JPS61236522A

JPS61236522A - 液晶防眩鏡の製造方法

Info

Publication number: JPS61236522A
Application number: JP7883685A
Authority: JP
Inventors: Hideaki Ueno; 秀章植野; Yasuhiro Otsuka; 康弘大塚; Koetsu Hibino; 光悦日比野; Shigeki Hamaguchi; 浜口　茂樹
Original assignee: Toyota Motor Corp
Current assignee: Toyota Motor Corp
Priority date: 1985-04-13
Filing date: 1985-04-13
Publication date: 1986-10-21

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は液晶防眩鏡の製造方法の改良に関し、詳しくは
、液晶セルと反射鏡基板との貼り合わせの改良に関する
。

本発明の方法によって製造した液晶防眩鏡は良好な視認
性を有し、車載のルームミラー等として有用である。

［従来の技術］近年、反射鏡の鏡面の前方（光源に近い側をいう）側に
液晶セルを配置した液晶防眩鏡の開発が進められている
。ここに、液晶セルは単独で、又は他の液晶セル、偏光
板、１／４波長板と組み合わせることによって光透過率
可変部材として機能し、もって、液晶防眩鏡としての光
反射率を変化させるものである。なお、前記光透過率の
制御は、液晶層への印加電界を制御することによって行
なう。

従来かかる液晶防眩膜の製造は、公知の方法（例えば特
開昭５７−１７１３１８号に開示されている方法）によ
って製造した液晶セルを、鏡面の形成されている反射鏡
基板と重ね合゛わせ、両者の周辺部に接着剤を塗布した
後、硬化させて両者を固着して製造している。

しかし上記した従来の方法によると、前記接着剤が硬化
する以前に、該接着剤が前記液晶セルと前記反射鏡基板
との重ね合せた面間の奥深く、中心部まで侵入し、この
ため該中心部まで侵入した接着剤によって液晶防眩膜の
視認性が損われがちであった。

また、液晶セルと反射鏡基板との間隔を、全面に渡って
最適値に保つ制御が困難であり、干渉縞が発生しがちで
あった。

さらにまた、接着剤の塗布に長時間を要するという問題
もあった。

［発明が解決しようとする問題点］本発明は、上記した欠点の解消を企図して案出されたも
のであり、視認性の良好な液晶防眩膜を、比較的短時間
で製造し得る製造方法を提供するものである。

［問題点を解決するための手段及び作用］本発明は、液
晶セルと反射鏡基板とを貼り合わせて固着するに際して
、接着フィルムを用いるものである。

即ち本発明は、液晶セルの一表面と、鏡面の形成された反射鏡基板の一
表面との少なくとも一方の所定部位に接着フィルムを配
置し、前記接着フィルムを配置した表面を内側として、前記液
晶セルと反射鏡基板とを重ね合わせ、該重ね合わせた両
表面と垂直の方向に荷重を印加し、前記接着フィルムの接着剤を硬化させて、前記液晶セル
と前記反射鏡基板とを一体的に固着することを特徴とす
る液晶防眩膜の製造方法である。

液晶セルとしては、公知の方法によって製造された公知
の液晶セルを用いることができる。即ち、ゲストホスト
（ＧＨ）型、ツイストネマティック（丁Ｎ）型、動的散
乱（Ｏ８）型等の種類を問わず本発明を適用することが
できる。

液晶セルは単独で、又は他の液晶セル、偏光板、１／４
波長板と組み合わせることによって光透過率可変部材と
して機能する。即ち液晶層への電界印加時（又は無電界
時）において液晶セルへ入射した光は、該液晶セルで、
特定波長の光の特定方向の成分が吸収され、又は施光さ
れ、又は散乱され、又はなんら変化を受けないで、上記
他の液晶セル、偏光板、１／４波長板へ入射して遮断さ
れ、又は位相を変化され、又はなんら変化されずに鏡面
へ達する。なお、光透過率可変部材の構成要素として上
記偏光板又は１／４波長板を用いる場合であって、該偏
光板又は１／４波長板を液晶セルと反射鏡基板との間に
位置させる場合は、該偏光板又は１／４波長板の片面に
粘着剤を塗布し、あらかじめ該液晶セルの表面に貼り合
わせて（または、単に配置して）おく。

反射鏡基板としても、公知のものを用いることができる
。即ち、一方の表面に、あらかじめ又は後に、鏡面を形
成した反射鏡基板を用いる。鏡面の形成は、真空成膜法
等の公知の方法によって行なうことができる。たとえば
アルミニウム等を蒸着して形成する。

かかる液晶セル、または反射鏡基板の少なくとも一方の
表面の所定部位に接着フィルムを配置する。所定部位と
は、液晶防眩膜として像の映出に寄与しない部位、例え
ば、表面の外縁部がこれに該当する。また、接着フィル
ムとしては、加圧、及び／又は、加熱によって該フィル
ムを挟持する２つの部材を固着できるものであればよい
。

次に、前記接着フィルムを配置した面を内側として、前
記液晶セルと反射鏡基板とを重ね合わせ、該面に垂直に
荷重を印加する。荷重の大きさ及び印加時間は、必要と
される固着力、及び液晶セル等の機械的強度を考慮して
定める。

該荷重の印加に際しては、前記接着フィルムとしてホッ
トメルトタイプの接着フィルムを用いている場合は、特
許請求の範囲第２項記載の如く、加熱をする。加熱温度
及び加熱時間は、接着フィルムの種類、及び液晶セル等
の耐熱性等を考慮して定める。

また、該荷重の印加を、特許請求の範囲第３項記載の如
く、接着フィルムを配置している部位、例えば、前記外
縁部のみに対して行なうと、液晶セル中心部に対する無
理な応力の印加が緩和され、干渉縞の発生等の不良が防
止される。

さらにまた、特許請求の範囲第４項記載の如く、前記荷
重の印加をゴム弾性板状体を介して行なうと、前記所定
部位に対する印加荷重が均一化され、液晶セルと反射鏡
基板との間隔を最適値に保つ制御が、より容易となる。

［実施例〕以下、本発明を具体的実施例に基づいて詳しく説明する
。

（液晶防眩鏡の製造）以下の手順で本発明の液晶防眩鏡を、印加荷重を５〜１
８０ｋＧの間で変化させて、合計１２種類（試料Ｎ０２
１〜Ｎｏ、１２）製造した。

第１図及び第２図は製造工程の説明図である。

（１）液晶セル１の製造従来公知の方法によってホモジニアス配列のゲストホス
ト（ＧＨ＞型液晶セル１を製造した。

透明基板としては、ガラス（２００ｍｍｘ５０ｍｍ）を
、液晶としてはネマチック液晶を、染料としてはアント
ラキノン系の染料をそれぞれ用いた。また、両透明基板
の内端面全面には、真空成膜法によって透明電極を形成
し、その上には印刷法によって配向膜を形成した。

（２）１／４波長板２の貼り付は上記各液晶セルの一方の透明基板の外表面に、片面に粘
着剤を塗布した１／４波長板２（厚さ２００μ二波長約
５５０ｎｍ）を、ローラを用いて上記基板外表面と１／
４波長板２との間に空気が入らないようにして貼り付け
た。なお１／４波長板２の大きさは１９４ｍｍｘ４４ｍ
ｍであり、上記液晶セルの各辺よりそれぞれ３ｍｍの内
側となるようにした。

（３）接着フィルム５の載置第２図に示すように、前記１／４波長板２を貼り付けた
各液晶セル表面の外縁部に、ホットメルトタイプの接着
フィルム５（厚さ３５０μ：商品名デュミランフイルム
）を載置した。

（４）鏡面３１の形成反射鏡用の各ガラス製の基板３Ｇ−（２００ｍｍＸ５０
ｍｍ）の一方の表面に真空成膜法によってアルミニウム
膜を形成して鏡面３１とした。

（５）固着上記接着フィルム２を載置した各液晶セル１上に、上記
反射鏡基板３を、その鏡面３１が内側となるようにして
重ね合わせ、これを２組直列にして第１図に示すように
組付は用型９に、ゴム弾性板状体７（該板状体７は、図
示のように前記接着フィルム２を配置しである部位のみ
に当接している。）を介してセットして荷重を印加した
。

印加荷重の大きさは、各試料について表に示すように、
５〜１８０ｋｇの範囲で変化させ、また、同一の条件の
試料を各１０個づつ製造した。

また、前記荷重印加時に、９０℃に１時間保つ層 ■ 夏て加熱した後、６０℃まで冷却し、前記組付は用型９か
ら取り出した。

（評価）以上のようにして製造した各液晶防眩鏡について、接着
状態、干渉縞の発生数、シール性を評価した。ここに、
シール性の評価は、煮沸水中に液晶防眩鏡を２時間浸漬
した後、液晶セルと反射鏡基板との間への水分の侵入の
有無を見ることによって行なった。

接着状態については、各試料とも接着部分の幅が２〜２
．８ｍｍと良好であった。

また、干渉縞については、表に示すように、印加荷重が
１４０ｋＱ以下において良好であり、一方シール性につ
いては、印加荷重が１５ｋＱ以上において良好であった
。

［発明の効果］以上要するに本発明は、液晶セルと反射鏡基板とを貼り
合わせて固着するに際して、接着フィルムを用いるもの
である。

実施例に述べたところからも明らかなように、本発明で
は、接着剤に代えて接着フィルムを使用しているため、
従来のように、接着剤が前記液晶セルと前記反射鏡基板
との重ね合せた面間に侵入し、該中心部まで侵入した接
着剤によって液晶防眩読の視認性が損われるという問題
点は発生しない。

また、液晶セルと反射鏡基板との間隔を、全面に渡って
最適値に保つ制御が容易であり、干渉縞の発生も防止さ
れる。

さらにまた、接着剤の塗布に長時間を要するという問題
も解決される。

【図面の簡単な説明】

第１図は組付は用型によって液晶防眩鏡を保持し、荷重
を印加する説明図である。第２図は液晶セル表面上の１
／４波長板及び接着フィルムの配置説明図である１・・・液晶セル　　　　　２・・・１／４波長板３・
・・反射鏡基板　　　　５・・・接着フィルム９・・・
組付は用型

Claims

【特許請求の範囲】

（１）液晶セルの一表面と、鏡面の形成された反射鏡基
板の一表面との少なくとも一方の所定部位に接着フィル
ムを配置し、前記接着フィルムを配置した表面を内側として、前記液
晶セルと反射鏡基板とを重ね合わせ、該重ね合わせた両
表面と垂直の方向に荷重を印加し、前記接着フィルムの接着剤を硬化させて、前記液晶セル
と前記反射鏡基板とを一体的に固着することを特徴とす
る液晶防眩鏡の製造方法。
（２）前記接着フィルムはホットメルトタイプであり、
前記荷重の印加に際し、同時に加熱を行なう特許請求の
範囲第１項記載の製造方法。
（３）前記荷重の印加は、前記接着フィルムを配置した
部位のみに対して行なう特許請求の範囲第１項記載の液
晶防眩鏡の製造方法。
（４）前記荷重の印加は、ゴム弾性板状体を介して行な
う特許請求の範囲第１項記載の液晶防眩鏡の製造方法。