JPS6128002A

JPS6128002A - 使い捨ておむつ

Info

Publication number: JPS6128002A
Application number: JP14309384A
Authority: JP
Inventors: 磨鈴木; 誠宇都宮; 山本　正満; 伊賀上　隆光
Original assignee: Unicharm Corp
Current assignee: Unicharm Corp
Priority date: 1984-07-10
Filing date: 1984-07-10
Publication date: 1986-02-07
Also published as: JPH0364137B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、肌当接面に大便を処理するためのシートを備
える使い捨ておむつに関する。

（従来の技術）近年、使い捨ておむつは、使用上の簡便さと衛生的であ
ることから急速に普及しつつあり、使用後には一般家庭
のごみと一緒に投棄されているが、大便がなんら処理さ
れず付着したままの状態で投棄されることは環境上非常
に不衛生である。したがって、大便が排泄されたおむつ
は、大便を除去して投棄されることが望ましい。おむつ
に排泄された大便が比較的に硬い場合には、これを便器
中にふり落とすことが可能であるが、軟かい場合には、
これを便器中に水で洗い流す以外に処理する方法がない
。しかし、このように水で洗い流すと。

そのおむつの吸収体が水をたっぷり吸収することになる
ので、そのおむつの処理上支障をきたすことになる。

かかる支障を避けるため、大便が付着したおむつの表面
シートだけを剥ぎ取って処理することができるように、
表面シートをおむつ本体から剥ぎ取ることができるおむ
つが知られている。

一方、従来、一般におむつライナーと称される大便を処
理するためのシートが使用されている。

（発明が解決しようとする問題点）前述した表面シートを剥ぎ取ることができるおむつにお
いては、剥ぎ取ることによりおむつが分解して吸収体の
素材である粉砕パルプが散乱することになるので、その
おむつを処理する煩わしさが生ずる。そのため、大便が
なんら処理されずに付着したま−の状態のおむつが一般
家庭ごみと一緒に投棄されることがある。

一方、前述したおむつライナーにおいては、おむつの表
面にそれを単に重ねて使用するものであるので、使用中
にずれ、よれを生じ所期の機能に果しえないことがある
。

しかも、前記表面シートも前記ライナーも、おむつ内に
吸収された体液がそれらの表面へ逆流滲出して着用者の
肌を濡らし不快感を怪えるなどの問題がある。

（問題点を解決するための手段）本発明は、前記問題点を有効に解決することができるお
むつを提供することを目的とし、そのための本発明の要
旨とするところは、第１透水性表面シートと、不透水性
真面シートと、該表裏面シートの間に介在し該表裏面シ
ートの周縁の接合により封入される吸収体と、該表面シ
ートの上面に剥離可能に積層する第２透水性表面シート
とを含む使い捨ておむつにおいて、前記第２透水性表面
シートは５〜３０ｇ１ｒ＆であって、１０〜７０重量％
の第１合成繊維と、これよりも融点の低い３０〜９０重
量％の第２合成繊維とからなり、該第２合成繊維の融着
により前記第１透水性表面シートに部分的に接合してい
ることを特徴とする前記おむつに存する。

さらに、本発明を図示例にもとづいて説明すると、以下
のとおりである。

第１．第３図は本発明おむつの一例を示す平面図、第２
、第４図は第１、第３図のそれぞれのＸ−Ｘ線断面図で
ある。おむっ１は、第１透水性表面シート２と、不透水
性裏面シート３と、該表裏面シートの間に介在し該両シ
ートの周縁の接合により封入される吸収体４と、該表面
シートの上面に剥離可能に部分的に接合して積層する第
２透水性表面シート５とを含む。なお、図中６は吸収体
４の側部において第１透水性表面シート２と不透水性裏
面シート３とが相合する部分間の縦方向に伸長状態下に
配設された複数本の糸状ゴムからなり、着用者の脚回り
を圧迫するための伸縮弾性バンドであり、７はおむつの
着用時にそのウェスト回りを締結するための感圧性粘着
テープである。

第２透水性表面シート５の繊維構成は、重量５〜３０ｇ
／ｒ＋（であって、１０〜７０重量％の第１合成繊維と
、これよりも融点の低い３０〜９０重量％の第２合成繊
維とからなり、該第２合成繊維が）（インダー機能を果
しこれによりシート形態を維持してシ）るものが好まし
い。第１、第２合成繊維は、一般的には、繊度１〜６ｄ
、繊維長１０〜１００ｗ１のものが用いられる。また、
前記繊維重量であって、かつ、密度０．００１〜０．１
ｇ／ｃボ、さらには０゜００４〜０．０５ｇ／ｃｕｔで
あることが、小水や液状大便の透過性を良好ならしめ、
とくにその液状大便による目詰りを防止する反面、それ
ら液状物の表面への逆流滲出を有効に防止するうえで好
ましい。

第２透水性表面シート５は、第１、第２図に示すように
第１透水性表面シート２の全体に積層されていても、第
３．第４図に示すように第１透水性表面シ・−ト２の中
央部に積層されていてもよ％Ｎが、少なくとも前者の場
合には、第１図に示すように隅角部近傍に剥離案内用と
しての円孤状の切り込み８が設けられていることが好ま
しい。さらに、必要に応じて、各切り込み８の間がミシ
ン目状の切り込みで連なっていてもよい。

第２透水性表面シート５は、これに大便が排泄されたと
き、第１透水性表面シート２から切り込み８を案内とし
て剥ぎ取るのであるが、その際の第２透水性表面シート
５の切断を容易ならしめるため、その繊維ウェブがおむ
つ１の縦方向へのパラレルであることが好ましい。また
、使用中に第１透水性表面シートのずれ、よれを防止す
るため、第１、第２透水性表面シート２．５の接合力関
係は、両者の層間すれ応力（せん断芯力）ＰＩが層間剥
離応力（１８０°ピーリング引き剥し応力）Ｐ２よりも
強いことが好ましい。また、第１透水性表面シート２に
対する第２透水性表面シート５の部分的接合状態は、バ
インダー機能を果す前記第２合成繊維の融着により維持
され、この融着処理はドツトエンボスが好ましいが、第
２透水性表面シート５の剥離性を容易ならしめるため、
第７図に示すように各ドツト９の間の距離［、は２〜１
０ｍ、各ドツト９の直径りは０．０５〜１ｍｌであるこ
とが好ましい。

第１透水性表面シート２の繊維構成は１重量５〜３０ｇ
／ｍであって、１０〜７０重量％の第１合成繊維と、３
０〜９０重量％の第２合成繊維とからなり、該第２合成
繊維がバインダー機能を果すことによりシート形態を維
持している。第１、第２合成繊維は、一般的には、繊度
１〜６ｄ、＠ｌ維長１０〜１０１００ｎのものが用いら
れる。また、前記繊維重量であって、かつ、密度０．０
０５〜０．２ｇ／ｃｏｆ、さらには０゜０５〜０．１ｇ
／ｃｍ３であることが、小水の透過性が良好である反面
、小水の表面への逆流滲出を有効に防止するうえで好ま
しい。

第１、第２透水性表面シート２，５の第１合成繊維とし
ては、ポリエステル、ポリプロピレン、表面が親水化さ
れたポリエステルの各繊維などであり、また、それらシ
ート２，５の第２合成繊維は、融点９０〜１５０℃のポ
リエステル繊維、ポリエチレン−ポリプロピレン複合繊
維などであることが、小水や液状大便の透過性を良好な
らしめる反面、それら液状物の表面への逆流滲出を有効
に防止するうえでそれぞれ好ましい。

このような第１、第２透水性表面シート２，５は、たと
えば、前記第２合成繊維をバインダーとする通常の乾式
不織布製造方法により製造して、おむつ構成部材のアッ
センブリ工程へ供給する過程において、第２透水性表面
シート５に切り込み８などを施した後、これを第１透水
性表面シート２に加熱下にドツトエンボスを施して両者
を複合一体化することによりえられる。

なお、本発明においては、おむつ１のその他の構成は問
われないが、不透水性裏面シート３はポリエチレンフィ
ルムなど、吸収体４は粉砕パルプまたはこれに粉末状の
高吸水性ポリマーを混合し、吸水性シートまたは疎水性
ネット状シートにより被覆してなるものなどがそれぞれ
用いられ、また第１透水性表面シート２と不透水性裏面
シート３との接合は一般的には、ホットメルト型接着剤
によりなされる。

（作　用）本発明おむつにおいては、着用者の排泄物は第２透水性
表面シート５に排泄されるが、硬い大便が該表面シート
に残り、その大便のうち液状物と小水とが該表面シート
を面方向にあまり拡散することなく透過し第１透水性表
面シート２に達する。

第１透水性表面シート２に達したそれら液状物や小水は
これを透過し吸収体４に吸収される。

（実施例）第１表に各実施例を性能とともに示し、第２表に各比較
例を性能とともに示す。

（注）１．ｒＰＥＴＪは、ポリエステル繊維を示す。

２．「メルテイ」は、ユニチカ■の商標で、低融点ポリ
エステル繊維を示す。

３、ｒＥＳＪは、ポリエチレン−ポリプロピレン複合繊
維を示す。

４、ｒＲＡＹＪは、レーヨン繊維を示す。

５、実施例５のｒ＊ＰＥＴＪは、表面が親木化さ九たポ
リエステル繊維を示す。

６、比較例１の各表面シートは、高速水流噴射による繊
維交絡処理法によりえられたものを示す。

７、比較例２の「接着剤」は、エマルジョンタイプのも
のを示す。

８、比較例３の各表面シートは、スパンボンド法により
えられたものを示す。

９、［滲み」は、縦、横の最大部分についての測定値を
示す。

（発明の効果）本発明おむつによれば、大便は第２透水性表面シート５
に排泄されることになり、したがって、大便を処理する
にあたっては、第２透水性表面シート５をおむつ１の第
１透水性表面シート２から剥ぎ取って大便を便器中に水
で洗い流し、しかるのち第２透水性表面シート５をおむ
つ１とともにまるめて捨てるか、あるいは大便を第２透
水性シート５で包み汚物容器に収容するかして処理する
ことができる。しかも、第２透水性表面シート５は第１
透水性表面シート２に部分的に接合されているにすぎな
いので、使用中にずれ、よれ１層間剥離を生ずることが
ないとともに、その剥ぎ取りがきわめて容易であるとと
もに、その剥ぎ取り後のおむつｌは原形を保っているの
で、そのおむつ１の処理も容易である。第２透水性表面
シート５□は、既述の所定の繊維構成であるので、小水
や液状大便が第２透水性表面シート５の表面で拡散して
滲むことが少ない。これに加えて、第１透水性表面シー
ト２も、既述の所定の繊維構成であるので、おむつ１の
内部に吸収された小水や液状大便が着用者の体圧下に第
２透水性表面シート５の表面に逆流滲出（リウェツト）
することが少ない。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明おむつの実施態様を示すもので、第１図は
平面図、第２図は第３図Ｘ−Ｘ線断面図、第３図は別の
実施態様を示す平面図、第４図は第３図Ｘ−Ｘ線断面図
、第５図は第１図示のおむつにおける第２透水性表面シ
ートの剥ぎ取り状態を示す斜視図、第６図は第１、第２
透水性表面シートにおけるドツトエンボスによる接合状
態を例示する部分断面図、第７図はそのドツトエンボス
の間隔・径を示す説明図である。第　　１　　図第　　２　　図第　　３　　図第　　４　図第５図第　　６　　図第７図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）第１透水性表面シートと、不透水性裏面シートと
、該表裏面シートの間に介在し該表裏面シートの周縁の
接合により封入される吸収体と、該表面シートの上面に
剥離可能に積層する第２透水性表面シートとを含む使い
捨ておむつにおいて、前記第２透水性表面シートは５〜
３０ｇ／ｍ＾２であって、１０〜７０重量％の第１合成
繊維と、これよりも融点の低い３０〜９０重量％の第２
合成繊維とからなり、該第２合成繊維の融着により前記
第１透水性表面シートに部分的に接合していることを特
徴とする前記おむつ。
（２）前記第２透水性表面シートには、剥離案内用の切
り込みが設けられている特許請求の範囲第１項記載の使
い捨ておむつ。
（３）前記第２透水性表面シートは、パラレル繊維ウェ
ブからなる特許請求の範囲第１項記載の使い捨ておむつ
。
（４）前記第１透水性表面シートと前記第２透水性表面
シートとの接合力関係は、両者の層間ずれ応力が層間剥
離応力よりも強くされている特許請求の範囲第１項記載
の使い捨ておむつ。
（５）前記第１透水性表面シートは５〜３０ｇ／ｍ＾２
であって、１０〜７０重量％の第１合成繊維と、これよ
りも融点の低い３０〜９０重量％の第２合成繊維とから
なる特許請求の範囲第１項記載の使い捨ておむつ。
（６）前記第１透水性表面シートは、０．００５〜０．
２ｇ／ｃｍ＾３である特許請求の範囲第１項記載の使い
捨ておむつ。
（７）前記第２透水性表面シートは、０．００１〜０．
１ｇ／ｃｍ＾３である特許請求の範囲第１項記載の使い
捨ておむつ。
（８）前記第１透水性表面シートと前記第２透水性表面
シートとの部分的接合は、ドットエンボスであって、該
ドットの直径が０．０５〜１ｍｍ、該ドット間の距離が
２〜１０ｍｍである特許請求の範囲第１項記載の使い捨
ておむつ。
（９）前記第１合成繊維は、ポリエステル、ポリプロピ
レン、表面が親水化されたポリエステルの各繊維の単独
または混合物である特許請求の範囲第１項記載の使い捨
ておむつ。
（１０）前記第２合成繊維は、融点９０〜１５０℃のポ
リエステル繊維、ポリエチレン−ポリプロピレン複合繊
維である特許請求の範囲第１項記載の使い捨ておむつ。