JPS6121644Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はボールジヨイント等の継手機構のダス
トカバーに関するもので、ボールスタツド軸部と
ダストカバーの嵌合部にシールリングを介するこ
とによりブーツ部に弾力性に乏しい材料の使用を
可能とし耐久性の向上及びコストダウンを計るこ
とを目的とするものである。

従来のダストカバーはシール部とブーツ部が一
体構造であるためシール性、耐久性の向上を計る
にはポリウレタンラバー等の材料を使用しなけれ
ばならないので材料費や成形加硫工数が掛る等コ
スト高の問題があつた。本考案によればシール性
に最とも適した材料により最適な形状としたシー
ルリングを使用しダストカバーを装嵌し、その押
圧リング嵌着部に押圧リングを装嵌構成すること
によりブーツ部にプラスチツク材料等の使用が可
能となるため廉価とすることができる。

実施例につき説明すると、１はボールスタツ
ド、２はナツクルアーム、３はシールリング、４
はブーツ部、５はクランプ、６は押圧リングで、
シールリング３は第１図ロに明示するようにボー
ルスタツド１への圧入嵌着部７とブーツ受止用の
円錐周面部８を有し、ブーツ部４の上端にはシー
ルリング３への遊合部９と外周の押圧リング装嵌
部１０を有した円錐面部８に平行な頭部片１１を
設け、ブーツ下端部４′はボールジヨイントソケ
ツト１２に嵌着しクランプ５により固定する。シ
ールリング３とダストカバーの頭部片１１はロ図
のようにテーパー嵌合している。１３はシールリ
ング受縁である。

本考案によればシールリング３とダストカバー
の頭部片１１との遊合部を押圧リング６により常
に一定圧にて密閉させることができるためシール
性の向上が計れる。

更にシールリングとダストカバーはテーパー嵌
合しているためダストカバーの落込み等をも防止
しシール性の向上を計る事ができる。

押圧リング６は相手部品（ナツクルアーム２）
をボールスタツド１に取付ける時押下げられ頭部
片１１の外周部に自動装嵌できるので組立が容
易、形状簡単で廉価となり、またナツクルアーム
とに接してこの部でもシール機能が発揮される。

尚シールリング３の内面部に尖鋭リツプ部を設
ければシール性の向上が計れる。

要するに本考案はシールリングとブーツ部を別
体としそれぞれの機能に適合した材料の選定を可
能とするために有利なる構造を提供するものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図イは本考案による実施例を断面示した側
面図、第１図ロはイ図のシールリング部の拡大断
面図である。 １……ボールスタツド、２……ナツクルアー
ム、３……シールリング、４……ブーツ部、５…
…クランプ、６……押圧リング、７……嵌着部、
８……円錐周面部、９……遊合部、１０……押圧
リング装嵌部、１１……頭部片、１２……ボール
ジヨイントソケツト、１３……シールリング受
縁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ボールジヨイント等のダストカバー装置におい
   て、ボールスタツドとの嵌着部とブーツ部頭部片
   を受止める円錐外周面部を有した適度の弾力性を
   もつシールリング３と、弾力性の乏しいプラスチ
   ツクを材料とし、頭部にシールリングとの圧入遊
   合部９とその外側に押圧リング装嵌部１０を有す
   る頭部片１１をもち、これより下方に連接延長し
   たブーツ部４と頭部片１１の押圧リング６とより
   なり、該ブーツ部下端部をボールジヨイントソケ
   ツト等にクランプを用いて装着し、該ブーツ部上
   端の頭部片１１をボールスタツドに嵌着されたシ
   ールリング３に嵌着し、その外周の押圧リング装
   嵌部１０に押圧リング６を装嵌構成したことを特
   徴とするダストカバー装置。