JPS6134981Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 茶樹は、一番茶或いは二番茶というように、そ
れぞれの茶期において製茶に供するために摘採さ
れる。そしてそのあとに次に生育を促進しまた、
次の生育が樹面一様に叢業するように剪枝作業を
行なう必要がある。

本願はこの作業に用いる剪枝機に関するもの
で、剪枝機の上刃と下刃との枢着方法を確実にす
るとともに、軽量化と剪枝した茶茎の送出を円滑
にすることを目的としたものである。

図について説明すると、１は本機の装置全体を
装着する基枠で、強度を保持するために三角形状
のフレームで構成し、その全体は摘採する樹面に
沿うように弧状に成形されている。２は基枠の前
縁下辺に設け前部が鋸歯状の上刃板であり、３は
下刃板である。

４は基枠１前縁上辺の数か所に設けた座板でそ
の突出部４′は基枠１にスポツト溶接で固着され
ている。

５は上下刃板および基枠に挿通し、座板４に螺
着され、さらにナツト６によつて固設されたピン
である。ピン５が挿通する上下刃板２，３には摺
動溝７が穿孔されていて、上下刃板がピンを介し
て相互に往復摺動する。８は基枠下辺に固設さ
れ、原動機９側にせまく、その反対側に広く、そ
して後縁に屈折部８′を形成する茶葉の刈落板で
ある。１０は刃板２，３を摺動させる駆動部、１
１，１２はハンドルである。なお、前記の座板４
以外のものは全て公知である。

作用効果について説明するに、原動機９を始動
させると、駆動部１０により上刃板２と下刃板３
がピン５を介して相互に往復摺動をする。そこ
で、作業者がハンドル１１，１２を持ち、茶樹上
面に基枠１の下辺を接するようにして前進すれば
鋸歯状の上下刃板２，３によつて剪枝が行なわれ
剪枝された茶茎は刈落板８上に送出され、茶畑の
畝間に刈落される。

この場合、従来の剪枝機は、本考案の座板４に
相当する部厚な鋼製の平板を、基枠１前縁の全域
に亘つて当着していたのである。この理由は、上
下刃板２，３にピン５を挿通してこれを基枠１に
ナツト６で固着するとき、基枠１の厚さが２mm程
度の薄いものであるから、この基枠にネジ部を形
成してもネジの有効部はごくわずかであるから完
全な固着ができず、また固着してもすぐバカ穴に
なつて機能を失する欠点があるために、前記連続
した鋼製の平板を当着させ、これにネジを切つて
固着していたのである。したがつて剪枝機の重量
が増し、作業者に負担がかかり、作業性を悪くし
ていたのである。さらに前記の鋼製平板は、その
前面全域に亘つて垂直壁を必然的に形成するの
で、上下刃板によつて剪枝された葉茎が、この垂
直壁につかえて、後方への送出性をも悪くしてい
たのである。

しかし、本願においては、この連続した鋼製の
平板にかえて面積の少ない座板４となし、これを
基枠１の数か所にのみ設けるのであるからこのこ
とによつて大幅な軽量化がはかれるとともに、座
板４が形成する前面の垂直壁をごくわずかである
から、上下刃板２，３によつて剪枝される茶葉が
つかえる度合が激減し、送出性を円滑にする効果
を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は正面図、第２図は第１図の拡大縦断端
面図、第３図は第２図の平面図である。 １……基枠、２……上刃板、３……下刃板、４
……座板、５……ピン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 基枠１の前縁に上刃板２と下刃板３を設け、ピ
   ン５を介して慴動する剪枝機において、基枠１の
   前縁上辺の数箇所に、突出部４′を形成する座板
   ４を固設し、該板４にピン５を螺着し、さらに、
   該ピン５にナツト６でＷナツト締めした茶葉剪枝
   機における刃板の枢着座板。