JPS6132211Y2 - - Google Patents

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JPS6132211Y2
JPS6132211Y2 JP14923782U JP14923782U JPS6132211Y2 JP S6132211 Y2 JPS6132211 Y2 JP S6132211Y2 JP 14923782 U JP14923782 U JP 14923782U JP 14923782 U JP14923782 U JP 14923782U JP S6132211 Y2 JPS6132211 Y2 JP S6132211Y2
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JP
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spool
orifice
compression coil
coil spring
flow rate
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JP14923782U
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は流量制御弁、とくに圧力補償形の流
量制御弁に関するものである。
一般の油圧回路に用いられる流量制御弁は、弁
前後、いいかえれば弁の上流、下流の回路の圧力
変化に対しても流量が一定になるように制御され
る圧力補償形流量制御弁であり、圧力補償弁とし
て機能するコントロールピストン(スプール)の
部分と、流量を規制する絞り弁の部分とを備えて
いる。
この種の流量制御弁の有する特性において問題
となる点は、油温の変化に対する絞り弁における
流量の変化、コントロールピストンにおけるジヤ
ンピング現象である。
前者に対しては、温度変化に敏感な金属を利用
して、温度変化に応じて弁開度を補正する温度補
償装置を設けたものもあるが、絞り弁に油の粘度
の影響をうけないオリフイス形のものを用いれば
よく、後者に対してはコントロールピストンの振
動的な動きをオイルダンパによつて拘束するよう
にすればよい。
第4図は、このような構想のもとに構成された
圧力補償形流量制御弁の1例の側断面図である。
この従来の流量制御弁においては、オリフイス1
の部分と、コントロールピストン(スプール)2
の部分とが一体とされて弁本体3のシリンダ部4
に摺動自在なるようにしつくりはめあわされてお
り、シリンダ部4にセツトされたスナツプリング
5によつて左方向への移動を抑止されたスプール
2に、弾発力を調整することにより、設定流量を
調整しうるようにシリンダ部4に収められた圧縮
コイルばね6が係合されるとともに、スプール2
の左端部に固定されたオリフイス1と対向してそ
の右端部に設けられたオリフイス7を介して作動
油が圧縮コイルばね6が収められたシリンダ部4
内に流入するようにされ、このシリンダ4の部分
がオイルダンパ室として作用するようにされてい
る。そしてスプール2および弁本体3のそれぞれ
外周面に環状溝8,9が設けられるとともに、そ
れぞれ前記環状溝8,9に導通するラジアル方向
の細孔10,11がそれぞれ複数個軸心に対して
対称的に設けられ、さらに環状溝9と細孔10と
は、スプール2がスナツプリング5に押し付けら
れて、図示の位置にあるときは細孔10が100%
開口する関係位置にそれぞれ設けられている。
この従来の流量制御弁は、たとえば単動形油圧
シリンダによつて所望の高さに持ち上げられた物
体を、この物体の重さの如何に拘らず一定の速度
にて降下させる場合に、前記油圧シリンダからの
戻り圧油を2位置切換開閉弁を介してタンクに戻
す回路に装着され、戻り圧油を矢印で示した方向
に弁内にとおし、その流量をつねに一定に保ちな
がらタンクに戻すようにされる。前記単動形油圧
シリンダに負荷として作用する物体の重さ如何に
拘らず流量がつねに一定に保たれる理由について
付言すれば、前記負荷が大きくなればなる程、オ
リフイス1より上流の管路の圧力が大となり、ス
プール2を右方向に押す力が大きくなり、そのた
めにスプール2に対して左方向に作用するシリン
ダ部4内の油圧から生ずる力および圧縮コイルば
ね6からの弾発力の両者が抗しきれなくなると、
スプール2がシリンダ部4を摺動し、右方向に動
され、スプール2自身が下流回路と接続される細
孔10をせぎり、その開口度を減少させ、戻り油
の下流への流出抵抗を増加させ、スプール1内の
圧力を上昇させることによつてオリフイス1前後
の圧力差がつねに一定値になるようにされること
から、オリフイス1をとおる流量がつねに一定に
保たれるのである。そしてこの状態においては、
スプール1に作用する上流側の戻り圧油からの右
方向の押圧力に対して、スプール2の右方向の移
動により圧縮コイルばね6が圧縮されるため増加
せしめられる弾発力ならびにシリンダ部4内の圧
油からの押圧力の両者がバランスしている。しか
しこのバランス状態に到達するまでには、スプー
ル1に作用する上流側の戻り圧油からの右方向の
押圧力が急激に作用する際に、いわゆるジヤンピ
ング現象が生じ、スプール2が左右方向に振動的
に移動することがあり、この現象を防止するため
に、オリフイス7と、圧縮コイルばね6が収めら
れているシリンダ部4の部分とによつてオイルダ
ンパが形成され、このダンパ効果によつてジヤン
ピング現象を抑止するようにされている。
このようにこの従来の圧力補償形流量制御弁
は、十分にその機能を発揮するように構成されて
いるのであるが、スプール2に圧油の流量を規制
するオリフイス1およびオイルダンパの1要素を
なす前記とは別な後部オリフイス7の両者を設
け、こられ両オリフイス1,7間に圧油を油圧回
路に排出する細孔11とオリフイス1との接続油
路をなす円筒状空間を設けておかねばならないか
ら、第4図に示すようにオリフイス1の部分もし
くは、別な後部オリフイス7の部分のいずれかを
スプール2とねじ結合などによつて一体とする構
造にせざるをえないし、またスプール2には、そ
れを圧力補償形弁として機能させるためにシリン
ダ部4に流入する圧油からスプール2に加えられ
る押圧力に主として対抗する圧縮コイルばね6を
それに係合するばね受け座を設けることを要する
ことから、従来の前記流量制御弁においては、そ
のスプール2の構造がやや複雑となり、そのため
製作上の加工が面倒である欠点を有している。
この考案は従来の圧力補償形流量制御弁におけ
る前記欠点を解消するために、スプールの構造を
簡単にし、加工を容易ならしめ、しかもその機能
の点においては従来のものと遜色がない流量制御
弁を提供することを目的とするものであつて、前
記スプールを前記シリンダ部に流入する圧油の流
量を規制するオリフイスを有する中空円筒状体と
し、このスプールと前記圧縮コイルばねとの係合
を球体を介して行なうようにするとともに、前記
中空円筒状体のスプールと前記球体との接触封止
箇所にノツチを複数個軸心に対して等角度間隔に
前記スプールに設け、これらノツチと前記球体と
の隙間をして、前記オイルダンパの1要素をなす
前記の後部オリフイスの作用をなさしめるように
してなる流量制御弁にかかるものである。
以下、この考案にかかる実施例装置について図
面を参照しながら説明する。
第1図はこの実施例装置の側断面図である。第
1図において従来の圧力補償形流量制御弁と同一
の構成部分については同一の番号を付し、その説
明は省略する。
この実施例装置においては、スプール2′は、
シリンダ部4に流入する圧油の流量を規制するオ
リフイス1′が一体に設けられた中空円筒状体と
されており、このスプール2′と、圧縮コイルば
ね6との係合を球体(たとえば鋼球)20を介し
て行うようにされている。そして球体20は、第
2図、第3図に示すように、中空円筒状体のスプ
ール2′の穴部端面に施された糸面取り部21に
圧縮コイルばね6からの弾発力によつて押圧され
ることによつて密着し、封止ボール弁としての作
用をするようにされている。さらにスプール2′
の糸面取り部21には、軸心に対して等角度間隔
に複数個(この例では4個)のV字形状のノツチ
22が施されている。したがつてスプール2′の
糸面取り部21に球体20が密着し、封止ボール
弁として作用する場合においても、V字形状のノ
ツチ22の部分は放射状の隙間として残される。
この球体20とノツチ22との間に残されるこの
流路隙間の合計面積を、従来の装置におけるオリ
フイス7の流路面積とほぼ同じ大きさになるよう
にしておけば、この複数個のノツチ22と球体2
0との間に形成される隙間と、球体20および圧
縮コイルばね6が収められるシリンダ部4の部分
とから従来の装置と同じ作用をなすオイルダンパ
を構成することができる。
また球体20は圧縮コイルばね6のばね受け座
の用をもなす。
この実施例装置が圧力補償形流量制御弁として
動作することについては、前記した従来の装置と
同様であるので、その説明を省略する。
以上の説明によつて明らかなように、この考案
にかかる流量制御弁においては、つぎのような効
果を有している。
(i) 入手が容易な鋼球などの球体を、圧縮コイル
ばねによつてスプールに押し付け、その内部の
円筒状空間を封止するとともに、スプールの前
記球体との接触封止箇所に軸心に対して等配さ
れた複数個のノツチと前記球体との間に隙間を
それぞれ形成することによつてこれらの隙間
に、オイルダンパの1要素であるオリフイスの
作用をなさしめるようにされていることから、
従来の装置のスプールに設けられていたオイル
ダンパ用のオリフイスが不要となり、この装置
のスプールには圧油の流量を規制するオリフイ
スのみを設ければよい。
(ii) 球体が圧縮コイルばねのばね受け座を兼ねる
ようにされていることから、この装置のスプー
ルにはばね受け座を設けることを要しない。
(iii) (i),(ii)から引き出される効果としてこの装置
のスプールは、圧油の流量を規制するオリフイ
スを有する中空円筒状体で構成することがで
き、したがつて従来の装置のスプールに比して
その構造が簡単となり、製作上加工が容易とな
るとともに、加工工数を節減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案にかかる実施例装置の側断面
図、第2図はその中空円筒状体のスプールの拡大
部分側断面図、第3図はその矢印方向からみた正
面図、第4図は従来の装置の側断面図である。 1,1′……オリフイス、2,2′……スプール
(コントロールピストン)、3……弁本体、4……
シリンダ部、6……圧縮コイルばね、7……後部
オリフイス、8,9……環状溝、10,11……
細孔、20……球体、22……V字形状ノツチ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 弁本体のシリンダ部に摺動自在なるようにはめ
    あわされた圧油の流量を規制するオリフイスを有
    するスプールと、このスプールに係合され、前記
    シリンダ部に収められる圧縮コイルばねと、前記
    オリフイスに対向し、前記スプールに設けられた
    前記とは別な後部オリフイスならびに前記圧縮コ
    イルばねが収められるシリンダ部の部分により形
    成されるオイルダンパと、前記スプールおよび弁
    本体のそれぞれ外周面に設けられた環状溝および
    これらの環状溝の溝底にラジアル方向に軸心に対
    称的にそれぞれ設けられた複数個の細孔とからな
    り、前記弁本体のシリンダ部に流入する圧油によ
    り前記スプールが前記圧縮コイルばねの弾発力お
    よび前記シリンダ部内の油圧から生ずる力の両者
    に抗して押し込められることによつて、前記圧油
    を流出させる弁本体の前記細孔を前記スプール自
    身によりせばめて流量を制御するようにされた流
    量制御弁において、前記スプールを前記シリンダ
    部に流入する圧油の流量を規制するオリフイスを
    有する中空円筒状体とし、このスプールと前記圧
    縮コイルばねとの係合を球体を介して行うように
    するとともに、前記中空円筒状体のスプールと前
    記球体との接触封止箇所にノツチを複数個軸心に
    対して等角度間隔に前記スプールに設け、これら
    ノツチと前記球体との隙間をして、前記オイルダ
    ンパの1要素をなす前記の後部オリフイスの作用
    をなさしめるようにしてなる流量制御弁。
JP14923782U 1982-09-30 1982-09-30 流量制御弁 Granted JPS5952285U (ja)

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JP14923782U JPS5952285U (ja) 1982-09-30 1982-09-30 流量制御弁

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JP14923782U JPS5952285U (ja) 1982-09-30 1982-09-30 流量制御弁

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JPS5952285U JPS5952285U (ja) 1984-04-06
JPS6132211Y2 true JPS6132211Y2 (ja) 1986-09-19

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JP14923782U Granted JPS5952285U (ja) 1982-09-30 1982-09-30 流量制御弁

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DE102009019554B3 (de) * 2009-04-30 2010-09-09 Hydac Fluidtechnik Gmbh Proportional-Drosselventil
JP2011106606A (ja) * 2009-11-19 2011-06-02 Kyb Co Ltd 液圧モータ駆動装置
JP5273283B2 (ja) * 2012-09-04 2013-08-28 株式会社島津製作所 流量制御弁
JP6119875B2 (ja) * 2013-11-25 2017-04-26 株式会社島津製作所 流量制御弁

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