JPS61288710A - ワイヤ−ストリツパ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、電気ケーブルの外部絶縁被覆を剥ぎ取って中
の導体を露出させるための器具に関するものである。以
下、このような器具をワイヤーストリッパと称す。

「従来の技術およびその問題点」 従来、電気ケーブルの接続端の外部絶縁被覆（以下、単
に外被と称す）を取り除くための器具として、種々のワ
イヤーストリッパが知られている。

これらのうち構造が単純なものは、その操作にある程度
の熟練を要し、一方、切断後の外被を自動的に除去でき
る操作性のよい構造のものは、例えばラッチあるいは掛
は全機構等が必要となるため、その構造が複雑化する傾
向があった。

本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、その目的
とするところは構造が簡単で、しかも、操作性の優れた
新規なワイヤーストリッパを提供することにある。

「問題点を解決するための手段」 かかる目的を達成するために本発明のワイヤーストリッ
パは、接近および離間する方向に相対移動可能な二本の
グリップハンドルと、これら両グリップハンドルの接近
方向への相対移動の初期、すなわち回転移動期に互いに
接近して、その間に置かれたケーブルを挾持する一対の
顎部と、これら顎部の近傍に設けられ、かつグリップハ
ンドルの回転移動期に互いに接近してケーブルの外被に
食い込む一対の切り込み刃とを備えたもので、切り込み
刃はグリップハンドルの相対移動の第二期、すなわち直
線移動期に顎部から離間してケーブル外被を剥がすよう
になっている。

好ましくは、一方の顎部と一方のグリップハンドルとが
一体となって第１のレバーを形成し、他４一 方の顎部が第１のレバーに枢着された第２のレバーの一
部をなし、他方のグリップハンドルが第２のレバーに対
して摺動可能に連結されるとともに切り込み刃を有し、
従って、グリップハンドルの回転移動期には、第２のレ
バーと他方のグリップハンドルとが一体となって第１の
レバーに対して回動し、また、直線移動期には第２のレ
バーが第１のレバーに対して静止状態となり、かつ他方
のグリップハンドルが第２のレバーに対して直線的に摺
動する構成とするのがよい。

両切り込み刃は、弾性変形可能なＵ字形の弾性部材の両
端に各々配設され、この弾性部材は第１のレバーと第２
のレバーとの間に配設され、これら第１、第２のレバー
の相対移動により両切り込み刃が互いに接近および離間
する方向に移動する構成としてもよい。

グリップハンドルの直線移動の方向が、一対の切り込み
刃を有する弾性部材の長手方向の中心線に対してほぼ平
行であるように構成すると、ワイヤーストリッパ操作時
に特に有利である。

第１１第２のレバーの相対回動の中心である枢軸は、少
なくともグリップハンドルの回転移動期に第２のレバー
を貫通する構成とするのが有利である。

本発明のワイヤーストリッパは、グリップハンドルによ
り操作されるケーブルカッターを備えていることが望ま
しい。このケーブルカッターは、第１のレバーに設けら
れた受け金と、この受け金に対して接近および離間する
方向に移動可能となるよう他方のグリップハンドルまた
は第２のレバーに設けられた切断刃とを備えているのが
よい。

この場合、受け金は第１のレバー内を横方向に延びる貫
通孔の内壁に形成するのがよい。

さらに、本発明のワイヤーストリッパはツインケーブル
（例えばランプフレックス）を一本づつに分離するカッ
ターを備えているのが好ましい。

このカッターもグリップハンドルにより操作される。こ
のカッターは、前述のケーブルカッターのように、第１
のレバーに形成された受け金と、この受け金に対して接
近および離間する方向に移動可能となるよう他方のグリ
ップハンドルあるいは第２のレバーに設けられた切断刃
とで構成される。

この場合、受（Ｊ金は第１のレバーに形成された穴の内
壁に形成するのがよい。このカッターの切断刃は前述の
ケーブルカッターの切断刃を兼用する構成とするのが有
利であり、また、穴と前述の貫通孔とは第１のレバー内
で互いに連通ずる構成とするのが有利である。

顎部に接近する方向への切り込み刃の移動範囲は、他方
のグリップハンドルと第２のレバーとの間のストッパで
制限され、また、ばねが他方のグリップハンドルをスト
ッパに接近する方向へ付勢することにより、第１のレバ
ーと第２のレノ（−とを分離させる方向に付勢する構成
とするのが望ましい。

好ましくは、手で締め付けることができるように両グリ
ップハンドルを互いに隣り合う近接した位置に配設し、
一方のグリップノーンドルが、締め付は操作時に他方の
グリップノーンドルを収容する窪みを備えた構成とする
のがよい。

「実施例」 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。

第１図に示されるワイヤーストリッパは一対のグリップ
ハンドル（以下単にハンドルと称す）ｌＯ９１１を備え
ている。これらハンドル１０．１１は、ばね１２の反力
に抗して手で締め付けることができる。この締め付は操
作時にハンドル１１を収容できるようハンドル１０には
窪みが設けられている。ハンドルＩＯは、はぼＬ字形の
外形を有する第１のレバー１３の一方の腕部であり、他
方の腕部１３ａの自由端には顎部１４が設けられている
。

第２のレバー１５は第１のレバー１３に対し、枢軸１６
を中心として回動自在に設けられ、また、その自由端に
は前記顎部１４と向かい合う顎部１７が設けられている
。第２のレバー１５は第４図にに示すようにほぼ逆Ｕ字
状の横断面形状を有し、その長手方向に沿う係合溝１８
を備えている。前記ハンドル１１の上端には横断面Ｔ字
状の突条１９が設けられている。この突条Ｉ９は前記係
合溝１８と係合しており、これによってハンドル１１が
第２のレバー１５に沿って直線的に摺動できるようにな
っている。前記突条１９はハンドル１１の前方に張り出
しており、この張り出した先端が顎部１７のそばのスト
ッパ２０に圧接するよう前記ばね１２により付勢されて
いる。これによりノ＼ンドル１１は通常第１図に示すよ
うな位置、すなわち前記枢軸１６の貫通位置に配置され
る。さらに、第１図に示すように、第１のレバー１３に
対する第２のレバー１５の回動範囲は、両レバー１５゜
＋３に各々設けられたストッパ２１．２２により限られ
ている。

前記第１．第２のレバー１３．１５の間にはほぼＵ字形
の弾性部材２３が設けられている。この弾性部材２３は
その両端に各々切り込み刃２４゜２４を備えている。通
常、これら切り込み刃２４は前記顎部１４，１７の直後
に配置される。前記弾性部材２３の中央部にはスロット
（図示路）が配設され、このスロットにより、弾性部材
２３はハンドル１１の上部をまたいで、ノ１ンドルＩＩ
上の複数の突起（図には一個のみ示されている）に係合
させられている。弾性部材２３の上側腕部は前記突条１
９の張り出した部分の下面を押圧し、同じく下側腕部は
第１のレバー１３の腕部１３ａの上面を押圧している。

このように構成されたワイヤーストリッパを使用して電
気ケーブルの外被を剥ぐ場合には、ケーブルＣ（第３図
参照）を顎部１４，１７の間に置き、ハンドル１０．１
１を手で締め付ける。すると、この締め付は操作の初期
においては、ハンドル１１と第２のレバー１５がばね１
２の弾発力のもとてロック状態となるから、これらが一
体となって第１のレバー１３に対し回動する。従って、
顎部１４゜１７がケーブルＣを把持し、これと同時に切
り込み刃２４．２４が外被に食い込む。この状態（第２
図に示される状態）において、第２のレバー１５はそれ
以上回動できないから、事実上第１のレバー１３と一体
となる。従って、さらにハンドル＋０゜１１を締め付は
続けると、ハンドル１１がばね１２（第３図参照）の反
力に抗しつつ第２のレバー１５に沿って直線的に摺動し
、切り込み刃２４．２４を顎部１４．＋７から遠ざける
から、切り込み刃２４がケーブルＣから外被を取り去る
。

図示した実施例では、ハンドルＩｎ、１１を放すと、切
り込み刃２４が元の位置に復帰する前に顎部１４．１７
が離間してケーブルＣを解放する。

つまり、この切り込み刃２４の復帰動作に上り外被の切
断端部に損傷を与えることがない。このような現象は、
係合溝１８に沿って突条１９が摺動するときの摩擦抵抗
、および各構成部品へのばね１２の復帰力の働き方に起
因して生じると考えられる。従って、顎部１４．１７が
離間する前に切り込み刃２４が復帰するのを避けるため
の掛は金機構が不要である。すなわち、この器具はより
少ない構成部品により低コストで生産することができる
。しかし、これは掛は金機構を安全装置として取り付け
ることができないという意味ではなく、必要であれば取
り付けてもよい。

図示した実施例のワイヤーストリッパは、さらに、プラ
グや電気器具等に接続するための電気ケ一プルの準備を
補助する幾つかの付属部品を備えている。これら付属部
品の一つはケーブルカッターである。このケーブルカッ
ターはハンドル１１上の切断刃２６と、第１のレバー１
３の腕部１３ａに設けられた貫通孔２７の側壁にある受
け金とにより構成されている。つまり、貫通孔２７にケ
ーブルを通し、ハンドル１０．１１を締め付けて切断刃
２６を受け金に対して移動させることにより、簡単にケ
ーブルを切断することができる。第２の付属部品は、□
ツインケーブル（すなわち、二本のケーブルがその絶縁
被覆により一体に接合されているもの）を分離するため
のカッターである。このカッターは、やはり切断刃２６
を使用しているが、今度はこの切断刃２６と、顎部１４
の真下から腕部１３ａ内を通って貫通孔２７に連通する
穴２８とを構成要素としている。第５図に示すように、
前記穴２８はケーブルに符合する形状をなしているので
、ツインケーブルを穴２８に挿入すると、ケーブル間の
境界線が自動的に切断刃２６と一線上に並ぶ。従って、
ハンドルＩｎ、１１を締＝１２− め付けることにより、ツインケーブルを分離することが
できる。

また、特に図示してはいないが、ケーブルの外被にその
長手方向に沿って切り込みを入れるための付属部品を設
けてもよい。この部品により、切り込みを入れた部分の
絶縁被覆を分離して中の導体を露出させることができる
。この付属部品は、第１のレバー１３の腕部１３ａの自
由端であって穴２８の真下位置に溝を形成することによ
り設けるのが好ましい。この溝は、ハンドル１０．１１
を締め付けることにより切断刃２６が部分的にその中に
突き出すような溝である。従って、ケーブルを溝内に挿
入して長手方向に引き抜くことにより、切断刃２６の突
き出した部分で外被に所望の切り込みを入れることがで
きる。

このワイヤーストリッパの主たる構成部品（すなわち、
第１１第２のレバー１３．１５およびハンドル１１）は
、適当なプラスチック材料により成形するのが好ましい
。また、弾性部材２３および切断刃２６は金属により形
成し、適宜の手段、例えばリベットによりプラスチック
製部品に固定するのが好ましい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るワイヤーストリッパの側面図、第
２図および第３図は各々ワイヤーストリッパ操作中の状
態を示す部分側面図、第４図は第１図のＴＶ−ＩＶ線矢
視図、第５図は第１図のワイヤーストリッパを矢印■の
方向から視た図である。 １０．１１・・・・・・ハンドル、１３・・・・・第１
のレバー、１３ａ・・・・・・腕部、１４．１７・・・
・・顎部、１５・・・・・・第２のレバー、２３・・・
・・・弾性部材、２４・・・・・・切り込み刃、２６・
・・・・・切断刃、２７・・・・・貫通孔、２８・・・
・・・穴。 出願人　　プラス　プラグス　リミテッド＝１５−

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、接近および離間する方向に相対移動可能な二本のグ
   リップハンドルと、これら両グリップハンドルの接近方
   向への相対移動の初期、すなわち回転移動期に互いに接
   近してケーブル（Ｃ）を挾持する一対の顎部と、これら
   顎部の近傍に設けられ、かつ前記グリップハンドルの回
   転移動期に互いに接近して前記ケーブルの外被に食い込
   む一対の切り込み刃とを備え、前記切り込み刃はグリッ
   プハンドルの相対移動の第二期、すなわち直線移動期に
   前記顎部から離間してケーブル外被を剥がすことを特徴
   とするワイヤーストリッパ。 ２、前記グリップハンドルの直線移動の方向は、前記一
   対の切り込み刃の中心線に対してほぼ平行であることを
   特徴とする特許請求の範囲第１項記載のワイヤーストリ
   ッパ。 ３、前記一方の顎部と一方のグリップハンドルとは一体
   となって第１のレバーを形成し、他方の顎部は第１のレ
   バーに枢着された第２のレバーの一部をなし、他方のグ
   リップハンドルは第２のレバーに対して摺動可能に連結
   されるとともに前記切り込み刃を有し、従って、前記グ
   リップハンドルの回転移動期には、第２のレバーと他方
   のグリップハンドルとが一体となって第１のレバーに対
   して回動し、また、前記直線移動期には第２のレバーが
   第１のレバーに対して静止状態となり、かつ他方のグリ
   ップハンドルが第２のレバーに対して直線的に摺動する
   ことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載のワイヤー
   ストリッパ。 ４、前記両切り込み刃は、弾性変形可能なＵ字形の弾性
   部材の両端に各々配設され、前記弾性部材は第１のレバ
   ーと第２のレバーとの間に配設され、これら第１、第２
   のレバーの相対移動により両切り込み刃は互いに接近お
   よび離間する方向に移動することを特徴とする特許請求
   の範囲第３項記載のワイヤーストリッパ。 ５、前記第１、第２のレバーの相対回動の中心である枢
   軸は、少なくともグリップハンドルの回転移動期に第２
   のレバーを貫通していることを特徴とする特許請求の範
   囲第３項記載のワイヤーストリッパ。 ６、前記他方のグリップハンドルと第２のレバーとの間
   に、顎部に接近する方向への切り込み刃の移動範囲を制
   限するストッパを備え、さらに、このストッパに接近す
   る方向に他方のグリップハンドルを付勢することにより
   第１のレバーと第２のレバーとを分離させる方向に付勢
   するばねを備えていることを特徴とする特許請求の範囲
   第３項記載のワイヤーストリッパ。 ７、ケーブル用手段を備え、このケーブル用手段は前記
   第１のレバーに設けられた受け金と、この受け金に対し
   て接近および離間する方向に移動可能となるよう他方の
   グリップハンドルまたは第２のレバーに設けられた切断
   刃とを備えたケーブルカッターであることを特徴とする
   特許請求の範囲第１項記載のワイヤーストリッパ。 ８、前記両グリップハンドルは互いに隣り合う近接した
   位置に配設され、一方のグリップハンドルは、両グリッ
   プハンドルを手で締め付けた際に他方のグリップハンド
   ルを収容する窪みを有することを特徴とする特許請求の
   範囲第１項記載のワイヤーストリッパ。