JPS6131745Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は身体や容器その他の物品の清掃に用い
る清掃用具に関する。

従来、清掃具としてはたわしが多く使用されて
いるが、毛足が短く全体的に硬いため、容器の内
側、特に隅は洗いにくかつた。

また、実公昭55−9314号公報には、細網状の網
布をその長方向中央において縫い縮めて襞取り
し、その縫い目に沿つて巻き込み、その縫い目の
上から紐条のものを縛りつけた構造のたわしが提
案されているが、たわしの上面も下面も同様の構
成をしており、硬さもまた同じであるので、一つ
のたわしで硬軟両用に使い分けることはできなか
つた。

そこで本考案は、使用目的に応じて、硬軟両用
に使用できると共に吸油性がよく、しかも水に強
く、各清掃素子が強力に固着された抜き出ること
がなく、丈夫で永持ちする清掃用具を提供するこ
とを目的とするものである。

本考案の実施例を図面を参照して説明する。

第１図は清掃体１を示すもので、拡開すると第
２図のように網状になり、捲縮加工を施したポリ
プロピレン製の捲縮開繊糸２よりなる清掃素子を
蛇行状に密着してその両側及び中央部にチエーン
ステツチ３及び４を形成し、この中央部のチエー
ンステツチ４の間に隣接する捲縮開繊糸２を溶着
した溶着条部５を形成する。この溶着条部５は清
掃体１上に重合したハトロン紙等の紙の上部から
こて等によつて熱を加えることによる熱溶着によ
つて形成される。

こうして形成された清掃体１は清掃素子に平行
する軸を中心として溶着条部５付近に接着剤を付
与しながら渦巻き状に巻かれ、第３図に示すよう
に、その溶着条部５外周をゴムひも６で巻き締め
る。

この際、該清掃体１は最後の数巻きにおいて、
その溶着条部５の部分に紙テープが介在され、ま
た、ゴムひも６はその一部が前記渦巻きの直径方
向に向けて２個所直交して清掃体１の渦巻きを貫
通する。

ゴムひも６の上層には畳糸などの糸７が捲回さ
れ、次いでこれらゴムひも６、糸７を覆つて接着
テープ８が設けられる。

こうして、上下に房９及び１０が形成される
が、一方の房１０はこれを構成する捲縮開繊糸頂
部を切断し、清掃体１側部のチエーンステツチ
３，３を解放すると、清掃体１の両側は自由にな
つて清掃素子の末端は難間し、一方にはループ端
を有する房９と他方には切断端を有する房１０と
を有し、全体が球形に形成された清掃用具が得ら
れる。

本考案の清掃用具は以上の構成よりなり、拡開
すると網状になる捲縮加工を施したポリプロピレ
ンよりなる捲縮開繊糸を素材としているので、従
来の清掃用具に較べて表面積が広く、吸油性が大
きく、さらに適度の剛性を有しているので身体の
清掃や容器等の清掃に用い易く、乾燥状態で用い
ると多量の負の静電気を生じるので健康上効果が
あり、その構造は捲縮開繊糸を蛇行状に並列し、
その中央部の隣接する該捲縮開繊糸を溶着し、そ
の溶着外周をひもで巻き締めたので、各捲縮開繊
糸はそれぞれ強固に溶着されていて、巻き締め部
分から素材となる捲縮開繊糸が抜出る心配がな
く、一方に形成された頂部が切断され、撓み易い
房と他方に形成された頂部がループ状にされ、剛
性に富んだ房とを適当に使い分けて清掃ができる
ので、被清掃物の種類や清掃の状態に応じて適正
に使用でき、全体が球状をなしているので包装、
保管等に便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に用いる清掃体の実施例の一部
の平面図、第２図は第１図のさらに一部の拡大平
面図、第３図は本考案の実施例の断面図である。 １：清掃体、２：捲縮開繊糸、３，４：チエー
ンステツチ、５：溶着条部、６：ゴムひも、７：
糸、８：接着テープ、９，１０：房。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 拡開すると網状になる捲縮加工を施したポリ
   プロピレンよりなる捲縮開繊糸を蛇行状に並列
   し、その中央に隣接する前記捲縮開繊糸を溶着
   した溶着条部を形成した清掃体を渦巻状に捲
   き、さらにその溶着条部外周をひもで巻き締め
   て上下に房を形成し、一方の房は前記捲縮開繊
   糸頂部を切断してなることを特徴とする清掃用
   具。 (2) ひもがゴムひもである実用新案登録請求の範
   囲第(1)項記載の清掃用具。