JPS61270720A - 暗視野照明装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （発明の技術分野） 本発明は反射型顕微鏡の暗視野照明装置に関する。

（発明の背景） 第４図は、米国特許第４，４７５，７９８号に示された
従来の反射型顕微鏡の暗視野照明装置を示し、光源１か
らの光はスリット２を通してコレクタレンズ３に入射さ
れて平行光となる。その平行光は、照明用光束通路９ａ
に沿ってフルミラー４に達し、そこで標本面８に向けて
反射される。その反射光は、対物レンズ５を含む観察光
学系の通路１０を囲繞して設けられた照明用光束通路９
ｂに沿って進行し、対物レンズホルダ６の内面に設けら
れたフルミラー７で反射されて標本面８上に実視野１２
を形成する。

ところで、暗視野照明装置では、実視野内で−様にむら
のない明るさの照明が要求されているが、第４図に示し
た従来装置ではその要求が十分溝たされていない。

第５図および第６図を参照して説明するに、第５図は、
第１図に示すようにリング状の照明用光束のミラー７上
に投影された光の輪帯１３と、前述した実視野１２とを
立体的に示したものであり、第６図は第５図を実視野１
２側から見た図である。上述した要求を満足させるため
には、光の輪帯１３のあらゆる点から実視野１２内の任
意の点Ｐに光が集まらなくてはならない、しかしながら
従来の装置では、光源ｌからフルミラー７までの距離、
すなわち光源ｌから実視野１２までの距離が長く、照明
用光束に含まれるサジタル方向の光が不足する。その結
果、第６図に示すような光の輪帯１３の点Ｌ５から実視
野１２内の点Ｐに到達する光がほとんど存在しなくなる
。それに比べて、実視野１２の中心０には光の輪帯１３
の各点から光が集まり、実視野１２の中心部が明るくな
り周辺部に遠ざかるほど次第に暗くなり、照明むらが生
ずる。

このような欠点を解決するため、リング状の屈折部材を
用いて光源像を対物レンズ近傍に作る場合、例えば非常
に小さい凸レンズをちりばめたリング状屈折部材を照明
用通路中に多数整合して光源像を対物レンズ近傍に作る
場合には、むらの多い照明となる。むらをなくすために
は、その凸レンズを無限小にしなくてはならず、実現で
きない。なお、第５図において、Ｒ１，Ｒ２は光の輪帯
の内径と外径であり、ｒは実視野の径である。

（発明の目的） 本発明は、照明用光源と実視野との距離を短くしてサジ
タル方向の開口数を大きくし、以って。

むらのない明るい観察用照明を得るようにした暗視野照
明装置を提供することにある。

（発明の概要） 本発明は、対物レンズを含む観察光学系が配設された観
察通路の外側に照明用光束通路が少なくとも設けられ、
その照明用光束通路の周方向に沿って光源を配設したこ
とを特徴とする。

好ましくは、対物レンズ近傍の照明用光束通路内にその
周方向に沿って光源を設ける。また、照明用光束通路を
、観察通路を囲繞した第１の通路と、その観察通路から
外れた第２の通路とから構成して、第２の通路に光源を
設けてもよい。

更にまた、照明用光束通路の周方向に沿って配設される
光源を、環状光源としたり、周方向に沿って等間隔に配
置された複数の点光源から成る疑似環状光源としてもよ
い、この場合、少なくとも４個以上の点光源を設ける必
要がある。

（実施例） 一第１実施例− 第１図は本発明の一実施例を示し、符号２０は顕微鏡本
体であり、外筒２０ａと内筒２０ｂとを有し、外筒２０
ａの先端にはレンズホルダ２２が螺着されている。レン
ズホルダ２２の内筒２２ａには対物レンズ２４が固着さ
れ、外筒２２ｂの内側には所定角度をもってフルミラー
２６が固着されている。顕微鏡本体２０の内筒２Ｏｂ内
は、対物レンズ２４を含む観察光学系の観察通路２８と
され、内筒２０ｂの外周面と外筒２０ａの内周面との間
の軸管状通路は照明光束通路３０とされている。その照
明光束通路３０内には、第２図（ａ）〜（Ｃ）に示すよ
うな光源３２が固着されている。従って、通路３０の周
方向に沿って光源が配設されることとなる。この光源３
２とフルミラー２６との距離はできるだけ短くして、照
明用光束３４にサジタル方向の光が多く含まれるように
する。従って、対物レンズ２４の近傍に光源３２を設け
るのが好ましい。

光源３２からの光は広がりをもって照明用通路３０内を
進みフルミラー２６で反射され、標本面３６上に投影さ
れた光により実視野３８が形成される。

第２図（ａ）〜（Ｃ）に光源３２の３実施例を示す、第
２図（ａ）を参照するに、照明光束通路３０の形状に対
応した一状光源基板４０には、その周方向に沿って連続
した環状光源４２が設けられ、これにより照明用光源３
２が形成されている、この種の光源として１例えば蛍光
ランプを用いることができる。

第２図（ｂ）に示した光源３２の光源基板４０には、そ
の周方向に沿って略８等分した領域にそれぞれ円弧状の
光源４４が等間隔で配設されている。実視野内にむらの
ない一様の明るさを作るためには、光源基板４０の周方
向に沿って少なくとも略４等分した領域内に等間隔に光
源４４を設ける必要がある。

第２図（Ｃ）に示す例では、光源基板４０の周方向に沿
って等間隔に球状光源４６を多数差べて光源３２が構成
されている。

なお、光源３２の取付構造について第１図では省略して
いるが周知慣例の構造でよい。

暗視野照明装置の第１の実施例では、環状に形成された
光源３２を、あるいは疑似的に環状である光源３２を、
観察通路２８を囲繞する照明用通路３０内に設けたので
、光源を可能な限り対物レンズ２４に近づけることがで
き、以って、サジタル方向の成分を多く含んだ照明用光
束を得ることができる。

一第２実施例− 第３図は本発明の第２の実施例を示し、第１図と同一の
箇所には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。

第３図において、符号５０は顕微鏡本体２０内の照明光
束通路３０と連通ずる第２の照明光束通路であり、この
第２の通路５０は観察通路２８から外れて位置する。そ
の通路５０を形成する筒５２の内周面に、第２図（＆）
〜（ｅ）に示した光源３２が固着されている。光源３２
と対向して４５度の角度で環状フルミラー５４が設けら
れている。その他の構造は第１の実施例と同じである。

光源３２からの光は広がりをもって第２の照明用通路５
０内を進み、フルミラー５４で反射される。その反射光
３４は第１の照明用通路３０内を進んでフルミラー２６
で反射され、以って、実現　　　　　□野３６を形成す
る。

この第２の実施例では、第１図に示した構造の従来の装
置を僅かに変更するだけで、従来に比べてサジタル方向
成分の光を多く含む照明光束が得られる。

（発明の効果） 本発明によれば、照明光束通路内に、その周方向に沿っ
て光源を配設したので、光源と実視野までの距離を短く
できる。従って、サジタル方向の成分の光を多く含む照
明用光束が得られ、一様に明るい照明が可能となる。そ
の結果、特に広い実視野を有する低倍率対物レンズにお
ける暗視野照明が明るく一様になる。

更に、従来の照明装置では実現できなかった極低倍率（
例えば、２．５Ｘ、１．５Ｘ）対物レンズにおける暗視
野照明が可能となる。

第１の実施例によれば、観察通路を囲繞する照明用通路
内に上述した光源を設けるようにしたので、光源を対物
レンズ近傍に設けることができ、光源と実視野との距離
を極めて短くでき、以って、サジタル方向の成分を非常
に多く含む照明用光束が得られる。

また、第２の実施例によれば、従来の装置を僅かに改造
するだけで、従来装置に比べて明るい一様な照明が得ら
れる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１の実施例を示す縦断面図、第２図
（＋ｉＬ）〜（Ｃ）は本発明に用いる光源の３例を示す
平面図、第３図は本発明の第２の実施例を示す縦断面図
、第４図は従来装置を示す構成図、第５図および第６図
は従来例の欠点を説明するための図である。 ２０：顕微鏡本体 ２０ａ：外筒 ２０ｂ：内筒 ２４：対物レンズ ２６：フルミラー ２８：観察通路 ３０　、５０　：照明用光束通路 ３２：光源 ３４：照明用光束 ３８：実視野 出　願　人　　日本光学工業株式会社 代理人弁理士　　永　井　冬　紀 第６図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）対物レンズを含む観察光学系が設けられた観察通路
   と、少なくとも前記対物レンズ近傍では前記観察通路を
   囲繞して設けられた照明用光束通路と、該照明用光束通
   路の周方向に沿って配設された光源と、を具備したこと
   を特徴とする暗視野照明装置。 ２）前記照明用光束通路は、前記観察通路に沿った第１
   の通路と、該第１の通路と連通された、前記観察通路か
   ら外れた第２の通路とから成り、前記光源を前記第２の
   通路に配設したことを特徴とする特許請求の範囲第１項
   に記載の暗視野照明装置。 ３）前記光源は、前記照明用光束通路の周方向に沿った
   環状の光源であることを特徴とする特許請求の範囲第１
   項に記載の暗視野照明装置。 ４）前記光源は、前記照明用光束通路の周方向に沿って
   略等間隔に配置された複数の点光源から成ることを特徴
   とする特許請求の範囲第１項に記載の暗視野照明装置。