JPS6129428B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6129428B2 JPS6129428B2 JP53111485A JP11148578A JPS6129428B2 JP S6129428 B2 JPS6129428 B2 JP S6129428B2 JP 53111485 A JP53111485 A JP 53111485A JP 11148578 A JP11148578 A JP 11148578A JP S6129428 B2 JPS6129428 B2 JP S6129428B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lip
- oil
- area
- seal
- rotation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- YCKRFDGAMUMZLT-UHFFFAOYSA-N Fluorine atom Chemical compound [F] YCKRFDGAMUMZLT-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 4
- 229910052731 fluorine Inorganic materials 0.000 claims description 4
- 239000011737 fluorine Substances 0.000 claims description 4
- 239000011347 resin Substances 0.000 claims description 4
- 229920005989 resin Polymers 0.000 claims description 4
- 229920001971 elastomer Polymers 0.000 claims description 3
- 239000000806 elastomer Substances 0.000 claims 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 4
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 3
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 3
- 239000000463 material Substances 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 239000012530 fluid Substances 0.000 description 1
- 238000005086 pumping Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
従来ゴム製のシールリツプは巧な経験的な設計
によつて、リツプ自体が方向性をもつて、軸との
接触摩擦による、ねじれや振動等によつて、常に
漏れようとして接触巾中に浸入する油膜を逆に油
中に吸込む吸引現象があつて、この特異なポンプ
作用が線接触的な僅かな接触巾内を潤滑し、且つ
密封して、シールの持続的な機能を果してきたの
である。
によつて、リツプ自体が方向性をもつて、軸との
接触摩擦による、ねじれや振動等によつて、常に
漏れようとして接触巾中に浸入する油膜を逆に油
中に吸込む吸引現象があつて、この特異なポンプ
作用が線接触的な僅かな接触巾内を潤滑し、且つ
密封して、シールの持続的な機能を果してきたの
である。
しかし材質も含めて、様々な変化するシビアな
シール条件に、より確実に対応するために、ほぼ
完成に近づいたシールデザインの上に、更にヘリ
カルなリブ等の模様を付することによつて、一層
意図的なシール性の確保が世界的に行われた。
シール条件に、より確実に対応するために、ほぼ
完成に近づいたシールデザインの上に、更にヘリ
カルなリブ等の模様を付することによつて、一層
意図的なシール性の確保が世界的に行われた。
然し乍らこれらの一方向回転への性能アツプは
限定された用途には堆奨されたが、一般的な例え
ば逆回転使用の場合は逆効果となつた。
限定された用途には堆奨されたが、一般的な例え
ば逆回転使用の場合は逆効果となつた。
従つて様々な両回転用シールが開発されたが概
ね、ヘリカルな模様を両利きとしたもので、その
原理は吸込方向と漏れ方向で互いにその力が相殺
されることなく吸込力は漏れ方向への力より勝る
ことを前提とした。即ち本来シールの持つ方向性
が含まれていたのである。
ね、ヘリカルな模様を両利きとしたもので、その
原理は吸込方向と漏れ方向で互いにその力が相殺
されることなく吸込力は漏れ方向への力より勝る
ことを前提とした。即ち本来シールの持つ方向性
が含まれていたのである。
本発明の先駆となつた2層の逆方向のヘリカル
なリブの並列である第3図、第4図は、ふつ素樹
脂による新たなシール設計に於いて、そのリツプ
の接触巾が従来の線接触的な微少巾の設定とは異
る、或る程度の即ち2層の逆向き方向の設定を許
容し得る接触巾を有していた事に一つの発想の根
源がある。
なリブの並列である第3図、第4図は、ふつ素樹
脂による新たなシール設計に於いて、そのリツプ
の接触巾が従来の線接触的な微少巾の設定とは異
る、或る程度の即ち2層の逆向き方向の設定を許
容し得る接触巾を有していた事に一つの発想の根
源がある。
この逆向き2層ヘリカルリブr,Rは第3図A
方向の回転の場合は、油はa領域内のみでヘリカ
ルリブrの作用を受けて、矢符Cの如く油中に引
き戻される。回転を第4図B方向にした場合、一
旦a領域内に引きこまれた油はb領域内で逆向き
となつて、油中に矢符Dの如く吸い込まれる。何
故ならb領域は不確定な接触境界5を構成してお
り、軸の振動や偏心運動、取付偏心、リツプ材料
のセツト・摩擦等の要因によつてb領域は拡大の
傾向と変動する巾を有している。これらをカバー
する意味でb領域内の反対リブRはa領域内のリ
ブrに比べ長くしてあり、長いb領域のリブRの
効果はa領域のリブrの効果より大となり、a領
域の反対向きのリブrに充分打ち勝つて油を油中
に吸いこませることができる。即ちa領域の逆向
きの場合の漏れの強さP2は、正向きの場合の吸い
込み力P1に比べて小さい。即ちその差が本来のリ
ツプが持つ方向性による吸引力P3である。即ち正
方向ではa領域の吸引力P1が全面に働くが、逆向
きでは漏れ力は、−p2で(p1>o,p2>oとし、
一は漏れ方向を表わすものとする)p1とp2の間に
はp1>p2,p1−p2=p3の関係があり、こゝにp3は
シール本来の吸引力を表わしている。又逆向きの
場合は、a領域で漏れてb領域に入つた油は、a
領域のリブrより長いb領域のリブRの効果で油
を油中に押し戻す。
方向の回転の場合は、油はa領域内のみでヘリカ
ルリブrの作用を受けて、矢符Cの如く油中に引
き戻される。回転を第4図B方向にした場合、一
旦a領域内に引きこまれた油はb領域内で逆向き
となつて、油中に矢符Dの如く吸い込まれる。何
故ならb領域は不確定な接触境界5を構成してお
り、軸の振動や偏心運動、取付偏心、リツプ材料
のセツト・摩擦等の要因によつてb領域は拡大の
傾向と変動する巾を有している。これらをカバー
する意味でb領域内の反対リブRはa領域内のリ
ブrに比べ長くしてあり、長いb領域のリブRの
効果はa領域のリブrの効果より大となり、a領
域の反対向きのリブrに充分打ち勝つて油を油中
に吸いこませることができる。即ちa領域の逆向
きの場合の漏れの強さP2は、正向きの場合の吸い
込み力P1に比べて小さい。即ちその差が本来のリ
ツプが持つ方向性による吸引力P3である。即ち正
方向ではa領域の吸引力P1が全面に働くが、逆向
きでは漏れ力は、−p2で(p1>o,p2>oとし、
一は漏れ方向を表わすものとする)p1とp2の間に
はp1>p2,p1−p2=p3の関係があり、こゝにp3は
シール本来の吸引力を表わしている。又逆向きの
場合は、a領域で漏れてb領域に入つた油は、a
領域のリブrより長いb領域のリブRの効果で油
を油中に押し戻す。
本発明の目的は以上の先駆的発明を更に完全な
ものとするにある。
ものとするにある。
即ち第1図に示す本発明の一実施例について、
詳細な説明を行うと、1はふつ素樹脂製リツプの
断面を示す。2はリツプ先端、3はWの接触巾を
もつ軸との接触相当面であり、このリツプ接触巾
の中空円筒内周面に図に示す様な左側半分の中空
円筒内周面kのa領域上層にはnのヘリカルなリ
ブを設け、b領域下層にはLの反対向きヘリカル
なリブを設ける。更に右側半分の中空円筒内周面
mのa領域並びにb領域にはk側と全く対称的な
向き反対t並びにTのヘリカルリブを設ける。
詳細な説明を行うと、1はふつ素樹脂製リツプの
断面を示す。2はリツプ先端、3はWの接触巾を
もつ軸との接触相当面であり、このリツプ接触巾
の中空円筒内周面に図に示す様な左側半分の中空
円筒内周面kのa領域上層にはnのヘリカルなリ
ブを設け、b領域下層にはLの反対向きヘリカル
なリブを設ける。更に右側半分の中空円筒内周面
mのa領域並びにb領域にはk側と全く対称的な
向き反対t並びにTのヘリカルリブを設ける。
第2図は第1図の本発明の2層反対向きリブの
左右中空円筒内周面の対称模様のリツプ接触面を
押し開いた展開図で、外円周端4はリツプ先端2
に相当する。
左右中空円筒内周面の対称模様のリツプ接触面を
押し開いた展開図で、外円周端4はリツプ先端2
に相当する。
今軸SがB回転するなら、オイルの流れは図中
右側半分の中空円筒内周面mでは、a領域のヘリ
カルリブtで浸入するオイルはリツプ先端外油中
に押し出され、又左側半分の中空円筒内周面kで
はa領域のリブnにより引き込まれたオイルは、
b領域のリブLによつて再びリツプ先端油中に押
し返される。この状態は第2図において油の進行
する矢符Eでも表わしているが、B回転をA回転
としても単に矢符Eで示された油は逆に進行状態
を示すのみで全く同じ様相である。
右側半分の中空円筒内周面mでは、a領域のヘリ
カルリブtで浸入するオイルはリツプ先端外油中
に押し出され、又左側半分の中空円筒内周面kで
はa領域のリブnにより引き込まれたオイルは、
b領域のリブLによつて再びリツプ先端油中に押
し返される。この状態は第2図において油の進行
する矢符Eでも表わしているが、B回転をA回転
としても単に矢符Eで示された油は逆に進行状態
を示すのみで全く同じ様相である。
即ち第3、第4図において(p1>o,p2>oと
し、一は洩れ方向を表わす。)p1とp2の間には、
p1>p2,p1−p2=p3の関係があり、A回転のとき
の吸込力はp1であり、B回転のときの吸込力は総
合して−p2+p1=p3となり、差違を生ずる。
し、一は洩れ方向を表わす。)p1とp2の間には、
p1>p2,p1−p2=p3の関係があり、A回転のとき
の吸込力はp1であり、B回転のときの吸込力は総
合して−p2+p1=p3となり、差違を生ずる。
しかるに第1図においてB回転の場合、図中右
半分ではa領域でp1の吸い込み、左半分ではa領
域で−p2の洩れ、b領域でp1の吸引み、この繰り
返しであるから、総合的に吸込力pはp=p1−p2
+p1=2p1−p2=p1+p3で表わされる。
半分ではa領域でp1の吸い込み、左半分ではa領
域で−p2の洩れ、b領域でp1の吸引み、この繰り
返しであるから、総合的に吸込力pはp=p1−p2
+p1=2p1−p2=p1+p3で表わされる。
又A回転の場合も同じ結果になり、従来品に比
べて最大の効率と正逆不変の吸引力を得ることが
でき、従つて最も理想的な両回転用シールのリツ
プ模様と言える。
べて最大の効率と正逆不変の吸引力を得ることが
でき、従つて最も理想的な両回転用シールのリツ
プ模様と言える。
本発明は実施例で述べているように、ふつ素樹
脂系シールリツプへの応用であるが若し、ゴムシ
ールのリツプに於いても同様充分な接触巾を機能
的に与えるならば、本発明の応用が出来る。
脂系シールリツプへの応用であるが若し、ゴムシ
ールのリツプに於いても同様充分な接触巾を機能
的に与えるならば、本発明の応用が出来る。
又本発明品は従来の線接触的なリツプシールに
比べて、意図的に面接触としたため、接触面積が
増大し、広い領域の中でハイドロダイナミツクな
密封を行うので、潤滑性に優れ、しかも耐圧性、
耐高速性を高めることが可能であり、その結果両
回転用シールとして耐久性を増大し、画期的なシ
ールとすることができたのである。
比べて、意図的に面接触としたため、接触面積が
増大し、広い領域の中でハイドロダイナミツクな
密封を行うので、潤滑性に優れ、しかも耐圧性、
耐高速性を高めることが可能であり、その結果両
回転用シールとして耐久性を増大し、画期的なシ
ールとすることができたのである。
第1図、第2図は本発明の実施例を示し、第1
図は縦断側面図の一部であり、第2図は第1図に
おけるシールリツプ上の流体力学的挙動を示す展
開説明図である。第3図、第4図は従来の実施例
におけるシールリツプ上の流体力労的挙動を示す
説明図である。 1……シールリツプ、2……リツプ先端、3…
…接触相当面、4……外円周端。
図は縦断側面図の一部であり、第2図は第1図に
おけるシールリツプ上の流体力学的挙動を示す展
開説明図である。第3図、第4図は従来の実施例
におけるシールリツプ上の流体力労的挙動を示す
説明図である。 1……シールリツプ、2……リツプ先端、3…
…接触相当面、4……外円周端。
Claims (1)
- 1 ふつ素樹脂を含むエラストマーよりなるシー
ルリツプの軸との予定接触巾中に2層の互に相反
する斜角度を有するヘリカルなリブ等の模様を構
成し、且つリツプ内周のほぼ1/2をもつて、該模
様を対称的に向きを変へてなることを特徴とした
両回転用シールリツプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11148578A JPS5540318A (en) | 1978-09-11 | 1978-09-11 | Pattern of seal lip for rotation in both directions |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11148578A JPS5540318A (en) | 1978-09-11 | 1978-09-11 | Pattern of seal lip for rotation in both directions |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5540318A JPS5540318A (en) | 1980-03-21 |
JPS6129428B2 true JPS6129428B2 (ja) | 1986-07-07 |
Family
ID=14562450
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11148578A Granted JPS5540318A (en) | 1978-09-11 | 1978-09-11 | Pattern of seal lip for rotation in both directions |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5540318A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6396739U (ja) * | 1986-12-12 | 1988-06-22 | ||
JPH01152160U (ja) * | 1988-04-12 | 1989-10-20 | ||
JPH0451396Y2 (ja) * | 1987-06-18 | 1992-12-03 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20190048811A (ko) | 2017-10-31 | 2019-05-09 | 한국세라믹기술원 | 우수한 열전도도 및 열내구성을 가지는 탄화규소 소결체의 제조방법 |
KR20200127253A (ko) * | 2018-08-28 | 2020-11-10 | 엔오케이 가부시키가이샤 | 밀봉 장치 |
-
1978
- 1978-09-11 JP JP11148578A patent/JPS5540318A/ja active Granted
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6396739U (ja) * | 1986-12-12 | 1988-06-22 | ||
JPH0451396Y2 (ja) * | 1987-06-18 | 1992-12-03 | ||
JPH01152160U (ja) * | 1988-04-12 | 1989-10-20 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5540318A (en) | 1980-03-21 |
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