JPS61223580A - 原子炉核燃料棒 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、溶接部分の健全性を容易かつ正確に判定し得
るようにした原子炉核燃料棒に関する。

（発明の技術的背景とその問題点〕 一般に原子炉核燃料棒は、第４図に示すように、核燃料
物質１を装填した被覆管２と、この被覆管内に配設され
るばね３と、被覆管２の両端部に嵌合される端栓４，４
とを有して構成され、端栓４と被覆管２の突合せ部はＴ
ＩＧ溶接法等により溶接されている。

上記ＴＩＧ溶接法により形成される溶接部５は、第５図
に示すうに、端栓４の被覆管２の突合わせ部全周に沿っ
て設けられるが、この溶接部５の欠陥は、安全性におい
て問題となるのでＸ線透過試験のような非破壊検査によ
り、溶接部の健全性を評価している。

上記溶接部の健全性の評価は、第５図に示すように、端
栓４の切頭錐形部４ａと被覆管２との間の溶込幅りが予
め定めた基準値以上の幅を有するかどうかをＸ線フィル
ム上で目視判定により行なっている。上記溶込幅Ｌ１は
実測できないので、端栓４のベース面からテーパギャッ
プ部の先端までのノツチ長さＬ２を測定し、溶込幅Ｌ１
を求めるようにしている。

しかし上記形式の原子炉核燃料棒では、端栓製造公差や
Ｘ線フィルム上での１２寸法の読取り精度笠の問題があ
り、溶接部の健全性を正確に判定しにくいというガ点が
ある。

〔発明の目的〕

本発明は上記した点に鑑みてなされたもので、端栓の被
覆管への溶接不良を簡単に検出し、信頼性のある原子炉
核燃料棒を提供することを目的とする。

〔発明の概要〕

本発明は、端栓の被覆管への嵌め込み部を、２段のテー
パ面としＸ線透過試験における溶接溜込性判定を容易に
行なうことで溶接不良を判別できるようにした原子炉核
燃料棒である。

〔発明の実施例〕

以下本発明の一実施例を図面につき説明する。

なお第１図において第５図と同一部材については同一符
号を付す。

第１図において符号１０は、被覆管２の両端部に嵌合さ
れる端栓であって、この端栓１０の切頭円錐形をなす嵌
め込み部１１は、２段のテーパ面を有して構成されてい
る。

すなわち上記嵌め込み部１１は、基端部分のテーパ面１
２の角度αが先端部分のテーパ面１３の角度βより小さ
い角度に設定されている。上記テーパ面１２の長さは、
予め定めた基準値の溶込幅Ｌ１に決められている。

しかして端栓１０と被覆管２の突合わせ部をＴＩＧ溶接
法で溶接すると、突合わせ部に溶接部１４が形成される
ことになる。

溶接部１４が、第２図に示すように、溶接溶造性が正常
な時には、嵌め込み部１１の１段目のテーパ部分が溶接
撹拌された状態にある。かかる状態の溶接部１４をＸ線
検査すると、Ｘ線フィルム像として２段目のテーバ部分
がノツチ状に表示され、基準値の溶込幅を有しているこ
とが判断されることになる。

一方溶接部１４が、第３図に示すように、溶接溶造性が
不十分な時には、被覆管２と端栓１０の突合わせ面に融
合不良が生じるとともに端栓１０の１段目のテーバ部分
が溶融しない状態にある。

かかる状態の溶接部１４をＸ線検査すると、Ｘ線フィル
ム像として２段目テーパ部分のノツチ部分に連らなって
１段目テーパ部分のノツチ部分が表示される。すなわち
Ｘ線フィルムの１段目テーパ部分のノツチの有無により
溶接溜込不足が判定されることになる。

〔発明の効果〕

以上述べたように本発明によれば、溶接部の健全性が合
理的かつ容易に判定できるので、品質保証上の管理が一
層向上するという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による原子炉核燃料棒の要部を示す断面
図、第２図は端栓溶接部が正常状態である場合を示す図
、第３図は端栓溶接部が溶接不良である場合を示す図、
第４図は原子炉核燃料棒の一部を省略して示す断面図、
第５図は端栓溶接部の従来の検査方法を示す図である。 ２・・・被覆管、１０・・・端栓、１１・・・嵌め込み
部、１２．１３・・・テーパ面、１４・・・溶接部。 出願人代理人　　猪　　股　　　　清 ≠１　図 第２図 ′＄３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 核燃料物質を装填した被覆管と、この被覆管の両端部に
   嵌合されかつ溶着される端栓とを有する原子炉核燃料棒
   において、端栓の被覆管との嵌め込み部を、２段のテー
   パ面としたことを特徴とする原子炉核燃料棒。