JPS6130496Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、折畳洋傘に関するものである。

従来の折畳洋傘は、第１図で示したように先骨
１の末端部に元骨２の先端を連結し、また、元骨
２の途中に支骨３の先端を連結すると共に、先骨
１の末端と支骨３の先端部とに連結骨４の両端を
連結し、昇降轆轤５に元骨２の末端を、固定轆轤
６に支骨３の末端をそれぞれ取付けてある。

このような構造によると、先骨１の末端部元骨
２先端連結点から先骨１の末端連結骨４の先端連
結点迄の間が突出していることになる。

その結果、先骨が長くなり、折り畳み時の全体
の丈が長くなる問題があつた。

この考案は、傘布の半径を従来と同時に保ちな
がら先骨を短かくして、上述の問題を解消するこ
とを目的としている。

この考案は、先骨の末端に元骨の先端を連結
し、また、元骨の途中に支骨の先端部を連結し、
さらに先骨の先端部と支骨の先端とに連結骨の両
端を連結して、先骨を短かくすると共に、折畳洋
傘の丈を短かくした洋傘を提供する。

以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて
説明する。

図において、１１は伸縮する傘軸で、この傘軸
１１の上下端には、固定轆轤１２と柄１３とが設
けられている。

また、傘軸１１には、舌片１４により上記傘軸
１１の上端部でストツプさせることができる昇降
轆轤１５が設けられている。

さらに、上記昇降轆轤１５に元骨１６の末端を
回動自在に取付けると共に、この元骨１６の先端
には、ピン１７を介して先骨１８の末端が回動自
在に連結されている。

また、前記固定轆轤１２に支骨１９の末端を回
動自在に取付けると共に、元骨１６の途中には、
ピン２０を介して上記支骨１９の先端部が回動自
在に連結されている。

さらに、先骨１８の末端部と支骨１９の先端と
には、ピン２１を介して連結骨２２の端が回動自
在に連結されている。

なお、図示の場合、支骨１９の先端に二叉片を
設けて、この二叉片間に元骨１６を嵌め込んで骨
組の安定をはかるようにしたが、元骨１６の片側
面に支骨１９を重ねるようにしてもよい。

図中２３は、傘布である。

この考案に係る洋傘は、以上の構成であつて、
柄１３側に向け昇降轆轤１５をスライドさせる
と、起立方向に元骨１６を、倒れ方向に支骨１９
をそれぞれ回動させると共に、連結骨２２により
先骨１８を引き寄せて第４図で示したように折り
畳む。

以上のように、この考案に係る洋傘によれば、
先骨の末端に先骨の先端を連結すると共に、元骨
の途中に支骨の先端部を交差させて、その交差部
分を連結し、また、支骨の先端と先骨の末端部と
に連結骨の両端を連結してあるので、連結骨が元
骨の上側から下側に変位し、先骨の末端部は元骨
の先端から上方に突出することなく先骨の長さを
短かくすることができる。

このため、第２図の従来の折り畳んだ洋傘にく
らべ第４図に示したように折り畳んだ洋傘の丈を
短縮することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の開いた洋傘を示す一部切欠正面
図、第２図は同上の折り畳みを示す一部切欠正面
図、第３図はこの考案に係る洋傘の一部切欠正面
図、第４図は同折り畳んだ一部切欠正面図であ
る。 １１…傘軸、１２…固定轆轤、１３…柄、１４
…舌片、１５…昇降轆轤、１６…元骨、１７…ピ
ン、１８…先骨、１９…支骨、２０…ピン、２１
…ピン、２２…連結骨。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 伸縮傘軸の昇降轆轤に末端を回動自在に取付け
   た元骨と、この元骨の先端に末端を回動自在に連
   結した先骨と、傘軸の上端固定轆轤に末端を回動
   自在に取付けると共に、元骨の途中に先端部を回
   動自在に取付けた支骨と、先骨の末端部と支骨の
   先端とに両端を回動自在に取付けた連結骨とから
   成る洋傘。