JPS6126656Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は主として自動２輪車用のリヤクツシヨ
ンとして使用される油圧式緩衝器におけるばね荷
重の調整装置に関する。

従来この種装置として、緩衝器本体の外周に、
コイルばねと、回動によれば上下動して該ばねの
ばね強さを加減するその下側のアジヤスタとを備
える式のものは知られるが、この場合該アジヤス
タは予め別個に用意される工具により回動操作さ
れる式を一般としたもので操作が面倒であるを免
れない。

本考案はかゝる不都合のない装置を得ることを
その目的としたもので、緩衝器本体１の外周に、
コイルばね２と、廻動によれば上下動して該ばね
２の強さを加減するその下側のアジヤスタ３とを
備える式のものにおいて、該アジヤスタ３の外周
に係合孔４を適宜間隙の複数個に配設すると共に
その外周に操作レバ５を有する操作リング６を回
動自在に嵌合させ、該レバ５内に凹窪７を形成し
てその内部に該係合孔４と一方向には係合するが
他方向にはこれに押されてばね８に抗して後退動
するラチエツト爪９を備えて成る。

緩衝器本体１は、外周のシリンダ１ａ内に減衰
力発生機構を有するピストン１ｂを嵌合する型式
から成り、更に該アジヤスタ３は下面にカム３ａ
とその下側にストツパ３ｂとを備えてその高さを
加減される型式とした。尚ラチエツト爪９はその
先端部に一側に傾斜する傾斜面９ａを備えて該面
９ａにおいて押されて後退動すべく構成される。

その作動を説明するに、操作レバ５を介して操
作リング６を一方向に廻動すればラチエツト爪９
は係合孔４と係合してこれに伴い、かくてアジヤ
スタ３は周方向に回動されると共に次で該レバ５
を介して該リング６を他方向、即ち戻し方向に回
動すればラチエツト９は係合孔４との係合を解か
れてそれを伴うことなく、かくて該アジヤスタ３
は先の回動位置に戻される。かくてこれを繰返す
ことにより該アジヤスタ３に一方向の任意角度の
回動を得られ、換言すればコイルばね２に任意の
ばね強さを与え得られる。このように本考案によ
るときは単に操作レバ５を介して操作リング６を
回動するのみでアジヤスタ３に所定の回動を与え
て、コイルばね２に所定のばね強さを与え得るも
ので調整を簡単且容易にすることが出来、該レバ
５は一方向と他方向とに交互に回動されるもの
で、車輪によりさまたげられるようなことがない
等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案装置の１例の一部を截除した側面
図、第２図はその截断平面図、第３図はその一部
の斜面図である。 １……緩衝器本体、２……コイルばね、３……
アジヤスタ、４……係合孔、５……操作レバ、６
……操作リング、７……凹窪、８……ばね、９…
…ラチエツト爪。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 緩衝器本体１の外周に、コイルばね２と、廻動
   によれば上下動して該ばね２の強さを加減するそ
   の下側のアジヤスタ３とを備える式のものにおい
   て、該アジヤスタ３の外周に係合孔４を適宜間隙
   の複数個に配設すると共にその外周に操作レバ５
   を有する操作リング６を回動自在に嵌合させ、該
   レバ５内に凹窪７を形成してその内部に該係合孔
   ４と一方向には係合するが他方向にはこれに押さ
   れてばね８に抗して後退動するラチエツト爪９を
   備えて成る油圧式緩衝器におけるばね荷重調整装
   置。