JPS6133947A

JPS6133947A - 容器蓋

Info

Publication number: JPS6133947A
Application number: JP14973284A
Authority: JP
Inventors: 谷村　優三郎; 寿中嶋; 叶野　裕児; 吉沢　竜造
Original assignee: Toyo Seikan Kaisha Ltd; Japan Crown Cork Co Ltd
Current assignee: Nippon Closures Co Ltd; Toyo Seikan Group Holdings Ltd
Priority date: 1984-07-20
Filing date: 1984-07-20
Publication date: 1986-02-18
Also published as: JPH0360740B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、耐落下衝撃性が向上せしめられた容器蓋、殊
にラグキャップと称されている型の容器蓋に関する。

〈従来技術〉食料品用瓶の如き容器のための容器蓋として、当業者に
は周知の如く、ラグキャップと称されている型の容器蓋
が広く使用されている。かような容器蓋は、円形天面壁
及びこの天面壁の周縁から垂下する円筒状スカート壁を
具備し、上記スカート壁の下端には半径方向内方へ突出
するラグが周方向に間隔を置いて形成されている金属製
本体と、かかる金属製本体における上記天面壁の内面１
ｃｍされたライナーから構成されている（例えば、実公
昭４３−１６１５９号公報及び実公昭４０−２４２３７
号公報を参照されたい）。

然るに、上記の通シの容器蓋においては、上記ラグの存
在に起因してスカート壁の内周面と容器の口頚部外周面
との間隔が他の型の容器蓋と比べて比較的大きく、それ
故に、例えば容器及びこれに装着された容器蓋が床面に
偶発的に落下せしめられ、容器蓋の金属製本体における
天面壁とスカート壁との境界領域に衝撃が加えられると
、かかる境界領域が相当大きく変形され、これによって
容器の密封性が毀損されることが少なくなかった。

〈発明の目的〉本発明は上記事実に鑑みてなされたものであシ、その主
目的は、特にそれに限定されるものではないが殊にラグ
キャンプと称される型の容器蓋において、耐落下衝撃性
を向上せしめ、落下によって衝撃が加えられた時の密封
性の毀損を充分に回避乃至抑制することである。

〈発明の要約〉本発明者等は、鋭意研究及び実験の結果、驚くぺきこと
に、金属製本体における天面壁の周縁部に環状沈降部を
形成すると共に、この環状沈降部に続くスカート壁の少
なくとも上部に半径方向内方へ没入せしめられた没入部
を周方向に間隔を置いて複数個形成すると、耐落下衝撃
性が著しく向上せしめられることを見出した。

即ち、本発明によれば、円形天面壁及び該天面壁の周縁
から垂下する円筒状スカート壁を具備し、該天面壁の周
縁部には環状沈降部が形成され、該環状沈降部に続く該
スカート壁の少なくとも上部には半径方向内方へ没入せ
しめられた没入部が周方向に間隔を置いて複数個形成さ
れている金属製本体と、該天面壁の内面の、少なくとも
該環状沈降部に隣接してその内側に位置する環状密封領
域に施されたライナーとから構成された容器蓋が提供さ
れる。

〈発明の好適具体例〉以下、本発明に従って改良された、ラグキャップと称さ
れる型の容器蓋の一具体例を図示している添付図面を参
照して、更に詳細に説明する。

第１図及び第２図を参照して説明すると、図示の容器蓋
は、全体を番号２で示す金属製本体を具備している。ブ
リキ又はクロム酸処理鋼の如き比較的大きな剛性を有す
る金属薄板から形成されているのが好都合である本体２
は、円形天面壁４及びこの天面壁４の周縁から垂下する
円筒状スカート壁６を有する。

天面壁４０周縁部は下方に沈降せしめられていて、環状
沈降部８が形成されていることが重要である。図示の具
体例においては、天面壁４の中央部１０も下方へ沈降せ
しめられておシ、従って環状沈降部８と中央部１０との
間に環状隆起部１２が存在する。

スカート壁６においては、天面壁４の上記環状沈降部８
に続くところの少なくとも上部に、半径方向内方へ没入
せしめられた没入部１４が周方向に間隔を置いて複数個
形成されていることが重要である。図示の具体例におい
ては、周方向に等間隔を置いて１４個の没入部１４が形
成されており、没入部１４の各々はスカート壁６の上端
から軸線方向中間よシも幾分下方の部位まで延在してい
る。

スカート壁６の下端は内側にカールされており、そして
かかるカールされた下端に、半径方向内方へ突出するラ
グ１６が周方向に間隔を置いて複数個、図示の具体例に
おいては周方向に等間隔を置いて４個形成されている。

而して、後に言及する実施例及び比較例から理解される
如く、耐落下衝撃性を向上せしめるためには、天面壁４
の周縁部に上記環状沈降部８を形成することに加えて、
スカート壁６の少なくとも上部に上記没入部１４を形成
することが重要であるが、耐落下衝撃性を大幅に向上せ
しめるためには、上記環状沈降部８及び没入部１４は下
記の要件を充足することが望まれる。

即ち、環状沈降部８の沈降深さｄｌは、１．５乃至３．
０ｍｍ、特に１．８乃至２．７ｍｍであるのが好ましい
。

環状沈降部８の半径方向幅ｗｌは、１．５乃至３．０ｍ
、特に２．０乃至２．７ｍｍであるのが好ましい。また
、環状沈降部８−と、中心軸線に実質上平行に延びるス
カート壁６とが形成する角度αは、８０乃至１１０度、
特に９３乃至１００度であるのが好ましい。一方、没入
部１４に関しては、周方向に等間隔を置いて６乃至２４
個、特に１０乃至２０個の没入部１４が形成されている
のが好ましい。そして、没入部１４の周方向幅ｗ２は、
４乃至１０ｍｍ、特に５乃至８ｍであるのが好ましい。

没入部１４の没入深さｄ２は、０．５乃至３．０ｍ％特
に０．７乃至１．５−であるのが好ましい。没入部１４
の軸線方向長さｔは、４乃至９ｍｍ、特に５乃至８諺で
あるのが好ましい。

上記金属製本体２における天面壁４の内面には、ライナ
ー１８が施されている。ライナー１８は、少なくとも天
面壁４の内面のうちの、容器口頚部の頂面に対向する環
状密封領域、即ち上記環状沈降部８に隣接してその内側
に位置し、従って図示の具体例においては上記環状隆起
部１２の領域、に施されていることが重要である。図示
の具体例においては、天面壁４の内面の、上記環状沈降
部８及び環状隆起部１２に渡って施されている。かよう
なライナー１８は、塩化ビニル系プラスチゾルコンパウ
ンドの如き適宜のライナー材料を所謂スピンライニング
法によって所要部位に施すことによって好都合に形成す
ることができる。

上述した通シの容器蓋は、第３図に図示する如きそれ自
体は周知の口頚部２０を備えた容器に適用される。円筒
形状の口頚部２０の外周面には、略９０度の角度範囲に
渡って延びる４本の傾斜突条２２が形成されている。

口頚部２０に容器蓋を装着して口頚部２０を密封する際
には、口頚部２０に容器蓋を被嵌し、容器蓋を所要方向
、即ち第２図において上方から見て時計方向に回転せし
める。かくすると、本体２におけるスカート壁６の下端
に形成されているラグ１６の各々が口頚部２０における
傾斜突条２２の下面に沿って進行せしめられ、従って容
器蓋は回転と共に軸線方向下方に移動し、かくして、第
２図に図示する如く、ライナー１８が口頚部２０の頂面
に押圧せしめられて口頚部２０が密封され、そしてまた
ラグ１６が傾斜突条２２に係止される。

〈実施例及び比較例〉実施例厚さ０．１３ｍのブリキ薄板から第１図及び第２図に図
示する通りの形状である本体を形成した。

かかる本体の主要寸法は、次の通シであった。

外径Ｄ１　・・・・・・・・・・・・・・・・・・・旧
・・・・・・・・・・・・・・６６、ｔｗ高さＨ・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・旧・・・・・・・・
・・・・・・　９．８ｍ環状沈降部の沈降深さｄｌ　・
・・・・・・・・・・・・・・・・・　２．３ｍ＋＋項
状沈隆状沈降径方向幅ｗ１　・・・・・・・・・・・・
・・・　２．４ｍ環状沈降部とスカート壁とが形成する
角度α・・・　９５度没入部個数　・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・　
１６個没入部の周方向幅ｗ２・・・・・・・・・・・・
・・・・旧・・　６．５謔没入部の没入深さｄ２・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・　０．８ｍ没入
部の軸線方向長さｔ　・・・・・・・・・・・・・・・
　５．７ｍｍ上記本体の天面壁の内面にスピンライニン
グ法によって塩化ビニル系プラスチゾルコンパウンドを
施して、第２図に図示する通シの形態のライナーを形成
し、かくして容器蓋を完成した。

かかる容器蓋５００個について、次の通シの耐落下衝撃
試験を遂行した。

第３図に図示する通りの形態であシ、外径Ｄ２が５　＆
９３ｍである口頚部を備えた、通常のジャム用ガラス瓶
に約２０５９のジャムを充填した。しかる後に、ガラス
瓶を真空箱内に入れ、そして真空箱内においてガラス瓶
の口頚部に上記容器蓋を装着し、口頚部を密封した。ジ
ャムを充填し容器蓋を装着したガラス瓶の重量は約３６
５ｇであった。次いで、ガラス瓶を倒立状態（即ち容器
蓋の天面が下方を向いた状態）で且つ４５度傾斜した状
態にせしめ、ガラス瓶を４０ｍ自由落下せしめて厚さ３
０−の固定鉄ブロックに衝突せしめた。

しかる後に、容器蓋の天面壁中央を金属棒で打撃し発生
する音で判断する周知の打検法によシ、ガラス瓶内に真
空が維持されているか否か、従って落下衝撃によって密
封が毀損されたか否かを検査した。その結果は、下記第
１表の通シでちった。

比較例１１４−ｗｔｒ＋介めに一漫λ蝋力Ｓ老曲文引−で論弁い
と井を除けば上記実施例における容器蓋と同一の容器蓋
を形成した。

そして、かかる容器蓋５００個にりいて、上記実施例に
おける耐落下衝撃試験と同一の耐落下衝撃試験を遂行し
た。その結果は、下記第１表の通りであった。

比較例２更に、比較のために、環状沈降部が形成されていないこ
と及び没入部の軸線方向長さｔが＆Ｏｍ（＝　５．７　
＋　２．３　ｍ　）であることを除けば上記実施例にお
ける容器蓋と同一の容器蓋を形成した。

そして、かかる容器蓋５００個について、上記実施例に
おける耐落下衝撃試験と同一の耐落下衝撃試験を遂行し
た。その結果は、下記第１表の通りであった。

比較例３更にまた、比較のために、環状沈降部と没入部の双方が
形成されていないことを除けば上記実施例における容器
蓋と同一の容器蓋を形成した。

第１表

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明に従って改良された容器蓋の一具体例
を、一部を切欠いて示す斜面図。第２図は、第１図の容器蓋を容器口頚部に装着した状態
を、一部を断面で示す側面図。第３図は、第２図の容器口頚部を示す斜面図。２・・・金属製本体４・・・天面壁６・・・スカート壁８・・・環状沈降部１４・・・没入部１６・・・ラグ１８・・・ライナー

Claims

【特許請求の範囲】１、円形天面壁及び該天面壁の周縁から垂下する円筒状
スカート壁を具備し、該天面壁の周縁部には環状沈降部
が形成され、該環状沈降部に続く該スカート壁の少なく
とも上部には半径方向内方へ没入せしめられた没入部が
周方向に間隔を置いて複数個形成されている金属製本体
と、該天面壁の内面の、少なくとも該環状沈降部に隣接
してその内側に位置する環状密封領域に施されたライナ
ーとから構成された容器蓋。２、該スカート壁の下端には、半径方向内方へ突出する
ラグが周方向に間隔を置いて形成されている、特許請求
の範囲第１項記載の容器蓋。３、該環状沈降部の沈降深さｄ１は１．５乃至３．０ｍ
ｍである、特許請求の範囲第２項記載の容器蓋。４、該沈降深さｄ１は１．８乃至２．７ｍｍである、特
許請求の範囲第３項記載の容器蓋。５、該環状沈降部の半径方向幅ｗ１は１．５乃至３．０
ｍｍである、特許請求の範囲第２項乃至第４項のいずれ
かに記載の容器蓋。６、該半径方向幅ｗ１は２．０乃至２．７ｍｍである、
特許請求の範囲第５項記載の容器蓋。７、該環状沈降部と該スカート壁とが形成する角度αは
８０乃至１１０度である、特許請求の範囲第２項乃至第
６項のいずれかに記載の容器蓋。８、該角度αは９３乃至１００度である、特許請求の範
囲第７項記載の容器蓋。９、該没入部は６乃至２４個形成されている、特許請求
の範囲第２項乃至第８項のいずれかに記載の容器蓋。１０、該没入部は１０乃至２０個形成されている、特許
請求の範囲第９項記載の容器蓋。１１、該没入部の周方向幅ｗ２は４乃至１０ｍｍである
、特許請求の範囲第２項乃至第１０項のいずれかに記載
の容器蓋。１２、該周方向幅ｗ２は５乃至８ｍｍである、特許請求
の範囲第１１項記載の容器蓋。１３、該没入部の没入深さｄ２は０．５乃至３．０ｍｍ
である、特許請求の範囲第２項乃至第１２項のいずれか
に記載の容器蓋。１４、該没入深さｄ２は０．７乃至１．５ｍｍである、
特許請求の範囲第１３項記載の容器蓋。１５、該没入部の軸線方向長さｌは４乃至９ｍｍである
、特許請求の範囲第２項乃至第１４項のいずれかに記載
の容器蓋。１６、該軸線方向長さｌは５乃至８ｍｍである、特許請
求の範囲第１５項記載の容器蓋。