JPS6129777Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は能率的に除雪作業を行なうことのでき
るスノーダンプに関するものである。

従来のスノーダンプはハンドルがバケツトに対
し一定の角度で斜め上方に固定して突設されてい
るためハンドル位置が一定し作業者の体形により
全ての作業者にとつて高い作業性を得ることが困
難であるほか、屋根などの割雪を行なう場合、斯
るハンドルでは柄が長く而もハンドルで作業しな
ければならないためバケツトによる割雪作業を能
率的に行なうことが困難であるなどの欠点を有し
ている。

本考案はこのような従来のスノーダンプの欠点
を改良すべく使用環境（傾斜面、凹凸面など）及
び作業者の体形に合つた最大の除雪能率を発揮さ
せるためにハンドルの高さ及び角度を可変形式と
するとともにスノーダンプのバケツトの背壁に把
手穴を設けることにより割雪作業をも能率的に行
ない得るスノーダンプを提供することを目的とし
たものである。

即ち、本考案は上記目的を達成するため把手穴
を穿設した背壁と両側壁とを有するバケツトと、
上記バケツトの両側壁に下端を回動自在に設けた
ハンドルと、上記ハンドルの後方において、上記
バケツトの両側壁に下端を回動自在に設けたステ
ーと、上記ハンドルに摺動可能に設けたスライド
アームと、上記ステーの上端はスライドアームに
回動自在に設けられていることと、上記スライド
アームはこれを上記ハンドルに固定するためのノ
ブを両端に有することとより成ることを特徴とす
るもので、ハンドルにスライドアームを組込むこ
とによつてハンドルの角度及び高さを調節し、使
用環境及び全ての作業者の体形に合つたハンドル
角度と高さとなし、これにより能率的に除雪作業
を行うことを可能とするばかりでなく、ハンドル
角度を変えてバケツトとハンドルとをストレート
とすれば少ないスペースに容易に収納することが
でき、又このような状態で把手穴に直接手を入れ
てバケツトを掴んで作業すれば割雪作業も極めて
容易に行なうことができる。

なお、従来スノーダンプのバケツトは軟鋼で製
作されているが、これを強度、剛性の行いステン
レス鋼で製作すれば、耐久性、耐食性が良いので
使用後の手入れを大幅に省略することができるほ
か軽量化も可能となる特徴を有するので、本考案
においてはスノーダンプのバケツトをステンレス
鋼板製とすることが好ましい。

次に本考案の特徴を図面に基いて説明する。

添付図面は本考案の斜視図を示す。本考案のス
ノーダンプはバケツト１、ハンドル２、スライド
アーム４及びステー５より成り、上記バケツト１
にはその背壁に割雪用把手穴６を穿設するととも
に、上記バケツト１の両側壁には前方にハンドル
２を、後方にステー５をともに下端を回動自在に
設け、かつ上記ハンドル２には、上記ハンドルに
固定するためのノブ３を両端に有するアーム４を
摺動可能に設け、而も上記ステー５の上端は上記
スライドアーム４に回動自在に設けられている。

本考案はこのような構造を有するので、使用時
には作業環境及び作業者の体形によつてノブ３を
ゆるめてスライドアーム４を上下に動かし、ハン
ドル角度及び高さを調整すれば、作業性のよい位
置にハンドル２を固定することができるので極め
て能率的に除雪することができる。又収納時には
ハンドル角度を変えてバケツトと水平にしてハン
ドルを立てれば狭隘な場所でも収納が可能であ
り、又背壁に把手穴６が穿設されているので、屋
根などの傾斜面の除雪に応用される割雪作業には
ハンドルによることなく直接手を入れてバケツト
を掴んで作業することができるので極めて有効で
あるなど、本考案によるときは除雪作業の能率化
にすぐれた効果を発揮することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の斜視図である。 図中、１……バケツト、２……ハンドル、３…
…固定用ノブ、４……スライドアーム、５……ス
テー、６……把手穴。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 把手穴を穿設した背壁と両側壁とを有するバケ
   ツトと、 上記バケツトの両側壁に下端を回動自在に設け
   たハンドルと、 上記ハンドルの後方において、上記バケツトの
   両側壁に下端を回動自在に設けたステーと、 上記ハンドルに摺動可能に設けたスライドアー
   ムと、 上記ステーの上端はスライドアームに回動自在
   に設けられていることと、 上記スライドアームはこれを上記ハンドルに固
   定するためのノブを両端に有することと、 より成ることを特徴とするスノーダンプ。