JPS61252244A - セルロ−スの水系溶媒組成物 - Google Patents

セルロ−スの水系溶媒組成物

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JPS61252244A
JPS61252244A JP9377985A JP9377985A JPS61252244A JP S61252244 A JPS61252244 A JP S61252244A JP 9377985 A JP9377985 A JP 9377985A JP 9377985 A JP9377985 A JP 9377985A JP S61252244 A JPS61252244 A JP S61252244A
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JP
Japan
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cellulose
mol
dissolved
solvent
solution
Prior art date
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Pending
Application number
JP9377985A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunihiko Okajima
邦彦 岡島
Keisuke Kamisaka
上阪 圭介
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
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  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はセルロースの水系溶媒組成物に関するものであ
る。
従来の技術 従来セルロースの溶解方法としては、銅アンモニア法や
ビスコース法等が工業的に用いられているが、重金属や
有毒物質を大量に使用しなければならない等の欠点を有
し、特に後者の場合、工業自体の存続さえ危ぶまれてい
る。そのため、米国、カナダを中心に新しいセルロース
の溶媒の探索が、続けられ、続々と新しい溶媒が見い出
だされてきた。しかしながら、それら溶媒は、高価、高
毒性、爆発生などの点で必ずしも経済的に工業化し得る
ものではない事が明らかになってきた。
一方、古くから、アルカリの水溶液が低温で高度にセル
ロースを膨潤することは、知られており、アルカリに酸
化亜鉛や、尿素等を加えて、セルロースをアルカリ系水
溶液に溶解しようとする試みが、なされているが、アル
カリ以外の添加物が、大量であったり、溶解が完全でな
いことや、溶液が不安定である等の欠点があった。
二硫化炭素は、ビスコース法によるセルロース溶解にお
いて反応剤として用いられるが、工業的に用いられると
ころの、固体のアルカリセルロースと反応させる方法で
は、セルロースを構成するグルコース残基当り、0.6
〜1モルが必要であり、セルロース、アルカリ水浴液、
二硫化炭素を同時に混合するいわゆるエマルジョン硫化
法ではさらに大量に使用しなければ、良好な溶液は得ら
れな(〜。
発明が解決しようとする問題点 本発明者等は、かかる従来技術の欠点を考慮し、鋭意検
討を重ねた結果、少量の二硫化炭素を添加したアルカリ
系水溶液のおどろくべきセルロース溶解能力を見い出#
し、本発明に至ったものである。
本発明の目的はセルロースを良好に溶解し、安定な溶液
を形成する溶媒を提供することにある。
問題点を解決するための手段 本発明は、溶媒1リットル当り1〜5モルのアルカリ金
属水酸化物と、溶解すべきセルロースのグルコース残基
当り、0,01モル以上の二硫化炭素を25℃以下で混
合してなるセルロースの水系溶媒組成物である。
本発明でいう、アルカリ金属水酸化物とは、リチウム、
ナトリウム、カリウム、等の水酸化物であり、溶解力の
点で、リチウム、ナトリウムの水酸化物が好適に用いら
れる。当然、キれらの単独または併用でも構わない。こ
れら水酸化物は1リットル当り、1〜5モル、好ましく
は1.5〜3モルの割合で水に溶解する。この溶液を、
25℃以下、好ましくは、−18〜lO℃に冷却後、二
硫化炭素を、溶解スべきセルロースのグルコース残基当
り、0.01モル以上添加することによって、本発明の
溶媒組成物を得る。高温で二硫化炭素を添加すると、ア
ルカリとの副反応によって効果が低減するが、混合と同
時に冷却するなど、実質的に25℃以下で混合すればよ
い。同じ意味で本発明の溶媒組成物は、調製してから短
時間のうちに溶解に供するか、あるいは10℃以下で保
存することが望ましい。一般に、高重合度セルロースに
なる程、添加量の下限を上げる必要があり、好ましくは
0.03モル以上である。添加する上限値は限定的では
な(、溶解すべきセルロース量に応じて、適宜選択でき
るが、セルロースを構成するグルコース残基当り、1モ
ル以上加えるのは、経済的に意味がない。
本発明に係る溶媒の特徴は、アルカリと二硫化炭素が低
温で共存している点にあり、例えば、セルロースを所定
濃度の、アルカリ水溶液に低温で浸漬後、二硫化炭素を
加えた場合には未溶解セルロースが大量に存在するのに
比べ、著しい七kO−ス溶解力を発揮する。即ち、二硫
化炭素は単にエステル化剤として作用しているものでは
なく、アルカリと二硫化炭素の混合体は、真にセルロー
スの溶媒としての働きもする。第二の特徴は、本溶媒系
で溶解したセルロース溶液は、安定で、ゲル化を起こし
にくい点にある。これは、該セルロース溶液を繊維や膜
の成形に用いる場合プロセス上極めて有利である。第3
の特徴は、本溶媒系で溶解したセルロース溶液の粘度が
、同重合度、同濃度レベルで他の溶媒にセルロースを溶
解した溶液に比し、極めて低く、高濃度にセルロースを
溶解できる点にある。例えば、重合度700、結晶化度
10%の再生セルロース繊維では、2.5モル/1の苛
性ソーダのみの場合、高々セルロース濃度4シ程度しか
溶解し得す、しかも、時間とともにゲル化するが、水1
1)ットル当92.5モルの苛性ソーダと0.05モル
の二硫化炭素を含む溶媒中には12%以上の濃度で溶解
され、しかも、極めて安定である。
これらの特徴を有するセルロース溶液は次のような方法
で得ることができる。即ち、本発明の溶媒組成物を一1
8〜4℃に冷却後、所定のセルロースを分散後、ミキサ
ー、ニーダ−等の溶解機にて好ましくは、溶解初期にお
いては上記温度に保ちながら混合、攪拌する事によって
得られる。溶解の後期においては、50℃位まで加熱溶
解しても良い。セルロースは木材ノ9ルプ、リンター、
再生セルロース、及びそれらを加水分解、爆砕、−−ル
ミル処理、エキストルーダ−処理等を受けたものすべて
が使用できる。このようにじて得られた溶液は繊維や膜
などの成型物として利用できる。
実施例 以下、本発明を実施例によって説明するが、これら実施
例に限定されるものではない。
実施例り 蒸留水1.51に1501の苛性ソーダ(2,5モル/
J)を溶解し4℃に冷却後、0.769 (0,01モ
ル)の二硫化炭素を加え、−15℃に冷却した。アラス
カ/ぐルプを酸加水分解して、銅アンモニア溶液に溶解
後、希硫酸で再生し、重合度250に調整したセルロー
スII 160 G (約1モル)を上記冷却溶媒を仕
込んだヘンシェル型溶解機にti々に投与した。
ニーダ−は二重ジャケット中に冷媒を循環せしめ、−5
℃に保持した。6時間混合、攪拌して均一で曳糸性のた
かいセルロースP−プを得た。このドープをガラス板上
に塗布後4%硫酸浴に浸漬、水洗したところ、透明で強
靭なフィルムを得た。赤外分光で調べたところ、このフ
ィルムは純粋ナセルロースであった。
比較例として、二硫化炭素を含まない苛性ソーダ水溶液
(2,5モル/l)と、上述したセルロース160gと
を同じ操作で溶解したところ、途中でゲル化し、均一な
ドープは得られなかった。
ただし、重合度はカドキセン溶液中の粘度から決定した
粘度平均重合度を用いた。その方法を詳述すると、試薬
特級のエチレンジアミン900gを、蒸留水24149
に、混合液を0℃に保ちながらオ木々に加え、さらに試
薬特級の酸化カドミウム3189を混合液を0℃に保ち
攪拌しながら、2〜3時間かけてt余々に混合し、−1
5℃で一昼夜静置し、この上溌み液950dにエチレン
ジアミン60d、蒸留水155d、カセイソーダ14g
を加え、力Pキセン原液とする。秤量したセルロースを
6℃以下に保ちながら、カドキセン原液に溶解し、カド
キセン原液と同体積の蒸留水で希釈し、その濃度なc(
g/d4)とする。水の落下秒数約80〜120秒(2
0℃)のウベローデ型粘度計で測定した、25℃におけ
るセルロース/カド上セン溶液の落下秒数を112倍希
釈したカドキセン溶液の落下秒数をt6とし、[+7]
 = Rim((t/1o−1)/’c)で定義される
固有粘度を、C→O Brown 、Wjkstromの粘度式(Euro、
Po1yrn、J、、 1.1(196B)記載) [
?] = 3.85 X 10−”Mv’ e”に代入
して得た粘度平均分子量Myを、162で割って粘度平
均重合度とした。固有粘度の決定に当って、粘度の濃度
依存性に関する経験則を用いて、濃度一点での落下秒数
の値から、以下の二次方程式の解として求めても良い。
ck[ηコ8 +[η]  −v  =  0ただし、 v = (t/lo −1)/C k = 0.08361v 十0.2061実施例2 重合度1170のアラスカパルプsag(o、sモル)
を用い、水1.5ノをシ゛−スとして半1表に示す溶媒
組成物を一5℃で調製後、−10’C似て、実施例1記
載の溶解機を用い4時間攪拌後、得られたV −プの性
状を併せて第1表に示す。
比較例として、二硫化炭素を含まない溶媒(比較例1)
、比較例1の溶媒にセルロースを溶解後、二硫化炭素を
添加する方法(比較例2)、及び固体のアルカリセルロ
ースと二硫化炭素の反応を行った後、溶解する通常のビ
スコース法による方法(比較例3)、の結果得られたド
ープの性状を第1表に示す。
(以下余色) 実施例3 水17に水酸化リチウム2.0モルを溶解した。
この溶液を4℃に冷却し、0.05モルの二硫化炭素を
加えた。この溶液にアラスカパルプを酸加水分解し、さ
らに高温高圧でエキストルーダ−処理した重合度550
のセルロース60g(0,37モル)を加え、分散後該
混合物を一8℃に冷却し、ヘンシェル型溶解機にて溶解
し、透明な原液を得た。このドープを0.081tll
φ、100ホールの紡口から、6%硫酸浴を凝固浴とし
て、紡糸し、糸条物を得た。
発明の効果 本発明に係るセルロースの水系m媒組成物は、セルロー
スを良好に溶解し、安定な溶液を形成する溶媒であり、
繊維JP膜などの成型物を得るのに極めて有効である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 溶媒1リットル当り1〜5モルのアルカリ金属水酸化物
    と、溶解すべきセルロースのグルコース残基当り、0.
    01モル以上の二硫化炭素を25℃以下で混合してなる
    セルロースの水系溶媒組成物
JP9377985A 1985-05-02 1985-05-02 セルロ−スの水系溶媒組成物 Pending JPS61252244A (ja)

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JP9377985A Pending JPS61252244A (ja) 1985-05-02 1985-05-02 セルロ−スの水系溶媒組成物

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015508109A (ja) * 2012-10-10 2015-03-16 湖北天思科技股▲ふん▼有限公司 セルロースの溶解方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015508109A (ja) * 2012-10-10 2015-03-16 湖北天思科技股▲ふん▼有限公司 セルロースの溶解方法

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