JPS61281071A - 強靭性セラミツクスおよびその製法 - Google Patents

強靭性セラミツクスおよびその製法

Info

Publication number
JPS61281071A
JPS61281071A JP60122474A JP12247485A JPS61281071A JP S61281071 A JPS61281071 A JP S61281071A JP 60122474 A JP60122474 A JP 60122474A JP 12247485 A JP12247485 A JP 12247485A JP S61281071 A JPS61281071 A JP S61281071A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase
tough
particle
yttrium
silicon carbide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP60122474A
Other languages
English (en)
Inventor
忠彦 三吉
明弘 後藤
弘則 児玉
広志 坂本
孝明 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP60122474A priority Critical patent/JPS61281071A/ja
Priority to DE8585309482T priority patent/DE3582238D1/de
Priority to EP85309482A priority patent/EP0188129B1/en
Priority to KR1019850010035A priority patent/KR910006898B1/ko
Priority to US06/816,303 priority patent/US4729972A/en
Publication of JPS61281071A publication Critical patent/JPS61281071A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ceramic Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は新規な炭化ケイ素焼結体に係り、特に構造部材
として利用するに適した、強靭な炭化ケイ素焼結体に関
する。
〔発明の背景〕
炭化ケイ素焼結体は耐熱性、耐酸化性、高温強度が大き
いため、耐熱構造部材としての幅広い応用が期待されて
いる。しかし、「脆いJ (靭性が小、ぞい)ために構
造部材としての信頼性が低く。
これが炭化ケイ素焼結体の実用化の最大のネックとなっ
ている。
この欠点を解決するため、例えばジャーナル・オブ・ア
メリカン・セラミックス・ソサイヤテイ67 、571
. (1984)に見られるように、炭化ケイ素中に炭
化チタン粒子を分散させ、この分散粒子によって焼結体
中のクラックの進展を阻止して。
靭性を向上させることが報告されている。しかしながら
、この方法においても得られる焼結体は。
炭化ケイ素中に炭化チタン粒子が単に分散した構造であ
り、その靭性値も高々6MN/m3/”であり、大きな
信頼性が要求される構造部材として安心して使用できる
までに至っていない。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、各種構造部材に用いるに適した、靭性
が大きく、高信頼性の炭化ケイ素焼結体を提供すること
にある。
〔発明の概要〕
本発明の炭化ケイ素焼結体を主成分とする強靭性セラミ
ックスは、アルミニウム、スカンジウム。
イツトリウムおよび希土類元素から選ばれた1種以上の
金属元素および酸素を有する相(a)、炭膠 化ケイ素以外の金属炭化物より成るfi (b)により
上記相(a)を囲むように形成された複合組織粒子相(
、)および、上記相(c)を分散する炭化ケイ素より成
る母相(、()とから成ることを特徴としている。
本発明者らが種々検討した結果、ヤング率や硬度が大き
く、高融点の金属炭化物相(b)の複数個の粒子の粒界
をアルミニウム、スカンジウム。
イツトリウム及び希土類元素から選ばれる1種以上と酸
素とを含む相(a)で埋めて、丁度相(b)の粒子同志
を相(a)でくっつけた構造の複合組織粒子相(c)を
、炭化ケイ素の母相(d)中に分散した構造の焼結体が
著しく大きな靭性値を持つことを見い出した。本発明の
強靭性セラミックスの構造の模式図を第1図に、又、本
発明の強靭性セラミックスの組織の顕微鏡写真を第2図
及び第3図に示す。これらの図↓こおいて、1はアルミ
ニウム、スカンジウム、イツトリウム、希土類元素から
選ばれた1種以上の金属元素と酸素元素を含む相(a)
であり、通常は上記金属の酸化物の形で存在する。2は
上記相(a)を取囲むように配列した金属炭化物粒子よ
り成る相(b)であり相(a)と共に複合組織粒子相(
c)を形成している。この相(b)を構成する金属炭化
物としては、高融点であり、かつ、炭化ケイ素中で安定
であることが要求される。具体的にはチタン、ジルコニ
ウム、ハフニウム、バナジウム、ニオブ、タンタル、タ
ングステンから選ばれる1種以上の炭化物であることが
望ましい、さらに、この粒子相(b)を構成する金属と
しては、比較的軽量であること、高温での耐酸化性が比
較的大きいこと、及び、炭化ケイ素の靭性向上に特に有
効などの理由から、チタン、バナジウム又はその混合物
であることが特に望ましい、また、3は本発明の強靭性
セラミックスの主体をなす炭化ケイ素粒子で、前記相(
c)を分散する母相(d)である。
なお、4および5はそれぞれ1および2と同じ成分から
成る相である。すなわち、金属炭化物から成る粒子相(
b)の一部は炭化ケイ素中に単独して分散することもで
き、アルミニウム、スカンジウム、イツトリウム及び希
土類元素の1種以上、  と酸素とから成る相(a)の
一部も炭化ケイ素粒子間に存在することができる。しか
しながら、これらの場合においても、靭性を大きくする
ためには、上述のように、複数個の金属炭化物粒子2同
志をくつつけるようにこの粒子間にアルミニウム、スカ
ンジウム、イツトリウム及び希土類元素と酸素とから成
る相1が存在した複合組織粒子10を含むことが不可欠
であり、このような複合組織粒子側が分散した炭化ケイ
素焼結体によって始めて、靭性が大きく、高信頼性の強
靭性セラミックスが実現される。なお、第3図は複合組
織粒子10の分離状態の例を示す顕微鏡写真図である。
本発明の強靭性セラミックスにおいて靭性が向上する理
由は上述の複合組織粒子によるクラックの分岐、停止に
あると考えられる。すなわち、母相の炭化ケイ素粒子と
の熱膨張率やヤング率の違いによって、この複合組織粒
子の周辺及び内部には応力が発生する。セラミックス中
を進行して来たクラックはこの応力の影響で曲げられて
複合組織粒子内部に取り込まれ、一般には分岐して相(
a)と相(b)の界面を進み、複合組織粒子内部で停止
する。また、場合によっては相(b)の内部にクラック
が入って、構成する金属炭化物粒子のへき開方向に曲げ
られ、やはり複合組織粒子内部でクラックが停止する。
このように、この複合組織粒子はクラックエネルギーの
吸収源として働き、この結果セラミックス中をクラック
が進行しにくくなり、結果として靭性が向上する。
本発明の強靭性セラミックスは、炭化ケイ素粒子に、ア
ルミニウム、スカンジウム、イツトリウム、希土類元素
のうちの1種以上の金属、又は水素化物、炭化物、窒化
物、ケイ化物、酸化物などの金属化合物、及び炭化ケイ
素中で炭化物を形成しやすいチタン、ジルコニウム、ハ
フニウム、バナジウム、ニオブ、タンタル、タングステ
ンなどの金属、合金、金属水素化物、窒化物、ケイ化物
などを加え、1900〜2300℃程度の温度で真空中
又は不活性雰囲気中で焼成して得られる。
この焼成の課程で、アルミニウム、スカンジウム、イツ
トリウム及び希土類元素の金属又は化合物は焼結助剤と
して働いて、緻密な焼結体を形成すると同時に、酸化物
以外の金属又は化合物は炭化ケイ素原料粒子表面に付着
した酸素や表面酸化膜及び添加したチタン、ジルコニウ
ム、ハフニウム、バナジウム、ニオブ、タンタル、タン
グステンなどの粒子表面に吸着した酸素や表面酸化膜と
反応して酸化物に変化し、結果として焼結体中にアルミ
ニウム、スカンジウム、イツトリウム及び希土類元素の
酸化物相が形成される。
緻密焼結が困難で、高密度、高強度の焼結体が得られな
くなる。
焼結助剤として、アルミニ、ラム金属、アルミニラムの
炭化物、窒化物、酸化物およびイツトリウム金属、イツ
トリウム水素化物を用いるのが特に望ましく、これによ
り緻密な焼結体が得られやすい。また、イツトリウム系
の助剤を用いると、生成するイツトリウム酸化物(Y、
01)の融点(2410℃)が高いために、得られる強
靭性セラミックスの機械的特性が高温まで変化しないと
いう利点がある。ちなみに、A Q、O,: 2054
℃、L a、O,: 2307℃、Ce O,: 19
50℃である。
さらに、この焼成の過程で、チタン、ジルコニウム、ハ
フニウム、バナジウム、ニオブ、タンタル、タングステ
ンの金属またはこれらの水素化物、窒化物、ケイ化物な
どの化合物は炭化ケイ素と反応して炭化物に変化すると
共に、炭化物粒子同志の集合体組織を作りやすい。この
結果として、靭性向上に効果のある前述の複合組織粒子
が容易に形成される。また、この反応で生成するケイ素
がアルミニウム、スカンジウム、イツトリウム及び希土
類元素の酸化物相からなる相(a)に取り込まれる場合
もある。この場合、条件によってはケイ素は単体、ケイ
酸塩、ケイ酸塩ガラスとして相(a)中に存在できる。
このように、相(a)の組成は用いる原料や焼結の条件
によって変化し、A2□oa、y、o、。
L a tos、Ce 02) Y4A 820g、 
A Q、2S i 05゜Y2SiO5,ケイ酸アルミ
ニウムガラス、ケイ酸イツトリウムガラスなどを選ぶこ
とができる。
上記複合組織粒子の大きさとしてはその直径が30〜1
50μm位の範囲内にあることが望ましい。直径が30
μmよりも小さいと、クラック阻止にあまり有効でなく
、逆に複合組織粒子が大きすぎると、母相の炭化ケイ素
との熱膨張差でクラックを生じたり、その部分が欠陥に
なったりして。
焼結体の強度が低下しやすい。したがって、充分に高強
度、かつ、高靭性のセラミックスを得るためには直径が
30〜150μmの複合組織粒子が全複合組織粒子の5
0VoR%以上を占めることが望ましい。
このような組織を形成するためには、原料として用いる
金属、合金又は金属水素化合物の平均粒径が5〜100
μmであることが望ましい。これらの原料は焼結時に炭
化ケイ素と反応して微細な金属炭化物粒子になると共に
、焼結助剤を主体とする相(a)と固って、靭性向上に
有効な複合組織粒子相(c)を形成する。原料の金属1
合金又は水素化物の粒径が小さすぎても大きすぎても3
0〜150μmの大きさの複合組織粒子の形成が困難と
なる。
また、複合組織粒子を構成する金属炭化物(b)の平均
粒径は主として原料金属1合金、水素化物と炭化ケイ素
との反応、及び、その後の粒成長によって決まり、焼結
温度によって制御できる。その結果望ましい範囲は1〜
20μmであり、粒径が小さすぎるとクラックの停止に
1粒径が大きすぎるとクラックの分岐に有効でなく、結
果としてこの範囲外では靭性向上効果が充分得難い。
また、相(a)の存在量としては0.05〜10voQ
%の範囲が望ましい、この量が少なすぎると充分に緻密
な焼結体とならず、又、複合組織粒子(c)を構成する
金属炭化物粒子(b)同志の結びつきが弱(なる。一方
、この量が多すぎると炭化ケイ素としての優れた性質が
失われる。
複合組織粒子の量としては、焼結体の切断面の面積比で
5〜30%の範囲にあることが望ましい。
この量が少なすぎると靭性向上に充分な効果がなく、逆
に多すぎると炭化ケイ素としての優れた性質が失すれる
さらに、焼結体に存在する全金属炭化物は5〜40vO
Ω%の範囲が望ましい。この量が少なすぎると靭性向上
に充分な効果がなく、逆に多すぎると炭化ケい素として
の優れた性質が失われる。
ターボチャージャロータやガスタービンロータのような
特に高信頼性を要求される構造部品にセラミックスを用
いる場合、その靭性は応力拡大係数に1aで評価して、
 10 M N / m”以上であることが望ましい。
この場合、セラミックスの表面や内部に100μm程度
の欠陥が存在したとしても、その強度は30 kg A
m ”以上となり、上記ロータの設計強度の許容値を満
足するため、使用時の破損などの問題はおこらない。ま
た、セラミツクスの欠陥として100μm以上の欠陥が
存在したとしても、それらの欠陥はX線透過法、超音波
探傷法、目視法などの手段により、製造ラインで非砿壊
的に発見し、除去することが容易である。
このように、K□。がIOMN/mj/”以上のセラミ
ックスを用いれば、セラミックスに不可避の内部欠陥や
表面傷などによる破損事故を防止することができ、セラ
ミックス構造部材の信頼性を大幅に高めることができる
。さらに、Kloが大きいセラミックスではセラミック
ス中に存在するクラックが成長するのに大きなエネルギ
ーが必要となり、結果としてクラックの成長が阻止され
λため、セラミックスの特性が長期に渡って安定で、信
頼性の高いものとなる。
本発明の強靭性セラミックスにおいては、前述のように
相(a)の含有量が0.05〜10Voα%、かつ、複
合組織粒子相(c)の存在量が5〜30VoI2%の時
、IOMN/m”ハを越える大きなに1oを持った強靭
性セラミックスが実現できる。このような大きなに1゜
を待ったセラミックスのクラック成長のためのエネルギ
ーは従来の3〜6 M N / m’/”程度のに1c
を持った炭化ケイ素系セラミックスの3〜10倍と大き
く、それだけ構造用部材として高信頼性のものとなる。
粒子相(b)はSiC母相(d)の粒径より大きいこと
が好ましい。
〔発明の実施例〕
実施例1 平均粒径0.5  μmのα型SiC粉末に、平均粒径
0.7  μmのYH,(x=1又は2)又は3μmの
Y金属及び粒径5〜100μmの炭化物形成金属又はそ
の水素化物を金属炭化物に換算して3〜70Voff%
になる量を加え、良く混合した。
この混合粉末にバインダとしてシリコーンを5VoQ%
加え、16メツシユのふるいを通して造粒した0次に、
これを金型に入れ、成形圧500kg/cdで60φX
10tの円板状に成形し、成形体を黒鉛製の型に入れて
、高周波加熱により真空ホットプレス焼結したにの際、
加圧力は300kg/dとし、昇温速度20〜b 2000〜2200℃まで昇温し、直ちに同じ速度で冷
却する温度プロフィルを用いた。
得られた焼結体から3 +m X 4 m X 45 
mmの柱状試料を作製し、JISa点曲げ法(スパン3
0m)に準じて、真空中1200℃における曲げ強度、
空気中1000℃で1ooo h熱処理後の同じ温度に
おける曲げ強度、および試料表面に20〜50kgの荷
重でビッカース圧痕を設けた後その曲げ強度を測定し、
圧痕の面積と曲げ強度を用いて計算した靭性値(応力拡
大係数に工。)の値を第1表に示す、なお。
K1゜の計算には下式を用いた。
ここで、σは曲げ強度、Sは圧痕の面積である。
また1、第1表の試料をX線回折法により測定した結果
、加えたYH,はすべてY、 O,の形で。
又、炭化物形成金属は全て金属炭化物の形で焼結体中に
存在することがわかった。また、上記条件で得られた焼
結体中のY、0.はその30〜70%が金属炭化物粒子
集合体相(c)の粒界に存在すること、および、金属炭
化物のうちの約50%は単独粒子として分散し、残りの
約50%は複数個の粒子が集合して分散し、その粒子間
にY、Oa相が存在する複合組織粒子相(c)を形成し
ていた。
さらに、炭化物形成金属としてTiを用いた試料のY2
O,相をX線マイクロアナライザ法により分析した結果
、y、oの他にSiを含有すること及びX線的にはY2
SiOgが存在することが判った。
このSiはTiとSiCが反応した際に生じたものと考
えられる。
一方、第1表の試料と同じ組成の原料を用い。
ホットプレス温度を2200℃、2h保持の条件で焼結
体を作製した。この試料においても炭化物形成金属は全
て金属炭化物に変化しており、また、その約50%は複
数個の粒子が一緒に固って分散した組織を持っていた。
しかしながら、これらの試料においては金属炭化物粒子
間にY2O,相が存在せず、また、そのに1(、も3〜
4 M N / m” と。
一般の炭化ケイ素焼結体と同程度の値であった。
これは、2200℃で保持している途中でy、o3が揮
散したためと思われる。添加物によっても異なるが−た
ん焼結させたらすみやかに温度は下げるのがよい様であ
る。但し急冷すると破損する。
第1表より明らかなように、複合組織粒子を形成するY
2O,相(a)および金属炭化物相(b)の量がそれぞ
れ0.05〜10Von%、5〜40voQ%の時、得
られるセラミックスのに1゜、曲げ強度共に特に大きな
値を示す。特に、 1200℃での曲げ強度は400M
 P a以上で好ましくは600MPa以上の大きな値
が得られ、Ki。はいずれも7 M N / nw”以
上の値が得られる。
第1表の試料N[Llo及びNa 12についてその組
織を調べた結果、焼結体中の全てのVCの存在量はそれ
ぞれ40Vo12%及び7Vofi%であり、そのうち
の約75%が複合組織粒子として存在していた。また、
VCの粒径は共に5〜20μmであり、複合組織粒子の
大きさは10〜150μmの範囲にわたってばらついて
いたが、そのうちの70%は30〜150μmの範囲内
に入っていた。
同様な測定を第1表の&16の試料についておこなった
結果、焼結体中のTiCの全存在量は20Vof1%で
あり、そのうちの約75%が複合組織粒子として存在し
ていた。また、TiCの粒径は1〜10μmであり、複
合組織粒子の大きさは3〜100μmの範囲にわたって
ばらついていたが、そのうちの50%は30〜100μ
mの範囲内に入っていた。
実施例2 実施例1と同様な方法により1粒径0.5〜1.0  
pmのSiC及び0.7〜1oOμmの添加物を用い、
第2表に示す試料を作製してその特性を調べた。これら
の試料においても、加えた焼結助剤は全て酸化物の形で
焼結体中に存在し、その30〜70%程度が金属炭化物
粒子集合体相(、)の粒界に存在していた。また、加え
た炭化物形成金属は全て金属炭化物として焼結体中に存
在し、そのうちの25〜75%が複数個の粒子が集合し
て炭化ケイ素中に分散し、その粒子間に焼結助剤として
加えた金属又は金属化合物が酸化物として存在する形の
複合組織粒子相(c)を形成していた。
第2表のNα1の試料の組織を調べた結果、焼結体中の
全てのVCの存在量は5゜5v02%であり。
そのうちの約90%が複合組織粒子として存在していた
。また、VCの粒径は1〜20μmであり、複合組織粒
子の大きさは3〜150μmの範囲にわたってばらつい
ていたが、そのうちの50%は30〜150μmの範囲
にはいっていた。
また、第2表の試料Ha 14について同様な測定をお
こなった結果、焼結体中の全てのTiCの存在量は40
VoQ%であり、そのうちの約75%が複合組織粒子と
して存在していた。また、TiCの粒径は7〜20μm
であり、複合組織粒子の大きさは20〜200pmの範
囲にばらついていたが、そのうちの約90%は30〜1
50μmの範囲内に入っていた。
特に、Kloは7 M N / an”以上のものが得
られ、 1200℃で曲げ強度も400 M P a以
上、好ましくは500MPa以上のものが得られる。
以上のように本発明の強靭性セラミックスは破壊エネル
ギーが大きいため、従来のセラミックスに比べて特に機
械衝撃や熱衝撃に強い特徴を持つ。
したがって、ガスタービン部品(ノズル、ロータ)、タ
ーボチャージャロータ、ボールベアリング、切削工具(
バイト、ノコギリなど)及び開閉時に衝撃の加わる配管
用の弁などにも使用できる。
第4図は耐摩耗性や耐機械衝撃性の要求される原子力配
管の弁用ディスヘッドに本発明の強靭性セラミックスを
用いた例を示す。
〔発明の効果〕
以上説明してきたように1本発明の強じん性セラミック
スは靭性が大きく、構造部材として利用する際の信頼性
が高い利点を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の強じん性セラミックスの構造を示す模
式図、第2図及び第3図は本発明の強じん性セラミック
スの組織の一例を示す顕微鏡写真図、第4@は本発明の
具体的応用例である原子力配管用弁の横断面図である。 1及び4・・・金属酸化物を含む相(a)、2及び5・
・・金属炭化物粒子相(b)、3・・・SiC母相(d
)、10・・・複合組織粒子相(c)、l’l・・・デ
ィスクヘッド(強靭性セラミック)、12・・・ディス
ク、13・・・シリンダ、14・・・シャフト、15・
・・ボンネット、16・・・配管。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、アルミニウム、スカンジウム、イットリウムおよび
    希土類元素から選ばれた少なくとも1種の金属元素と酸
    素を含む相(a)、炭化ケイ素以外の金属炭化物の少な
    くとも1種から成る粒子相(b)により前記相(a)を
    囲むように形成された複合組織粒子相(c)、および前
    記粒子相(c)が分散されている炭化ケイ素の母相(d
    )とから構成されていることを特徴とする強靭性セラミ
    ックス。 2、特許請求の範囲第1項において、前記粒子相(b)
    の平均粒径が1〜20μmであることを特徴とする強靭
    性セラミックス。 3、特許請求の範囲第1項または第2項において、前記
    炭化ケイ素の母相(d)の平均粒径が0.2〜5μmで
    あることを特徴とする強靭性セラミックス。 4、特許請求の範囲第1項〜第3項のいずれか1項にお
    いて、前記粒子相(c)がセラミックス切断面の面積比
    で5〜30%であることを特徴とする強靭性セラミック
    ス。 5、特許請求の範囲第1項〜第3項のいずれか1項にお
    いて、前記粒子相(c)の平均粒径が30〜150μm
    の複合組織粒子が全粒子相(c)の50容量%以上であ
    ることを特徴とする強靭性セラミックス。 6、特許請求の範囲第1項〜第3項のいずれか1項にお
    いて、前記粒子相(c)がセラミックス切断面の面積比
    で5〜30%であり、かつ前記粒子相(c)の平均粒径
    が30〜150μmの複合組織粒子が全粒子相(c)の
    50容量%以上であることを特徴とする強靭性セラミッ
    クス。 7、特許請求の範囲第1項〜第3項のいずれかにおいて
    、前記相(a)がアルミニウム、スカンジウム、イット
    リウムおよび希土類元素の酸化物であることを特徴とす
    る強靭性セラミックス。 8、特許請求の範囲第1項〜第3項のいずれかにおいて
    、相(a)の金属元素がアルミニウム、またはイットリ
    ウムの酸化物であり、粒子相(b)の金属元素がチタン
    、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウム、ニオブ、タ
    ンタルおよびタングステンの1種以上であることを特徴
    とする強靭性セラミックス。 9、特許請求の範囲第6項において、相(a)の金属元
    素がイットリウム酸化物であり、粒子相(b)の金属元
    素がチタンまたは/およびバナジウムであることを特徴
    とする強靭性セラミックス。 10、特許請求の範囲第9項において、前記相(a)が
    0.05〜10容量%、前記粒子相(b)が5〜40容
    量%であることを特徴とする強靭性セラミックス。 11、アルミニウム、スカンジウム、イットリウムおよ
    び希土類元素から選ばれた少なくとも1種の金属、また
    はその水素化物、炭化物、窒化物、ケイ化物、酸化物の
    平均粒径が5〜100μmと、チタン、ジルコニウム、
    ハフニウム、バナジウム、ニオブ、タンタルおよびタン
    グステンから選ばれた少なくとも1種の金属、またはそ
    の水素化物、炭化物、窒化物、ケイ化物、酸化物の平均
    粒径が5〜100μmと、炭化ケイ素の平均粒径が0.
    1〜2μmの粉末を加え、真空中または不活性ガス中で
    1900〜2300℃でホットプレスすることを特徴と
    する強靭性セラミックスの製法。 12、特許請求の範囲第11項において、イットリウム
    と、チタンまたは/およびバナジウムを金属で加え、2
    000〜2200℃でホットプレスし、直ちに徐冷する
    ことを特徴とする強靭性セラミックスの製法。
JP60122474A 1985-01-11 1985-06-07 強靭性セラミツクスおよびその製法 Pending JPS61281071A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60122474A JPS61281071A (ja) 1985-06-07 1985-06-07 強靭性セラミツクスおよびその製法
DE8585309482T DE3582238D1 (de) 1985-01-11 1985-12-24 Keramikwerkstoff mit hoher zaehigkeit und verfahren zu seiner herstellung.
EP85309482A EP0188129B1 (en) 1985-01-11 1985-12-24 High toughness ceramics and process for the preparation thereof
KR1019850010035A KR910006898B1 (ko) 1985-01-11 1985-12-30 강인성 세라믹스 및 그 제조방법
US06/816,303 US4729972A (en) 1985-01-11 1986-01-06 High toughness ceramics and process for the preparation thereof

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60122474A JPS61281071A (ja) 1985-06-07 1985-06-07 強靭性セラミツクスおよびその製法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS61281071A true JPS61281071A (ja) 1986-12-11

Family

ID=14836741

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60122474A Pending JPS61281071A (ja) 1985-01-11 1985-06-07 強靭性セラミツクスおよびその製法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS61281071A (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS605074A (ja) * 1983-06-22 1985-01-11 日本タングステン株式会社 炭化ケイ素焼結体及びその製造方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS605074A (ja) * 1983-06-22 1985-01-11 日本タングステン株式会社 炭化ケイ素焼結体及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Aghajanian et al. The fabrication of metal matrix composites by a pressureless infiltration technique
US3262763A (en) High temperature-resistant materials of aluminum, boron, nitrogen, and silicon and preparation thereof
KR910006898B1 (ko) 강인성 세라믹스 및 그 제조방법
JPS5924751B2 (ja) 焼結成形体
JPH05506422A (ja) 反応焼結したムライト含有セラミック成形体、該成形体の製造方法および該成形体の使用法
JPH06128039A (ja) 自己−強化性窒化ケイ素セラミツク物体およびそれの製造方法
US5322823A (en) Ceramic composites and process for its production
JPH06239660A (ja) セラミック切削工具材料
Skirl et al. Processing and mechanical properties of Al2O3/Ni3Al composites with interpenetrating network microstructure
JPH05221728A (ja) 窒化ケイ素セラミックス
JP2535768B2 (ja) 高耐熱性複合材料
US5064789A (en) Silicon nitride reinforced with molybdenum disilicide
JP3543032B2 (ja) 切削工具用の積層構造焼結体及びその製造方法
JPS61281071A (ja) 強靭性セラミツクスおよびその製法
JPH055150A (ja) 炭化ホウ素−反応性金属サーメツト
Sura et al. Inelastic deformation of (Ti, V) C alloys: Part 2 Lad relaxation studies
Gangler et al. Physical Properties at Elevated Temperature of Seven Hot-Pressed Ceramics
JPS5957965A (ja) 繊維強化型窒化硅素焼結体の製造法
Fu et al. Densification and mechanical properties of WC particulate reinforced Cr 3 C 2 matrix composites
JPS59223272A (ja) セラミツクス構造材とその製造方法
JPS61158866A (ja) セラミツクス焼結体およびその製造方法
JP2664759B2 (ja) セラミックス複合材料及びその製造方法
JP3148559B2 (ja) セラミックス繊維強化タービン翼及びその製造方法
JPH11139877A (ja) 断熱性窒化ケイ素系焼結体及びその製造方法
JPS60264366A (ja) 複合焼結体