JPS6134070Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はスピードスプレーヤを従来の自然成木
果樹用と、近年普及したりんごのわい化裁培の機
械体系に合致した小木用散布機と兼用した補助風
胴の取付構成に関するものである。

以下本考案を実施した図面に基づいて構成を説
明する。

第１図は従来の軸流型スピードスプレーヤであ
つて、操作部１、エンジン並びにポンプ、変速機
を内装した駆動部４、タンク、及び散布装置を後
部に載置した構成である。散布装置は、油圧モー
タ７と直結した軸流フアン５及び上半部円弧状を
なした散布開口１３を有して後部吸込み型の風胴
からなる。この散布開口１３上にはノズル８を多
数個配設してなる。

９は補助風胴で両側に縦長の開口１３′を有
し、中央基部は散布開口１３の上半円弧状に合致
して載置するように構成してなる。１０は分流板
で、散布開口１３からの風量を定量分流して各々
のノズル８′へ案内するものである。１２の切換
弁は、既設のノズル８への供給パイプ１１と補助
風胴の供給パイプ１１′への薬液通路を切換する
ものである。１４は補助風胴９の取付用ブラケツ
トで走行部３のフレーム延設部に適宜に取付ボー
ルト１５によつて固着する。１６はステイで補助
風胴９と風胴６とを取付ピン１７によつて連結補
強するものである。

以上のように構成したので、従来の成木果樹で
使用した後に小木で若木であるりんごのわい化裁
培果樹に使用するときは、補助風胴９を散布開口
部１３，１３′に載置して取付けて、供給パイプ
１１，１１′の切換弁１２を切換えると、第３図
に示す如く散布風力をわい果樹木に対して上下に
均一に分散して散布可能になつた。次に成木に散
布する場合は、取付ボルト１５を外して、供給パ
イプ１１，１１′の切換弁１２を切換えるだけで
成木果樹用として使用できる。

尚、わい化裁培の春芽の頃等にはフアン５の油
圧モータ７の回転数を低速にするだけで良い。

従つて本考案によれば既設のスピードスプレー
ヤの汎用性を高め、しかもわい化果樹木に対して
必要な薬液を必要な風量によつて散布できて経済
的である。取付作業としても取付ボールトと切換
バルブ基部に供給パイプを連結するだけで良くき
わめて簡便に着脱作業ができる等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の軸流フアンを装備したスピード
スプレーヤ側面図。第２図は本考案を実施した補
助風胴の斜視図。第３図は本考案による風胴部の
一部を断面とした後面図。 １……操作部、２……タンク、３……走行部、
４……駆動室、５……軸流フアン、６……風胴、
７……油圧モータ、８，８′ノズル、９……補助
風胴、１０……分流板、１１，１１′……供給パ
イプ、１２……切換弁、１３，１３′……散布開
口部、１４……ブラケツト、１５……取付ボール
ト、１６……ステイ、１７……取付ピン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 軸流フアンを装備し上半部略円弧上の風胴開口
   部に数多のノズルを配して薬液を散布するスピー
   ドスプレーヤにおいて、散布開口を縦長に立設し
   て左右に対称に形成し、この散布開口に上下に平
   行状に分流板を配し、且つ、この散布開口端部に
   ノズルを多数個設けてなる補助風胴を前記風胴開
   口部に着脱自在に構成し、既設のノズル供給パイ
   プの基部に切換バルブを設けて補助風胴側のノズ
   ルに薬液を供給可能にしたスピードスプレーヤ。