JPS6132504Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は歯ブラシに関し、使用時に手の内部で
不必要に動くことを防いで、ブラツシングを確実
化することを目的とする。

歯ブラシのハンドルは、ほぼ真直な棒状にする
か、またはハンドルと首部との境界部を植毛面側
に突出させるなどしているが、持つたときに手指
を固定する部分がなく、ブラツシングの際にハン
ドルが、その長さ方向その他に手の内部で不必要
に動きやすい。このため効果的なブラツシングが
できにくい問題を有している。

本考案を図面の実施例にもとづいて説明する
と、１は棒状のハンドルで、その一端に首部２を
介して植毛部３が形成され、その片面に毛４が立
植されている。５はハンドル１の他端に形成され
た折曲部で、これは植毛部３の植毛面側と反対方
向へ折曲されている。６はハンドル１の首部２側
の端部において、植毛部３の植毛面と同じ面に、
頂部の線をハンドル１の幅方向として形成された
断面山形の突出部で、その折曲部５側の斜面部
に、親指の先端にほぼ適合する大きさで、球面状
の凹部７が形成されている。そして、ハンドル１
の幅は、突出部６よりも折曲部５の端部側が広く
されている。

本考案の歯ブラシは上記のように構成されてい
る。この歯ブラシも、公知の歯ブラシとほぼ同様
にしてハンドル１を持つて使用するが、親指の先
端部で、それを凹部７内にはめる状態にして、ハ
ンドル１を持つと、手掌の小指側の側部が折曲部
５に引掛る状態となる。

したがつて、例えば歯ブラシをその長さ方向と
ほぼ同方向に往復動させて、歯または歯肉をブラ
ツシングするとき、その前進時には、親指の先端
面が突出部６の凹部７内にはいつており、かつ凹
部７は、山形の突出部６の手前側の斜面に形成さ
れているから、親指は突出部６の凹部７の端縁部
に引掛るようになる。このため、親指はハンドル
１上を滑ることなく、ハンドル１を確実に押して
前進させることができる。ハンドル１を後進させ
るときは、折曲部５に手掌の一部が引掛つている
から手の移動に従つて必然的にハンドル１は後退
する。加えて、ハンドル１は、その折曲部５側の
端部の方が広くなつているから、より確実にハン
ドル１は手掌と共に移動する。

歯ブラシをローリングまたは上下動またはコイ
ル状に回転させながら移動させる場合も、親指が
突出部６の凹部７内にはいつているから、ハンド
ル１の表面で親指が滑るおそれがなく、かつ、折
曲部５が手掌に引掛ることで、手の動きに従つて
確実に歯ブラシを動かせることができ、すべての
ブラツシング法を容易に行いうる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は正面
図、第２図は側面図、第３図はＡ−Ａ線断面端面
図、第４図はＢ−Ｂ線断面端面図である。 １：ハンドル、２：首部、３：植毛部、４：
毛、５：折曲部、６：突出部、７：凹部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ハンドルの首部側端部において、植毛面と同じ
   面に、頂部の線がハンドルの幅方行にされた断面
   山形の突出部を有し、かつ突出部における首部と
   反対側斜面には親指の先端に適合する球面状の凹
   部が形成され、植毛部と反対側のハンドル端部
   に、植毛面と反対方向に折曲された折曲部が形成
   され、ハンドルの折曲部の側端部の巾が他端より
   も広くされ、且つハンドルの首部側端部から折曲
   部と同一方向へ折曲された首部が形成され植毛部
   が更にハンドルと同一方向へ折曲し、片面に毛が
   立植されてなる歯ブラシ。