JPS6123911Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はレコードプレーヤ等に使用されるムー
ビイングコイル型（MC型）ピツクアツプカート
リツジに関する。

そして本考案の目的とするところは、振動系を
軽量化することができ、また交換針方式も実現す
ることができるようにしたMC型ピツクアツプカ
ートリツジを提供するものである。

以下、図を参照して本考案の一実施例を説明す
る。図において、１はマグネツトで、その片端に
は下面２ａが３角状に切欠かれた第１ヨーク２
が、他端にはバー状の第２ヨーク３がそれぞれ取
り付けられ、この第２ヨーク３の先端の嵌合穴３
ａには振動系を支持するサスペンシヨンホルダ４
がネジ５によつて取り付けられている。

この振動系は、先端にスタイラスチツプ６を有
するカンチレバー７、そのカンチレバー７の基端
にダンパゴム８によつて押圧保持される導磁性ケ
ース９、そのケース９に90度間隔で取り付けられ
るプリントコイル１０_１，１０_２、及びカンチレ
バー７を引張るサスペンシヨンワイヤ１１で成
る。

そして、プリントコイル１０_１，１０_２は非磁
性絶縁体の平板基板に導電箔がうず巻状にプリト
されて成り、ケース９への取り付けは、その巻軸
がカンチレバー６の軸心方向と同じ方向で、かつ
そのプリントコイル面がカンチレバー６に直角と
なるように行なわれている。

以上において、カンチレバー７が第２図の状態
にある時には、第１ヨーク２からの磁束はプリン
トコイル１０_１，１０_２に平行に流れるが、Ｒ方
向に振動する時には一方のプリントコイル１０_１
がその板面の表裏方向に振動して磁束を切るよう
になり、そのプリントコイル１０_１において発電
が行なわれる。この時他方のプリントコイル１０
_２は回転するのみであり、そのプリントコイル１
０_２に対する磁束は変化しないのでそこで発電は
起らない。

逆に、カンチレバー７がＬ方向に振動する場合
には他方のプリントコイル１０_２がその板面の表
裏方向に振動して磁束と切るようになりそこで発
電が行なわれるが、一方のプリントコイル１０_１
は回転するのみでそこで発電は起らない。

従つて以上から、分離度の良い２チヤンネルの
発電を実現することができる。

また、以上における振動系はその前後上下に特
別の部材が存在しないので、交換針方式にするこ
とができる。第３図はその例を示す分解図で、ケ
ースＡにマグネツト１、第１ヨーク２、第２ヨー
ク３で成る磁気回路を組み込み、かつ端子１２も
設けておき、また振動系はホルダＢに組み込ん
で、その振動系のサスペンシヨンホルダ４を磁性
体にしておき、そのサスペンシヨンホルダ４が第
２ヨーク３の孔３ａに、出力ピン１３が端子１２
にそれぞれ嵌合するようにはめ込んで、その後ネ
ジ５を締めることにより、両者が一体に組み込ま
れるようにする。

なお以上において、プリントコイル１０_１，１
０_２はこれに限られず、平角ワイヤを平板状のう
ず巻き状に巻いたものでも良い。すなわち、うず
巻状平板コルであれば良い。

以上から本考案によれば、振動系が軽量となり
高性能が容易で、発電効率の良好なMC型のピツ
クアツプカートリツジを実現することができる。
また、振動系の前後上下に特別な部材を必要とし
ないので、交換針方式にすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本実施例のMC型ピツクアツプカート
リツジの正面図、第２図は側面図、第３図は交換
針方式とした場合の分解図である。 ７……カンチレバー、１０_１，１０_２……プリ
ントコイル（うず巻状平板コイル）

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. マグネツトと、該マグネツトの片端に取付けら
   れた第１ヨークと、前記マグネツトの他端に取付
   けられたバー状の第２ヨークと、該第２ヨークの
   先端に取付けられた振動系とを備え、該振動系は
   カンチレバーと、該カンチレバーの基端にダンパ
   ゴムによつて押圧保持された導磁性ケースと、該
   ケースに巻軸が前記カンチレバーの軸心と同心方
   向になり、かつ90度の間隔で取り付けられたうず
   巻状平板コイルと、カンチレバーを引張るサスペ
   ンシヨンワイヤを支持するサスペンシヨンホルダ
   とからなり、前記サスペンシヨンホルダは磁性体
   からなり、前記第２ヨークの先端に着脱自在に取
   付けられ、前記第１ヨークと協動して前記平板コ
   イルにその略平面方向に静磁束を与えることを特
   徴とするMC型ピツクアツプカートリツジ。