４の内面に第３，４図に示
すように仕切板２ｂの内壁に施された意匠に対応
させて家屋内部の部屋割や家具等が描画および装
設され、他方の蓋５の内面に第３，５図に示すよ
うに仕切板２ｂの外壁に施された意匠に対応させ
て庭が描画されている。

また、上記一連の基板２と蓋４，５の外面に
は、一連または区々に意匠、例えば第２図に示す
物語等を表わす意匠が施され、装飾性の向上が図
られている。

更に、前記枠体２ａは第４〜７図に示すよう
に、蓋４，５が開閉する両開口部の開放端即ちヒ
ンジ側に対向するヒンジなし側に係止部材である
磁石２ｃが各々設けられていると共に、該磁石２
ｃの取付位置に対応する蓋４，５の位置に上記磁
石２ｃに吸着される係止部材である金具４ａ，５
ａが各々設けられている。

次に、その使用方法を第１〜８図に基づいて説
明する。

まず、筆箱として使用する場合には、第４、８
図に示すように一方の蓋４を開いてケース本体２
の筆記具収納側を開放し、仕切板２ｂ上に鉛筆１
１や消ゴム１２等の筆記具を収納し、次に第１図
に示すように蓋４を閉めると、磁石２ｃに金具４
ａが吸着され、蓋４とケース本体２とが係止され
る。

従つて、蓋４が意に反して開くことがないの
で、筆箱玩具１を自在に携帯することができる。

次に、筆箱玩具１を玩具として使用する場合に
は、例えば第６図に示すように一方の蓋４を開い
てケース本体２の開口部を開放した後、蓋４の内
面に形成された部屋割に対応させて、別個に作ら
れた家具状等の置物類や人形（図示省略）を種々
に配置して遊ぶことができる。

また、仕切板２ｂに施した家屋内壁を表わす意
匠に対応させて階段をつけたり、家具を配設した
り、または人形を配する等、置物類（図示省略）
を種々に配置して楽しむことができる。

また、第７図に示すように、他方の蓋５を開い
てケース本体２の他方の開口部を開放した後、蓋
５の内面に表示された庭の絵に対応させて、ベン
チや門扉等を表わす意匠が施された置物類（図示
省略）を種々に配置して遊ぶことができる。

以上のようにして家具等の置物類や人形を種々
に配置して楽しんだ後、これら置物類や人形をケ
ース本体２内に収納して蓋４，５を閉じることに
より、携帯自在な筆箱玩具１となる。

また、これらの置物類は別の収納ケースに収納
して、ケース本体２内には筆記具のみを収納する
ようにしてもよく、何れの場合においても、携帯
に便利で筆記具等の小物類の収納力があり、かつ
種々の置物類を配置して遊ぶことができる筆箱玩
具が得られる。

本考案は、以上のように構成したので、次に示
すように実用上優れた効果がある。

蓋を開けることにより、家屋の壁面を表わす
意匠が施された仕切板と、該仕切板の前記家屋
の壁面を表わす意匠が施された蓋内面が現われ
るので、これらに種々の態様の置物類を配置す
ることにより、興味に富んだ遊びをすることが
できる。

ケース本体内には、鉛筆や消ゴム等の筆記具
や家具等の置物類その他の小物類を収納し、か
つ蓋を閉塞できるので、小物類を紛失すること
なく、自在に携帯できる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は蓋をし
た状態の斜視図、第２図は展開状態の外面を示す
平面図、第３図は展開状態の内面を示す平面図、
第４図は一方の蓋を開けた状態の正面図、第５図
は他方の蓋を開けた状態の正面図、第６図は展開
状態の内壁側を示す斜視図、第７図は展開状態の
外壁側を示す斜視図、第８図は筆記具収納状態を
示す斜視図である。 １……筆箱玩具、２……ケース本体、２ａ……
枠体、２ｂ……仕切板、２ｃ……磁石（係止部
材）、３……基板、４，５……蓋、４ａ，５ａ…
…金具（係止部材）、６，７……薄膜ヒンジ（ヒ
ンジ）、１１……鉛筆（筆記具）、１２……消ゴム
（筆記具）。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 家屋の壁面を表わす意匠が施された仕切板によ
   り枠体内が筆記具収納可能に形成されると共に開
   口部を有するケース本体と、該ケース本体が固着
   された基板と、該基板にヒンジを介して一体に連
   結され上記ケース本体の開口部を開閉すると共に
   内面に上記仕切板に施された意匠に対応する意匠
   が施された蓋とを備えたことを特徴とする筆箱玩
   具。