JPS61219703A - 酸素発生装置 - Google Patents

酸素発生装置

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JPS61219703A
JPS61219703A JP60058931A JP5893185A JPS61219703A JP S61219703 A JPS61219703 A JP S61219703A JP 60058931 A JP60058931 A JP 60058931A JP 5893185 A JP5893185 A JP 5893185A JP S61219703 A JPS61219703 A JP S61219703A
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oxygen
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tube
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Masahiko Nakajima
正彦 中島
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Nakajima Dokosho Co Ltd
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A62LIFE-SAVING; FIRE-FIGHTING
    • A62BDEVICES, APPARATUS OR METHODS FOR LIFE-SAVING
    • A62B21/00Devices for producing oxygen from chemical substances for respiratory apparatus
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B13/00Oxygen; Ozone; Oxides or hydroxides in general
    • C01B13/02Preparation of oxygen
    • C01B13/0203Preparation of oxygen from inorganic compounds
    • C01B13/0211Peroxy compounds
    • C01B13/0214Hydrogen peroxide

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は酸素発生装置に係り、特に過酸化水素水の触媒
による分解によって酸素を連続的に発生する酸素発生装
置に関する。
[従来の技術] 酸素ガスは医療用、工業用、実験室用等として広い用途
を有しているが、か\る酸素の発生装置として従来用い
られているほとんどのものは高圧ボンベを酸素供給源と
する大型かつ大重量のものであった。このような酸素ボ
ンベはその取扱いに不便が多く、以前からその改善が望
まれていたが、実用性のある装置は未だ開発されていな
い。
さらに、近年新材料の開発にともなって、セラミックお
よび各種の高融点合金が種々の分野で利用されるに至り
、これらの材料を高温で溶融ないしは溶着することので
きる簡易な加熱加工手段が要求されている。
加熱加工装置としては、たとえば本発明者等が開発した
ガスはんだごておよびガストーチないしはホットブロー
装置等に見られるように、液化ガスを熱源とする極めて
小型および軽量化された燃焼装置の実用性がすでに実証
されておリ、この基本的な技術に簡易な酸素発生手段を
組合せれば。
いわゆる酸素添加炎の高温によって歯科材料、装飾品用
合金,セラミック等の溶融加工を容易に行なうことがで
きる。
しかし、従来技術においてはかかる目的のために酸素ガ
スを長時間にわたって安定に供給することのできる小型
軽量の簡易な酸素発生装置は実用化されるに到っていな
い。
[発明が解決しようとする問題点] 酸素発生装置を小型軽量化するための一つの手段として
は、前記高圧酸素ボンベに代えて入手が比較的容易で取
扱いやすくかつ体積当りの酸素発生量の大きな過酸化水
素水を用い、これを触媒によって分解することが有効で
ある。
従来からも、二酸化マンガンや過マンガン酸カリウム等
のマンガン化合物を触媒として過酸化水素水を分解し,
発生する酸素を呼吸用等に用いる装置が提案されている
(実公昭55−28445号等)。
しかし二酸化マンガン等による過酸化水素水の分解反応
は、濃度が約5%を越えると爆発的な速度で進行するた
め、通常は過酸化水素水の濃度を約3%程度にして使用
される.しかし、酸素発生装置を小型化する目的で、過
酸化水素水タンクの容量(重量)を装置が携帯可能な程
度にまで限定すると、かへる低濃度の過酸化水素水では
タンクを極めて短時間で交換せねばならず、到底実用的
な使用には適しない。
一方、高濃度(30〜6oz)の過酸化水素水をある程
度安定に分解できる触媒としては白金族系の触媒等が知
られている(特公昭52−42155号等)、シかし、
これらの触媒を前記目的に沿った具体的な酸素発生装置
に組込むことには実際上程々の難点がある。
まず限られた流量の過酸化水素水を完全に分解し、酸素
を効率良くかつ長時間にわたって発生させるためには、
触媒による反応面積を極力増大させることが必要であり
、かつ使用時の触媒の破損や担体からの剥離による流出
を防止することが重要である。
しかし、前記従来技術にはそのような具体的手段は同等
開示されていない.たとえば、通常の担体付触媒の場合
のように気孔径5IL〜60u.程度のアルミナ、シリ
カゲル等の担体を用いると、反応体としての過酸化水素
水が液状であるために、担体内部への迅速な浸透が困難
となる.加えて,分解反応の際に気孔内部のガス圧が上
昇するため、反応液の浸透はます\阻害される.また触
媒の担体への担持も大部分は表面付近のみに限られ、結
局反応は担体の表面付近のみで行なわれることになる。
さらに、か覧る内部ガス圧の上昇にともなって担体上の
触媒層に破損、剥離が生じやすくなり、過酸化水素水で
洗出されるためその寿命が極めて短時間なものとなる。
さらに、過酸化水素水の分解は: H102→Hよ0+坏0λ ΔH29,8= −23,47kalg−’mol−L
で示されるように発熱反応であり、この反応を促進する
ためには反応温度を極力高く維持することが好ましい、
このためには触媒もしくはそれを収容する反応室の温度
を常温よりも昇温された所定の温度に維持する手段が必
要となる。しかし従来技術においては、過酸化水素水の
分解反応の安定な制御のために、むしろ反応室等を冷却
するのが普通であり・、このような昇温ないしは保温手
段は全く示唆されていない。
さらに、このような昇温温度での過酸化水素水の分解を
安定に行なうためには反応体としてp過酸化水素水の供
給量を常に厳密に制御することが必要である。
従来においても、発生される酸素ガスの圧力によりリン
ク機構等を介して過酸化水素水の供給バルブの開度を調
節して過酸化水素水の供給量を制御する方式が提示され
ている(特公昭58−4H43号等)、シかし、圧力の
機械的な変位への変換およびそのリンクによる伝達から
なるこの方式では反応速度の変化に迅速に追随すること
が困難であり、かつ作動機構部の腐食や摩耗あるいはバ
ルブの不作動等により故障が生じやすい。
この他、触媒および担体については、触媒−担体間の密
着性が良好なこと、過酸化水素水の分解活性が良好なこ
と、高温に耐え、潜熱が大きいこと等が要求されるが、
前記従来技術の触媒はこれらの点を含めて必ずしも満足
すべきものではなかった。
要約すれば、小型かつ軽量でしかも酸素を充分な量で安
定に長時間にわたって供給することの可能な酸素発生装
置を具現化する手段としては、酸素発生源として高濃度
(少なくとも5%以上)の過酸化水素水を用い得ること
、この過酸化水素水を安定にかつ完全に分解できる長寿
命の触媒および担体を用いること、そして前記過酸化水
素水の分解を極力高温でしかも安全に制御して行なうこ
とが必要である。
しかし、前記引用文献を含めて従来からこのような要件
を具備した酸素発生装置は全く知られていなかった。
[問題点を解決するための手段] 前記従来技術の問題点は、過酸化水素水を触媒によって
分解させることにより酸素を連続的に発生させる酸素発
生装置において、高濃度の過酸化水素水を所定量づつ制
御下に供給するように作動する供給装置と、白金族系触
媒を焼結セラミ−7り粒子からなる気孔径の大きな担体
に担持した過酸化水素水分解用の担体付触媒と、前記担
体付触媒を前記過酸化水素水の分解反応域が所定の昇温
温度に維持されるようにして収容した反応室と、前記担
体付触媒による過酸化水素水の分解によって発生した酸
素ガスの圧力を検知する圧力センサを有し前記圧力セン
サの検知信号に基いて前記供給装置の作動を制御するよ
うになされた制御装置とを備えていることを特徴とする
本発明の酸素発生装置によって解決される。
[作用] 本発明においては、酸素発生装置のための酸素供給源と
して高濃度の過酸化水素水が用いられ。
比較的小容積の過酸化水禽水タンクにより長時間にわた
って酸素が供給される。
また前記高濃度の過酸化水素水は白金族系の触媒を用い
ることにより安定した反応速度で分解される。特に本発
明では、比較的大きな気孔径(100弘〜500#L)
を有する触媒担体の内部に反応体としての過酸化水素水
が迅速に浸透し、担体の表面および内部での触媒層と接
触して効率的に分解される。またこのように気孔径の大
きな担体内部ではガス圧の上昇が少なく、過酸化水素水
が気孔内部に容易に浸透すると共に、使用中の触媒層の
破損、剥離もほとんど生じない。
さらに本発明では、所定の昇温状態に保持された反応室
内で過酸化水素水の分解反硲が極めて迅速かつ完全に進
行し、発生酸素ガス中に未反応のH2O2が混入するお
それもない・ さらに本発明では、高濃度の過酸化水素水は供給装置の
積極的な作動により正確に所定量づつ反応室に送られ、
常に所定の反応量が確実に得られる。さらに、この供給
装置の作動は反応室から発生する酸素ガスの圧力を検知
しその信号を処理する制御装置によって適正に制御され
、高濃度の過酸化水素水が常に所定の制御可能な反応速
度により迅速かつ安全に分解される。
以下本発明の具体的な構成およびそれによって得られる
効果を実施例によってさらに詳細に説明する。
[実施例] (装置の概要) 第1図は本発明の酸素発生装置の概要を示す説明図であ
る。
図中、高濃度の過酸化水素水のタンクlの下流側には、
このタンクlの内部の高濃度の過酸化水素水2を吸引チ
ューブ3より吸引し、下流側の加圧パイプ4に吐出する
チューブポンプ5を設けである。チューブポンプ5は医
療分野等で周知の定量供給ポンプであり、DCモータ(
図示せず)によって駆動されるロータ6とその回転周域
に配設した流体通路としての可撓性のチューブ7とを備
え、ロータ6の回転によりチューブ7を圧搾して回転速
度に応じて正確に制御された量で吸引した流体(過酸化
水素水)を加圧パイプ4に吐出するように構成されてい
る。
尚、チューブ3.7は耐食性のあるシリコーン材でまた
加圧パイプ4も耐食性のあるステンレス鋼または黄銅等
で形成されている。
加圧パイプ4から定量供給される過酸化水素水は、後に
さらに詳述する多孔質の触媒付担体8を収容した断熱性
の反応室9に送られ、この触媒付担体8中に浸透、流下
する際に白金族系触媒との接触によりHLOと02とに
分解される。
前記反応室9の下方の出口には冷却管10が接続され、
ブロー711からの冷却風によって管内を通過する分解
生成物中の水蒸気を凝縮させ°るようになされている。
前記冷却管lOは気水分離器12に接続されており、分
解生成物中の水蒸気の凝縮によって生じた水を貯留する
と共に、水蒸気から分離された酸素を圧力変動を安定さ
せるらせん管状の安定器13を介して酸素供給管14か
ら取出すようにしである。図中15は酸素の供給圧を監
視する圧力計、1Bは気水分離器の上下端部と夫々連通
させた器内水位17の監視用の透明な目盛管であり、1
8は排水用コックである。
気水分離器12には器内の酸素ガス圧を検知する圧力セ
ンサ18および特定水位を検知する水位センサ20が付
設しである。これらセンサとしては半導体センサまたは
ダイアフラム型の機械的センサ等任意のものが用いられ
る。
21は制御装置であって、商用電源のコンセント22ま
たは携帯用電池23からの電力を前記チューブポンプ5
およびブローア11にライン24.25を介して供給す
る電源部を備えている。
さらにこの制御装置21には、前記気水分離器12の圧
力センサlθによって検知されリード線2Bを介して出
力される圧力信号により前記チューブポンプ5のDCモ
ータへの供電電圧を変化もしくは遮断する制御回路(図
示せず)、および前記水位センサ20で検知されリード
線27を介して出力される特定水位の信号により作動す
るアラーム灯28またはブザーが設けられている。その
他面中、28はチューブポンプ5のDCモータへの供電
電圧を設定するための可変抵抗であり、30は電源スィ
ッチである。
(触媒および担体) 本発明に用いる触媒としては、高濃度(゛たとえば30
〜6oz)の過酸化水素水を大きな分解活性でかつ安定
に分解し得る白金、ロジウム、パラジウムおよびイリジ
ウム等の白金族系の金属が用いられる。
さらに本発明においては、小流量の過酸化水素水を完全
に効率良く分解するために、前記触媒を担持するセラミ
ツ゛り担体としてムライト系セラミックが好ましく用い
られ、特にそのセラミック粒子からなる担体の気孔径を
実験結果に基いて平均100ル〜500.の範囲としで
ある。
気孔径が1001L以下では、前記従来技術について述
べたように、反応体としての過酸化水素水の気孔内部へ
の浸透が不充分なため分解反応が効果的に行なわれず、
また使用時に触媒の破損を生じやすい、−男気孔径が5
00ル以上では担体を多孔質とする効果が実質的に得ら
れない。
本発明の一つの好ましい具体例においては、粒径約50
0鉢のムライト系セラミック粒子をステアリン酸塩、ア
ラビアゴム等で結合剤として中空筒状に成形し約130
0℃で焼結した。この焼結体を3%のフッ化水素水中に
約3分間真空下で浸漬し、セラミック粒子の表面を活性
化した。第2図に模式的に示すようにセラミック粒子3
1が気孔32を含んで互いに焼結した最大気孔径約50
01Lの多孔質の焼結セラミック体が得られた。
次いで、蒸留水で十分に洗浄し、塩酸酸性とした1%塩
化白金酸溶液を真空下に含浸させた後、室温で一昼夜乾
燥させた。
さらに115℃で3時間乾燥させた後、水素気流中で2
00℃に30分間加熱して焼成還元し、さらに800℃
で3時間焼成して同図に示すようにセラミック粒子31
の表面に白金触媒層33を強固に密着させた。
冷却後、再び塩酸酸性の1%塩化白金酸溶液を含浸させ
、室温で24時間さらに115℃で3時間乾燥し、次い
で水素気流中で約1時間200℃に加熱して前記白金触
媒層33の表面に活性の大きな白金触媒層34を密着度
良く形成した。
尚、本発明においては、触媒としては白金の他白金族系
の任意の金属を用いることができ、また担体としてのセ
ラミック粒子も前記範囲内の気孔径が得られるような任
意の粒径のものを用いることができる。たとえば触媒成
分として塩化パラジウムを用い、担体として気孔径が約
100.の焼結ムライト粒子を用いて前記と同様にして
得られる触媒付担体によっても、前記触媒付担体35の
場合と同様の効果が得られた。
第3図に示すように、このようなセラミック担体および
白金触媒からなる中空円筒形の触媒付担体35をストッ
パ3B上に支持すると共に、その中心孔37に過酸化水
素水を供給する加圧パイプ38(%1図のパイプ4)を
嵌挿し、その先端開口部に溢流用の切込39を設けて過
酸化水素水を触媒付担体35の上端部から溢流させ、前
記気孔32中に流下浸透させるようにした。
(断熱反応室) 前記触媒付担体35を第4図に示すように反応室40の
内部に垂直に設置し、過酸化水素水の分解によって発生
した酸素ガスおよび水蒸気を下方の出口41から取出す
ようにした。
ここで本発明においては、過酸化水素水の分解速度を高
めるために、反応室40内の温度を所定の昇温温度に維
持することが好ましいが、この温度を少なくとも約11
0℃以上とすることによって小容積の反応室40内に収
容された触媒付担体35によって過酸化水素水を未反応
のH2O2を残すことなく完全に分解できることが判明
した。
本実施例では、このために過酸化水素水の分解反応によ
って生じた熱をそのまま反応室40内に保有させるよう
にした。すなわち、触媒付担体35を収容する反応室4
0の周壁42を、熱絶縁性にすぐれかつ過酸化水素水に
対して耐食性の良いポリフッ化エチレン樹脂によって形
成し、その下部を同じくポリフッ化エチレン樹脂製の止
め底43に対してO−リング44によって気密に取付け
である0図中、45は反応室40を装置本体に固定する
ための螺  。
子孔である。
ここで、たとえば反応室40の実質的な収容空間を約8
00ccとした場合、断熱材の周壁の厚さを約5m1程
度とすれば毎分約5mJL〜800m1/分の範囲で流
入する過酸化水素水を完全に分解できることが確認され
た。
尚1反応室を第5図に示すようなケイホウ酸ガラス製の
いわゆるジュワーびん50で形成してもさらに好ましい
結果が得られる0図中、触媒付担体35を収容したジュ
ワーびん50の開口部がO−リング51によってポリフ
ッ化エチレン樹脂製の止め底52に対して気密にシール
されており、かつこのジュワーびん50は止め底52と
頂上フランジ53との間にゴムパツキン54.55を介
して押えポルトアーム5Bによって固定されている。こ
のジュワーびん反応室50内の温度は前記第4図の反応
室4Gと同一の寸法仕様の場合、5mi〜lQQOm 
l /分の過酸化水素水流入量について最高的125℃
に保持された。
(装置の動作) 第1図示の酸素発生装置に第4図の反応室40を取付け
、酸素供給管14からたとえば200m i/分の流量
で酸素ガスが得られるように制御装置21の可変抵抗器
29を設定する。電源スィッチ30をONにすると、チ
ューブポンプ5が設定された回転速度で回動し、過酸化
水素水タンクlの高濃度(3oz濃度試薬)の過酸化水
素水2を前記ガス流量に対応する正確な所定量で吸引し
てこれを加圧パイプ4 (3B)に供給する。
供給された過酸化水素水は第4図に示す加圧パイプ3B
の先端の切込38から触媒付担体35の円筒体の頂部に
溢流し、第2図および第3図示の触媒付担体35の表面
及気孔32中に流下浸透してセラミック担体の表面に形
成された活性の大きな白金触媒層34と接触し、過酸化
水素水の分解反応が開始される。
反応によって生じた熱は反応室40の断熱周壁42によ
って反応室40内に蓄積され、供給される過酸化水素水
により冷却効果と反応により昇温効果とが短時間で平衡
に達する。以降過酸化水素水は触媒付担体35中を流下
する間に完全に02とH2Oとに分解される(反応室4
0の底部には全く水分の貯留が認められない)。
これらの分解生成物はブローア11からの冷却風により
冷却され、水蒸気としてのH,0が凝縮された状態で下
方の気水分離器12に送られる。
これら分解生成物の中、水は気水分離器12の底部に貯
留され、−力水と分離された高純度の酸素ガスは所定の
200mJl/分の流量で酸素供給管14から供給され
、用途に応じてたとえば液化ブタンガスタンク(図示せ
ず)からの気化燃料ガスと混合されて高温の酸素添加炎
燃焼のために用いられる。尚、供給管14からの酸素ガ
ス流量の若干の脈動による変化は、らせん管状の安定器
13の通過中に均一化される。
ここで前記反応室40中での過酸化水素水の分解反応速
度が何等かの原因で所定の値から変化すると、その変化
は気水分離器12中の酸素ガス圧力の変動として現われ
る。これは圧力センサ13によっ・  て検知されてそ
の1信号が制御装置21に送られる。
制御装置21はその内部の電気処理回路で前記検知信号
を処理し、チューブポンプ5のDCモータに供給する電
圧を増減してポンプ5の回転速度を調節する。したがっ
て反応室50に対する過酸化水素水の供給量は前記分解
反応速度の変化を所定値に補正する方向に制・御される
分解反応の進行、と共に気水分離器12中の水位17が
上昇するが、これは器外に付設された透明な目盛管16
によって確1認され、所定の水位に到達した時点で排水
コック18を操作して排水を行なう、またこの水位17
の上昇は水位センサ20によっても検出され、たとえば
酸素供給管14への水の流出を生じさせる上限水位に近
付いたとき、これを制御装置に指示してアラーム灯28
を点滅させまたはチューブポンプ5を緊急停止させる。
本実施例においては、前記のように白金触媒による過酸
化水素水の分解が極めて安定に行なわれ、かつ触媒寿命
も長いので、使用中に反応速度が変化する要因は少ない
、したがって、常時はチューブポンプを一定の設定速度
で作動させておき、異常な圧力上昇が生じたときだけセ
ンサ出力でポンプの作動を緊急停止させるようにしても
よい。
(発明の効果) 本発明においては、高濃度の過酸化水素水を用いること
ができるので、たとえば30%濃度のものを用いれば、
毎分200m1の流量の酸素を約40時間連続して供給
するものとして、過酸化水素水を収容したタンク重量が
約5〜6kg(約5fL容)で済み、酸素発生装置全体
の重量を著しく軽量化しかつ小型化することができる。
また本発明においては、前記のように白金族系の分解触
媒を用いたことによりこのような高濃度の過酸化水素水
をも安定に分解することが可能である。
特に前記触媒の担体として気孔径が100〜500ルの
セラミック粒子の焼結体を用いているので、反応体とし
ての過酸化水素水を担体内部までに容易に浸透させて迅
速かつ完全に分解させることができる。また気孔径が従
来の通常の多孔質担体の場合の5μ〜50ルよりも著し
く大きいため、反応ガスの発生時に担体内部の圧力°が
上昇することなく、したがって過酸化水素水の浸透がさ
らに容易になると共にガス圧による触媒の破砕および担
体からの剥離もほとんど生じない。
このため、本発明における担体付触媒の寿命は通常のセ
ラミック担体付触媒が同一条件で約100時間であるの
に対して1000時間の使用後にも同等破損を生じない
さらに未発゛明においては、前記触媒層はセラミック粒
子に対して高温焼結により形成した密着性の良好な白金
族系金属層とこの層上に同一金属間の良好な密着によっ
て形成される活性の大きな白金族系金属層とからなるた
め、セラミック粒子に対して強固に密着した活性の大き
な触媒により過酸化水素水を効果的に分解することがで
きる。
また本発明においては、担体付触媒が断熱材からなる反
応室内に収容されているので、過酸化水素水の分解反応
によって生じる熱が反応室内にそのまま保持され、小形
の担体付触媒によっても所定量の過酸化水素水がその通
過中に完全に分解される。
さらに本発明における前記過酸化水素水の効果的な分解
は、予め設定された量の過酸化水素水を厳密に供給して
反応速度を所定レベルに保つことによって行なわれるが
、これはタンクからの過酸化水素水を所定量づつ積極的
に吸引して供給するチューブポンプの使用によって可能
となる。そしてこのチューブポンプによる供給量はその
DCモータの回転数、したがって供電電圧の制御によっ
て正確に制御することができる。
また本発明では、反応室から発生した酸素が送られる気
水分離器にこのガス圧力を検出する圧力センサを設け、
このセンサ出力で前記DCモータへの供電電圧を制御す
る制御装置を備えているので、仮に反応速度が何等かの
原因で変化しても、それに応じて変動する前記センサか
らの出力でチューブモータの回転数を調節して過酸化水
素水の供給量を迅速かつ確実に補正し、反応速度を常に
所定のレベルに保つことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明装置の一実施例の概要を示す説明図、第
2図は前記実施例に用いる担体付触媒の断面を示すモデ
ル図、第3図は前記担体付触媒の一部断面斜視図、第4
図は前記実施例に用いる反応室の縦断面図、第5図は別
の実施例に用いる反応室の縦断面図である。 1・・・過酸化水素水タンク 5・・・チューブポンプ
8.35・・・触媒付担体   9.4o・・・反応室
10・・・冷却管       11・・・ブローア1
2・・・気水分離器     14・・・酸素供給管1
8・・・圧力センサ     21・・・制御装置29
・・・可変抵抗      31・・・セラミック粒子
32・・・気孔        33.34・・・白金
触媒層3θ・・・溢流用切込     41・・・出口
42・・・周壁        50・・・断熱ジュワ
ーびん特許出願人 株式会社中島銅工所 (ほか1名) 第2図 第4図     第51 ス9

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)過酸化水素水を触媒によって分解させることによ
    り酸素を連続的に発生させる酸素発生装置において、 高濃度の過酸化水素水を所定量づつ制御下に供給するよ
    うに作動する供給装置と、 白金族系触媒を焼結セラミック粒子からなる気孔径の大
    きな担体に担持した過酸化水素水分解用の担体付触媒と
    、 前記担体付触媒を前記過酸化水素水の分解反応域が所定
    の昇温温度に維持されるようにして収容した反応室と、 前記担体付触媒による過酸化水素水の分解によって発生
    した酸素ガスの圧力を検知する圧力センサを有し前記圧
    力センサの検知信号に基いて前記供給装置の作動を制御
    するようになされた制御装置とを備えていることを特徴
    とする酸素発生装置。
  2. (2)前記供給装置が可変速度で回転するロータおよび
    このロータの回転周域に沿って設けられロータの回転に
    より圧搾される過酸化水素水の流路としての可撓性チュ
    ーブを備え、ロータの回転速度に応じた量で過酸化水素
    水を吸引および吐出するようになされたチューブポンプ
    からなることを特徴とする前記特許請求の範囲第1項記
    載の酸素発生装置。
  3. (3)前記焼結セラミック粒子からなる担体の気孔径が
    100μ〜500μの範囲にあることを特徴とする前記
    特許請求の範囲第1項記載の酸素発生装置。
  4. (4)前記焼結セラミック粒子がムライト系セラミック
    からなることを特徴とする前記特許請求の範囲第3項記
    載の酸素発生装置。
  5. (5)前記担体付触媒がセラミック粒子上に高温で焼成
    密着された白金族系金属の触媒層と、この触媒層上にさ
    らに形成された触媒活性の大きな白金族系金属の触媒層
    とを備えていることを特徴とする前記特許請求の範囲第
    1項記載の酸素発生装置。
  6. (6)前記反応室が前記担体付触媒を外部から断熱した
    状態で収容する断熱壁を備えていることを特徴とする前
    記特許請求の範囲第1項記載の酸素発生装置。
  7. (7)前記過酸化水素水の濃度を少なくとも約5%以上
    とすることを特徴とする前記特許請求の範囲第1項記載
    の酸素発生装置。
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