JPS61217412A

JPS61217412A - 屋外堆積場の発じん防止方法

Info

Publication number: JPS61217412A
Application number: JP5416485A
Authority: JP
Inventors: Chiaki Mori; 森　千秋; Takanobu Miyamoto; 隆信宮本
Original assignee: Kawasaki Steel Corp
Current assignee: JFE Steel Corp
Priority date: 1985-03-20
Filing date: 1985-03-20
Publication date: 1986-09-27

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）鉄鋼生産工程では、鉄鉱石１石灰石１石炭、コークスな
どが使用され、そのため製鉄工場にはこれらの粉状物の
堆積場が必要で、通常屋外堆積物として野積みされてい
る。

この堆積物は粉状物や粉塊混合物であることが多く、強
風や切り出し作業による発じん、つまり粉じん公害を起
こすうれいがある。このような発じん防止に関する開発
研究の成果について以下述べる。

（従来の技術）従来の発じん防止の対策は、堆積物に散水して表面を湿らせ発じんを防止したが、こ
の方法は水がすぐ蒸発するため、度々、散水する必要が
あり、そのため高価な散水設備の設置を要する不利があ
る。

また、特開昭４９−３１５８９号公報のごとく酢酸ビニ
ル系ポリマーなどを堆積物に、散水車で散布して被膜を
作り、発じんを防止する方法もあるが、薬品代が高価で
あり、不経済である。

（発明が解決しようとする問題点）この発明では従来高価についた、堆積場の粉じん公害防
止費用をかなり安くできる方法を提供するものである。

（問題点を解決するための手段）水ガラスとカルシウム化合物（粉状）とは、反応すると
けい酸カルシウムの、セメントのような固い反応物を作
ることに着目し、検討を進めこの発明に到達した。

この発明はカルシウム化合物と水ガラスをｌ：０．５〜
２．０の割合で、希釈液に水を使用して混合した散布液
を、屋外に野積みされた鉱石２石灰石。

石炭、コークス、ダストの如き粉状物堆積物表面に散布
し、カルシウム化合物と水ガラスの反応を起こさせてけ
い酸カルシウムの固い被膜を堆積物表面に作ることを特
徴とした屋外堆積場の発じん防止方法である。

堆積場で使用するときは、散水車の高圧の散水ノズルで
散布する。

散布方法としては、水ガラスとカルシウム化合物に水を
混ぜ粘度を下げて散布するのがよい。

その理由は水を加えることによって、水ガラスとカルシ
ウム化合物（粉状）の反応は水がな（なってから起こる
ようになり、都合のよいことに水ガラス−カルシウム化
合物（粉状）−水の混合液は堆積物に散布すると堆積物
の表面がろ過性用をし、水ガラス−カルシウム化合物（
粉状）を表面に残し、水は堆積物の中に浸透してなくな
り、その後に反応を開始する、からである。

こうしてできたけい酸カルシウムはセメント質の固い被
覆のため、発じん防止はもちろん、雨も通さないため、
防水の役目もする。

水ガラス中のけい酸カルシウムは１：１で反応するが、
混合割合としては１：０．５〜２．０好ましくは１：０
．７〜１．３の割合に混合すればよい。

水ガラスは非常に安価である。一方力ルシウムとしては
例えば製鉄所にある石灰キルンの集じん機ダストが微粉
状ＣａＯで最も使いやすく、廃棄物の有効利用ができる
。その他力ルシウム化合物（粉状）である転炉滓等も利
用できる。このように水ガラス−カルシウム化合物（粉
状）を使用することによって安価に、又十分な発じんの
防止をはかることができる。

この発明で使用するカルシウム化合物は、酸化カルシラ
Ａ　［Ｃａｌ］、炭酸カルシウム（ＣａＣＯｓ　）　。

水酸化カルシウム（Ｃａ　（ＤＨ）　２でこれらの単独
又は混合物が適合し、水ガ、うｘ　〔Ｎａ、０−　ｎ５
ｉ０２−　ｘ）！、［］ｎ：２〜４〕との間で次の式の
ように反応する。

■水ガラスと酸化カルシウムの反応Ｎａ２Ｏ・ｎ５ｉＯ，−ｘＨ，０＋（２ｎ−１）ＣａＯ
４Ｎａ、Ｃａ５ｉＯ，＋　（ｎ−１）　Ｃａ２５ｉｎ４
＋　ｘＨ２Ｏ■水ガラスと炭酸カルシウムの反応Ｎａ２０ｘｈＳ１０ａ　・ＸＨ２Ｏ＋　（２ｎ−１）Ｃ
ａＣＯｓ−＋Ｎａ２ＣａＳｉＯ４＋　（ｎ−１）Ｃａ２
Ｓｘ０４・　＋（２ｎ−１）Ｃ口、　　＋ｘＨ，口■水
ガラスと水酸化カルシウムの反応Ｎａ２Ｏ’　ｎ５ｉＯｚ　　”　ｘＨ２Ｏ＋（２ｎ−１
）Ｃａ（ＤＨ）２−＋Ｎａ２ＣａＳｉＯ，＋　（ｎ−１
）Ｃａ、５ｉｎ４＋　（２ｎ（＋Ｘ）Ｈ２Ｏこれらの反応式で見られるようにけい酸ナトリウムカル
シウムと、けい酸カルシウムが、反応ででき、セメント
質の固い被膜を形成するのである。

このような反応はけい酸カルシウムのみに対しては生じ
ないが、そのけい酸カルシウムが５０ｗ／ｗ％以下で、
残りが上記の酸化カルシウム、炭酸カルシウム、水酸化
カルシウムであれば被膜形成に影響ない。

ここで用いるカルシウム化合物の粒度であるが１順以下
でよく、大きな粒度のものは粉砕して１ｍｍ以下の粒度
とする。

散布時のスラリー濃度は、カルシウム化合物と水ガラス
は等容量混合で、あとは水を加えれば良く、次のように
混合液を作れば良い。

カルシウム化合物　　２０〜４０％・　水ガラス　　　　　　２０〜４０％水　　　　　　
　　　　　　　　　　　６０〜２０　％（作用）以上のようにして堆積場の発じん防止のため、堆積物の
表面で水ガラスとカルシウム化合物（粉状）を反応させ
、固い被膜を作らせることによって発じん防止の費用の
低減を図る。

すなわち、第１図のように水ガラスを水ガラスタンク１
から、カルシウム化合物（粉状）槽３からカルシウム化
合物（粉状）を適量の水を水パイプからそれぞれ供給し
乍ら、攪拌、調製槽４に入れ、循環、払出ポンプ５で混
合し、散布液を調製する。

作成した散布液は循環、払出ポンプ５で散水車７に入れ
る。

散水車７内での散布液は水ガラスがあるため、適当な粘
度があって、カルシウム化合物（粉状）はあまり底に沈
まないが、内部で攪拌する方が良い。

散水車７を第２図のように堆積場８へ運行し、堆積物９
の表面に散布液を散布する。

そして１２時間後にはケイ酸カルシウムの固い被膜１０
ができる。

この被膜１０は機械的に壊されない限り永久的に防じん
効果をもつ。

（実施例）実施例１石炭のミニ山に、それぞれ ■酢酸ビニール４重量％水溶液を２ｊ！／ｍ″で散布■
石炭ダスト（Ｃａｎ、　ＣａＣ０＋が主成分）を２０　
ｖ／ｖ％、水ガラス２０Ｖ／Ｖ％、水６０Ｖ／Ｖ％の混
合液を２１／　ｍＦで散布を行った。

時間後から人工的に降雨、日射の繰返しを強制して、比
較したが■の方が早く崩れ、■はセメント質の強固さは
失われなかった。

実施例２実際の石炭山に石灰ダス）　（ＣａＯ，ＣａＣ０ａが主
成分）を２０ｖ／ｖ％、水ガラス２０Ｖ／Ｖ％、水６０
Ｖ／Ｖ％の混合液を、２１／ｍ″で散布し、夏季１ケ月
間放置したが、被膜は、崩れなかった。

またこの山の石炭を他の石炭と共にコークス炉に装入し
たが、炉のレンガへの影響はなかった。

なお以上の実施例で最も好ましい場合につき石灰ダスト
を主成分とする例で説明したがＣａｎ　ｗ／ｗ％＋Ｃａ
ＣＯ５ｗ／ｗ％＋Ｃａ（ＯＨ）２ｗ／ｗ％＝　５０　ｗ
／ｗ％以上であれば例えば製鋼工場で発生する転炉のス
ロッピング滓、造塊滓、転炉滓、なども利用できる。

（発明の効果）この発明によれば、製鉄所などの堆積場に野積みされる
粉状原料の堆積物表面に対する半永久的被覆保護が安価
に成就され、粉塵公害の発生が有利に回避される。

【図面の簡単な説明】

第１図は散布液の調製要領説明図、第２図は散布要領説明図である。１・・・水ガラスタンク２・・・水ガラス払出しポンプ３・・・カルシウム化合物（粉状）槽４・・・攪拌、調製槽５・・・循環、払出ポンプ６・・・水バイブ　　　　７・・・散水車訃・・堆積場

Claims

【特許請求の範囲】

１、カルシウム化合物と水ガラスを１：０．５〜２．０
の割合で、希釈液に水を使用して混合した散布液を、屋
外に野積みされた鉱石、石灰石、石炭、コークス、ダス
トの如き粉状物堆積物表面に散布し、カルシウム化合物
と水ガラスの反応を起こさせてけい酸カルシウムの固い
被膜を堆積物表面に作ることを特徴とした屋外堆積場の
発じん防止方法。