JPS6131075B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6131075B2 JPS6131075B2 JP19665385A JP19665385A JPS6131075B2 JP S6131075 B2 JPS6131075 B2 JP S6131075B2 JP 19665385 A JP19665385 A JP 19665385A JP 19665385 A JP19665385 A JP 19665385A JP S6131075 B2 JPS6131075 B2 JP S6131075B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- tiles
- cement
- molded body
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Landscapes
- Producing Shaped Articles From Materials (AREA)
- Porous Artificial Stone Or Porous Ceramic Products (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
この発明は、瓦の製造方法に関するものであ
る。 〔従来の技術〕 日本瓦としてセメント瓦が公知であり、この瓦
を製造するには、セメント：砂比（重量比）を
１：３に調合した比較的硬練りのモルタルを製瓦
機の型板上に盛り、このモルタルをローラにより
型板にたたき込むと共に余分のモルタルをかき取
り、かくして成形した成形品を型板ごと製瓦機か
らはずし、これを養生室に搬入し、成形品を養生
している。 〔従来技術の問題点〕 しかしながら、このようにして得られた瓦にお
いては、湿式成形であるために、含水率、吸水
性、透水性等が大であり、耐凍害性に劣り、雨水
の透過があるといつた難点の他、曲げ強度がそれ
ほど高くなく、また、断熱性が必ずしも満足すべ
きものではない、さらには、重量が比較的大であ
るといつた難点がある。また、養生時に、成形品
にクラツクが生じ易く、このクラツクの発生は特
に鬼瓦、棟端飾瓦、軒瓦、並びにすみ瓦において
顕著である。このクラツク発生の一原因として
は、成形品養生時の水分の蒸発が、成形品の表面
のみから生じ、乾燥が成形品全体に対して一様に
行われ難いこと、養生後の成形品の冷却が成形品
の表面のみから行われ、成形品全体の一様冷却が
困難であること等が考えられる。 〔この発明の解決する問題点〕 この発明に係る瓦の製造方法は、耐候性、セメ
ント瓦の曲げ強度並びに断熱性の向上、セメント
瓦の軽量化、並びにクラツクの発生防止が有効に
実現される瓦の製造方法を得ることを目的とする
ものである。 〔問題点を解決するに到つた技術〕 この発明に係る瓦の製造方法は、無機質発泡骨
材並びに補強繊維を含むセメント混合物に、重量
比で３〜12％の水分を添加し、このセメント混合
物を瓦の形状に100〜550Kg／cm2の圧力でプレス成
形し、該成形体に、水中浸漬または散水により水
を供給し、次いで、成形体を養生することを特徴
とするものである。 〔作 用〕 以下この発明を説明する。 まず、セメント、無機質発泡骨材並びに繊維が
水の添加下でミキサーにより硬練りされる。 この場合、水の添加割合は重量比で３〜12％に
選ばれる。無機質発泡骨材としては、軽石、発泡
珪砂、或いは発泡アルミ鋳物粒子が用いられ、補
強繊維には、石綿、ガラス繊維等の無機質繊維或
いはビニロン繊維等の有機繊維が用いられる。 このようにして硬練りされた原料は、プレスに
チヤージされ、圧力100〜550Kg／cm2のもとで、瓦
の形状に成形され、次いで、この成形体に水中浸
漬、散水により水分が供給される。なお、この給
水は省略することも出来る。 さらに成形体が、温度10〜100℃、好ましくは
60〜70℃の室内に１〜２日間放置され、一次養生
される。この１次養生は、生産性向上のために水
蒸気養生としてもよい。 １次養生後は、成形体表面に粉末状着色材（セ
メント、プラスチツクポリマーと着色顔料の混合
物）が散布され、しかるのちは、オートクレーブ
に投入され、最終養生が行われる。着色材には、
プラスチツク塗料を用いることもでき、この場
合、塗布層の乾燥は、60〜70℃、数分の条件で行
われる。 上記において、原料混練時の添加水分を３〜12
％（重量比）に限定した理由は、セメントの流動
性を極力抑え、無機質発泡骨材へのセメントの含
浸を防止するためである。また、プレス圧を100
〜550Kg／cm2に限定した理由も、無機質発泡骨材
の多孔内へのセメントの圧入を極力防止するため
であり、550Kg／cm2以上では、この圧入が促進さ
れ、100Kg／cm2以下では圧縮不足による瓦の強度
不足が顕著となる。 〔実施例〕 石綿９％、セメント35％、珪砂25％、軽石18
％、並びに残部、石綿セメントスクラツグの全体
に対し、５％（重量比）の水を添加し、これをミ
キサーで混練した。この原料をプレスにより、圧
力200Kg／cm2で厚さ12mmの平板状瓦に成形し、該
成形体を水中に浸漬し、しかるのち、オートクレ
ーブにより最終養生した。 このようにして得た瓦の比重、曲げ強度、並び
に熱伝導率を石綿セメント瓦（セメント：石綿の
割合は85：15）と比較したところ、次の通りであ
り、何れの特性においても、この発明の瓦が優れ
ている。
る。 〔従来の技術〕 日本瓦としてセメント瓦が公知であり、この瓦
を製造するには、セメント：砂比（重量比）を
１：３に調合した比較的硬練りのモルタルを製瓦
機の型板上に盛り、このモルタルをローラにより
型板にたたき込むと共に余分のモルタルをかき取
り、かくして成形した成形品を型板ごと製瓦機か
らはずし、これを養生室に搬入し、成形品を養生
している。 〔従来技術の問題点〕 しかしながら、このようにして得られた瓦にお
いては、湿式成形であるために、含水率、吸水
性、透水性等が大であり、耐凍害性に劣り、雨水
の透過があるといつた難点の他、曲げ強度がそれ
ほど高くなく、また、断熱性が必ずしも満足すべ
きものではない、さらには、重量が比較的大であ
るといつた難点がある。また、養生時に、成形品
にクラツクが生じ易く、このクラツクの発生は特
に鬼瓦、棟端飾瓦、軒瓦、並びにすみ瓦において
顕著である。このクラツク発生の一原因として
は、成形品養生時の水分の蒸発が、成形品の表面
のみから生じ、乾燥が成形品全体に対して一様に
行われ難いこと、養生後の成形品の冷却が成形品
の表面のみから行われ、成形品全体の一様冷却が
困難であること等が考えられる。 〔この発明の解決する問題点〕 この発明に係る瓦の製造方法は、耐候性、セメ
ント瓦の曲げ強度並びに断熱性の向上、セメント
瓦の軽量化、並びにクラツクの発生防止が有効に
実現される瓦の製造方法を得ることを目的とする
ものである。 〔問題点を解決するに到つた技術〕 この発明に係る瓦の製造方法は、無機質発泡骨
材並びに補強繊維を含むセメント混合物に、重量
比で３〜12％の水分を添加し、このセメント混合
物を瓦の形状に100〜550Kg／cm2の圧力でプレス成
形し、該成形体に、水中浸漬または散水により水
を供給し、次いで、成形体を養生することを特徴
とするものである。 〔作 用〕 以下この発明を説明する。 まず、セメント、無機質発泡骨材並びに繊維が
水の添加下でミキサーにより硬練りされる。 この場合、水の添加割合は重量比で３〜12％に
選ばれる。無機質発泡骨材としては、軽石、発泡
珪砂、或いは発泡アルミ鋳物粒子が用いられ、補
強繊維には、石綿、ガラス繊維等の無機質繊維或
いはビニロン繊維等の有機繊維が用いられる。 このようにして硬練りされた原料は、プレスに
チヤージされ、圧力100〜550Kg／cm2のもとで、瓦
の形状に成形され、次いで、この成形体に水中浸
漬、散水により水分が供給される。なお、この給
水は省略することも出来る。 さらに成形体が、温度10〜100℃、好ましくは
60〜70℃の室内に１〜２日間放置され、一次養生
される。この１次養生は、生産性向上のために水
蒸気養生としてもよい。 １次養生後は、成形体表面に粉末状着色材（セ
メント、プラスチツクポリマーと着色顔料の混合
物）が散布され、しかるのちは、オートクレーブ
に投入され、最終養生が行われる。着色材には、
プラスチツク塗料を用いることもでき、この場
合、塗布層の乾燥は、60〜70℃、数分の条件で行
われる。 上記において、原料混練時の添加水分を３〜12
％（重量比）に限定した理由は、セメントの流動
性を極力抑え、無機質発泡骨材へのセメントの含
浸を防止するためである。また、プレス圧を100
〜550Kg／cm2に限定した理由も、無機質発泡骨材
の多孔内へのセメントの圧入を極力防止するため
であり、550Kg／cm2以上では、この圧入が促進さ
れ、100Kg／cm2以下では圧縮不足による瓦の強度
不足が顕著となる。 〔実施例〕 石綿９％、セメント35％、珪砂25％、軽石18
％、並びに残部、石綿セメントスクラツグの全体
に対し、５％（重量比）の水を添加し、これをミ
キサーで混練した。この原料をプレスにより、圧
力200Kg／cm2で厚さ12mmの平板状瓦に成形し、該
成形体を水中に浸漬し、しかるのち、オートクレ
ーブにより最終養生した。 このようにして得た瓦の比重、曲げ強度、並び
に熱伝導率を石綿セメント瓦（セメント：石綿の
割合は85：15）と比較したところ、次の通りであ
り、何れの特性においても、この発明の瓦が優れ
ている。
この発明においては、上記のように原料の添加
水量をセメントの水和反応に必要な最小限の少量
とし、プレス成形圧力を無機質発泡骨材への水分
圧入を防止できる範囲内の値としたから、プレス
成形後においても無機質発泡骨材の多孔は、未充
填状態に保たれている。従つて、養生時の水分の
蒸発は、無機質発泡骨材の多孔性のために成形体
の内部からも行われ、成形体全体が一様に乾燥さ
れる。また、養生後の成形品の冷却も、成形品の
表面のみならず、内部からも行われ、成形体全体
の一様冷却が叶えられる。このため、成形体のク
ラツク発生は、良好に防止され得る。 この発明により得られた瓦は、無機質発泡骨材
を多孔状態のままで含有しているから、断熱性に
優れ、また、軽量でもある。更に、補強繊維を含
んでいるから機械的強度にも優れている。 この発明により得られる瓦は、無機質発泡骨材
を含んでいるから無機質発泡骨材の多孔に水分が
浸入する。しかし、この水分が凍結、融解されて
も、無機質発泡骨材の殻の強度が大であるため、
凍結、融解時の応力によるクラツクの発生はな
く、耐凍寒性も充分である。
水量をセメントの水和反応に必要な最小限の少量
とし、プレス成形圧力を無機質発泡骨材への水分
圧入を防止できる範囲内の値としたから、プレス
成形後においても無機質発泡骨材の多孔は、未充
填状態に保たれている。従つて、養生時の水分の
蒸発は、無機質発泡骨材の多孔性のために成形体
の内部からも行われ、成形体全体が一様に乾燥さ
れる。また、養生後の成形品の冷却も、成形品の
表面のみならず、内部からも行われ、成形体全体
の一様冷却が叶えられる。このため、成形体のク
ラツク発生は、良好に防止され得る。 この発明により得られた瓦は、無機質発泡骨材
を多孔状態のままで含有しているから、断熱性に
優れ、また、軽量でもある。更に、補強繊維を含
んでいるから機械的強度にも優れている。 この発明により得られる瓦は、無機質発泡骨材
を含んでいるから無機質発泡骨材の多孔に水分が
浸入する。しかし、この水分が凍結、融解されて
も、無機質発泡骨材の殻の強度が大であるため、
凍結、融解時の応力によるクラツクの発生はな
く、耐凍寒性も充分である。
Claims (1)
- １ 無機質発泡骨材並びに補強繊維を含むセメン
ト混合物に、重量比で３〜12％の水分を添加し、
このセメント混合物を瓦の形状に100〜550Kg／cm2
の圧力でプレス成形し、該成形体に、水中浸漬ま
たは散水により水を供給し、次いで、成形体を養
生することを特徴とする瓦の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19665385A JPS6172694A (ja) | 1985-09-04 | 1985-09-04 | 瓦の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19665385A JPS6172694A (ja) | 1985-09-04 | 1985-09-04 | 瓦の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6172694A JPS6172694A (ja) | 1986-04-14 |
| JPS6131075B2 true JPS6131075B2 (ja) | 1986-07-17 |
Family
ID=16361355
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19665385A Granted JPS6172694A (ja) | 1985-09-04 | 1985-09-04 | 瓦の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6172694A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0432744U (ja) * | 1990-07-13 | 1992-03-17 |
-
1985
- 1985-09-04 JP JP19665385A patent/JPS6172694A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0432744U (ja) * | 1990-07-13 | 1992-03-17 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6172694A (ja) | 1986-04-14 |
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