JPS6129536Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は自動車のスライドドア用ローラアー
ムの取着構造の改良に関する。

自動車のスライドドアはドアを開いたとき、外
側に突出しないので、狭い場所での開閉等に便利
である。スライドドアの場合は、ドアにローラを
設けたアームを固定し、このローラを車体に設け
たレールに沿つて摺動させて開閉する。スライド
ドアはドアを閉じたとき、ドアの外板を車体の外
板の面と一致させる。この調節は、ローラのアー
ムの位置を変えることによつて行われるが、一般
には、アームを締付けているボルトを弛めて、前
後左右にアームを調節して行つており、熟練者の
感によつている部分が多いので、何回も締め直し
て調節することがあり、調節に手間がかかる。

この考案はかかる点に鑑み、スライドドアのロ
ーラアームを容易に位置調節できるように改善し
たもので、以下図面に示す本考案の実施例につい
て説明する。

スライドドア枠１には先端にローラ２を回転自
在に軸着したローラアーム３を取着し、ローラ２
を車体４に設けたレール５に嵌合せ、ローラ２を
レール５に沿つて摺動させて開閉するものであ
る。而して本考案は、第３図及び第４図に示すよ
うに、中央に突条６を設けるか、又は第５図に示
すように両側に突壁７を設けたアームガイド部材
８を設ける。アームガイド部材８はボルト９に硬
く嵌る孔１０を設けて、ボルト９で締着するか、
アームガイド部材８をスライドドア枠１にスポツ
ト溶接等によつて溶着する。ローラアーム３はア
ームガイド部材８に摺動自在に嵌合せ、長孔１１
にボルト９を挿通して、スライドドア枠１に締着
する。

作用について説明する。

スライドドア枠１は閉じたとき、外板が車体４
の外板と一致するように調節する。この調節はス
ライドドア枠１を閉じてみて、車体４と不ぞろい
のとき、その分だけボルト９を弛めて、ローラア
ーム３をアームガイド部材８に沿つて摺動させて
移動させることによつて合せる。この作業のと
き、ローラアーム３はアームガイド部材８のガイ
ド方向しか動かないので、位置合せが容易にで
き、調節作業が簡単にできる。

以上説明したように、この考案は、スライドド
ア枠にガイドレールを取着し、該アームガイド部
材にローラアームを摺動自在に嵌合せ、ローラア
ームに設けた長孔に挿通したボルトをスライドド
ア枠に締着し、ローラアームがアームガイド部材
に沿つて位置調節できるようにしたので、ローラ
アームをボルトを弛めて調節するときローラアー
ムがアームガイド部材のガイド方向のみに動き、
自由な方向に動かないので、調節が容易にでき
て、調節作業が楽に、短時間にできるようにな
る。又、ローラアームを締付けた後も、アームガ
イド部材にガイドされているので、弛みの発生が
少く、確実な締付けができる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は本考案の一実施例を示し、
第１図は斜視図、第２図は平面図、第３図は要部
の拡大分解斜視図、第４図は横断面図、第５図は
本考案の他の実施例を示すアームガイド部材の斜
視図である。 １……スライドレール枠、３……ローラアー
ム、８……アームガイド部材、９……ボルト、１
１……長孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. スライドドア枠にアームガイド部材を取着し、
   該アームガイド部材にローラアームを摺動自在に
   嵌合し、ローラアームに設けた長孔に挿通したボ
   ルトをスライドドア枠に締着し、ローラアームが
   アームガイド部材に沿つて位置調節できるように
   したことを特徴とする自動車のスライドドア用ロ
   ーラアームの取着構造。