JPS61217371A - 食品防黴用保存収納体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、食品を常温で保存した際に、カビの発生を防
ぐ食品防黴用保存収納体に関する。

従来の技術 従来、食品を常温で長期間保存するには殺菌剤、防腐剤
などの添加物を入れることが採られているが、安全性に
問題があるため現在はほとんど採用されなくなった。そ
こで人体に安全な不活性ガス置換包装や特開昭４８−５
２９２０号公報に記載の炭酸ガスとエチルアルコール混
合ガスによる置換包装、さらに特公昭５５−２２７３号
公報に記載のエチルアルコールを吸着物質に吸着させた
吸着体から発生するエチルアルコールガスによる食品保
存、まだ特公昭５７−４４３１２号公報に記載のエチル
アルコールを充填した容器にセメントモルタル栓を嵌着
したアルコール発散容器による食品保存が広く採用され
ている。

発明が解決しようとする問題点 ところで、上記のように従来のエチルアルコール発散ガ
スによる食品保存手段は全て食品の製造過程で包装され
る際に用いられており、消費者の手元にとどいて一度開
封されると空気とガス置換されて保存効果がなくなって
しまうのが現状である。そこで残った食品は冷蔵庫で保
存することが理想的であるが、例えばパンや餅などまで
冷蔵庫に入れるスペースが少なく通常は常温下で保存す
る場合がほとんどである。その結果、カビが発生し、つ
いには捨てる場合が多いのが現状である。

しだがって、一度開封した食品を常温で保存することが
できるように、収納体に残りの食品を入れ、さらにエチ
ルアルコールガスを長期間一定の割合で発散させること
ができるアルコール発散容器を食品収納体内に着装しな
ければならない。

問題を解決するだめの手段 本発明は上記の問題点を解決するものであって、以下に
その内容を実施例に対応する第１図及び第２図を参照し
ながら説明する。

皿形容器（１）の底部中央部に連通孔（２ａ）を穿った
エチルアルコール注入部（２）を突設し、この容器底部
にエチルアルコール発散孔（３）を穿設し、エチルアル
コール透過性フィルム（４）　全容器（１）の底部内面
全体にわたって張設し、さらに感圧接着テープ（５）を
上面部に貼着した蓋体（６）を容器開口部に施蓋し、こ
の容器内にエチルアルコール（７）を充填してなるアル
コール発散容器を、食品収納体（８）内に着装させた。

作用 まず、アルコール発散容器のエチルアルコール注入部を
通してエチルアルコールスプレー缶よりエチルアルコー
ルをその容器内に注入充填すると、エチルアルコールは
透過性フィルム（４）を透過して発散孔（３）からアル
コールガスとなって発散する。したがって、アルコール
発散容器を食品収納体内に着装しておけば、発散ガスは
食品収納体（８）内に充満して防黴効果を十分に発揮さ
せることができる。

上記のエチルアルコールの透過性フィルム（４）の材質
、厚さ及び発散孔（３）の面積の選定によってエチルア
ルコールの発散量を任意に変えることかできる。またア
ルコール発散容器は、充填されたエチルアルコール量を
外部から確認できるように、透明又は半透明の材料で作
られることが望ましい。

実施例 以下、本発明の一実施例を説明する。

アルコール発散容器（Ａ）は、皿形容器（１）の底部中
央部に連通孔（２ａ）を穿ったエチルアルコール注入部
（２）が突設され、この注入部を中心として二重の同心
形で且つ十字状の残部を有するエチルアルコール発散孔
（３）が容器底部に穿孔され、この発散孔を穿った容器
底部の内面全体にわたって、エチルアルコール透過性フ
ィルム（４）を張設し、さらに感圧接着テープ（５）を
上面部に貼着した蓋体（６）を容器開口部に螺合によっ
て施蓋し、この容器内にエチルアルコール（７）を充填
して構成される。このアルコール発散容器は、第３図に
示すように、食品収納体としての収納箱（８）の蓋体（
８ａ）の裏面部に感圧接着テープ（５）によりて着装し
て、収納箱に密に施蓋させる。

上記のように、収納箱の蓋体（８ａ）の裏面部にアルコ
ール発散容器を貼着させると、発散エチルアルコールガ
スは、その比重によって収納箱の底部から箱内に充満す
るので、食品の防黴の目的は十分に達成される。

また、第４図に示すように、アルコール発散容器内に充
填されたエチルアルコール中に吸着物質（９）の適量を
装填してもよい。このように吸着物質を装填することに
よって、食品収納体（８）から食品を取り出す際に、充
填アルコールの動揺を緩和すると共に、充填エチルアル
コールが発散した後でも、吸着されたエチルアルコール
が発散するので、アルコール発散容器内にエチルアルコ
ールの注入が遅れても、吸着物質からの発散量だけ食品
収納体内をそのアルコールガスの雰囲気にすることがで
きる。

以下、本発明の試験例を示す。

試験例Ｉ Ａ：アルコール発散容器の仕様 直径６ｃｍ、　高さ１．５ｃｍのステンレス製皿形容器
。

発散孔の総断面積１２ｍ、透過性フィルムとして普通の
和紙１枚にポリエチレンフィルム００２ｍｍを張設した
。

Ｂ：食品収納箱の仕様 ２５ｃｍ×３０ｃｍ×１５確の硬質合成樹脂製。

上記収納箱の蓋体の裏面部にアルコール発散容器を貼着
し、この箱内に食パン１斤（８枚入り）を裸で収納し、
２５′ｃの恒温槽内に貯蔵して、１２時間おきに蓋を開
けて食パンを外に取り出し再び収納箱に入れて蓋をしカ
ビのはえるまでの期間を調べた。なお対照としてアルコ
ール発散容器を使用することなく、他は全て同じ条件と
した。

試験結果 本発明の食品収納箱 カビが生えるまでの期間　　２５日 対照の収納箱 カビの生えるまでの期間　　　２日 パンの食味については５人によるパネルによる官能検査
をした結果、５白目寸では全く変わりがなく、１０日を
過ぎると若干アルコール臭が感じられ、２０日を過ぎる
とアルコール臭と同時にパンがパサパサした状態を定し
た。

試験例２ ４０ｃｍ×６０ｃＩｎ１厚さ０．０５ｍｍのポリエチレ
ン袋に餅１ｋｇを入れ、その袋の開口部位に、直径１０
ｃＩｎ、高さ２ｃｒｎのポリプロピレンの半透明の密閉
容器の底部に穿ったアルコール発散孔（面積３８ｄ）に
厚さ０．０５　ｍｍのポリエチレンフィルムを張ったア
ルコール発散容器を、その袋の開口部位内に貼着して後
、袋開口部を針金でシールした。貯蔵温度２５ｔｒでア
ルコール発散容器を袋に入れないものとのカビのはえる
迄の期間を調べた。その結果は次のとおりであった。

本発明の食品収納袋　　　３５日 対照の収納袋　　　　　　　５日 発明の効果 以上に述べたように、本発明のアルコール発散容器を食
品収納体内に着装しておけば、一度開封した食品をその
収納体内に入れて保存しても長期間カビの発生を防止す
ることができる。

このことは、アルコール透過性フィルムを通してエチル
アルコールガスが一定の割合で発散し続けるからである
。

実験によれば、食品保存収納体を密閉した後のエチルア
ルコールガス濃度ハ５００〜１５００　ｐｐｍの範囲が
防黴効果を十分に発揮し、かつ食品にアルコール臭を付
けなかった。

また、収納体を開けて中の食品を取り出すと収納体の中
は空気と置換してエチルアルコールの濃度が急激に減少
するが、再度閉じると再び収納体の中のエチルアルコー
ルガス濃度が上昇し防黴効果があられれる。またアルコ
ール発散容器内のエチルアルコールが消費した場合には
、その容器のエチルアルコール注入孔を通してアルコー
ルを注入することができる。等の効果をもたらす。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明で使用するアルコール発散容器の断面
図、第２図はその底面図、第３図はこの発明の実施例を
示す断面図、第４図はアルコール発散容器の別の実施態
様を示す断面図である。 （１）　　皿形容器、（２）　　エチルアルコール注入
部、（３）　　発散孔、（４）　　エチルアルコール透
過性フィルム、（５）・・感圧接着テープ、（６）・蓋
体、（８）　　食品保存収納体、（９）・・・吸着物質
。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）、皿形容器（１）の底部中央部に連通孔（２ａ）
   を穿つたエチルアルコール注入部（２）を突設し、該容
   器底部にエチルアルコール発散孔（３）を穿孔し、エチ
   ルアルコール透過性フィルム（４）を容器底部内面全体
   にわたつて張設し、感圧接着テープ（５）を上面部に貼
   着した蓋体（６）を容器開口部に施蓋し、該容器内にエ
   チルアルコール（７）を充填してなるアルコール発散容
   器を、食品保存収納体（８）内に着装してなる食品防黴
   用保存収納体。
2. （２）、アルコール発散容器内に吸着物質（９）を装填
   した特許請求の範囲第１項記載の食品防黴用保存収納体
   。