JPS61287577A - 高粘性流体用容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 この発明は、例えば、ペーストのような粘度の高い流体
を収納するための高粘性流体用容器に関する。

〔発明の技術的背景〕

一般に、高粘性流体、例えば、ペーストやポマードを収
納する容器として、いわゆるラミネートチューブが用い
られている。このようなチューブを用いた場合、使用者
はチューブの中はどを押し込み、吐出口からペーストを
押し出している。

〔背景技術の問題点〕

しかしながら、このような場合において、吐出したペー
ストの量は、はとんど測定不可能である。

即ち、吐出されたペーストを測定容器に入れると、その
高い粘性の為に、測定容器の内面にペーストが付着して
しまう。このため、結局、実際に得られるペーストの口
は、測定容器で測定した量より少なくなってしまうこと
になる。一方、ペーストを一旦大目に吐出した場合には
、チューブ内に戻す事は不可能であり、非常に不経済で
ある。

〔発明の目的〕

この発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、こ
の発明の目的は、高粘性流体を吐出する際に、その吐出
量を正確に規定する事の出来る高粘性流体用容器を提供
することである。

〔発明の概要〕

この発明に係わる高粘性流体用容器は、一端が開口され
、細端に吐出口が形成され、高粘性流体が収納される筒
状の本体と、この容器本体中に設けられ、これの中心軸
に沿って延出し、この中心軸回りに回転可能なスクリュ
ウと、このスクリュウに係合する内周部及び容器本体の
内周面に接する外周部を備え、スクリュウの回転に従っ
て容器本体内をこれの軸方向に沿って移動するピストン
と、容器本体の一端開口を閉塞するように取り付けられ
、容器本体の軸回りに回転可能に設けられ、前記スクリ
ュウの一端が固定された回転キャップとを具備し、この
回転キャップを所定角度回転させることにより、スクリ
ュウが回転され、このスクリュウの回転によりピストン
が吐出口に向けて移動されて、吐出口から一定量の高粘
性流体が吐出されることを特徴としている。

〔発明の実施例〕

以下に、この発明に係わる高粘性流体用容器の一実施例
を添附図面を参照して詳細に説明する。

第１図に示すように、高粘性流体が収納される容器１０
は、剛性のある筒状の容器本体としてのシリンダー１２
を備えている。このシリンダー１２の上端には端面１２
ａが一体に形成されている。

この端面１２ａの中央には、吐出口１４が形成されてい
る。この吐出口１２の中央部には、後述するシャフト２
０ａの上端を回転可能に受ける支持部１２ｂが形成され
ている。この支持部１２ｂは３本のステイ１２ｃにより
、吐出口１４を規定する周壁に取り付けられている。ま
た、シリンダー１２の下端は、その全面が開口されてい
る。このシリンダ１２は、例えば硬質プラスチックから
一体成形されている。

シリンダー１２の下端には、回転キャップ１６がシリン
ダー１２の中心軸回りに回転可能に取り付けられている
。この回転キャップ１６の下端面には、偏心した状態で
ビン１８が回動自在に取り付けられている。この回転キ
ャップ１６の外周面には、操作者による回転動作を容易
ならしめるため、ローレットが切られている。

一方、シリンダー１２内には、スクリュウ２０がシリン
ダ１２の中心軸に沿って延出して設けられている。この
スクリュウ２０は、上端が端面１２ａの中心部に回転可
能に支持され、また下端は回転キャップ１６の中心部に
固定されている。このスクリュウ２０は、細長い円柱か
らなるシャフト２０ａと、このシャフト２０Ｈの外周面
に形成された螺旋状の２条の、右ねじの形態のねじ山２
ｏｂとから構成されている。

また、このシリンダ１２内には、これの中心軸に沿って
移動可能にピストン２２が配設されている。このピスト
ン２２は、中心部にスクリュウ２０が挿通される透孔２
４が形成されている。この透孔２４を規定する内周面に
は、スクリュウ２０のねじ山２０ｂに係合するねじ溝２
４ａが形成されている。一方、ピストン２２の外周面は
、僅かにシリンダ１２の内周面から離間するように設定
されている。このピストン２２の外周面の上端縁２２ａ
は、弾性を有して形成されており、シリンダ１２の外周
面に全周にねったで接触している。

このようにして、シリンダ１２の下端部では、ピストン
２２の上端縁２２ａのシリンダ１２への接触により、ピ
ストン２２とシリンダ１２との間が、一方、スクリュウ
２０のねじ山２０ｂとピストン２２のねじ溝２４ａとの
係合により、ピストン２２とスクリュ２０との間が、そ
れぞれ封止され、ここからシリンダ１２内に収納された
高粘性６一 流体が漏れないように成されている。

前述した回転キャップ１６は、シリンダ１２の下端部を
内外両側から挟持するように、二重構造となされている
。即ち、この回転キャップ１６は、外側の第１の周壁１
６ａと、内側の第２の周壁１６ｂとを備えている。また
、前述したシリンダ１２の下端外周縁部であって、第１
の周壁１６ａに対向する部分には、鋸歯状の歯から構成
されるストッパ部２６が短い範囲に渡って、例えば、約
１０度に渡って設けられている。

一方、第１の周壁１６ａの内周部には、前述したストッ
パ部２６に係合可能にラチェツト歯２８が形成されてい
る。ここで、第２図に示すように、このラチェツト歯２
８が形成される範囲は、約３５０度に渡るように設定さ
れている。換言すれば、約１０度に渡ってストッパ部２
６に係合しない切欠き部３０が設けられている。尚、ス
トッパ部２６の歯と、ラチェツト歯２８とは、回転キャ
ップ１６が、図中時計方向に回転されることを許容し、
反時計方向に回転されることを禁止するように互いに構
成されている。

また、シリンダ１２の上端開口部には、前述した吐出口
１４を開放可能に閉塞するシールキャップ３２が取り付
けられている。このシールキャップ３２の下面には、吐
出口１４に嵌合される突起部３２ａが形成されている。

この突起部３２ａが吐出口１４を閉塞した状態で、シー
ルキャップ３２の周縁を受けるための円周溝３４が、シ
リンダ１２の上端部の内周面に形成されている。一方、
シールキャップ３２の上面には、シールキャップ３２を
抜き取る為のブルリング３６が取り付けられている。

尚、このシリンダ１２の上端部には、この容器１０が使
用されていないことを保障するバージンシール３８が取
り付けられている。このバージンシール３８は、内部に
シールキャップ３２及びブルリング３６を包含するよう
にシリンダ１２の上端部に取り付けられたシュリンクフ
ィルムから構成されている。

ここで、ピストン２２の上面には、複数の邪魔板４０が
設けられている。この邪魔板は、回転キャップ１６の回
転方向を遮る方向、換言すれば、シリンダ１２の半径方
向に沿って延出するように配設されている。即ち、この
ピストン２２には、シリンダ１２内に収納された高粘性
流体内に挿入されるように、複数の邪魔板４０が取り付
けられている。この邪魔板４０により、スクリュウ２０
が回転した際にも、ピストン２２は回転することなく、
シリンダ１２内を軸方向に沿って移動することになる。

また、第３図に示す様に、回転キャップ１６の近傍のシ
リンダ１２の外周面には、回転キャップ１６の回転量を
示す目盛４２が刻設されていると共に、回転キャップ１
６には、目盛４２を指示する指標４４が取り付けられて
いる。このようにして、回転キャップ１６の回転量は、
指標４４と目盛４２とにより正確に検知されることにな
る。尚、この指標４４は、シリンダ１２のストッパ部２
６が、回転キャップ１６の切欠き部３０内に入り込んで
いる時に、零を示すように設定されている。

以上のように構成される容器１ｏの使用動作について、
以下に説明する。

使用前の状態において、ピストン２２は第１図に示すよ
うに、最下方の位置にもたらされている。

この状態で、シリンダ１２内には、高粘性流体が充填さ
れている。また、吐出口１４はシールキャップ３２によ
り閉塞され、バージンシール３８は、シリンダ１２の上
端部に添着されている。一方、シリンダ１２のストッパ
部２６は、回転キャップ１６の切り欠き部３０内にもた
らされている。

この状態で、操作者はまず、バージンシール３８を取り
去る。そして、ブルリング３６を引いて、シールキャッ
プ３２をシリンダ１２の上端部から取り外し、吐出口１
４を開放する。

この状態で、容器１０を逆様にして、吐出口１４は下方
に向けられる。操作者は、ビン１８または回転キャップ
１６の外周を持って、回転キャップ１６を時計方向に回
転させる。ここで、回転キャップ１６の反時計方向の回
転は、ストッパ部２６の歯と回転キャップ１６のラチェ
ツト歯２８との噛合により禁止されており、操作者は回
転キャップ１６を逆方向に回転させることは出来ない。

この回転キャップ１６の回転に応じて、スクリュウ２０
も同様に回転される。ピストン２２はこれのねじ溝２４
ａとスクリュウ２０のねじ山２０ｂとの係合を介して、
スクリュウ２０の回転により下方に移動されることにな
る。ここで、ピストン２２には邪魔板４０が高粘性流体
に挿入された状態で取り付けられ、且つ、ピストン２２
の上端縁２２ａはシリンダ１２の内周面に接触している
。

従って、スクリュウ２０の回転に応じてピストン２２は
回転することなく、シリンダ１２の軸方向に沿って移動
する。このピストン２２の移動に応じて、シリンダ１２
内の高粘性流体は加圧され、シリンダ１２の移動量に応
じた量だけ吐出口１４から吐出される。

ここで、操作者は、回転キャップ１６を回転させている
最中は、ストッパ部２６の歯と回転キャップ１６のラチ
ェツト歯２８とが互いに係合して、手に多少の抵抗感を
感じることになる。一方、回転キャップ１６が１回転し
て３６０度回った状態　、で、回転キャップ１６の切欠
き部３０内に、再びストッパ部２６が入り込み、操作者
はいわゆるクリック感を感じることになる。即ち、操作
者は、回転キャップ１６を３６０度回した事を確実に認
識することができるようになる。このようにして、操作
者は常に回転キャップ１６を一定量、即ち、１回転だけ
正確に回転させる事ができ、吐出口１４から吐出される
高粘性流体の量を正確に規定することが出来るようにな
る。

一方、任意の量の高粘性流体を吐出させる場合には、所
定の目盛４２を指標４４が指すまで、回転キャップ１６
を回転することにより、実行されることになる。

所望の量の高粘性流体の吐出が終了すると、操作者は回
転キャップ１６の回転をとめ、容器１０を再び逆様にし
、シールキャップ３２により吐出口１４を閉塞するよう
に、シールキャップ３２をシリンダ１２の上端部に取り
付け、動作を終了する。

以上詳述したように、この一実施例の容器１０において
は、高粘性流体の吐出量を規定する回転キャップ１６の
回転曾を、目盛４２と指標４４とを介して、正確に把握
することができ、常に、所望の量の高粘性流体を回転キ
ャップ１６を回転させることにより、吐出口１４から吐
出することができるようになる。特に、回転キャップ１
６の１回転に対応する量の高粘性流体を吐出する場合に
は、操作者は目盛４２と指標４４とを見ることなく、回
転キャップ１６を回転させる際の抵抗感の変化により、
回転キャップ１６が１回転、即ち、３６０度回転したこ
とを、確実に認識でき、操作性が極めて良い。

また、ピストン２２とシリンダ１２との間は、ピストン
２２の上端縁とシリンダ１２の内周面とが互いに接触す
ることにより、液密が維持され、この間から高粘性流体
が漏れることはない。一方、ピストン２２とスクリュ２
０との間は、ピストン２２のねじみぞ２４ａとスクリュ
ウ２０のねじ山２０ｂとの係合により、液密が維持され
、この間から高粘性流体が漏れることはない。

更に、この一実施例ではシリンダ１２とピストン２２と
の液密を確実に維持するために、このピストン２２とシ
リンダ１２との間には、何等ガイド手段が設けられてい
ない。即ち、スクリュウ２０の回転に伴って、ピストン
２２を軸方向に沿って移動させるためには、ピストン２
２の回転が禁止されていなければならない。このため、
一般的には、シリンダ１２の内周面に軸方向に沿って延
出する突条を設け、この突条に係合する案内溝をピスト
ンに形成するような案内手段が考えられる。

この場合、ピストン２２の動きをスムーズにするために
、案内溝は突条より大きくなされている。

このため、案内溝と突条との間より高粘性流体が漏れる
虞れがある。しかしながら、この一実施例では、ピスト
ン２２に邪魔板４０が取り付けられているので、これら
邪魔板４ｏと高粘性流体との摩擦により、ピストン２２
がスクリュウ２０の回転に伴って回転することはなく、
確実に軸方向に沿って移動することになる。

〔発明の効果〕

この発明に係わる高粘性流体用容器は、以上詳述したよ
うに、一端が開口され、他端に吐出口が形成され、高粘
性流体が収納される筒状の本体と、この容器本体中に設
けられ、これの中心軸に沿って延出し、この中心軸回り
に回転可能なスクリュウと、このスクリュウに係合する
内周部及び容器本体の内周面に接する外周部を備え、ス
クリュウの回転に従って容器本体内をこれの軸方向に沿
って移動するピストンと、容器本体の一端開口を閉塞す
るように取り付けられ、容器本体の軸回りに回転可能に
設けられ、前記スクリュウの一端が固定された回転キャ
ップとを具備し、この回転キャップを所定角度回転させ
ることにより、スクリュウが回転され、このスクリュウ
の回転によりピストンが吐出口に向かって移動されて、
吐出口から一定量の高粘性流体が吐出されることを特徴
としている。従って、この発明によれば、高粘性流体　
゛を吐出する際に、その吐出量を正確に規定する事の出
来る高粘性流体用容器を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に係わる高粘性流体用容器の一実施例
を示す断面図であり、 第２図は第１図の容器を２−２線に沿って切断して示す
断面図であり、そして、 第３図は目盛と指標とを示す容器の一部側面図である。 １０・・・容器、　１２・・・シリンダ、　１２ａ・・
・端面、　１２・・・支持部、　１２ｃ・・・スティ、
　１４・・・吐出口、　１６・・・回転キャップ、　１
６ａ・・・第１の周壁、　１６ｂ・・・第２の周壁、　
１８・・・ビン、２０・・・スクリュウ、２０ａ・・・
シャフト、　２０ｂ・・・ねじ山、　２２・・・ピスト
ン、　２２ａ・・・上端縁、２４・・・透孔、　２４ａ
・・・ねじ溝、　２６・・・ストッパ部、　２８・・・
ラチェツト歯、　３０・・・切欠き部、３２・・・シー
ルキャブ、　３２ａ・・・突起部、３４・・・円周溝、
　３６・・・ブルリング、　３８・・・バージンシール
、　４０・・・邪魔板、　４２・・・目盛、４４・・・
指標。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）一端が開口され、他端に吐出口が形成され、高粘
   性流体が収納される筒状の本体と、この容器本体中に設
   けられ、これの中心軸に沿って延出し、この中心軸回り
   に回転可能なスクリュウと、 このスクリュウに係合する内周部及び容器本体の内周面
   に接する外周部を備え、スクリュウの回転に従つて容器
   本体内をこれの軸方向に沿って移動するピストンと、 容器本体の一端開口を閉塞するように取り付けられ、容
   器本体の軸回りに回転可能に設けられ、前記スクリュウ
   の一端が固定された回転キャップとを具備し、 この回転キャップを所定角度回転させることにより、ス
   クリュウが回転され、このスクリュウの回転によりピス
   トンが吐出口に向けて移動されて、吐出口から一定量の
   高粘性流体が吐出されることを特徴とする高粘性流体用
   容器。
2. （２）前記ピストンは容器本体の内面に全周に渡って接
   触する端縁を備え、ピストンと容器本体との間から高粘
   性流体が漏れる事を防止していることを特徴とする特許
   請求の範囲第１項に記載の高粘性流体用容器。