JPS6135785Y2 - - Google Patents

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JPS6135785Y2
JPS6135785Y2 JP7144881U JP7144881U JPS6135785Y2 JP S6135785 Y2 JPS6135785 Y2 JP S6135785Y2 JP 7144881 U JP7144881 U JP 7144881U JP 7144881 U JP7144881 U JP 7144881U JP S6135785 Y2 JPS6135785 Y2 JP S6135785Y2
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JP
Japan
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piston
oil
clutch
pressure receiving
receiving chamber
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JP7144881U
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JPS57184321U (ja
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  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本案は、乗用車、バス、トラツク、建設機械、
舶用機械等の動力伝達機構における油圧作動の回
転クラツチ装置に関するものである。
従来の前記のような回転クラツチ装置において
は、クラツチ開放時に、ピストン受圧室内の残油
が回転することによつて発生した遠心力による油
圧によりピストンを動かし、クラツチを引き摺る
不具合を惹起するため、ピストン受圧室の外周側
の部分にボールチエツク弁を設けて、ピストン受
圧室内の残油をその遠心油圧によつて排除するよ
うにしている。しかし、前記の構造では、ピスト
ン受圧室内の残油が総て排出されるために、変速
当初においてピストン受圧室内に前記排出分の油
を充填する時間を要することになり、また、ボー
ルチエツク弁のボールが排出穴を閉じるまでの時
間を要し、その時にピストン受圧室内の油圧上昇
にばらつきを生じて信頼性を低下するなどの難点
がある。
また、前記のような遠心油圧排除機構を設けな
いで、リターンスプリングの取付荷重を強めてピ
ストンを押し戻すようにした場合には(クラツチ
ピストンが回転しない通常の固定クラツチと同一
方式)、ピストン容積又は回転速度が大きい時は
遠心油圧も大きくなり、それに見合つた大きなリ
ターンスプリングを要することになるが、その適
用には構造上からの制限を受ける欠点がある。
本案は、従来の回転クラツチ装置における前記
のような難点を解消する考案に係り、ピストンの
一側に配設したピストン受圧室が回転される構成
のクラツチ装置において、前記ピストンの他側に
リターンスプリングを介装した配設したリテーナ
と前記ピストンとの間に、常時油が導入される油
溜室を設けて、前記ピストン受圧室の残油に発生
する遠心油圧を前記油溜室の油圧により相殺して
クラツチ開放時のピストン移動を阻止する構成に
した点に特徴を有するものであつて、その目的と
する処は、ピストン受圧室内および途中の残油を
排出しないでその残油の遠心油圧の影響を簡単な
構造によつて取り除くことができる動力伝達機構
における回転クラツチ装置を供する点にある。
本案は、前記した構成になつており、ピストン
の1側に配設されたピストン受圧室に対向する油
溜室をピストンの他側に設けて、該油溜室内に常
時油を導入しているため、回転によつて生じたピ
ストン受圧室内の残油による遠心油圧に対して油
溜室内の油にも同様な油圧が生じて対向し相殺す
ることになり、ピストンの移動が阻止するのでク
ラツチを引き摺ることがない。
また、本案においては、油溜室内の油圧が、ピ
ストンの形状あるいは回転速度に応じてピストン
受圧室内の残油と同様な大きさの遠心油圧となる
ため、油溜室をコンパクトな構造にすることが可
能であり、一方、リターンスプリングの取付荷重
はピストンの摺動抵抗に打ち勝つ大きさであれば
足りるので、付設機構が比較的に小型の簡単なも
のとなり、大型装置であつても容易に付設可能で
ある。
さらに、本案においては、リテーナとピストン
間に油溜室を設ける簡単な構造で極めて容易に実
現できるとともに、ピストン受圧室内の残油を排
出しないですむため、変速時間を短かくできるし
ピストン受圧室内の油圧上昇のばらつきが少なく
なり、ピストンが円滑に安定作動する。
以下本案の実施例を図示について説明する。
第1図は、本案の実施例を施す前進2速後進1
速の遊星ギヤ方式ラビニオンタイプ変速機の概要
を示すギヤドレインの系統図であつて、図中1は
1速クラツチ、2は2速クラツチ、3は後進クラ
ツチを示し、それらの作動機構は、入力軸4、フ
ロントギヤ5、リヤサンギヤ6、シヨートプラネ
ツトピニオン7、ロングプラネツトピニオン8、
リングギヤ9、および出力軸10とよりなり、2
速クラツチ2が係合されて、1速クラツチ1、後
進クラツチ3が開放された状態では、入力軸4か
らの回転がリヤサンギヤ6および2速クラツチ2
を介してフロントサンギヤ5のそれぞれからシヨ
ートプラネツトピニオン7、ロングプラネツトピ
ニオン8へ同時に伝えられるので、遊星歯車機構
は一体回転となり、出力軸10は入力軸4と同じ
回転速度になる。
また、1速クラツチ1が係合されて、2速クラ
ツチおよび後進クラツチ3が開放されると1速状
態となり、後進クラツチ3が係合されて、1速ク
ラツチ1および2速クラツチ2が開放されると後
進状態が得られようになつている。
次に、前記の第1図における変速機における2
速クラツチ部分の構造を第2図により説明する
と、図中3は後進クラツチ部分であり、11は入
力軸4とスプライン結合したクラツチハウジン
グ、12は2速クラツチ2のピストン、13はフ
ロントサポート、14は入力軸4をフロントサポ
ート13に回転自在に支持するブツシユ、15は
フロントサンギヤ5を入力軸4に回転自在に支持
するブツシユ、16,17はフロントサポート1
3、フロントサンギヤ5との間のスラストの相対
回転運動を支持するスラスト軸受、18はトラン
スミツシヨンケースであつて、さらに、ピストン
12の右側に設けられたリテーナ21とピストン
12との間には、複数のリターンスプリング22
が介装されてピストン12が左方に付勢され、該
リテーナ21は、切欠部23にピストン12より
突出したピン24が嵌合して回り止めされた構造
になつている。
図示の実施例は、前記の構造よりなる2速クラ
ツチ部分に、さらに、第2図、第3図に示すよう
なピストン12の左側にピストン受圧室26を設
けるとともに、ピストン12の右側のリテーナ2
1との間には油溜室27を設け、ピストン受圧室
26と油溜室27は、シールリング28,29,
30を設けて気密にするとともに、ピストン受圧
室26には、トランスミツシヨンケース18に設
けた油路32、フロントサポート13に設けけた
油路34,39、クラツチハウジング11に設け
た油路40から作動用圧油が供給され、また、ト
ランスミツシヨンケース18に設けた油路31、
フロントサポート13に設けた油路33、ブツシ
ユ14に設けた油路35、入力軸4に設けた油路
36,37,38から軸受部分に潤滑され、さら
に、同油路37から入力軸4に設けられた油路4
1、クラツチハウジング11に設けられた油路4
2によつて、油溜室27に常時潤滑油が供給され
る構造になつている。なお、図中25はリテーナ
21に設けた油抜き穴である。
図示の実施例は前記のような構造になつている
ので、作動用圧油は、油路32→34→39→4
0→ピストン受圧室26へと流れて、ピストン1
2を右方へ移動させて2速クラツチを係合し、一
方、潤滑油は、油路31→33→35→36→3
7→38と流れて軸受部分を潤滑するとともに、
その一部が油路37→41→42を通つて油溜室
27へ流入した後、油抜き用穴25から排出され
る。
そこで、ピストン受圧室26に油圧を供給しな
い即ち油圧が作用しない1速または後進状態の場
合には、回転に伴つてピストン受圧室26内に残
つた油に遠心力が作用して、その遠心油圧がピス
トン12を右方へ移動させる力となるが、一方、
ピストン12の反対側に設けている油溜室27内
には潤滑油が常時溜るようになつているので、ピ
ストン受圧室26と同様にその溜つている潤滑油
にも遠心力が発生して、その遠心油圧がピストン
12を左方へ移動させる力となる。その油溜室2
7の受圧面積がピストン受圧室26の受圧面積よ
り大きくなるようにシールリング28,29,3
0および油抜き用穴25の位置とリターンスプリ
ング22の取付荷重を設定しているため、ピスト
ン受圧室26に圧油が供給されない限り、ピスト
ン12を左方に移動させて2速クラツチ2を開放
状態に保つことができ、クラツチの引き摺りを生
ずることがない。
従つて、図示の実施例によれば、ピストン12
の1側に配設されたピストン受圧室26に対向す
る油溜室27をピストン12の他側に設けて、油
溜室27内に常時潤滑油を導入するようにしてい
るため、回転によつて生じたピストン受圧室26
内の残油による遠心油圧に対して油溜室27内の
油にも同様な遠心油圧が生じて対向し相殺するこ
とになり、ピストン12の右動が阻止されるため
クラツチを引き摺るような不具合を生ずることが
ない。
また、油溜室27内の油圧が、ピストン形状あ
るいは回転速度に応じてピストン受圧室26内の
残油と同様な大きさの遠心油圧となるため、油溜
室27をコンバクトな構造にすることが可能であ
り、この場合、リターンスプリング22の取付荷
重はピストン12の摺動抵抗に打ち勝つ大きさで
あれば足りるので、付設機構が比較的に小型なも
のとなり、大型装置であつても容易に付設可能で
ある。
さらに、前記のようにリテーナ21とピストン
12との間に油溜室27を設ける簡単な構造で極
めて容易に実現できるとともに、ピストン受圧室
26内の残油は排出しないですむため、変速時間
を短かくできるしピストン受圧室26内の油圧上
昇のばらつきが少なくなり、ピストン12が円滑
に安定作動する。
なお、前記の説明では、前進2速後進1速の変
速機について述べたが、前進3速以上の変速段を
もつたラビニオン、シンプソン、ウイルソン等の
タイプに一般に用いられる遊星歯車列におけるフ
ロントクラツチおよびクラツチ部、あるいは、平
行軸歯車列で使用される回転クラツチ部等の部分
にも前記実施例と同様に適応が可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本案の実施例を施す前進2速後進1速
の遊星ギヤ式ラビニオンタイプ変速機のギヤドレ
インの系統図、第2図は第1図の変速機の2速ク
ラツチ部の縦断面図、第3図は第2図のピストン
受圧室、油溜室部分の拡大詳細図である。 1:1速クラツチ、2:2速クラツチ、3:後
進クラツチ、4:入力軸、5:フロントサンギ
ヤ、11:クラツチハウジング、12:ピスト
ン、13:フロントサポート、14,15:ブツ
シユ、16,17:スラスト軸受、18:トラン
スミツシヨンケース、21:リテーナ、22:リ
ターンスプリング、23:切欠部、24:ピン、
25:油抜き用穴、26:ピストン受圧室、2
7:油溜室、28,29,30:シールリング、
31,32,33,34,35,36,37,3
8,39,40,41,42:油路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ピストンの一側に配設したピストン受圧室が回
    転される構成のクラツチ装置において、前記ピス
    トンの他側にリターンスプリングを介装して配設
    したリテーナと前記ピストンとの間に、常時油が
    導入される油溜室を設けて、前記ピストン受圧室
    の残油に発生する遠心油圧を前記油溜室の油圧に
    より相殺してクラツチ開放時のピストン移動を阻
    止する構成にしたことを特徴とする動力伝達機構
    における回転クラツチ装置。
JP7144881U 1981-05-19 1981-05-19 Expired JPS6135785Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7144881U JPS6135785Y2 (ja) 1981-05-19 1981-05-19

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7144881U JPS6135785Y2 (ja) 1981-05-19 1981-05-19

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS57184321U JPS57184321U (ja) 1982-11-22
JPS6135785Y2 true JPS6135785Y2 (ja) 1986-10-17

Family

ID=29867240

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7144881U Expired JPS6135785Y2 (ja) 1981-05-19 1981-05-19

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2722241B2 (ja) * 1989-03-31 1998-03-04 富士重工業株式会社 車両用差動制限装置
JP2540077B2 (ja) * 1989-09-11 1996-10-02 日野自動車工業株式会社 差動制限装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS57184321U (ja) 1982-11-22

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