JPS6130092Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はドレン処理に使用するスプラツシヤに
関する。

従来のスプラツシヤは、第１図斜視図、第２図
Ａ正面図、同図Ｂ側面図に示すように、スプラツ
シヤ円板ＢをスプラツシヤモータＡにより回転し
てドレンＣを、矢印に示すように、飛散させるの
であるが、ドレンの粘性力によつて飛散する量は
通常の空気調和機においては、スプラツシヤのス
ペース的制約のために、普通条件のドレン量が処
理できる程度に止まるので、したがつて、湿度が
異常に高くなつてドレン水位が増してくると、第
３図特性図にハツチングで示すように、一定水位
以上では飛散水量が減少し、ドレン処理が不可能
となる。

本考案はこのような事情に鑑みて提案されたも
ので、飛散水量を増加するスプラツシヤを提供す
ることを目的とし、スプラツシヤ円板の側面に回
転方向に傾いた放射状のブレードを突設したこと
を特徴とする。

本考案の一実施例を図面について説明すると、
第４図はその斜視図、第５図Ａは第４図のスプラ
ツシヤ円板の正面図、同図Ｂは第４図の部分拡大
図、第６図は本考案によるスプラツシヤの特性
図、第７，８図はそれぞれスプラツシヤ水の飛散
状態を示す説明図で、第７図は第２図に示した公
知のスプラツシヤによるもの、第８図は第５図
Ａ，Ｂに示した本考案によるものである。

上図においてB′はプラスチツクで一体成形され
たスプラツシヤ円板で、その側面には半径方向か
ら回転方向に０〜90゜の範囲の傾き角θを有する
ブレード１が複数等間隔で放射状に突設されてい
る。

このようなスプラツシヤ円板によると、スプラ
ツシヤ性能は、第６図実線に示すように、同一ド
レン水位において、従来のもの（鎖線参照）に比
べて、飛散水量が増加し、さらに処理不能による
限界水位が従来のM1よりM2まで高まり、その際
の飛散水の主流方向は、第８図に示すように、公
知のそれ（第７図参照）に比べてかなり上方へ変
化し、熱交換器全面に有効に散布が可能となる。

したがつて、このようなスプラツシヤを用いて
ドレン処理を行なう場合、熱交換器の広い範囲に
ドレンを飛散させ、ドレン完全処理を可能ならし
め、またドレンポンプとして用いる場合にも効率
のよい小ヘツド差ポンプの作用を行なうことがで
きる。

要するに本考案によれば、スプラツシヤ円板の
側面に回転方向に傾いた放射状のブレードを突設
したことにより、高性能のスプラツシヤを得るか
ら、本考案は産業上極めて有益なものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は公知のスプラツシヤを示す斜視図、第
２図Ａ，Ｂはそれぞれ第１図のスプラツシヤ円板
の正面図、側面図、第３図は第１図のスプラツシ
ヤの特性図、第４図は本考案の一実施例を示す斜
視図、第５図Ａは第４図のスプラツシヤ円板の正
面図、同図Ｂは第４図の部分拡大図、第６図は本
考案によるスプラツシヤの特性図、第７，８図は
それぞれスプラツシヤ水の飛散状態を示す説明図
で、第７図は第２図に示した公知のスプラツシヤ
によるもの、第８図は第５図Ａ，Ｂに示した本考
案によるものである。 Ａ……スプラツシヤモータ、B′……スプラツシ
ヤ円板、Ｃ……ドレン、１……ブレード。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. スプラツシヤ円板の側面に回転方向に傾いた放
   射状のブレードを突設したことを特徴とするスプ
   ラツシヤ。