JPS6123011B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は炭酸ガスと上水をともに減圧調圧しな
がら自動的に炭酸ガスと上水を定量混合させて炭
酸水を得るための装置に関するもので、特に各機
能を分離独立させると同時に減圧混合弁に改良を
加えることにより、弁の動きの円滑化と炭酸水と
上水との混合効率の向上をはかつたものである。

以下本発明の一実施例につき添付図面に沿つて
詳細に説明する。

１は上水のON―OFF用の弁、２は弁１からの
上水を炭酸水にするための水圧応答式炭酸ガス自
動定量供給装置で、この水圧応答式炭酸ガス自動
定量供給装置２は、封板破壊部と炭酸ガス減圧部
より成り炭酸ガスを所定の圧力に減圧調圧する減
圧弁３、炭酸ガスの圧力の有無を検知するインジ
ケーター４、炭酸ガスの流量を所定流量に設定す
る固定絞り弁５、上水を設定圧力に減圧調圧する
と同時に炭酸ガスと上水を定量混合する減圧混合
弁６より構成される。７は炭酸ガスを貯溜し減圧
弁３に着脱自在に取付けたガスボンベである。そ
して上記した減圧混合弁６の詳細を説明すると８
は減圧混合弁の本体である。９は本体８の下部に
ガスケツトを介して螺着した継手で、固定絞り弁
５と連結している。固定絞り弁５により流量設定
された炭酸ガスは、継手９を通して本体８下部に
設けられた空間部１０に流入する。１１は本体８
内にインサートしたガイド部、１２はガイド部１
１により形成される空間部である。１３は本体８
下部に設けられたシートである。１４は炭酸ガス
自動ON―OFF弁で、下端中央部にパツキン１５
が嵌入されており、前記シート１３に当接してい
る。１６は本体８の上方に形成したダイヤフラム
室、１７はダイヤフラム室１６に連通する空間部
１２に設けた絞り弁で、ガイド部１１により案内
されている。１８は前記絞り弁１７と炭酸ガス自
動ON―OFF弁１４との間に圧力を調整するため
に弾入された逆流防止用バネ、１９は前記絞り弁
１７に固定された水圧により上下するダイヤフラ
ム板で、上面に押え金２０を取付けている。２１
は本体８にボルト２２を介して固定した本体蓋
で、上部にバネ押え２４を螺着している。２５は
バネ押え２４と押え金２０との間に弾入した減圧
用バネである。２６は絞り弁１７の上部首部に設
けられた炭酸ガス噴射用の透孔で、ダイヤフラム
室１６と絞り弁１７のガイド部１１の上端との境
界近傍に対称に複数個設けてある。２７は絞り弁
１７の下端部に設けられた切欠きである。前記切
欠き２７、透孔２６を通して炭酸ガスがダイヤフ
ラム室１６に供給される。２８はダイヤフラム室
１６と空間部１２との間に開口する上水の供給口
で、ON―OFF用の弁１と連結する。２９はダイ
ヤフラム室１６に連通する炭酸水の排出口で、ミ
ネラル材と浄水材を充填したミネラル水製造
槽に連結されている。

本発明の実施例装置は以上のように構成される
ものであり、以下動作につき説明する。

ガスボンベ７のガス圧は一年を通じて外気温に
影響される関係上50〜100Kg／cm²である。この高
いガス圧を有するガスボンベ７を減圧弁３に取付
ければ炭酸ガスは減圧弁３内のフイルターを通過
して不純物が除去され、同時に５〜６Kg／cm²程度
に減圧される。減圧された炭酸ガスは、連結され
た継手を通して固定絞り弁５に流入する。固定絞
り弁５に流入した炭酸ガスは、ここで流量設定さ
れ、継手９を通して減圧混合弁６の空間部１０に
供給される。この空間部１０に供給されるときの
炭酸ガスの圧力は0.5〜１Kg／cm²程度でほぼ一定
である。

しかし上水ON―OFF用の弁１をONにする
と、供給口２８を通つて上水が供給されるが、水
道水圧が多種の条件により変化するため、これを
減圧調圧する必要がある。すなわち水道水圧の高
圧地域から低圧地域の広範囲にわたつての使用を
可能とし、同時に変動巾を小さくすることにより
流量変化も少なくする必要があるのである。

いま、ON―OFF用の弁１を操作し、上水が供
給口２８に流入すると、上水の水圧によりダイヤ
フラム板１９は減圧用バネ２５に反して押し上げ
られ、同時に絞り弁１７も上方に押し上げられ
る。このとき逆流防止用ばね１８は絞り弁１７が
移動した分だけ伸びており、炭酸ガス自動ON―
OFF弁１４を下方に押す力が弱くなる。そこ
で、炭酸ガスは、そのガス圧により逆流防止用バ
ネ１８に打ち勝つて炭酸ガス自動ON―OFF弁１
４を押し上げ、同時に空間部１２を通つて絞り弁
１７の透孔２６からダイヤフラム室１６に進入す
るものである。

さらに供給口２８より流入する上水の圧力が上
昇すると、ダイヤフラム１９がさらに押し上げら
れる。同時に絞り弁１７も上昇し、前述のように
炭酸ガス自動ON―OFF弁１４が上昇し炭酸ガス
の流入量が多小増加する。この時、絞り弁１７は
上昇するのであるが、上昇すればするほど、供給
口２８のダイヤフラム室１６への開口度を減少さ
せるため、上水のダイヤフラム室１６への流入量
の増加は少ない。

すなわち継手９より流入する炭酸ガスの圧力は
固定絞り弁５によりほぼ一定になつており、一方
上水の圧力が変化しても上水のダイヤフラム室１
６への流入量の増加はあまり大きくなく、この増
加の分だけは炭酸ガス自動ON―OFF弁１４が上
昇することにより、炭酸ガスの流入量を増加させ
ることになり、結果的に炭酸ガスと上水の混合比
はほぼ一定となるのである。

なお炭酸水が逆流しようとした場合は、絞り弁
１７が押下げられ、逆流防止用ばね１８を介して
炭酸ガス自動ON―OFF弁１４のパツキン１５を
シート１３に密着させ逆流を防止する。特に絞り
弁１７には透孔２６があるが、この透孔２６より
他の面積が大きいため、結果として絞り弁１７が
下方に押下げられ、炭酸ガス自動ON―OFF弁１
４を閉塞するものである。

以上のような作用が自動的に行なわれるため、
炭酸水として一定の混合比率を得ることができる
ものである。なお炭酸ガスのガス圧は圧力の有無
を検知するインジケーター４により判断される。
今、絞り弁１７の炭酸ガス噴射用の透孔２６を１
個設けた場合、バランスが悪く絞り弁１７の動き
がスムースでない。したがつて振動発生の原因と
なる。また組立て時に透孔２６の位置が定まらず
炭酸ガスの混合にバラツキが生じやすい。さらに
透孔２６の位置が適切でない場合は炭酸ガスが大
きな泡となつて効率的に利用されないという問題
がある。

しかるに本発明の装置は絞り弁の透孔を対称に
複数個設けているため、バランスが良く、絞り弁
の動きがスムースとなり、振動発生も少なく、さ
らに混合のバラツキがない。また透孔の位置をダ
イヤフラム室と、絞り弁のガイド部との境界近傍
としたため上水の流れは絞られた流れであつて噴
流となり噴流部に透孔より炭酸ガスが噴射され
る。このため上水と炭酸ガスの混合効率はきわめ
て向上するという特長を有している。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例装置を示すブロツク
図、第２図は同装置の減圧混合弁の断面図、第３
図は第２図Ａ―Ａ断面図である。 ３……減圧弁、５……固定絞り弁、６……減圧
混合弁、７……ガスボンベ、１１……ガイド部、
１７……絞り弁、２６……透孔。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 炭酸ガスを所定の圧力に減圧調圧する減圧弁
   と前記減圧弁により減圧調圧された炭酸ガスを所
   定の流量に設定する固定絞り弁と、上水を設定圧
   力に減圧調圧すると同時に、上水に炭酸ガスを定
   量混合させる減圧混合弁と、炭酸ガスを上記減圧
   弁に供給するガスボンベとより構成され、前記減
   圧混合弁は、そのダイヤフラムと連結する絞り弁
   の炭酸ガス噴射用の透孔をダイヤフラム室と絞り
   弁のガイド部との境界近傍に対称に複数個設けた
   炭酸水製造装置。