JPS61233088A

JPS61233088A - 合成油組成物

Info

Publication number: JPS61233088A
Application number: JP7382785A
Authority: JP
Inventors: Kazuo Kobayashi; 和夫小林
Original assignee: Nippon Mektron KK
Current assignee: Nippon Mektron KK
Priority date: 1985-04-08
Filing date: 1985-04-08
Publication date: 1986-10-17
Also published as: JPH0369394B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、合成油組成物に関する。更に詳しくは、２種
類のパーフルオロエーテル合成油からなる合成油組成物
に関する。

〔従来の技術〕

現在、種々の工業的分野でパーフルオロエーテル構造を
有する合成油に対する需要が高まっている。こうした状
況の中で、高性能グリスのベース油、半導体製造用の真
空ポンプ油あるいは航空機、ロケットなどの潤滑油など
の多目的な要求に応えるためには、それぞれの使用機器
の仕様に合わせ、使用される油の粘度特性などの物性を
変化させなければならない。

こうしたことに対応させる一番簡単な方法は、同一構造
で粘度の異なる油を混合することであるが、この場合に
は粘度自体は適合させ得ても、その他の物性の改良がな
されず、逆に物性の低下を招くことがある。具体的には
、（１）このような方法によって粘度の調節はできても、
粘度指数などの改良はできない。

（２）高粘度油の粘度降下剤として、それと同一構造の
低粘度油を添加し、使用した場合、９０％以上の確率で
後述の加成則に従がい、少量の添加では目的を達成させ
ることができず、大量の低粘度油を使用しなければなら
ない。

（８）同一構造の油の混合によシ、単に見掛は上の物性
の変化は望めるものの、この混合により構造的な相乗効
果による物性の改良は期待できず、事実もそうである。

重合体の混合ということを物性の面から検討すると、次
のようなことがいえる。通常、高分子物質は分子量の大
きい重合体程耐熱性、機械的特性などが良好であシ、ま
た分子量分布の狭いもの種物性の安定性が良好である。

これを合成油の場合にあてはめた場合、常に流体として
の特性が要求されるために、各種機械の仕様や運転状況
に合せない。

このような流体特性の調整としては、合成油の合成時に
分子量をフントロールする方法があるが、実際の合成条
件下においてはそれが困難な場合が多い。また、それの
簡単な方法としては、同一構造で分子量の異な゛る油を
混合し、それらの相溶性を利用して組成物を関東する方
法もあるが、それは前述の分子量分布の拡がりにつなが
シ好ましいことではない。

そこで、本発明者らは、こうした考え方を全くとらず、
それぞれ員なる特定の２種類の合成油を混合するという
簡単な方法によシ、流体特性その他にすぐれた合成油組
成物を得るととに成功した。

〔問題点を解決するための手段〕および〔作用〕従って
、本発明は合成油組成物に係シ、この合成油組成物は、
一般式％式％）ｐ＋ｑ＋ｒ：　１〜１００で、ｑとｒは０であシ得る（
ｑ＋ｒ）／ｐ：　ｏ〜２で表わされ、各パーフルオロアルキレン基は主鎖中にラ
ンダムに分布しているパーフルオロエーテル合成油（４
）および一般式％式％（）で表わされ、各パーツをオロアルキレン基は主鎖中にラ
ンダムに分布しているパーフルオロエーテル合成油（Ｂ
）よシなる。

前記一般式（１）で表わされる合成油（４）は、現在工
業的に生産されかつ使用されているものであ夛、それの
代表的な性状は次の表１に示される。

また、前記一般式〔π〕で表わされる合成油ＣＢ）は、
例えば特公昭５０−２８４０９号公報に記載されてい本
発明に係る合成油組成物は、合成油（４）および（Ｂ）
がいずれも約２〜９８重量外、好ましくは合成ｎ■）成
分が約５〜６０重量％の割合で混合して調製される。

〔発明の効果〕

本発明に係る合成油組成物は、２種類の互いに主鎖構造
の興なる合成油を混合するだけで、粘度、粘度指数、流
動点などの点において相乗的に作用し、良好な流体特性
を示すようになる。従って、これを使用機器に適用した
場合、機械の始動トルクを下げて始動性を上げ、また高
温での粘度降下が少ないので高温での潤滑性にすぐれ、
更によシ低温下でも流動するために、工業的にみて広い
温度範囲で使用される機器の潤滑油、絶縁油などとして
有効に使用することができる。

〔実施例〕

次に１実施例について本発明を説明する。

実施例１〜６前記表１に示される各種゛の合成油（４）と次の性状を
示す合成油（Ｂ）とを混合し、合成油組成物を調製した
。

合成油（Ｂ）ニ一般式（Ｉｌ〕でｙ／ｘ　−Ｚ１４、ｚ
　＋　７−５５粘度（４０℃）　　　１２０．６　ｏｓ
Ｔ粘度指数　　　　３４７流動点　　　　　〉−７０℃ 得られた合成油組成物の性状は、次の表２に示される。

表２比較例１〜２前記表１に示される各種の合成油（４）成分同士を混合
し、合成油組成物を調製した。得られた合成油組成物の
性状は、次の表３に示される。

表３比較例　合成油（４）　混合比し）　粘度４０℃、ｏｒ
）粘度指数　流動点（℃１　　　（ｏ）＋（ｄ）　　（
ａ）成分１９．５　　３３＆０　　　　１４１　　−３
０．０２　　　（＆）＋（ｂ）　　伽）成分５６．６　
　３５２．４　　　　１４７　　−２９．５以上の各実
施例および比較例の結果から、次のようなことがいえる
。

（１）実施例１と比較例１とではほぼ同粘度を示す高粘
度油と低粘度油とがほぼ同割合で混合されておシ、実施
例１では粘度の大きな低下、粘度指数の増加および低温
流動特性の改良が認められるのに対し、比較例１では粘
度の低下は加成則に従がうのみであシ、粘度指数は逆に
わずかに低くなシ、流動点の降下もわずかであった。

ここで、加成則は次のような弐によシ、粘度の降下量を
定量化したものであシ、一般に物性の間に加成則が存在
する場合には、加成則の式に従かう。これを、混合組成
物の粘度にあてはめると、次のようになる。

ａｘ−１−ｂｙｒ：混合組成物の粘度一方の合成油：粘度ａ１重量Ｉ他方の合成油：粘度１１重量ｙこの計算値と実測値との比率がＩＫ近い程加成性がよく
、前記一般式〔１〕で示される合成油（ト）同士の混合
組成物においては、ｒと実測値と比の値がほぼ０．９〜
１．１の値をとる。

（２）実施例２〜３では、実施例１の合成油（４）の混
合比を順次半減させたが、いずれの場合にも、粘度指数
の向上および流動点の降下という流体特性の改良が認め
られる。

（３）実施例４〜５では、粘度指数、流動点々どの流体
特性に大きな改良が見出された。

更に驚くべきことには、通常同一構造で互いに粘度の異
なる合成油同士を混合した場合には、低粘度油よシも混
合組成物の粘度の方が低くなることは絶対にあり得ない
が、これらの実施例ではこのあシ得ない効果が得られて
いる。この原因は完全に解明できないが、多分具なった
構造の分子鎖が良好な相乗効果を起すインターペネトレ
ーテインク・ポリマー・ネットワークス現象ではないか
と推測される。

（４）実施例５の合成油（４）の混合比を半減させた実
施例６の場合にも、粘度指数、流動点などの流動特性の
改良が認められた。

（５）比較例２の場合には、得られた合成油組成物の粘
度はほぼ加成則に従がい、粘度指数、流動点々どの流体
特性には全く改良が認められなかった。

Claims

【特許請求の範囲】１、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼〔 I 〕ここで、Ｘ：ＣＦ＿３（ＣＦ＿２）＿ｎＯ−（ｎは０、
１または２）Ｙ：−（ＣＦ＿２）＿ｍＣＦ＿３（ｍは０
または１）ｐ＋ｑ＋ｒ：１〜１００で、ｑとｒは０であ
り得る（ｑ＋ｒ）＿／＿ｐ：０〜２で表わされ、各パーフルオロアルキレン基は主鎖中にラ
ンダムに分布しているパーフルオロエーテル合成油（Ａ
）および一般式ＣＦ＿３Ｏ−（ＣＦ＿２ＣＦ＿２Ｏ）−＿ｘ−（ＣＦ＿
２Ｏ）−＿ｙ）−ＣＦ＿３〔II〕ここで、ｘ＋ｙ：１０
〜２００ｙ／ｘ：０．１〜１０で表わされ、各パーフルオロアルキレン基は主鎖中にラ
ンダムに分布しているパーフルオロエーテル合成油（Ｂ
）よりなる合成油組成物。２、いずれも約２〜９８重量％の割合の合成油（Ａ）お
よび（Ｂ）よりなる特許請求の範囲第１項記載の合成油
組成物。