JPS61250050A - 建築用部材およびその製造方法 - Google Patents

建築用部材およびその製造方法

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JPS61250050A
JPS61250050A JP8990685A JP8990685A JPS61250050A JP S61250050 A JPS61250050 A JP S61250050A JP 8990685 A JP8990685 A JP 8990685A JP 8990685 A JP8990685 A JP 8990685A JP S61250050 A JPS61250050 A JP S61250050A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はアルカリ変色に対する改善された抵抗性を有す
る建築用部材に係り、更に詳しくは、ビスフェノール系
ホルムアルデヒド樹脂を結合剤として用いることを特徴
とする耐アルカリ変色性に優れた外壁材、内壁材、天井
材、床材などの建築用部材に関するものである。
〔従来の技術〕
従来より、耐熱性、耐燃性、耐水性および経済性などに
優れた性質を有するフェノール樹脂は多くの産業分野で
使用されている。その代表的な建築分野で使用される外
壁材、内壁材、天井材、床材などの建築用部材の製造に
用いられるフェノール樹脂結合剤は、フェノールを主原
料として製造されるノボラック樹脂に適量のへキサミン
を添加混合し粉砕された粉状ノボラック樹脂、又は粉状
レゾール樹脂などが一般的である。
かかる粉状フェノール樹脂結合剤を用いて例えばボード
類を製造する方法としては、廃水処理等の公害防止面か
ら乾式製造法が一部採択され始めてはいるが、現状でも
例えば次のような湿式抄造法に代表される湿式製造法が
多く用いられている。
前記の粉状フェノール樹脂結合剤、木材チップ、木粉、
天然又は合成パルプ等の有機系繊維質基材、ロックウー
ル、ガラスウール、石綿等の無機系繊維質基材、珪砂、
軽石、火山灰(フライアッシュ)アスベスト粉、鉱石発
泡体、ガラスピーズなどの単独または混合基材、硫酸バ
ンド等の定着剤、および特定の特性を改善するための1
B水剤、増量剤、難燃剤、殺菌殺虫剤、離型剤等の添加
剤を適宜な混合機中で、多量の水存在下に混合してスラ
リー状の繊維懸濁液を形成する。
該繊維懸濁液を製紙プロセスと同様に長網または丸網抄
造機で抄き上げてウェットマットをフォーミングしたの
ち、ウェットプレス等で圧搾脱水してから所定形状に切
断し、ウェットマットを形成する。
次いで、ドライヤー中で該ウェットマットを150〜2
00℃の熱風と1〜3時間接触させて所望の含水量に調
整、乾燥し、(または硬化状態まで焼成し)、更に、ホ
ットプレス等で加圧成形して、硬化されたボードにする
続けて、該ボードを切断加工し、あるいは更にオーバレ
イ又は塗装等の表面加工を施して製品ボードとする。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、前述の従来の技術で用いられるフェノー
ル樹脂結合剤は前記の湿式製造法において、あるいは特
にアルカリ性基材を用いて製造されたボード類において
次のような問題点を有する。
(1)  前記の湿式製造法でフォーミングしたウェッ
トマットは、高温の熱風に長時間さらして乾燥(又は焼
成)する過程において、水分の蒸発を伴ないながら反応
が進行するため、前記の樹脂結合剤はポーラスな接着マ
トリックスを形成し易く、また水分の蒸発終了時点で既
に高分子化されて流動性が低下し、基材との濡れが十分
に行なわれ難く、硬化して得られるボード類は強度的に
満足なものではない。
(2)アルカリ性無機系基材を含有するボード類、ある
いはセメントモルタル等のようなアルカリ性表面仕上剤
で塗装を施したボード類等は、貯蔵過程において、ボー
ド表面上に局部的な淡黄色ないし淡暗赤色の斑点または
地図状模様が顕在化し始め、更にこの現象は多湿な環境
において一段と促進され商品価値を失なわしめる。また
施工途中の家屋でこのような現象が発生ずると美粧性を
著しく損ない、施工仕置さなければならないなど大きな
経済的損失につながる。このような“アルカリによる変
色”の対策として、通常アルカリ変色防止用塗料を予め
ボード表面に塗布する方法が行なわれている。
本発明はこのような従来技術の問題点に鑑みてなされた
もので、その目的は特に湿式製造法においても優れた結
合強さを付与するに好適なベンジルエーテル型レゾール
樹脂結合剤を世いてなるアルカリ変色に対する改善され
た抵抗性を有する外壁材、内壁材、天井材、床材などの
建築用部材を提供することである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは湿式製造法の乾燥(又は焼成)工程におけ
る水分の蒸発過程での硬化反応を抑制する手段として、
樹脂構造中に熱安定性および疏水性に冨むジメチレンエ
ーテル結合を導入させることが有効であり、またボード
表面に時間の経過につれて顕在化し、更に多湿な環境下
において助長される局部的なアルカリ変色の発生には水
分の存在が大きく関与することを見出し、更に鋭意研究
を行なった結果、フェノールより疏水性に冨むビスフェ
ノール類を原料として選択し、かつ樹脂構造中にジメチ
レンエーテル結合の導入を図り高度な疏水性と100℃
近傍での熱安定性を付与せしめたベンジルエーテル型レ
ゾール樹脂結合剤を用いることにより、特に湿式製造法
の乾燥(又は焼成)工程における樹脂結合力の低下が防
止され、かつ経時的なアルカリ変色に対する耐性を有す
る建築用部材を製造することに成功し、本発明を達成す
るに至った。
即ち、本発明は、特許請求の範囲に記載する如く、樹脂
結合剤、無機系基材および/または有機系基材および各
種添加剤から構成される混合組成物を熱成形して得られ
る建築用部材において、上記樹脂結合剤がビスフェノー
ル類とアルデヒド類を反応させて得られる粉状ベンジル
エーテル型レゾール樹脂結合剤からなることを特徴とす
る建築用部材にある。
本発明に係る建築用部材に用いる樹脂結合剤の特徴は、
原料として通常用いられるフェノールに代えて疎水性に
冨む高融点のビスフェノール類を使用することにより、
従来技術では得られ難かった窒素を含まずに貯蔵中の耐
ブロック性に優れた粉状レゾール樹脂が得られることで
ある。使用されるビスフェノール類としては、特に限定
されるものではないが、例えばビス(ヒドロキシフェニ
ル)メタン、ビス(ヒドロキシフェニル)エタン、ビス
(ヒドロキシフェニル)プロパン、ビス(ヒドロキシフ
ェニル)イソプロペン又はこれらの精製残香およびこれ
らの混合物などが挙げられ、特にビス(ヒドロキシフェ
ニル)メタン、ビス(ヒドロキシフェニル)プロパン又
はこれらの精製残香との混合物が好適である。
またアルデヒド類は一般的に使用されているホルマリン
、パラホルムアルデヒド、ポリオキシメチレン、グリオ
キザールまたはこれらの混合物等が例示される。
本発明に係る建築用部材に用いる樹脂結合剤の他の特徴
は、該結合剤に熱安定性を付与し、更に疎水性を向上さ
せるために、樹脂構造中にジメチレンエーテル結合を導
入することである、これはビスフェノール類とアルデヒ
ド類からなる反応系を適宜な触媒を用いてP)l約3〜
7に調整し加熱反応させることにより達成される。該触
媒としては、例えば硼酸、酢酸またはナフテン縁の二価
金属塩(好適な金属イオンはZn、Pb、Sb、Mg+
Cu、Ca等である)、塩化亜鉛または前記二価金属の
酸化物ないし水酸化物と塩酸、硼酸等の無機酸の組合せ
等を用いることができる。
本発明に係る建築用部材に用いる樹脂結合剤は、上記の
如く、ビスフェノール類とアルデヒド類を反応させて得
られる粉状ベンジルエーテル型レゾール樹脂からなるが
、少量の他の粉状樹脂を含むことを除外するものではな
い。
本発明に係る建築用部材に用いる樹脂結合剤は、該結合
剤に実用上良好な貯蔵安定性と適宜な硬化速度を付与す
るために、好ましくは、ビスフェノール類に対するアル
デヒド類の配合モル比を0.8〜2.0、より好ましく
は1.2〜1.8の範囲内で選択する。モル比が2.0
を超えると該結合剤(粉状)の貯蔵安定性に欠ける傾向
を示し、また・0.8未満になると硬化速度が低下し実
用上望ましくない。
上記の如き樹脂結合剤は耐アルカリ変色性が要求される
建築用部材の製造に好適に使用され得るものであるが、
前記の湿式製造法のほか乾式製造法、特に熱伝導性を高
めるため水分を使用する場合にも適用するためには、該
樹脂結合剤のゲルタイムは90〜600秒の範囲内にす
ることが好ま、しい。
通常、湿式製造法では実用上受なくとも120秒である
ことが強度低下を防止する観点から重要であり、望まし
くは240〜600秒の範囲内である。また乾式製造法
においては90〜120秒の範囲内のものを選択使用す
る。ゲルタイムが600秒を超えると湿式製造法の乾燥
工程における焼成あるいは乾燥後の熱プレス成形時等の
硬化が遅く、生産性を著しく低下させ、また90秒未満
のものは樹脂構造中に親水性メチロール基が多いので粉
状で貯蔵に耐えうる樹脂を得ることが難しい。
更に、上記の如き樹脂結合剤は建築用部材を製造する際
粉末形態で使用するので、融点は実用上65〜85℃で
あることが必要である。°65℃未満だとブロッキング
を起し易(貯蔵安定性に欠け、ブロッキング形成物を含
む樹脂を使用した場合強度不良を惹起する危険性があり
、また85℃を超えると樹脂自体の流動性が悪く、基材
との濡れが阻害され、十分な強度が得られない。
本発明におけるゲルタイムおよび融点はJISK691
0に記載された方法に準拠して測定した値である。
以下、本発明の建築用部材の製造に用いる上記の如き樹
脂結合剤の製造について、その実施の態様を例示的に説
明する。
(1)  還流冷却器、温度計、攪拌機備えた反応槽に
ビスフェノール類とアルデヒド類を仕込んだ後、攪拌し
ながら前記の触媒を添加し反応系のPHを約3〜7に調
整する。次いで徐々に還流温度まで昇温し、その温度で
約3〜8時間に亘り縮合反応させるが、縮合度は所望に
応じて調整する。
(2)次に、所望の縮合度に調整した初期縮合物は下記
の適宜な濃縮方法により水分等を除去し、8点65〜8
5℃の固形ベンジルエーテル型レゾール樹脂を得る。濃
縮方法としては、公知の減圧濃縮法、スプレードライヤ
ー法、あるいは該初期縮合物に保護コロイドを添加して
樹脂粒子(水中に樹脂粒子が分散している状態)を形成
した後、樹脂粒子を慣用の濾過装置を用いて濾別し、更
に加温 。
空気と接触させながら流動乾燥する方法などを採択する
。然しなから、工業的規模での製造においては縮合反応
の制御が容易でゲル化などの不都合も起り難く、かつ品
質を損うことなく、比較的経済的に効率よく水分等を除
去できる流動乾燥方法が好適である。
(3)更に、得られたレゾール樹脂をターボミル等の慣
用の粉砕機を用いて適宜な粒度に粉砕調整するが、一般
に、200メツシユ(JIS標準篩)通過骨80%以上
であることが望ましい。
なお、該粉砕時に本発明に係る樹脂結合剤に関連して使
用するのに好適な助剤としてヘキサミン又は公知の硬化
促進剤等を配合してもよ(、特に乾式製造法において有
用である。その使用量は成形方法、成形スピード(ライ
ンスピード)等の使用条件に応じて適宜に選択するが、
この助剤の添加は本発明の効果を妨げるものではない。
以上述べた如き樹脂結合剤を用いて外壁材、内壁材、天
井材、床材などの建築用部材を製造する方法は、基本的
に従来慣用のフェノール樹脂結合剤を用いる場合と同様
である。
湿式製造法については、前に従来の技術の項で述べたが
、乾式製造法によるボード類の製造としては、前記した
ような粉状フェノール樹脂、有機系又は無機系基材、定
着剤および各種の添加剤等を湿潤剤(例えば水)の存在
又は不存在下に適宜な混合機を用いて充分に混合した後
、金枠内(金型)に充填し、多段ホットプレス等で加圧
熱成形する。この際の熱成形条件としては、ボード類の
厚み、結合剤の硬化特性基材の熱伝導性等によって適宜
選択するが、通常、温度150〜200℃、時間5〜3
0分、圧力50kg/cd以下で実施する。
〔作 用〕
本発明の建築用部材を製造するために用いる前記樹脂結
合剤の作用効果に就いては、論理的には明確ではない点
もあるが次のように推察される。
前述してきたように主原料成分としてビスフェノール類
を用い、かつ樹脂構造中Gとジメチレンエーテル結合を
導入して、付与された優れた疎水性および100℃近傍
での良好な熱安定性機能を有する樹脂結合剤は、特に湿
式製造法の乾燥(又は焼成)工程に於ける水分の離脱を
容易にし、該樹脂の過度な高分子化を抑制するため、乾
燥された状態においても接着層は多孔質化することもな
く良好な流れ性を保有し、基材との均一な濡れを持って
均質で強固な結合を形成し、乾燥工程での強度劣化を防
止し、機械的強度(曲げ強度)を著しく改善する。
また、前記従来の樹脂より水分に対する親和性が低いた
め、基材又は表面仕上剤中のアルカリ成分と水溶性塩を
形成し難く、かつ吸湿に対する耐性を改善する。更に良
好な熱安定性に基く良好な流れ性のために、基材が均一
に被覆されて硬化するので、水分によるアルカリ成分の
溶出を防止する等の作用により、アルカリ変色に対し改
善された抵抗性を有するものと推察される。
〔実施例〕
以下、実施例、比較例によって本発明を更に具体的に説
明する。なお「部」および「%」は特に断らない限り重
量基準である。
tM M@ !!lin  &’ 4j+11還流冷却
器、攪拌機、温度計を備えた三つロフラスコにビス(ヒ
ドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノールA) 1
000部、47%ホルマリン196部、92%パラホル
ムアルデヒド100部〔ホルムアルデヒド/ビスフェノ
ールAのモル比1.4〕および触媒としてナフテン酸鉛
10部を仕込み、オイルバスにて徐々に昇温し還流温度
で4時間縮合反応を行なった。
攪拌しながら、温水667部を加えて90℃に調整した
のち保護コロイドとして20%アラビアゴム水溶液50
部を添加し造粒を行なった。さらに同温度で3時間粒子
が壊れないように注意しながら反応を進めた後、30℃
まで冷却し、水中に分散した淡黄色の粒子状フェノール
樹脂を得たので、これを濾過によって回収し風乾した後
、更に流動乾燥装置を用いて水分260%以下になるま
で温風乾燥し、さらに小型アトマイザ−で粉砕して粉末
樹脂とした。
得られた粉末樹脂(A)の150℃におけるゲルタイム
は7分30秒、融点は78℃であった。また赤外分光ス
ペクトルには、106106O’にベンジルエーテル結
合、1020C1l−’にメチロール基に帰属する吸収
が認められた。
貫肌製遺去施■l 還流冷却器、攪拌機、温度計を備えた三つロフラスコに
ビスフェノールA 1000部、47%ホルマリン39
2部〔ホルムアルデヒド/ビスフェノールAのモル比1
.4〕およびナフテン酸鉛10部を仕込み、オイルバス
にて徐々に昇温し還流温度で6時間縮合反応を行なった
次に710鶴Hgの減圧下に温度120℃まで脱水濃縮
を行なってから減圧を解除し、直ちに内容物をパレット
に排出急冷して固形レゾール樹脂を得た。
さらに該樹脂を小型アトマイザ−を用いて粉砕して粉末
樹脂とした。得られた粉状樹脂(B)は水分2.5%を
含み、150℃におけるゲルタイムは8分20秒、融点
71℃であった。また赤外吸収スペクトルには1060
al−’にベンジルエーテル結合、102102O’に
メチロール基に帰属する吸収が認められた。
樹脂製造実施例3 ナフテン酸鉛に代えて酢酸亜鉛5部を用いた以外は、樹
脂製造実施例1と同様にして粉末樹脂を製造した。得ら
れた粉末樹脂(C)の150℃におけるゲルタイムは4
分40秒、融点は77℃であり、赤外吸収スペクトルに
は106106O’にベンジルエーテル結合、1021
02O’にメチロール基に帰属する吸収が認められた。
批脹製1大嵐桝土 ナフテン酸鉛に代えてホウ酸亜鉛3部を用い、ビスフェ
ノールA1モルに対するホルムアルデヒドのモル比を1
.6にする以外は、樹脂製造実施例1と同様にして粉末
樹脂を製造した。得られた粉末樹脂(D)の150℃に
おけるゲルタイムは2分20秒、融点は74℃であり、
赤外吸収スペクトルには106106O’にベンジルエ
ーテル結合、102102O’にメチロール基に帰属す
る吸収が認められた。
用Ilε1友施tJ 5− ビス(ジヒドロキシジフェニル)メタン〔ビスフェノー
ルF)1000部、47%ホルマリン255部、92%
パラホルム130部(ビスフェノールF1モルに対して
ホルムアルデヒド1.6モル)、触媒としてホウ酸亜鉛
3部を用いる以外は、樹脂製造実施例1と同様にして粉
末樹脂を製造した。得られた粉末樹脂(E)の150℃
におけるゲルタイムは2分40秒、融点は69℃であり
、赤外吸収スペクトルには106106O’にベンジル
エーテル結合、102102O’にメチロール基に帰属
する吸収が認められた。
川mい割片よ 触媒をトリエタノールアミン20部とした以外は、樹脂
製造実施例1と同様にして固形レゾール樹脂を製造して
粉砕し粉末樹脂とした。
得られた粉状のレゾール樹脂(F)の150℃における
ゲルタイムは2分10秒であり融点は74℃であった。
赤外吸収スペクトルには1060(11−’のベンジル
エーテル結合に帰属する吸収は存在せず、1020c+
a−’にメチロール基の吸収が認められた。
問■1遺几較五l 前記の反応槽にフェノール1000部、47%ホルマリ
ン543部、シュウ酸4部を仕込み、オイルバスにて徐
々に昇温し還流温度で3時間線合反応を進めた後、71
0 m Hgの減圧下で160℃まで脱水濃縮を行ない
、ランダム型ノボラック樹脂を製造し、該樹脂に対して
ヘキサミンlO%を配合して小型アトマイザ−で共粉砕
し粉末樹脂とした。得られた粉末のランダム型ノボラッ
ク樹脂(G)の150℃におけるゲルタイムは50秒、
融点は78℃であり、赤外吸収スペクトルには1020
CII−’にヘキサミンに起因する強い吸収が認められ
たが、ベンジルエーテル結合の吸収は認められなかった
樹脂製造比較例3 前記の反応槽にフェノール1000部、47%ホルマリ
ン951部、触媒として20%水酸化ナトリウム水溶液
25部、28%アンモニア水143部を仕込み、オイル
バスにて徐々に70℃まで昇温し4時間線合反応を行な
った。
次いで、温水1280部を加えて70℃に調整したのち
保護コロイドとして20%アラビアゴム水溶液を添加し
て造粒を行なった。さらに同温度で2時間、粒子が壊れ
ないように注意しながら反応を続けた後、攪拌しながら
30℃まで冷却し、水中に分散した粒子状フェノール樹
脂を得た。これを濾過によって回収し風乾後、更に流動
乾燥装置を用いて水分2.5%以下に温風乾燥してから
小型アトマイザ−で粉砕して粉末樹脂とした。
得られた粉末樹脂(H)の150℃におけるゲルタイム
は1分30秒、融点は77℃であり、赤外吸収スペクト
ルには1020C11−’のメチロール基に帰属する吸
収のみでベンジルエーテル結合の吸収は認められなかっ
た。
畏1IIUJを鮭土 前記反応槽にフェノール1000部、47%ホルマリン
407部、触媒として酢酸亜鉛10部を仕込み、オイル
バスで徐々に昇温し還流温度で3時間線合反応を行なっ
た後、減圧下(710mt1g)で160℃まで注意深
く脱水濃縮を行ないハイオルト型ノボラック樹脂を製造
し、該樹脂に対してヘキサミン10%を配合し小型アト
マイザ−で共粉砕し粉末樹脂とした。
得られた粉末のハイオルト型ノボラック樹脂(1)の1
50℃におけるゲルタイムは30秒、融点は67℃であ
り、赤外吸収スペクトルには1020aにヘキサミンに
起因する強い吸収が認められたが、ベンジルエーテル結
合吸収は認められなかった。
貰鳳l遣止較桝】 前記の反応槽に、フェノール1000部、92%パラホ
ルムアルデヒド486部、水150部、触媒として酢酸
亜鉛4部を仕込み、オイルバスにて徐々に昇温し還流温
度で4時間線合反応を行なった。
次に、740龍Hgの減圧下に注意深く温度120℃ま
で脱水濃縮を行なってから減圧を解除し、直ちに内容物
をパレットに排出・急冷して固形レゾール樹脂を得た。
さらに該樹脂を小型アトマイザ−を用いて粉砕して得ら
れた粉末樹脂(J)の150℃におけるゲルタイムは3
分40秒、融点は57℃であり、赤外吸収スペクトルに
は102102O’のメチロール基の吸収と共に106
0011−’にベンジルエーテル結合に帰属される吸収
が認められた。
なお、該樹脂は2〜3日後にブロックを生じ貯蔵安定性
に乏しいものであった。
実  1〜5および 較例1〜5 a −1ヘンシェルミキサー中に、ロックウール180
部、パルプ60部および水8000部を投入してよく混
合、解繊を行ないスラリーを調製した後、攪拌機を備え
た混合槽に該スラリーを移し、次いで樹脂製造実施例1
で得られた粉末樹脂<A)19部を投入してよく攪拌、
分散させた後、20%硫酸アルミニウム水溶液20部を
加えて樹脂を繊維に定着させたスラリー状の繊維懸濁液
を得た。次いでこの繊維懸濁液を水切り装置(抄紙機)
にかけて水を除去した後、更にウェットプレスで圧縮脱
水を行ない含水率約45%ウェットマントを作成した。
得られたウェットマットを熱風循環型乾燥機中において
、温度180℃で2時間焼成し、硬化したボード(約2
00X 200X12’″″)を用いて、次の試験方法
に従って常態曲げ強度、耐水曲げ強度および耐アルカリ
変色試験を行なった(実施例1)。以下、樹脂製造実施
例2〜5で得られた粉末樹脂(B)〜(E)、樹脂製造
比較例1〜5で得られた粉末樹脂(F)〜(J)につい
て、それぞれ実施例1に従ってボードを作成し、性能評
価を行なった(実施例2〜5、比較例1〜5)。以上の
結果を表−1に示す。
試験方法 1、常態曲げ強度および耐水曲げ強度 前記ボードを室温まで冷却した後、巾20鶴×長さ12
0鶴×厚み12鶴の長方形試験片を作成して、曲しヂ1
強度を測定し、これを常態曲げ強度(kir/cffl
)とした。
別に、該試験片を常温の水面下20mの位置に2時間浸
漬した後、取り出してその表面水分を拭き取り、直ちに
曲げ強度を測定し、これを耐水曲げ強度(kg / c
d )とした。
2、耐アルカリ変色試験 前記ボードを室温まで冷却した後、該ボード表面に白色
セメント配合物(白色セメント30部、消石灰5部、珪
砂8号50部を適量の水で練り合わせて調製したもの)
を厚み約Lowに塗布しく又は積層し)、室温で3日間
養生する。次いで試験方法(1)と同様にして中20龍
×長さ120tm X厚み22flの試験片を作成し、
更に該試験片の一端を20鶴程度水に浸漬した状態で恒
温恒温器(温度30℃、相対湿度90%)内で2週間放
置し、白色セメント配合物の塗装面の変色度合を観察し
た。
〔発明の効果〕
以上の説明によって、明らかな通り、本発明により下記
の如き効果が奏せられる。
(1)湿式製造法の乾燥工程における強度劣化を防止し
得るため、過剰の樹脂を使用する必要がなく機械的強度
(曲げ強度)の改善が図られ、低廉な建築用部材を提供
することができる。
(2)建築用部材の耐水性および吸湿性を著しく改善し
、耐アルカリ変色を防止し得るため、製品価値を失なう
ことなく、また施行仕置しなどの経済的損失を回避でき
る。
更には、従来のアルカリ変色防止用塗料の塗布を省略で
きるため、作業効率が改善され、かつ製造コストを低減
できる。
(3)その他、本発明に係る建築用部材は用いる樹脂結
合剤の特性に基づいて次のような問題の解決に寄与する
イ、吸湿性が小さいため、貯蔵中におけるブロッキング
の形成を防止し、ブロッキングに起因する樹脂の偏析に
よる機械的強度のトラブルを回避できる。
口、ヘキサミンの配合が不要なため、抄造時の水系への
溶出がなく公害防止に寄与する。
ハ、建築用部材中にアンモニア性窒素化合物を含まない
か、含んでも従来の樹脂より非常に少なくてすむため、
存害菌(例えば、キノコ類等)の発育を防止して美粧性
を維持し、かつ該部材の破壊を防止できる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、樹脂結合剤、無機系基材および/または有機系基材
    および各種添加剤から構成される混合組成物を熱成形し
    て得られる建築用部材において、該樹脂結合剤がビスフ
    ェノール類とアルデヒド類を反応させて得られる粉状ベ
    ンジルエーテル型レゾール樹脂結合剤からなることを特
    徴とする建築用部材。 2、上記ビスフェノール類がビス(ヒドロキシフェニル
    )メタン、ビス(ヒドロキシフェニル)プロパン、およ
    びこれらの精製残査からなる群より選ばれた一種または
    二種以上の混合物である特許請求の範囲第1項記載の建
    築用部材。 3、上記粉状ベンジルエーテル型レゾール樹脂結合剤が
    融点65〜85℃、ゲルタイム90〜600秒の特性を
    有する特許請求の範囲第1項又は第2項記載の建築用部
    材。
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