JPS61258165A - 陽イオン交換容量測定装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は土壌、粘土鉱物及びコンポスト類の陽イオン交
換容量の測定を精度高く、効率的に行うことのできる陽
イオン交換容量測定装置に関する。

従来より土壌、粘土鉱物及びコンポスト類（以下土壌類
とする）の陽イオン交換容量の測定法としてＳｃｈｏｌ
ｌｅｎｂｅｒｇｅｒの醋酸アンモニウム法をセミミクロ
化した方法が広く用いられているが、セットとして市販
されている装置は第１図に示すように１００−容で１０
−毎に目盛のついた試薬容器１と、長さ４ａｓ内径０．
３ｎの脚をもった長さ１２ｃｍ内径１．３画の浸透管２
及び受け器３を上中下に連結し、流下式に溶液を浸透す
るようになっている。

即ち従来の装置において、下部に濾過層を詰めた浸透管
２にまず醋酸アンモニウム溶液を入れ、そこに秤取した
土壌類を少量づつ落下沈降させて充填し、次に装置に連
結し、醋酸アンモニウム溶液容器１から１００−の液を
４〜２０時間位に浸、透し終るようにコック４を微調節
して浸透管２に滴下せしめ、受け器３に浸透液を得て、
置換性全塩基、置換性Ｃａ＋Ｍｇ＋に、Ｎａの定量に供
する。浸透完７稜中性のメチルアルコール溶液で浸透管
２の内壁上部を洗い落し、さらに前記メチルアルコール
溶液５０１１Ｉｌ！で土壌層を洗って過剰の醋酸アンモ
ニウムを除去する。このようにして得らｒたＮ）Ｔ、”
飽和土壌を次に１０ＸＮａＣ］溶液１００髪で洗浄して
ＮＨ，＋を置換浸出せしめ、浸出液を得て、ＮＨ，’ｉ
定量し、計算により陽イオン交換容量（ＣＥＣ）を得る
。

併し従来の装置においては試薬容器１の液のヘッド圧は
操作時間と共に減少していくものであるので、該ヘッド
圧のみで液全浸透管２に滴下せしめているため、浸透管
に充填されている土壌類の種類や詰め方により操作時間
が予足よりかがることがあり、又液の流量即ち滴下速度
を一定とすることがコック４の微調部が操作者のカンに
頼るため困難であった。従って陽イオン交換容量測定に
時間を要する上、伺られた結果にバラツキが多く、測定
精度が悪かった。

本発明装置は従来の装置の欠点全解決し、さらに操作を
効率的としたもので、送液システム、浸透液量調節部分
での自動化を行うことにより陽イオン交換容量の測定時
間の短縮、測定精度の向上と測定操作の簡便を図ったも
のである。

即ち本発明は第２図に示すように醋酸アンモニウム溶液
、メチルアルコール溶液、塩化ナトリウム溶液及び純水
を貯える下方に一方コック４を備えた４ケの試薬容器１
と、前記それぞれの液を時間的に遂次切換えて数本の枝
管を有する分岐管８に送り込む切換コック５と、分配さ
れた液を土壌類が充填された浸透管２に送るための圧送
式微量定量送液ポンプ６と、下方に一カコック７全備え
た浸透管２と、前記浸透管２より滴下する液を受ける受
け器３と前記受け器３に貯えられた浸透液の量が規定量
となった時を検知する液面計９と、前記液面計９よりの
電気信号で前記ポンプ６のモーターを停止せしめる手段
と、前記試薬容器１、切換コック５、ポンプ６及び浸透
管２全連結する管及び前記分岐管８より構成されること
′ｔ−特徴とする陽イオン交換容量測定装置である。

本発明装置においては次の利点が挙げられる。

（１）　　圧送式微量定量送液ポンプ（以下ポンプとす
る）６を使用することにより常に一定圧（例えば０．６
　ｋｙ／ｆｆｌ　＞で土壌類を充填した浸透管３に溶液
を一定流量で微ｉｔ（例えば０，４７ψ−）送り込むこ
とができ、測定時間を従来法に比して１／２から１／１
０程度に短縮することができる。又液が浸透管中の土壌
層を通過する速度が一定のため、得られた測定結果にバ
ラツキがなく、従って測定精度を向上することができた
。更に前記ポンプ６の使用により流量調節が不要となり
、操作が簡便となった。

（２）従来の装置では試薬容器１には醋酸アンモニウム
溶液、メチルアルコール溶液、塩化ナトリウム溶液及び
純水と次々に一定量づつ洗浄後入れ換えねばならなかっ
たが、本発明装置では前記溶液及び純水をそれぞれ貯え
られる容器が別々に配設されていて、必要な際に次々と
一方コック４と切換コック５により流出させればよいよ
うになっている点、送液操作が簡便となっている。

（３）本発明装置では分岐管８と少くとも６ケのポンプ
６と少くとも６ケの浸透管２を配設しであるので、同時
に少くとも６点の試料の測定が可能であり、測定操作の
能率化全図っている。従来の装置では同じ測定音するた
めには同じ装置を６ケ以上並置して行なわなければいけ
なく、従って液の入れ換え、コック類の調整等の操作に
人手を多く要する。

（４）　　本発明装置において受け器３に浸透液が一定
量（例えば１ｏＯｙｔ）貯った時、即ち液面が一定の高
さに達した時、この高さ全感知する液面計９（例えば光
液面計）を備えであるので、該高さを感知して電気信号
によりポンプ６のモーターの回転を停止し、浸透管２へ
の液の流入を停止させるようになっている。即ちポンプ
６の使用とともに送液システムの自動化を図っていて、
装置の送液操作間無人運転が可能となっている。

このようにして本発明は従来の装置の欠点を解決したも
ので、土壌類の８１＠を間つことなく、陽イオン交換容
量測定の時間短縮、精度の向上と操作の簡便を図ったも
ので農業土地の地力増進問題で重要な土壌類の分析に非
常に役立つ発明である。

その実施の態様を示せば次の通りである。

実施例 従来の装置と本発明の装置とを使用して陽イオン交換容
量の測定を行ない、その精度と所要時間を比較した。

測定法　　ＳｃｈｏＩＩｅｎｂｅｒｇｅｒの醋酸アンモ
ニウム法 調査項目　置換性ＣａＯ、ＭｇＯ、Ｋ、Ｏ、Ｎａ、０（
単位■／１００ｇ） 陽イオン交換容ＩＣ単位ｍｅｑ／ｌｏｏｇ）試　料　　
Ｎｎ１標準土壌　黒ボク土（表土）＋１＆１２　　仝上
　　黒ボク土（下層土）陽３　仝上　　黄色±（表土） Ｎｎ４　　仝上　　黄色±（下層土） 結果 Ａ、従来装置による方法 Ｂ１本発明装置による方法 Ａ、Ｂｉ比較するとＡの方がＢよりσが一般に高く、Ｂ
即ち本発明装置全使用した場合の方が測定結果にバラツ
キが少なかりだ。

次に測定時間を比較して表とした。（単位は時間） 明かに本発明装置を使用した方がＡ／Ｂで分かるように
遥かに測定所要時間が少なくて済む。

【図面の簡単な説明】

第１図　従来装置の図 ｔＪＬ２図　本発明装置の図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 醋酸アンモニウム溶液、メチルアルコール溶液、塩化ナ
   トリウム溶液及び純水を貯える下方に一方コックを備え
   た４ケの試薬容器と、前記それぞれの液を時間的に遂次
   切換えて数本の枝管を有する分岐管に送り込む切換コッ
   クと、分配された液を土壌類が充填された浸透管に送る
   ための圧送式微量定量送液ポンプと、下方に一方コック
   を備えた前記浸透管と、前記浸透管より滴下する液を受
   ける受け器と、前記受け器に貯えられた浸透液の量が規
   定量となった時を検知する液面計と、前記液面計よりの
   電気信号で前記ポンプのモーターを停止せしめる手段と
   、前記試薬容器、切換コック、ポンプ及び浸透管を連結
   する管及び前記分岐管より構成されることを特徴とする
   陽イオン交換容量測定装置。