JPS6134155Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、シヤープペンシル製図器具等の換芯
を収納する容器の改良に関するものである。

一般に換芯収納容器は、シンプルは茶筒型の構
造のものが知られている。しかし、この構造では
使用者が所望の本数の芯を取り出そうとして蓋を
開離すると筒本体から、全ての芯が取り出されて
しまうと云う不便さがみられた。

本考案は上述の問題点に鑑みなされたものであ
り、その目的は、所望の換芯が任意に取り出せる
芯収納容器の構造を提供することにある。上記目
的を達成するため、本考案は、軸方向内周に芯誘
導溝を穿設された芯収納筒体と、この収納筒体の
芯誘導溝に相対して、芯突出孔を側面に備えると
共に、端部に突出部が形成された蓋体とを含み、
前記芯収納筒体の外周開口端に配設される切欠部
に規制され、前記蓋体の突出部を摩擦的に回動自
在に装着したことを特徴とする。

以下図面に基づき本考案の実施例を説明する。
第１図は芯収納容器の縦断面図であり、第２図
イ，ロ，ハはそれぞれ左側面図Ａ−Ａ，Ｂ−Ｂ横
断面図で、芯収納筒体１の軸方向内周に底部から
開口端１ｂの先端まで伸設された芯誘導溝１ａが
穿設され、その芯誘導溝１ａの点対象位置で、外
周開口端１ｂに切欠部１ｃが配設されている。一
方蓋体２は芯誘導溝１ａに相対する芯突出孔２ａ
を側面に穿設され、更に端部の挿着部２ｂ近傍で
前記切欠部１ｃ内に回動自在に位置決めされる内
側に突出した突出部２ｃが形成され、前記芯収納
筒体１に摩擦嵌合している。

このような芯収納容器に構成してあるので芯３
を芯収納筒体１内に収納して置けば、取出すべき
芯３は通常芯誘導溝１ａ内に分離されて収納さ
れ、蓋体２を回動すれば芯突出孔２ａと芯誘導溝
１ａとが位置決めされるように突出部２ｃが切欠
部１ｃに規制される。従つて芯３は、芯誘導溝１
ａ内に収納された数本を容易に取り出すことがで
きるものである。

第３図及び第４図イ，ロ，ハは本考案の他の実
施例を示す縦断面図及び要部正面図、左側面図、
Ａ−Ａ断面図で芯収納筒体１の軸方向内周に芯誘
導溝１ａが穿設され、その点対象位置で外周開口
端１ｂに切欠部１ｃが配設されている。

一方蓋体２は芯誘導溝１ａに相対する芯突出孔
２ａを側面に穿設され、更に端部の挿着部２ｂの
近傍で前記切欠部１ｃ内に回動自在に位置決めさ
れる如く、外周に突出した突出部２ｃが形成さ
れ、前記芯収納筒体１の内周に摩擦嵌合し、芯収
納容器を構成しているものである。従つて、この
実施例では蓋体２の構造が芯収納筒体１の内側に
嵌入されたため突出部が外周に装置されるように
なつている。又、芯の取り出し操作は前述の第１
図の構成と全く同様で、その効果も変らない。尚
蓋体の突出部２ｃと芯突出孔２ａの相対位置は、
芯収納筒体１の切欠部１ｃと芯誘導溝１ａの相対
位置とほぼ同じであれば点対象位置に位置決めし
なくてもよい。

以上の如く本考案によれば換芯の取り出し操作
が容易であり又構造簡単で便利な芯収納容器を製
作することができるものでその実用効果は大き
い。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図イ，ロ，ハは本考案の実施例
を示す芯収納容器の縦断面図、左側面図、第１図
のＡ−Ａ断面図、Ｂ−Ｂ断面図、第３図及び第４
図イ，ロ，ハは本考案の他の実施例を示す縦断面
図、要部正面図、左側面図、第３図のＡ−Ａ断面
図である。 １……芯収納筒体、１ａ……芯誘導溝、１ｂ…
…外周開口端、１ｃ……切欠部、２……蓋体、２
ａ……芯突出孔、２ｂ……挿着部、２ｃ……突出
部、３……芯。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. シヤープペンシル等の筆記具用芯３を収納する
   一端開口の芯収納筒体１と、この芯収納筒体１の
   上記開口端近傍の周壁に形成された切欠部１ｃ
   と、上記芯収納筒体１の内周に軸方向に沿つて底
   部から開口端まで伸設形成され、適宜本数の芯３
   のみを取出される位置に位置決めする芯誘導溝１
   ａと、上記芯収納筒体１の開口側に所定の摩擦圧
   をもつて回動自在に装着された蓋体２と、この蓋
   体２の周面に突設形成され、上記切欠部１ｃと係
   合し該蓋体２の回動範囲を一定回転角度の範囲内
   に規制する突出部２ｃと、上記芯収納筒体１の芯
   誘導溝１ａの対応して、上記蓋体２に穿設された
   芯突出孔２ａとを備えた芯収納容器。