JPS6128986Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は冷房機の性能をチエツクする装置に
関し、正確で且つ操作・読取りを容易に行なえる
よう改良したものである。

一般に、冷房機の性能をチエツクするには、吸
気温と吸出温との差を観て伴断しているが、第４
図に示す冷房機の性能特性（斜線部）例の通り、
空気の湿度により冷却能力が変動する為、正確を
期すには湿度との相関測定が必須である。しかる
に従来、この温度差と湿度を簡便に把握できる装
置がなく、それぞれ温度と湿度を測定し演算して
相関表等のデータに照合すると云つた多くの手間
を要していた。

この考案は上記点に対処して成されたもので、
以下図に示す実施例を基に詳説する。

第１図はこの考案実施例の外観図を示し、１は
性能チエツク装置本体で一側より導出される信号
線２，２′，２″を介してそれぞれ湿度センサ３・
吸気温度センサ４・吸出温度センサ５を備えてい
る。これらセンサーは、例えば温度センサー４・
５をサーミスタで、また湿度センサー３を焼結体
素子等で構成し、それぞれ温度・湿度に応じた電
気信号を出力する。６は本体１上面に形成される
表示部で、上記各センサー３・４・５に応じ湿度
および吸気・吐出温度を表示する表示器７・８・
９を設けると共に、吸気温度と吐出温度との差を
縦軸にまた湿度を横軸にとつて温度差と湿度の相
関位置を表示するマトリツクス表示器１０を備え
ている。このマトリツクス表示器１０は、例えば
縦横に多数の発光ダイオード１１を規則的に配列
させたダイオードマトリツクスより成るものでセ
ンサーに於ける測定値に応じた位置のダイオード
１１が発光し、湿度と温度差の相関を一目で把握
できるよう構成されるもので、このマトリツクス
上には冷房機が正常時に示す冷却性能域ａを印し
た透明な表示シート１２を被せてあり、センサー
測定の結果発光するダイオードがこの性能域ａ内
に有るかどうかで性能の良否が判定できるよう形
成されている。尚、前記シート１２は着脱可能に
取り付けられ冷房機の機種・種類および使用条件
等に応じて取り替えるものとし各条件に合つた性
能域ａを表示し厳正なチエツク作業を可能にして
いる。１３は本装置１の電源スイツチである。

第２図は、この実施例の使用状態を示し、チエ
ツクを受ける冷房機１４の吸気口１５へ湿度セン
サー３及び吸気温度センサー４を、吐出口１６へ
吐出温度センサー５をそれぞれ臨ませ冷房機１４
を駆動させて測定を行なう。

第３図は信号のフローを示すブロツク図で、各
センサー３・４・５に於いて測定検知した信号は
一方ではそれぞれＡ／Ｄ変換器１７・１８・１９
に於いて直線化されデジタル信号化されて各表示
器７・８・９に表示される。他方、センサーより
の信号は演算部２０，２０′に入力されマトリツ
クス表示器１０へ信号に応じたレベルの出力信号
を送り表示させる。

この考案は以上のように構成されるもので、各
センサーを冷房機の吸気口および吐出口へ臨ませ
るだけで、チエツク装置の表示部に同時に温度と
湿度が表示され簡単で迅速な測定が可能であり、
更に湿度と温度差をマトリツクス表示器に於いて
相関表示するのでその性能の良否が一目で判別で
き読み取りが極めて容易である等多くの効果を有
するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案実施例の外観図、第２図はその使
用状態説明図、第３図は信号のフローを示すブロ
ツク図、第４図は温度差−湿度に於ける性能特性
図、 １はチエツク装置本体、２・２′・２″は信号
線、３は湿度センサー、４は吸気温度センサー、
５は吐出温度センサー、１０はマトリツクス表示
器、１４は冷房機、１５は吸気口、１６は吐出
口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 冷房機の吸気口へ臨ませる温度センサーおよび
   湿度センサー、吸出口へ臨ませる温度センサーを
   それぞれ信号線を介して設けると共に、上記各セ
   ンサーよりの信号を受け吸気温度と吸出温度の温
   度差と湿度とを相対表示するマトリツクス表示器
   を備えて成る冷房機用性能チエツク装置。