JPS6123616A - 変性オレフイン系重合体の製造方法 - Google Patents

変性オレフイン系重合体の製造方法

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JPS6123616A
JPS6123616A JP14329084A JP14329084A JPS6123616A JP S6123616 A JPS6123616 A JP S6123616A JP 14329084 A JP14329084 A JP 14329084A JP 14329084 A JP14329084 A JP 14329084A JP S6123616 A JPS6123616 A JP S6123616A
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JP
Japan
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olefin polymer
fluorine
modified olefin
polymerization initiator
properties
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JP14329084A
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Makoto Endo
誠 遠藤
Shoji Aoki
青木 昭二
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Resonac Holdings Corp
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Showa Denko KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 、[I] 発明の目的 5本発明は校本性および挨油性がすぐれた変性オレフィ
ン系重合体の製造方法に関する。さらに、くわしくは、
オレフィン系重合体にパーフルオロアルキル基を有する
アクリレートおよび/またはメタクリリートを重合開始
剤の存在下で50〜300℃の温度で処理させることを
特徴とする変性オレフィン系重合体の製造方法に関する
ものであり、校本性および撲油性がすぐれた変性オレフ
ィン系重合体を提供することを目的とするものである。
[II ]  発明の背景 オレフィン系重合体は、機械的特性、熱的4、Y性、化
学的性質、電気的特性などがすぐれ、かつ加工性が良好
であるばかりでなく、安価な熱1丁塑性樹脂であること
か・ら、広く工業的に生産され、汎用樹脂として多方面
にわたって利用されている。しかしながら、オレフィン
系重合体の成形物は空気中の粉塵などの付着によって汚
れ易く、また油性の汚れも縁い付着し易いという欠点、
を有している。
従来、オレフィン系重合体とフッ素を用いて耐汚染性を
付与させる方法としては、変性されたフッ化カーボンを
混合させる方法、含フツ素不飽和単量体を用いてこれを
表面に放電グラフト重合させる方法、フッ素ガスを用い
て表面をフッ素化させる方法、含フツ素ブロックオリゴ
マーを練り込ませる方法、シート状物にポリフッ化ビニ
リデンの被膜を貼り付ける方法などが提案されている。
しかし、混合物を用いる方法では、混合物の分散性、安
定性などに問題がある。また、表面を放電グラフト重合
させる方法やフッ素ガスを用いてフッ素化させる方法で
は、装置が大がかりになるのみならず、大きな物品を処
理することができないなどの欠点がある。さらに、ボリ
ン・ン化ビニリデンの被膜を貼り付ける方法ではシート
状物しか処理させることができず、またシートとの強固
な接着性が得られないという問題がある。
[II[]  発明の構成 以上のことから1本発明者らは、校本性、校油性および
対汚染性にすぐれたオレフィン系重合体またはその変性
物を得ることについて種々提案した結果、 オレフィン系重合体100重量部に対して0.01〜3
0重量部の「パーフルオロアルキル基を有するアクリレ
ートおよび/またはメタフレレート」(以下ゝ弗素含有
モノマー」と言う)を重合開始剤−の存在下で50〜3
00℃の温度で処理させることを特徴とする変性オレフ
ィン系重合体の製造方法が、 校本性、校油性および対汚染性がすぐれているばかりで
なく、オレフィン系重合体が有する機械的特性、熱的特
性、化学的特性、電気的特性をそこなうことなく、かつ
加工し易いということを見出し、本発明に到達した。
[IV]  発明の効果 本発明によって得られるオレフィン系重合体はその製造
方法を含めて下記のごとき効果を発揮する。
(1)  表面に校本性、撲油性および対汚染性をもた
らすことができるので、たとえ汚れ易い環境で長期間に
わたって使用したとしても、美観を損うことがない。
(2)  被膜として用いることにより、内部を水、油
の侵食から保護することができる。
(3)  オレフィン系重合体に練り込むことによって
オレフィン系重合体に校本性、撲油性、耐汚染性をもた
らすことができる。
(4)  熱および光に対する安定性がよい。
(5)  オレフィン系重合体の分野において通常行な
われている圧縮成形法、移送成形法、射出成形法、流出
成形法、押出成形法、注型法、吹込成形法、インフレー
ション成形法、浸漬成形法、発泡成形法、積層板成形法
、皮膜成形法、湿式紡糸法、乾式紡糸法および溶触紡糸
法のごとき成形法によって種々の形状を有する成形物を
成形加工することができる。
(6)  オレフィン系重合体とフ・ン素系樹脂との接
着剤、相溶剤として用いることができる。
本発明によって得られる変性オレフィン系重合体は以上
のごときすぐれた効果を発揮するために多方面にわたっ
て使用することができる。代表的な用途を下記に示す。
■ 電気機器、電子機器の部品 ■ 各種機械および自動車およびその他の工業製品の部
品 ■ 雑貨、専務部品、スポーツ用品 ■ 医療用部品、食品用部品 ■ フィルム、シート、波板、バイブ、容器、化粧板、
包装品(たとえば、袋)、各種積層物■ 塗装用発泡材 [V]  発明の詳細な説明 (A)  オレフィン系重合体 本発明において使われるオレフィン系重合体としては、
エチレンの単独重合体またはプロピレンの単独重合体、
エチレンとプロピレンとの共重合体エチレンおよび/ま
たはプロピレンと炭素数が多くとも12個ののα−オレ
フィンとの共重合体(α−オレフィンの共重合割合は多
くとも20重量%)ならびにエチレンと酢酸ビニル、ア
クリル酸エステルおよびメタクリル酸エステルのごとき
ビニル化合物との共重合体(ビニル化合物の共重合割合
は多くとも50モル%、好ましくは多くとも40モル%
)があげられる。これらのオレフィン系重合体のメルト
インデックス(JIS K−Et780にしたがい、温
度が190℃および荷重が2.1Bkgの条件で測定、
以下rM、1.Jと云う)またはメルトフローインデッ
クス(JIS K−8758にしたがい、温度が230
℃および荷重が2.16kgの条件で測定、以下rMF
I J と云う)が0.O1〜100g/10分のもの
が好ましく、特に0.02〜80g/10分のものが好
適である。M、1.またはMFIが0.01g/10分
未満のオレフィン系重合体を使用するならば、得られる
変性オレフィン系重合体の成形性がよくない。一方、1
00g/10分を越えたオレフィン系重合体を用いると
、得られる成形物の機械的特性が低い。さらに、低雀度
(0,800g/c rn”)のエチレン単独重合体も
しくはエチレンと少量の前記α−オレフィンとの共重合
体あるいはプロピレン単独重合体またはプロピレンとエ
チレンおよび/もしくは他のα−オレフィンとのランダ
ムもしくはブロック共重合体ならびにエチレンと酢酸ビ
ニルとの共重合体が望ましい。
これらのオレフィン系重合体は遷移金属化合物と有機ア
ルミニウム化合物とから得られる触媒系(いわゆるチー
グラー触媒)、担体(たとえば、シリカ)にクローム含
有化合物(たとえば、酸化クローム)などを担持される
ことによって得られる触媒系(いわゆるフィリップス触
媒)またはラジカル開始剤(たとえば、有機過酸化物)
を用いてオレフィンを単独重合または共重合することに
よっても得られる。
これらのオレフィン系重合体については、それの製造方
法はよく知られているものである。
これらのオレフィン系重合体については、それらの製造
方法はよく知られているものである。
これらのオレフィン系重合体は、単独で使用してもよく
、二種以上使用してもよい。
(B)  弗素含有モノマー また、本発明において使用される弗素含有上ツマ−はパ
ーフルオロアルキル基を有するアクリレートまたはメタ
クリレートであり、末端基に一般式としてRfQCH2
−を有する側鎖を持つことが要である。Rfは炭素数が
4〜20個のパーフルオロアルキル基を示し、分岐状で
も直鎖状でもよい。Rfが3以下では、得られる変性オ
レフィン系重合体の校本性が充分でない。一方、炭素数
が21以上では、該モノマーを入手することが困難であ
るばかりでなく、変性オレフィン系重合体を製造する点
で問題となる。特に、炭素数が6〜12個のものが好適
である。QはCnH2n−であり、nが5個以下のもの
が望ましい。したがって、本発明において使用される弗
素含有上ツマ−は下式【(1)式lで示されるものが望
ましい。
CH2−占−COOCH2QRf      (I )
(I)式において、RfおよびQは前記と同様であり、
Rは水素原子またはメチル基を表わす。
本発明において使われる弗素含有上ツマ−のうち、好ま
しいものの代表例としては、3,3,4,4,5゜5.
8,8,7,7,8,8.!l]、9.8−ヘプタデカ
フロロノニル−2−メチル−2−プロペノエイト、3,
3,4,4,5,5,6.fi。
?、?、8,8,9,9,10,10,11,11,1
2,12.12−ヘネイコサフロロドデシルー2−プロ
ペノエイト、3,3,4,4,5゜5.6,8,7.?
、8,8,9,9,10,10.10−へブタデカフロ
ロデシル−2−プロペノエイト、3,3,4,4,5,
5.Ei、8,7.。
? 、8.8.9,9.10.10,11.+1.12
. +2.13.13,14.14 、14−ペンタフ
サフロロテトラデシル−2−プロペノエイI・および3
,3,4,4,5,5,8,8,7,7,8,8.8−
 トリデカフロロブチル−2−プロペノエイトがあげら
れる。
(C)  重合開始剤 さらに、本発明において用いられる重合開始剤としては
、重合形式あるいは重合媒体に応じて水溶性のものおよ
び油溶性のもののいずれも使用することができる。
油溶性重合開始剤は特別の限定はないが、とりわけ分解
温度(半減期が1分間である温度)が80℃以上のもの
が望ましく、特に110℃以上のものが好適である。好
適な油溶性重合開始剤としては、オクタノイルパーオキ
サイド、デカノイルパーオキサイド、ラウロイルパーオ
キサイド、サクシニックアシドパーオキサイド、アセチ
ルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、第三級
−ブチルバーオキシラウレイド、シクロヘ−キサノンパ
ーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾ
イルパーオキシ)ヘキサン、第三級−ブチルパーオキシ
ベンゾエイト、ジクミルパーオキサイド、ジー第三級−
プチルパーオキサイドおよび第三級−ブチルハイドロパ
ーオキサイドのごとき有機過酸化物ならびにアゾビスイ
ソブチロニトリル、ジメチル−2,2′−アゾビスイソ
ブタレネートおよび2−(カルバモイルアゾ)−イソブ
チロニトリルのごときアゾビス系化合物があげられる。
また、水溶性重合開始剤としては、過硫酸カリウムのご
とき過硫酸塩、過酸化水素あるいはこれらと亜硫酸水素
ナトリウムおよびチオ猛酸ナトリウムのごとき還元剤と
の組合せからなるレドックス開始剤、さらにこれらに少
量の鉄、第一鉄塩、硝酸銀などを共存させた系などの無
機系開始剤、またジクミルパーオキサイドおよびジクミ
ルパーオキサイドのごとき二塩基酸過酸化物、ならびに
アゾビスインブチルアミジン−二塩酸塩などの有機系重
合開始剤があげられる。
これらの重合開始剤のうち、油溶性重合開始剤が望まし
い。
これらの重合開始剤は一般にビニル化合物の重合開始剤
、重合体の架橋剤としてよく知られているものである。
(D)  使用割合 本発明の変性オレフィン系重合体を製造するにあたり、
弗素含有上ツマ−の使用割合は100重量部のオレフィ
ン系重合体に対してそれらの合計量として0.01〜3
0重量部、であり、0,05〜20重量部が好ましく、
特に0.1〜10重量部が好適である。
100重量部のオレフィン系重合体に対して弗素含有子
ツマ−の使用割合が0,01重量部未満では、vIられ
る変性オレフィン系重合体の校本性、校油性および耐汚
染性が充分でない。一方、30重量部を越えるならば、
変性の効率が低下するのみならず、得られる変性オレフ
ィン系重合体の機械的特性、熱的特性、化学的特性、電
気的特性などが低下する。
また、重合開始剤の使用割合は重合開始剤の種類、処理
条件などに応じて適宜変更可能であるが、一般にはオレ
フィン系重合体と弗素含有上ツマ−との全量に対して0
.0(15〜5.0重量部であり、0.O1〜5.0重
量部が望ましく、とりわけ0、O1〜3.0重量部が好
適である。100重量部のオレフィン系重合体および弗
素含有モノマーの全量に対して重合開始剤の使用割合が
0.005重量部未満では、変性(グラフト重合)に長
時間を必要とし、重合系中に未反応の弗素含有子ノで−
が残存する。一方、5.0重量部を越えて使用するなら
ば、急激なグラフト重合がおこり、重合をコントロール
するのが困難であるのみならず、得られる変性オレフィ
ン系重合体の種々の物性がよくない。
(D)  変性方法(グラフト重合法)本発明の変性オ
レフィン系重合体を製造するには、オレフィン系重合体
を弗素含有上ツマ−の存在下重合開始剤を用いて処理さ
せる方法を採用することができる。重合開始剤のかわり
に、電子線を照射させる方法、紫外線を照射させる方法
などによってオレフィン系重合体にラジカルを発生させ
る方法があげられるが、重合開始剤を用いて処理する方
法が一般的である。
本発明における変性方法には種々の公知の方法(たとえ
ば、溶液法、感温法、溶触法)によるいずれの方法も採
用することができる。以下、これらの方法について具体
的に説明する。
溶液法によって変性オレフィン系重合体を製造するには
、不活性有機溶媒中にオレフィン系重合体と弗素含有モ
ノマーとを投入し、さらに重合開始剤を添加して後記の
温度範囲で処理させることによって得ることができる。
このさい、使われる不活性有機溶媒としては処理温度に
おいてオレフィン系重合体、弗素含有上ツマ−および重
合開始剤を溶解するものであり、かつ不活性のものであ
る。該不活有機溶媒は常温常圧においては液体であるが
、沸点が50℃ないし300℃のものが好適である。こ
の不活性有機溶媒の代表的なものとしては、脂肪族また
は脂肪族炭化水素(たとえば、ペンタン、ヘキサン、ヘ
プタン、オクタン、シクロヘキサン)芳香族炭化水素(
ベンセン、トルエン、キシレン)、石油エーテル、テト
ラヒドロフラン、1.4−ジオキサン、メチルエチルケ
トン、メチルクロロホルム、トリクロロエチレン、テト
ラクロロエチレン、テトラクロロジフルオロエタン、ト
リクロロトリフルオロエタンなどがあげられる。これら
の不活性有機溶媒は100gの前記すレフイン系重合体
に対して25 mlないし 1文が一般的であり、80
 ranないし0.2文が好ましい。100gのオレフ
ィン系重合体に対して不活性有機溶媒の使用割合が25
 ttr文未満では。
オレフィン系重合体の溶解に長い時間を必要とするので
好ましくないばかりでなく、また高粘度となりグラフト
重合するさいに撹拌などを行なうさいに難しくなる。一
方、 1文を越えて使用すれば1反応終了後溶媒除去に
長時間を要するので問題がある。
処理温度は50〜300℃であり、60〜180℃が望
ましく、とりわけ80〜140℃が好適である。50℃
未満で処理を行なうと、変性オレフィン系重合体を製造
するために長時間を必要とし、工業上好ましくない。一
方、300℃を越えて処理を行なうと、比較的短時間で
処理を完成することができるが、得られる変性オレフィ
ン系重合体の物性がよくないばかりでなく、使われるオ
レフィン系重合体または得られるオレフィン重合体の一
部が劣化することがあるために望ましくない。
また、処理時間は使われる重合開始剤の種類およびその
使用割合、オレフィン系重合体に対する弗素含有モノマ
ーの使用割合ならびに処理程度によって特に限定するこ
とができないが、通常15分ないし6時間であり、30
分ないし5時間が好ましく、特に30分ないし4時間が
好適である。
15分未満で処理を完成するように試みると、処理温度
を高くする必要があり、処理反応をコントロールするこ
とが難しくなる。一方、8時間を越えて処理するならば
、処理反応をコントロールすることは容易であるが、処
理時間が長いために工業上得策ではない。
また、感温法によって変性オレフィン系重合体を製造す
るには、極性溶媒(一般には、水)中にオレフィン系重
合体、弗素含有モノマーおよび重合開始剤を添加し、高
圧下で100℃以上、望ましくは100〜250℃、好
適には、100〜200℃の温度において処理すること
によって得られる。
また、処理時間は前記の理市によって溶液法の場合と同
様な範囲で実施される。
さらに、溶融法によって変性オレフィン系重合体を製造
するには、一般の合成樹脂の分野において使用゛されて
いる溶融混練機(たとえば、押出機)を用いてオレフィ
ン系重合体、弗素含有上ツマ−および有機過酸化物を溶
融・混練しながら処理させることによって得られる。こ
のさい、混練温度は使われるオレフィン系重合体および
有機過酸化物の種類によって異なるが、使われるオレフ
ィン系重合体の融点以上の温度である。
しかし、オレフィン系重合体が分解しない温度である。
これらのことから、エチレンを主成分とする重合体の場
合では、通常120〜270℃であり、プロピレンを主
成分とする重合体の場合では。
180〜270℃である。また、エチレンと酢酸ビニル
との共重合体の場合では、通常150〜230℃である
その他の変性方法による変性オレフィン系重合体の製造
には、それぞれ公知の方法を適用すればよい。
[VT]  実施例および比較例 以下、実施例によって本発明をさらにくわしく説明する
なお、実施例および比較例において、模本性は得られた
変性オレフィン系重合体を熱プレスによってシートを成
形し、得られたシート上の水の接触角によって表わす。
また、撲油性は上記と同様に゛シートを成形し、得られ
たシート上のn−ヘキサデカンの接触角によって示した
。いずれも、接触角が大きいものほど大きな校本性また
は撲油性を示している。さらに、耐汚染性は熱プレスに
よってシート(厚さ0.1 cm、5X 5cm)を作
り、以下の方法で汚し、汚れの状態を肉眼で観察して下
記のように表わす。
■:汚れていない 0:若干汚れている △2可成り汚れている X:著しく汚れている 汚す手順はまずシートと第1表に示される人工汚れ5g
とを300nlのガラス容器に入れ、密栓した後、15
分間激しく振とうし、汚れを付着させた。
これをウエザオメーターに100時間放置した。
これを 3回繰り返した。
実施例および比較例において使用したオレフィン系重合
体および弗素含有モノマーの物性、種類などを下記に示
す。
〔(A)  オレフィン系重合体〕
オレフィン系重合体として、MFIが2.0g/10分
であるプロピレンリ1独重合体(以下「PP」と云う)
、密度が0.980g/cm”である高密度ポリエチレ
ンCM、1. 1.Og/10分、以下rPE(1)J
と云う〕。密度が0.850g/crn’である高密ポ
リエチレンCM、1. 1.2g/10分、以下r P
 E (2)と云う〕、密度が0.818g/crn’
である低密度ポリエチレン(M、l  7.Og/10
分、以下rPE(3)Jと云う〕、密度が0.920g
/crrfである直鎖状低密度ポリエチレン(M、1.
 7.0g/10  分、以下rPE(4)J と云う
〕および密度が0.925g/crn’であるエチレン
と酢酸ビニルとの共重合体(酢酸ビニル含有率 5重量
%、M、1. 0.5g/10 分、以下rEVAJと
云う)を使った。
〔(B)  弗素含有モノマー〕
弗素含有モノマーとして、 CH2;CHCOOCH2CH2C8F17〔以下「千
ツマ−(A)」と云う〕およびCH2=CHC0oCH
2CH2C18F37〔以下「モノマー(B)」と云う
〕を用いた。
実施例  1〜θ、比較例 1〜4 第4表に種類および使用量が示されているオレフィン系
重合体、第2表に使用量が示されているモノマー(A)
、ジー第三級−ブチルパーオキサイドを0.04gおよ
びキシレンを400ccを 11のフラスコ中に入れた
。120℃に加熱し、この温度で撹拌しながら3時間反
応(グラフト重合)を行なった。反応系を放冷させた後
、70℃で真空乾燥させてキシレンを完全に除去した。
得られたそれぞれの変性オレフィン系重合体の数量を第
2表に示す。
以」二のようにして得られた各変性オレフィン系重合体
の撥水性、撥油性および耐汚染性について測定を行なっ
た。それらの結果を第2表に示す。
実施例 7〜11、比較例 5〜14 第3表に種類および使用量が示されるオレフィン系重合
体、第3表に種類および使用量が示されている弗素含有
モノマーならびに1.0重量部のベンツ璽ルバーオキサ
イドをそれぞれヘンシェルミキサーを用いて3分IIト
ライブレンドを行なった。得られた各混合物をベント式
押出機(径 40am)に供給し、樹脂温度が220℃
および平均滞留時間が100秒となるような押出条件で
押出機内で溶融混練を行ない、各変性オレフィン系重合
体を製造した。
以にのようにして得られた各変性オレフィン系重合体の
撥水性、撥油性および耐汚染性について測定を行なった
。それらの結果を第3表に示す。
なお、比較例8ないし14は、それぞれグラフト重合(
変性)を行なっていないオレフィン系重合体である。
以りの実施例および比較例の結果から1本発明によって
得られる変性オレフィン系重合体は、撥水性および撥油
性が極めて良好であるばかりでなく、オレフィン系重合
体の欠点である汚染性を大幅に改良していることが明ら
かである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. オレフィン系重合体100重量部に対して0.01〜3
    0重量部のパーフルオロアルキル基を有するアクリレー
    トおよび/またはメタクリレートを重合開始剤の存在下
    で50〜300℃の温度で処理させることを特徴とする
    変性オレフィン系重合体の製造方法。
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