JPS61294363A - ラジオクロマトグラフ解析方法およびラジオクロマトグラフ解析装置 - Google Patents

ラジオクロマトグラフ解析方法およびラジオクロマトグラフ解析装置

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JPS61294363A
JPS61294363A JP60136714A JP13671485A JPS61294363A JP S61294363 A JPS61294363 A JP S61294363A JP 60136714 A JP60136714 A JP 60136714A JP 13671485 A JP13671485 A JP 13671485A JP S61294363 A JPS61294363 A JP S61294363A
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radiation
separation
radiolabeled substance
radiolabeled
signal processing
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JP60136714A
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Masakazu Hashiue
梯上 雅和
Kazuyoshi Tanaka
一義 田中
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の分野ゴ 本発明は、ラジオクロマトグラフ解析方法およびそれに
用いられるラジオクロマトグラフ解析装置に関するもの
である。
[発明の背景] 支持媒体上において少なくとも一次元的方向に分布して
分布列を形成している放射性標識物質の位置情報を得暮
ための方法としてオートラジオグラフィーが既に知られ
ている。
たとえば、蛋白質、核酸などのような生物体由来の高分
子物質に放射性標識を付与し、その放射性標識高分子物
質、その誘導体、あるいはその分解物またはその合成物
などをゲル電気泳動などの分離操作にかけてゲル支持媒
体において分離展開し、そのゲル支持媒体と高感度X線
フィルムとを一定時間重ね合わせることにより、該フィ
ルムを感光させ、その感光フィルム上の分離展開パター
ンから得られる放射性標識物質の位置情報を基にして、
高分子物質の分離、同定、あるいは高分子物質の分子量
、特性の評価などを行なう方法も開発され、実際に利用
されている。
特に近年においては、オートラジオグラフィーは、DN
A、RNAなとの核酸の塩基配列決定に有効に利用され
ている。また、サザン・ブロッティング、ノアザン拳ブ
ロッティング、ウェスタン−ブロッティングなどハリブ
リダイゼーシ璽ン法を利用する遺伝子のスクリーニング
においても不可欠の手段となっている。
なお本出願人は、オートラジオグラフィー操作を簡略化
する目的で、オートラジオグラフィーにおいて上記放射
線フィルムを用いる従来の放射線写真法の代りに、蓄積
性蛍光体シートを用いる放射線像変換方法を利用する方
法について既に特許出願している(特開昭59−第30
57号、特開昭60−10174号、特願昭58−17
3393号)。
一方、特開昭59−100848号公報等には上記オー
トラジオグラフィーを利用することなく、DNAのゲル
電気泳動パターンを自動的に測定するDNA分析装置が
開示されている。この分析装置を用いれば、支持媒体上
に分離展開された放射性標識物質から放射される放射線
は、放射性標識物質の泳動方向に沿ってゲル支持媒体に
密着されたポジションセンシティブプロポーラ1ナルカ
ウンタ(PSPC)により検出され、次いで検出された
信号は信号処理部で処理されてDNAの泳動パターンが
得られる。従って、従来のように煩雑なX線フィルムの
露光操作を行なう必要がなく、支持媒体上に形成された
放射性標識物質の分離展開パターン(すなわち、ラジオ
クロマトグラフ)を短時間で自動的に測定することがで
きる。
しかしながら、上記分析装置を利用するに際して、放射
線測定器である線状のPSPCは放射性標識物質の泳動
列に沿って配置されるから、ある時刻におけるーの泳動
列についての泳動パターンが直接に得られるものの、用
いられる放射線測定器は位置有感型のものに限定される
。また、DNAの塩基配列決定などにおけるように複数
の泳動列がある場合には予め複数のPSPCを設けてお
くか、あるいは−個のpspcを順次移動させる必要が
ある。すなわち、上記分析装置を用いる場合には装置が
複雑な構造となり大型化する、その測定操作が煩雑にな
るなどの欠点がある。
[発明の要旨] 本発明は、支持媒体上に分離展開された放射性標識物質
の一次元的もしくは二次元的な位置情報を有するラジオ
クロマトグラフを自動的に解析する方法、およびそれに
用いられる解析装置を提供することをその目的とするも
のである。そして、これにより解析装置の簡略化および
複数の分離展開列の同時測定を実現するものである。
すなわち、本発明は、放射性標識物質を支持媒体上で一
次元的方向に分離展開させながら、一定位置を通過する
放射性標識物質から放射される放射線を、該支持媒体に
近接して配置された放射線測定器により検出し、検出さ
れた経時による放射線量に基づいて放射性標識物質の位
置情報を図形、記号および/または数値として得ること
からなるラジオクロマトグラフ解析方法を提供するもの
である。
また、本発明は、放射性標識物質を一次元的に分離展開
するための分離展開手段、該放射性標識物質の分離展開
方向に直交するようにこの分離展開手段に近接して配置
された長尺状の放射線測定手段、およびこの放射線測定
手段に接続されて測定されたデータ信号を処理するため
の信号処理回路から実質的に構成されているラジオクロ
マトグラフ解析装置をも提供するものである。
なお、本発明において「位置情報」とは、試料中におけ
る放射性標識物質もしくはその集合体の位置を中心とす
る各種の情報、たとえば、支持媒体上に存在する放射性
物質の集合体の存在位置、濃度、分布、およびこれらに
基づく放射性物質の同定、試料の同定などからなる情報
の一つもしくは任意の組合わせとして得られる各種の情
報を意味する。
本発明は、放射性標識物質を支持媒体上で分離展開する
過程において、一定位置を通過する放射性標識物質から
放射される放射線を連続的に検出することにより、支持
媒体上に分離展開された放射性標識物質の一次元的また
は二次元的な位置情報を有するラジオクロマトグラフを
自動的に解析するものである。たとえば、比例計数管な
どの長尺状の放射線測定器を放射性標識物質の分離展開
方向に直交するように配置し、この測定器には適当な信
号処理回路を連結させておくことにより、放射性標識物
質の一次元的もしくは二次元的な位置情報を有するラジ
オクロマトグラフを自動的に解析することができる。
すなわち、これまでのように支持媒体上に形成された放
射性標識物質の分離展開パターンについてX線フィルム
等を用いてそのオートラジオグラフを得る必要がなく、
支持媒体上の分離展開パターン(すなわち、ラジオクロ
マトグラフ)を各放射性標識物質からの放射線量として
直接に計数したのち信号処理を施すことにより、放射性
標識物質の位置情報を自動的に所望の図形、記号および
/または数値として得るものである。そして、上記信号
処理回路において、この数値等で表わされる位置情報に
さらに適当な演算処理および他の関連情報を与えること
により、自動的に所望の情報、たとえばDNAの塩基配
列を決定することが可能である。
本発明者は、放射線測定器を支持媒体に近接して配置し
ておくことにより、支持媒体上を展開されてくる放射性
標識物質が測定器を通過する際に放射する放射線を時間
経時で測定し、この経時による放射線量の変化に基づい
て、支持媒体上に分離展開された放射性標識物質の位置
情報を実時間で自動的に得ることができることを見い出
した。
すなわち、一定時間かけて支持媒体上に放射性標識物質
を分離展開したのち形成された分離展開パターンを測定
検出するのではなく、分離展開過程で刻々と分離されて
くる放射性標識物質を個別に検出することができるから
、その位置情報を実時間で得ることができる。換言すれ
ば、従来のように放射性標識物質の分離展開パターンを
支持媒体上の分離展開位置として捉えるのではなく、あ
る任意の位置を通過するまでに要する時間として捉える
ものである。
このことは、放射線測定器を支持媒体上の適当な位置に
設定することにより、分離展開手段に用いられる支持媒
体の分離展開方向の長さを従来のものよりも短くするこ
とができ、分離展開手段全体を小型化できることを意味
する。
また、本発明の解析方法においては、放射線測定器は必
ずしも位置有感型のものである必要はなく、単にβ線等
の放射線強度の弱い放射線を測定できるような測定器で
あればよい、そして、スポット状または長尺状の放射線
測定器を単に一箇所で分離展開方向を横断するように支
持媒体表面に設置しておけばよいから、小型で安価な測
定器を使用することができる。
特に本発明の解析装置を用いれば、DNAの塩基配列決
定等におけるように通常、支持媒体上には同時に複数の
分離展開列が形成されるものであるが、このような場合
であっても長尺状の放射線測定器を支持媒体に直交させ
て配置すればよく、測定器を多数設置したりまたは適宜
移動させたりする必要は全くなく、複数の分離展開列に
ついて同時に放射線測定ができるものである。従って、
分離展開手段、放射線測定手段および信号処理回路から
なる解析装置を小型化して安価なものとす。
ることができる。
さらに、複数の分離展開列について同時に測定できるこ
とにより、分離展開列間における放射性標識物質の位置
の比較をその放射線量を測定しながら同時に行なうこと
が可能である。たとえばDNAの塩基配列決定において
、四種類の塩基特異的DNA断片物の組合せ(G、A、
T、C)を用いる場合には、同じ位置(同じ時刻)には
一種類の塩基特異的DNA断片物しか検出されない(す
なわち、凹刻のうち一列にしか放射性標識物質は存在し
えない)との排他性を利用して、各列の放射線量から放
射性標識物質の存在する列を容易に決定することができ
る。すなわち、従来のいずれの方法においてもDNAの
塩基配列などラジオクロマトグラフの解析は、まずその
分離展開パターンを測定して放射性標識物質の位置につ
いての情報を得、そののちパターンの解析を人為的にま
たは自動的に行なうことにより所望の情報を得ていたの
であるが、本発明によれば、分離展開パターンの入手と
その解析とを同時に行なうことができる。
上述の利点に加えて、放射性標識物質から放射される放
射線の線量が直接に測定されるので、放射性標識物質の
分離展開位置とともにその位置における放射性物質の量
を定量的に測定することができる。すなわち、位置と量
の両方についての解析情報を得ることが可能である。
従来のオートラジオグラフィーを利用する場合と比較し
ても、放射線フィルムの露光または蓄積性蛍光体シート
の露光操作を必要としないから、ラジオクロマトグラフ
の解析操作を簡略化してその解析時間を大幅に短縮化す
ることができ、特に暗室を設けなくとも明室で解析操作
を実施することができる。このことはまた、放射線フィ
ルムの露光操作に要求される高度の熟練性、あるいは蓄
積性蛍光体シートの読出し工程における電磁波による機
械的な走査が不要であることを意味する。
[発明の構成] 本発明のラジオクロマトグラフ解析方法およびその解析
装置について、DNAの塩基配列決定を例にとって添付
図面を用いて具体的に説明する。
第1図は、電気泳動用ゲル支持媒体1.放射線測定器2
および信号処理回路3から構成される装置 電気泳動用ゲル支持媒体1の両端はそれぞれ、上部緩衝
液槽$、と下部緩衝液槽S2に浸漬されており、この両
緩衝液槽S1、S2は電気泳動用電源Vで連結されてい
る.電源Vは信号処理回路3から出力される設定値aに
より制御され、両緩衝液槽S1、S2に好適な電圧がか
かるようにされている。
ゲル支持媒体1は、ポリアクリルアミドゲルなどからな
る支持媒体であり、通常はガラス板、プラスチックシー
ト等からなる支持補助具が両面に付設されている.泳動
過程において支持媒体の両側面から放熱する現象(いわ
ゆるエツジ効果)に原因するスマイリング効果を防ぐた
めに、支持媒体の側面部の加温、あるいは支持媒体の厚
さ、長さの調整などがなされているのが好ましい。
まず、放射性標識が付与された試料(塩基特異的DNA
断片物の混合物)は、ゲル支持媒体lの上部に設けられ
た複数のスロットにそれぞれ注入されると、上部緩衝液
槽S1と下部緩衝液槽S2間の電位差に応じた速度で下
端に向かって(矢印4の方向に)泳動を開始する。
ゲル支持媒体1の表面に近接もしくは密着して比例計数
管などの長尺状の放射線測定器2が配置されている。放
射線測定器は支持媒体のどちら側に配置されていてもよ
いが、通常ゲル支持媒体の両表面には支持補助具(ガラ
スまたはプラスチックの挟持板)が付設されており、検
出感度の点から挟持板の厚さの薄い側に配置されるのが
好ましい、放射線測定器が配置される側の挟持板の厚さ
は、放射線の検出感度の点から、inm以下であるのが
好ましく、更に好ましくは100 pm以下であり、特
に好ましくは70ILm以下である。
そして、放射線測定器2は試料の泳動方向に直交するよ
うに支持媒体の適当な位置に固定され、支持媒体lに面
する側には開放窓が設けられている。放射線測定器の固
定位置は、解析精度の点から、最も泳動速度の大きな(
すなわち塩基数の最も少ない)DNA断片物が支持媒体
の下端まで泳動したときに泳動バンドの解析可能な上限
位置(すなわち、DNA断片物混合物が分離される上限
位M)もしくはそれより下方であるのが好ましい、たと
えば、試料がDNA断片物である場合に長さ40cmの
支持媒体の上端から14〜15cmの位置、あるいはこ
れより下方に放射線測定器を設置する。
本発明に用いられる放射線測定器は、α線、β線、γ線
、X線などの放射線を微量測定できるものであればいか
なるものであってもよく、たとえば比例計数管などの気
体分子の電離作用を利用した計数管を用いることができ
る。
その具体例としては、第2図に示すような長尺状の位置
有感型比例計数管(ポジションセンシティブプロポーシ
ョナルカウンタ、PSPC)を挙げることができる。こ
のPSPCは、支持媒体の幅方向のどの位置にどの程度
の放射線がいつ入射したかを測定し、出力することがで
きる。なお、第2図は1位置有感型比例計数管およびそ
の付属回路を概略的に示す平面図である。
第2図において、位置有感型比例計数管1゜は、支持媒
体1に面する側に開放窓を有するシールドボックス11
、このシールドボックス11内に泳動方向4に対して直
角に張られ、かつシールドボックス11とは電気的に絶
縁されたアノードワイヤ12、およびその近傍に平行に
張られた遅延線13を有している。シールドボックス1
1には、アルゴンガス等の充填ガスを導入するための導
入バルブ14と充填ガスをフローさせるための排出バル
ブ15とが設けられている。7ノードワイヤエ2は、シ
ールドボックス11に設けられた端子16を介して高圧
電源17と接続されている。遅延線13の両端は、シー
ルドボックス11に設けられた端子18.19に接続さ
れており。
これにより遅延線上の信号は外部にそれぞれ出力される
。端子18からの出力は、増幅器20と弁別器21とを
介して時間−振幅変換器(time−to−ampli
tude convertor、T A C) 22の
スタート入力端子23に入力され、−万端子19からの
出力は、増幅器24、弁別器25および遅延回路26を
介してTAC22のストップ入力端子27に入力される
。TAC22は、多重チャンネルアナライザ(MCA)
28に接続している。
支持媒体上の放射性標識されたDNA断片物から放射さ
れる放射線は、アルゴンガス等の充填ガスを電離させて
電子を放射させる。7ノードワイヤ12には高電圧電源
17により正の電位がかけられているため、この電子は
二次電子を生成しながら7ノードワイヤ12に集められ
7ノードワイヤ12上の対応する位置に電流のパルスを
生じさせる。このパルスは電磁的相互作用により遅延線
13上の対応する位置に伝搬される。このパルスは遅延
線13上を左右両方向に進行し、外部に信号として出力
される。一方の端子18から出力された信号は、増幅器
20で増幅され、弁別器21でノイズ成分と信号成分に
分離され、信号成分のみがTAC22のスタート入力端
子23に入力される。他方の端子19からの出力信号は
、増幅器24で増幅され、弁別器25で信号成分が分離
され、遅延回路26により一定時間Tだけ遅延後TAC
22のストップ入力端子27に入力される、このとき遅
延回路26による遅延時間Tは。
遅延線13が有する遅延時間と等しいとすることができ
る。TAC22は、スタート−人力がなされた時点から
ストップ入力がなされた時点までの時間を電気的アナロ
グ値に変換して出力する。このときの時間差の情報は、
遅延線上でのパルスの発生した位置情報と等価である。
TAC22からの出力は、MCA28に入力され、その
波高にみあったチャンネルに一定時間ため込まれたのち
信号処理回路(図示なし)に伝送される。
なお、長尺状の放射線測定器は、上記位置有感型のもの
に限定されるものではなく、たとえばスロットの位置が
定位置である場合には測定器はスポット状の計数管が多
数連結された構成であってもよい。
放射性標識された試料は放射線測定器2を通過する際に
、β線などの放射線を放射する。放射された放射線は上
述のようにして測定器2により検出され、その放射線量
に対応する電気信号として出力される。検出精度を高め
るために、支持媒体lと放射線測定器2との間には、第
3図に示すように放射線遮蔽用スリット5が設置されて
いてもよい、スリットの幅は、試料の種類、量および分
離されるバンド数などによって異なるが、一般には1m
m以下であり、好ましくは0.5以下、更に好ましくは
0.2mm以下である。たとえば通常 32 pで放射
性標識されたDNA断片物が0゜2〜0.5mmのスリ
ットを通過するのに要する時間は4〜10秒であり、そ
の間に数個のβ粒子を放射性崩壊する。放射性標識され
た試料の量および電気泳動の印加電圧値は、放射線測定
の感度等から実験的に決定することができる。
放射線測定器2から出力された電気信号は次いで、測定
器に接続された信号処理回路3に入力される。信号処理
回路3には、各泳動列についての信号が実時間で入力さ
れ、データのギヤリプレージ璽ン、バックグランド補正
などの信号処理が施される。たとえば、塩基特異的DN
A断片物の組合せを以下の排他的な四種類の組合せとし
た場合には: 1)グアニン(G)特異的DNA断片物、2)アデニン
(A)特異的DNA断片物、3)チミン(T)特異的D
NA断片物、4)シトシンCC)特異的DNA断片物。
第4図に例示するような信号のレベルと時間との関係が
得られる。
第4図は、各スロットについて横軸に信号レベルをとり
、縦軸に時間をとった一次元波形である。
すなわち、従来においては塩基特異的DNA断片物の泳
動パターンはそのまま支持媒体上の泳動位置もしくは泳
動距離で表わされていたが、本発明の解析装置を使用し
た場合には測定器を通過するまでに要する泳動時間によ
って表わされることになる。
この時間軸で表わされた泳動パターンについては、更に
種々の信号処理が施されてもよく、第4図に示すような
図形のみならず、記号、数値等で表示することも可能で
ある。
さらに、試料である塩基特異的DNA断片物が上記のよ
うな排他的な組合せ(G、A、T、C)であるので、同
じ位置、すなわち同じ時刻に二以上の泳動列でバンドが
検出されえないことを利用して、DNAの塩基配列を容
易に決定することができる。すなわち、ある一定値以上
のレベルを有する信号が検出された順に、上記G、A、
T、Cの各スロットを配列することにより、目的のDN
Aの塩基配列(例えば、a−A−c=c−r−c−A−
T−・・・)を得ることができる。
特に本発明においては、複数の泳動列についての信号が
同時に取り出されるために、信号の検出と同時に列間の
比較を行なってDNAの塩基配列など所望の情報を得る
ことができ、パターン解析も実時間で行なうことができ
る。
このようにして得られたDNAの塩基配列は、上記の表
示形態に限られるものではなく、たとえば所望により各
バンドからの放射線量に基づいて各バンドにおける放射
性標識物質の量を表示することも可能である。また、D
NAの塩基配列決定のみならず、そのサイズ(塩基数)
を決定することもできる。
また、塩基配列情報はこのほかにも、たとえば既に記録
保存されている他のDNA−の塩基配列と照合するなど
の遺伝言語学的情報処理を行なうことも可能である。
上述のラジオクロマトグラフ解析により決定されたDN
Aの塩基配列についての結果は、信号処理回路から出力
されたのち、次いで直接的にもしくは必要により磁気デ
ィスクや磁気テープなどの記憶保存手段を介して記録装
置に伝送される。
記録装置としては、たとえば、感光材料上をレーザー光
等で走査して光学的に記録するもの、CRT等に表示さ
れた記号・数値をビデオ・プリンター等に記録するもの
、熱線を用いて感熱記録材料上に記録するものなど種々
の原理に基づいた記録装置を用いることができる。
本発明の解析装置に組み込まれる分離展開手段としては
、ゲル支持媒体を用いる電気泳動のほかに、シリカゲル
を用いる薄層クロマトグラフィー、カラムクロマトグラ
フィー、濾紙を用いるペーパークロマトグラフィーなと
公知の各種の分離展開手段を挙げることができる。
また1本発明の方法に用いられる放射線測定器は、放射
性標識物質が単一の列で分離展開される場合にはスポッ
ト状のものであってもよい。
上記においてはDNAの塩基配列決定を例にとって説明
したが1本発明のラジオクロマトグラフ解析方法および
その解析装置は試料が塩基特異的DNA断片物である場
合に限定されるものではなく1種々の分離展開手段によ
り支持媒体上で一次元的方向に分離展開され、その過程
で放射線を放出しうる放射性標識物質に適用することが
できる。特に、蛋白質の微量分析および遺伝子のスクリ
ーニングなどに好適に用いることができるものである。
なお1本発明において解析対象とされる試料としては、
上記DNA断片物のほかに、たとえば放射性標識を有す
る蛋白質、RNA等の核酸、それらの誘導体、それらの
分解物、合成物のような生物体由来の高分子物質を挙げ
ることができる。放射性標識は、これらの物質に適当な
方法で32 p、14(、fi5.コH,12sIナト
+7)放射性同位元素を保持させることによって付与さ
れる。試料がこれらの生体高分子物質である場合には、
本発明の装置はその分離、および分子量、分子構造等に
関する同定の手段として有効に利用することができる。
ただし、本発明のラジオクロマトグラフ解析の対象とな
る物質はこれらの高分子物質に限定されるものではない
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のラジオクロマトグラフ解析装置の一
例を示す概略正面図である。 第2図は、本発明に用いられる放射線測定手段の一例で
ある位置有感型比例計数管を示す概略平面図である。 第3図は1本発明のラジオクロマトグラフ解析装置の別
の例を示す部分側面図である。 第4図は、各スロットについて横軸に信号レベルをとり
、縦軸に時間をとった一次元波形を示す図である。 l:電気泳動用ゲル支持媒体、 2:放射線測定器、3:信号処理回路。 4:泳動方向、5:放射線遮蔽用スリット、10:位置
有感型比例計数管。 22二時間−振幅変換器(TAC)、 28:多重チャンネルアナライザ(MCA)特許出願人
  富士写真フィルム株式会社代 理 人  弁理士 
 柳 川 泰 男第1図 第3図 第4図 時間

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、放射性標識物質を支持媒体上で一次元的方向に分離
    展開させながら、一定位置を通過する放射性標識物質か
    ら放射される放射線を、該支持媒体に近接して配置され
    た放射線測定器により検出し、検出された経時による放
    射線量に基づいて放射性標識物質の位置情報を図形、記
    号および/または数値として得ることからなるラジオク
    ロマトグラフ解析方法。 2、放射性標識物質を一次元的に分離展開するための分
    離展開手段、該放射性標識物質の分離展開方向に直交す
    るようにこの分離展開手段に近接して配置された長尺状
    の放射線測定手段、およびこの放射線測定手段に接続さ
    れて測定されたデータ信号を処理するための信号処理回
    路から実質的に構成されているラジオクロマトグラフ解
    析装置。 3、上記放射線測定手段が計数管であることを特徴とす
    る特許請求の範囲第2項記載のラジオクロマトグラフ解
    析装置。 4、上記計数管が位置有感型比例計数管であることを特
    徴とする特許請求の範囲第3項記載のラジオクロマトグ
    ラフ解析装置。 5、上記放射線測定手段が、分離展開手段において放射
    性標識物質が分離される上限位置もしくはそれより下方
    に配置されていることを特徴とする特許請求の範囲第2
    項記載のラジオクロマトグラフ解析装置。 6、上記分離展開手段と放射線測定手段との間に、放射
    線遮蔽用スリットが設置されていることを特徴とする特
    許請求の範囲第2項記載のラジオクロマトグラフ解析装
    置。 7、上記信号処理回路において、放射性標識物質の分離
    展開パターンが時間軸で得られることを特徴とする特許
    請求の範囲第2項記載のラジオクロマトグラフ解析装置
    。 8、上記分離展開手段がゲル電気泳動装置であることを
    特徴とする特許請求の範囲第2項記載のラジオクロマト
    グラフ解析装置。 9、上記放射性標識物質が、放射性標識の付与された生
    体高分子物質群、その誘導体、もしくはそれらの分解物
    またはそれらの合成物であることを特徴とする特許請求
    の範囲第2項記載のラジオクロマトグラフ解析装置。 10、上記生体高分子物質群が、核酸、その誘導体、も
    しくはそれらの分解物またはそれらの合成物であり、信
    号処理回路においてそれらの塩基配列が決定されること
    を特徴とする特許請求の範囲第9項記載のラジオクロマ
    トグラフ解析装置。
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JPS61294363A true JPS61294363A (ja) 1986-12-25

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JP (1) JPS61294363A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006125856A (ja) * 2004-10-26 2006-05-18 Sumitomo Chemical Co Ltd 液体クロマトグラフィー装置
JP2013504045A (ja) * 2009-09-07 2013-02-04 ディオネクス ベネルクス ビー ブイ 空間的広がりがある多次元クロマトグラフにおける検出

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