JPS61215857A - 動力伝達装置 - Google Patents

動力伝達装置

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JPS61215857A
JPS61215857A JP60053961A JP5396185A JPS61215857A JP S61215857 A JPS61215857 A JP S61215857A JP 60053961 A JP60053961 A JP 60053961A JP 5396185 A JP5396185 A JP 5396185A JP S61215857 A JPS61215857 A JP S61215857A
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shaft
gear
storage device
energy storage
engine
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JP60053961A
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Takayuki Miyao
隆之 宮尾
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、自動車における動力伝達装置に間する。
[従来の技術] 従来、自動車、特にトラック等の大型自動車に使用する
有段変速機においては、その伝達トルクが大きいため、
その強度上、変速機構にシンクロメツシュの機構を設け
ることが困難となっている。
このようなことから、運転者は、その変速機における変
速操作の際、変速機構における同期がされず変速の切り
換えが出来ないときは、いわゆるダブル會クラッチの操
作をして該同期をさせ、その同期後に変速を完結させて
いた。
[発明が解決しようとする問題点] しかし、このようなダブル・クラッチの操作は、操作が
複雑となり、且つ運転者の疲労も大きい゛ごとになる。
本発明の目的は、上記のような有段変速機において、そ
の変速時における同期を完全に行なうことのできる動力
伝達装置を提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 本発明は下記のような構成からなっている。
エンジン出力軸と有段変速機における入力軸との間には
、差動装置を介設し、 前記差動装置は、 a:前記エンジン出力軸が連動している第1の回転軸、
前記有段変速機における入力軸が連動している第2の回
転軸、および反力軸となっている第3の回転軸からなり
、 b=前記第1の回転軸、前記第2の回転軸および前記第
3の回転軸の相互関係は、相互に差動回転をしながら相
互に動力の伝達が可能となっている、 上記構成をなし、 前記第3の回転軸には、エネルギ蓄積装置が連動し、該
エネルギ蓄積装置は、前記第3の回転軸に対し回転動力
の授受をすることができる構成をなし、 計算器は、上記装置を搭載した自動車の諸要因の値によ
って前記エネルギ蓄積装置の作動状態を制御するように
なっている。
[作用] 自動車がエンジンからの動力によって走行しているとき
、有段変速機はいずれかのある変速位置に設定されて走
行している。
このように、有段変速機をある変速位置に設定したまま
走行している場合において、その走行抵抗あるいは運転
者のアクセルペダル踏み込みの条件が変化すると、有段
変速機においてはそのある変速位置から他の変速位置へ
変速する必要が生ずる。
このように、自動車の走行中に有段変速機をある変速位
置から他の変速位置へ変速する場合において、その変速
操作は計算器の指示によって下記のように行なわれる。
a:計算器は、アクセルペダルが踏み込まれている状態
において、エンジンへの燃料供給を一時的に低レベルの
状態に設定する。
このようにエンジンを低レベルの状態に下げるまでの状
態において、入力軸に生じているトルクは今までの駆動
の状態からエンジンブレーキがかかり始める状態へ移行
してゆき、その間において入力軸のトルクは零となる状
態が存在する。
b;この入力軸のトルクが零となった状態において、計
算器は有段変速機を中立位置へ設定する。
このように入力軸が有段変速機における出力軸から切り
離されている状態において、Cニエネルギ蓄積装置の作
動は計算器によって制御され、その制御によってエネル
ギ蓄積装置は反力軸および差動装置を介して入力軸の回
転速度を所定の回転速度に設定する。
この場合、所定の回転速度とは、 有段変速機が既に上記他の変速位置へ設定したと想定し
た場合に、入力軸の回転速度が現在の出力軸回転速度に
対応した回転速度となる、その入力軸の回転速度である
また、計算器は上記所定の回転速度を算出する場合にお
いて、出力軸の回転速度を検出し、その検出した回転速
度の値と、上記他の変速位置における入力軸から出力軸
までの歯車比に相当する常数とを使用して上記所定の回
転速度を算出している。
また、この場合において、エネルギ蓄積装置の作動制御
によって、入力軸の回転速度を制御できる理由は下記の
理由によっている。
差動装置は、エンジン出力軸と入力軸に対し、差動的に
反力軸から回転動力を取り出し、あるいは反力軸から回
転動力を供給できる構成となっているから、エネルギ蓄
積装置が反力軸の回転にブレーキをかけて反力軸の回転
軸・力を吸収してゆくと入力軸の回転速度が低下し、エ
ネルギ蓄積装置が反力軸に回転動力を供給すると入力軸
の回転速度が1昇することになる。
したがって、計算器がエネルギ蓄積装置に回転動力とし
てのエネルギを放出させ、あるいは計算器がエネルギ蓄
積装置に反力軸の回転動力を吸収させることによって、
入力軸の回転速度を制御することができることになるわ
けであるすなわち、現在の入力軸回転速度が所定の回転
速度より低い回転速度であるときは、計算器はエネルギ
蓄積装置からエネルギを放出させ。
逆に、現在の入力軸回転速度が所定の回転速度より高い
回転速度となっているときは、計算器がエネルギ蓄積装
置に反力軸の回転エネルギを吸収させてゆけばよいこと
になる。
この入力軸回転速度調整の後。
C:有段変速機を中立の位置から他の変速位置へ移行さ
せる。
このように、有段変速機における変速がその中立位置か
ら他の変速位置へ移行してゆく際は、入力軸の回転速度
が上記のように既に上記能の変速位置へ設定されたと仮
定した状態にな弓ているため、その中立位置から他の変
速位置への変速操作の際の入力軸の側の駆動系と出力軸
の側の駆動系とは、その回転速度について完全に近い状
態に同期している。
したがって、その中立位置から他の変速位置への移行は
、きわめて容易に且つ滑らかにその変速を完了すること
ができる。
d:このように有段変速機における変速が完了した後、
計算器は、エネルギ蓄積装置にそのエネルギ授受の作動
を停止させ、且つエネルギ蓄積装置に反力軸の回転を停
止させて、エンジン出力軸からの回転動力をそのまま入
力軸へ伝達する態勢とし、且つ同時にエンジンへの燃料
供給を増大させてゆき、通常のアクセルペダル踏み込み
による自動車の加速態勢に設定する。
上記のように、ある変速位置から他の変速位置への変速
に対し、逆に他の変速位置からある変速位置への変速も
、その作用は同様に行なわれる。
以上のような変速作用に対し、自動車にブレーキをかけ
る場合について説明する。
有段変速機における変速位置が任意の変速位置へ設定さ
れている状態において、運転者がアクセルペダルを戻し
たときは、計算器がそのアクセルペダルの戻しを検出し
、その検出によってエンジンにおける燃料供給を最低レ
ベルに抑えるとともに、計算器はエネルギ蓄積装置に反
力軸の回転動力を吸収させてゆく。
このようなことより、エンジンはエンジンブレーキ態勢
を維持しながら入力軸の回転動力を吸収し、同時にエネ
ルギ蓄積装置も反力軸を介して入力軸の回転動力を吸収
してゆく。
このことは、自動車の走行エネルギが駆動輪、出力軸、
有段変速機および入力軸を介して、エンジンおよびエネ
ルギ蓄積装置の両者に吸収されてゆくことになり、従来
のエンジンのみによるエンジンブレーキより格段とエン
ジンブレーキがかかることになる。
以上のようなブレーキ作用に対して、自動車を加速して
ゆく場合を下記に説明する。
有段変速機が任意の変速位置へ設定されている状態にお
いて、運転者がアクセルペダルを踏み込んでゆくと、そ
の踏み込みに応じて計算器はエネルギ蓄積装置に反力軸
へのエネルギ放出をさせてゆく。
このように反力軸へのエネルギ放出が行なわれると、そ
の放出されたエネルギは反力軸を介して入力軸に与えら
れ、且つそのエネルギはエンジンからの動力に加算され
て入力軸の回転速度を加速してゆく。
すなわち、エンジンブレーキ等によってエネルギ蓄積装
置に蓄積されているエネルギは、アクセルペダルの踏み
込み時において入力軸に放出され、その放出されたエネ
ルギはエンジンからの出力動力に加えて再利用されるこ
とになる【実施例] 以下、実施例に基づいて本発明を説明する。
第1図は、本発明における動力伝達装置をシステム図に
よって示したものであり、第2図は第1図における差動
装置3の具体例をスケルトン図によって示し、第3図は
エネルギ蓄積装置4の具体例をシステム図によって示し
たものである。
第1図において、エンジンlのエンジン出力軸1aは差
動装置3の第1の回転軸となっており、有段変速機2に
おける入力軸2aは差動装置3における第2の回転軸と
なっており、差動装置3における第3の回転軸である反
力軸3aは歯車4aと歯車係合してエネルギ蓄積装置4
に連動し、入力軸2aは有段変速機2および有段変速機
2の出力軸2bを介して、図示していない自動車の駆動
輪に連動している。
有段変速機2は、入力軸2aに歯車2gが固着し、副軸
2eには歯車2d、2fおよび2mのそれぞれが固着し
、歯車2hおよび2jのそれぞれは出力軸2b上へ回転
自在に嵌合し、出力軸2bに嵌着したハブ21には、軸
方向への摺動を可能にスリーブ2kがスプライン嵌合し
ており、歯車2gと歯車2d、歯車2hと歯車2f、お
よび歯車2jと歯車2mはそれぞれ常時歯車係合の状態
にある。
計算器7は、検出器7aおよび7bによって入力軸2a
の回転速度と出力軸2bの回転速度を検出し且つ図示し
ていないアクセルペダルの動きを検出し、また計算器7
は、有段変速機2の変速時、自動車の加速時およびブレ
ーキ時のそれぞれにおいて、上記各検出値に基づいて。
エネルギ蓄積装置4の作動およびエンジンlにおける燃
料調節器1bの作動を制御する構成となっている。
差動装置3は、第2図に示す差動歯車のような装置であ
り、第2図に示すエンジン出力軸1aは太陽歯車3bに
結合し、入力軸2aはプラネタリ歯車3Cに結合し、反
力軸3aはリング歯車3dに結合した3要素の差動歯車
となっている。
しかし、差動装置3は太陽歯車3b、プラネタリ歯車3
cおよびリング歯車3dとの相互の伝動構成が歯車伝動
による構成ではなく、摩擦伝動による構成であってもよ
い、要するに、差動装置3は第1の回転軸、第2の回転
軸および第3の回転軸との関係が、相互に差動回転をし
ながら相互に動力の伝達を可能としている構成となって
いればよいものである。
また、エネルギ蓄積装置4はその具体例を第3図に示す
ように、例えば油圧ポンプモータ4bと7キユームレー
タ4cから構成するものとなっており、歯車4aからの
回転動力を油圧ポンプモータ4bのポンプ作用によって
油圧エネルギに変換し、これを7キユームレータ4cに
蓄積し、あるいはアキュームレータ4cの油圧エネルギ
を油圧ポンプモータ4bにおけるモータ作用によって回
転動力に変換し、これを歯車4aから反力軸3aに供給
することができるようになっているものである。
なお、4eは油圧弁であり、4dはリザーバである。
以との本発明における実施例の構成において、以下その
作用を説明する。
自動車が発進するときは、エネルギ蓄積装置4を無負荷
状態に設定しておき(第3図における油圧ポンプモータ
4bの押しのけ容積を零に設定して置くことに相当して
いる)、且つ有段変速機2の変速比を最低変速比に設定
して置くこの状態においては、歯車4aおよび反力軸3
aが無負荷状態になって空転しているため、エンジン出
力軸1aおよび入力軸2aにトルクが発生せず、エンジ
ンlはアイドリング状態となっている。
この状態からアクセルペダルを踏み込んでゆくと、計算
器7はエネルギ蓄積装置4に負荷を生じさせてゆき(第
3図の油圧ポンプモータ4bの押しのけ容積をポンプ作
用の方向へ大にしてゆくことに相当)、反力軸3aに反
力を生じさせ、その結果、エンジン出力軸1aと入力軸
2aにトルクが生じ始め、自動車は発進してゆ〈。
この場合、上記作動はエネルギ蓄積装置4が反力軸3a
にブレーキをかけながら発進してゆくことになるため1
反力軸3aにおけるブレーキエネルギはエネルギ蓄積装
置4に吸収され、且つその反力軸3aにブレーキをかけ
てゆ〈差動装置3における作用はクラッチ作用となる。
このように反力軸3aにブレーキをかけてゆき、最終的
に反力軸3aの回転が停止するとクラッチ作用は終了し
、エネルギ蓄積装置4は反力軸3aの回転を拘束したま
まとしく第3@における油圧ポンプモータ4bの吐出管
路を弁4eによって閉じ、そのことによって歯車4aの
回転を拘束した状態に相当)、そのことによってエンジ
ン出力軸1aの出力動力は全て有段変速機2を介して駆
動輪に伝達してゆく状態になる。
以上の発進作用に続き、有段変速4112の変速作用を
下記に説明する。
第1図における有段変速機2の変速位置は。
スリーブ2kがハブ21と歯車2jとを係合させた低変
速比に設定され、エネルギ蓄積装置・4は反力軸3aを
拘束したままの状態となって、エンジンlの動力は、エ
ンジン出力軸1a、差動装置3.入力軸2a、有段変速
機2および出力軸2bを介して駆動輪に伝達し、自動車
は走行状態にある。
このような自動車の走行状態において、自動車の走行抵
抗が変化し、あるいは運転者がアクセルペダルを踏み込
んだことによって、計算器7が有段変速a2をその低変
速比の状態から高変速比の状態へ移行させるべきである
と判断したときは、下記のような作動によって有段変速
機2の変速位置を低変速比から高変速比へと移行させて
ゆく。
ここで、低変速比に設定した場合のエンジンlからの動
力の流れは、エンジン出力軸1a、差動装置3、入力軸
2a、歯車2g、2d、2mおよび2j、スリーブ2に
およびハブ21を介して出力軸2bに伝達し、高変速比
に設定した場合のエンジン1からの動力の流れは、エン
ジン出力軸1a、差動装置3、入力軸2a、歯車2g、
2d、2fおよび2h、スリーブ2におよびハブ21を
介して出力軸2bに伝達するものである。
上記のように自動車が走行状態にあるとき。
計算器7は、アクセルペダルが踏み込まれている状態に
おいて、エンジン1への燃料供給を一時的に低レベルの
状態に設定する。
このようにエンジン1を低レベルの状態に下げるまでの
状態において、入力軸2aに生じているトルクは今まで
の駆動の状態からエンジンブレーキがかかり始める状態
へ移行してゆき、その間において入力軸2aのトルクは
零となる状態が存在する。その入力軸2aにおけるトル
クが零となる状態において、計算器7はスリーブ2kを
第2図の位置(低変速比の位置)から歯車2hと歯車2
jとの軸方向の中間位置(変速の中立位置)へ移行させ
る。
このように、スリーブ2kが中立位置へ設定されたこと
によって、入力軸2aの側の駆動系(入力軸2a、歯車
2gおよび2d、副軸2e、歯車2mおよび2j)と出
力軸2bの側の駆動系(ハブ21および出力軸2b)は
、ハブ21の位置において切り離された状態となる。
この状態において、計算器7は出力軸2bの回転速度n
2を検出している検出器7bからの信号と、歯車2g、
2d、2fおよび2hのそれぞれの歯数Zl、Z2.Z
3およびZ4を使用して下記の n l o= (Z4/Z3)X (Z2/Z 1)X
n2           (1) の演算を行なう。
ここで(1)式は、有段変速機2を高変速位置へ設定し
た場合においては、その歯車2g、2d、2fおよび2
hの組合せから、入力軸2aの回転速度が、現在の出力
軸2bの回転速度n2に対して所定の回転速度nloに
なっていなければならない関係を示している。
ここで、(1)式の関係は、 n1oXZ1=ncXZ2 ncXZ3=n4XZ4 の関係から求めたものであり、ncは副軸2eの回転速
度である。
上記のように、(1)式から求めた所定の回転速度nl
oは、計算器7において検出器7aが検出した入力軸2
aにおける実の回転速度nlと比較され、n t>n 
l Oなるとき、計算器7はエネルギ蓄積装置4に対し
、入力軸2aの回転速度を減速する側に反力軸3aを回
転させ、逆にn l < n l oなるときは、計算
器7はエネルギ蓄積装W14に対し、入力軸2aの回転
速度nlを大きくする方向に反力軸3aを駆動させてゆ
き、計算器7は最終的にn1=nloの状態に近づけて
ゆく、すなわち、歯車2hの回転速度とハブ21の回転
速度を同期させてゆくことになる。
このように、入力軸2aの回転速度n1が所定の回転速
度nloに同期したとき、計算器7はスリーブ2kを上
記中立の位置から第2図の左方へ移行させて、ハブ21
と歯車2hが係合する状態に設定する。
このとき、上記のように歯車2hの回転速度とハブ21
の回転速度が同期した状態となっているため、スリーブ
2kが歯車2hへ保合してゆく作用は殆どその係合時の
ショックを生ずることがなく、滑らかにその変速を行な
うことができる。
このように有段変速機2における変速が終了すると同時
に、計算器7はエネルギ蓄積装置4に対し再び反力軸3
aの回転を拘束させる状態に設定して、エンジンlから
の全出力動力が駆動輪3へ伝達できる状態に設定してゆ
き、同時に計算器7は、エンジン1への燃料供給を通常
のアクセルペダルによって調整される状態に切り換え、
その後、自動車の速度調整は、運転者のアクセルペダル
の操作によって行なわれる。
上記の低変速比から高変速比への変速に対し、高変速比
から低変速比への変速もまったく上記の方法と同じよう
に変速すればよいが、その場合において、新たに設定さ
れる低変速比の動力伝達経路は、上記の高変速比に設定
される場合と異なるため、計算器7において算出される
所定の回転速度nloが異なり、その値は、上記(1)
式に対し、 n l o= (26/Z5)X (Z2/Z 1)X
n2           (2) となる。
ここで、Z6およびZ5は、歯車2jおよび2mの歯数
である。
ここで上記実施例においては、有段変速機2の変速段数
が2速となっているが、その変速段数は更に多段の変速
段数を有するものであっても、低変速比から高変速比へ
、あるいは高変速比から低変速比へ移行させるように、
ある変速比から他の変速比へのそれぞれの変速時に上記
の変速方法を使用できるものである。
以上のような変速作用に対し、自動車にエンジンブレー
キをかける場合を以下に説明する。
有段変速機2における変速位置が任意の変速位置へ設定
されている状態において、運転者がアクセルペダルを戻
したときは、計算器7がそのアクセルペダルの戻しを検
出し、その検出によって計算器7がエネルギ蓄積装置4
を、反力軸3aにおける回転動力を吸収できる状態に設
定し、且つその動力吸収の程度はアクセルペダルの戻し
量に比例して増大させてゆく(エネルギ蓄積装置4とし
て第3図の構成を採用する場合は、弁4eを開き、油圧
ポンプモータ4bをポンプ作用の状態に設定し、油圧ポ
ンプモータ4bの押しのけ容積をアクセルペダルの戻し
量に比例して大きくしてゆくことに相当)。
このようなことより、自動車の走行エネルギは、出力軸
2b、有段変速機2、入力軸2aおよび差動装置3を介
して、一方においてはエンジンlにおいてエンジンブレ
ーキによって吸収され、他方においては反力軸3aを介
してエネルギ蓄積装置4に吸収されることになる。
以上のようなエンジンブレーキ作用−に対して、自動車
を加速してゆく場合を下記に説明する。
有段変速4112が任意の変速位置へ設定されている状
態において、運転者がアクセルペダルを踏み込んでゆく
と、計算器7はエネルギ蓄積装置4を反力軸3aに対し
エネルギ放出ができる状態に設定し、アクセルペダルの
踏み込みに応じて計算器7はそのエネルギ放出の程度を
増大させてゆく(エネルギ蓄積装置4として第3図の構
成を採用する場合は、弁4eを開き、油圧ポンプモータ
4bをモータ作用の状態に設定し、アクセルペダルの踏
み込み量に比例して油圧ポンプモータ4bの押しのけ容
積を増大してゆくことに相当)。
すなわち、エンジンブレーキ等によってエネルギ蓄積装
置4に蓄積されたエネルギは、アクセルペダルの踏み込
み時において、差動装置3を介して入力軸2aに放出さ
れ、その放出されたエネルギはエンジンlからの出力動
力に加えて再利用されることになる。
なお、上記説明において、第1図におけるエネルギ蓄積
装置4は、第3図に示したように反力軸3aからの動力
を油圧エネルギに変換してこれをアキュームレータ4C
に蓄積し、あるいはアキュームレータ4cの油圧エネル
ギを油圧ポンプモータ4bにおいて回転動力に変換する
構成として実施できることを説明したが、これらは油圧
的な構成ばかりでなく、電気的あるいは回転慣性力のエ
ネルギ変換装置を採用することによってもよい。
それは、電気的な場合、第4図に示すように、反力軸3
aに歯車係合している歯車4aに発電を可能とする電動
機40aを連動させ、電動機が反力軸3aの回転動力を
吸収する場合は。
その吸収によって電動機40aが発電した電気エネルギ
を蓄電池40bに蓄積し、反力軸3aに回転動力を放出
するときは、蓄電池40bの電気エネルギを電動機40
aにおいて回転動力に変換し、これを反力軸3aに供給
することになる。なお、第4図における40cは電動機
40aの制御器である。
また、回転慣性力のエネルギ変換方式を採用するときは
、第5図に示すように1反力軸3aに歯車係合している
歯車4aに無段変速l141aを介してフライホイール
4Lcを連動させればよい。
それは、反力軸3aに回転動力を放出するときは、無段
変速機41aの変速比を小さくして(無段変速fi41
aの変速比:歯車4aの回転速度でフライホイール41
cの回転速度を除した値)フライホイール41cの回転
速度を減速してゆくと、その減速による反力は無段変速
機41aおよび歯車4aを介して反力軸3aを駆動し、
逆に反力軸3aの回転動力を吸収するときは、無段変速
機41aの変速比を大きくしてゆくことによって、フラ
イホイール41cの回転速度を増大してゆけば、その増
大してゆくために必要とするフライホイール41cの加
速エネルギとして反力軸3aの回転動力がフライホイー
ル41cへ吸収されてゆくことになるからである。
また、エネルギ蓄積装置4として第3図の方式を採用す
るときは、エンジン出力軸1aあるいは入力軸2aに、
第3図におけるアキュームレータ4cへの圧油補給用の
新たな油圧ポンプモータを連動させておいてもよい。
[発明の効果] 以ヒの説明から明らかなように、本発明における動力伝
達装置の効果は下記のとおりである1)差動装置3の反
力軸3aに連動させたエネルギ蓄積装置4の制御によっ
て、有段変速機2の変速時においては、入力軸2aの動
力伝達経路と、出力軸2bの動力伝達経路の回転速度を
同期させることが可能となって、その変速時における変
速ショックを無くすことが可能となる。
また、このことは従来の有段変速機におけるシンクロメ
ツシュ機構を必要としないことになり、有段変速機の構
成を単純化することが可能となる。
2)エネルギ蓄積装置4の制御により、エネルギ蓄積装
置4に自動車の走行エネルギを吸収させるときは、その
ブレーキ時において、ブレーキエネルギを蓄積してゆく
ことが可能となる3)自動車の加速時においては、エネ
ルギ蓄積装置4の制御によって、上記のようにエネルギ
蓄積装置4に蓄積されたエネルギを再利用することが可
能となって、自動車の加速性を改善し且つ自動車の燃料
消費率を削減することが可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明における動力伝達装置をシステム図に
よって示したものであり、第2図は第1図における差動
装置3の一実施例としての差動歯車をスケルトン図によ
って示し、第3図は第1図におけるエネルギ蓄積装置4
の一実施例をシステム図によって示し、第4図および第
5図のそれぞれは、第3図の他の実施例をシステム図に
よって示したものである。 実施例に使用した主な符合は下記のとおりである。 l:エンジン、la:エンジン出力軸、  2:有段変
速機、2a:入力軸、?b=出力軸、3:差動装置、 
 3a二反力軸、 4:エネルギ蓄積装置、 7:計算
器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、エンジン出力軸と有段変速機における入力軸との間
    には、差動装置を介設し、 前記差動装置は、 a:前記エンジン出力軸が連動している第 1の回転軸、前記有設変速機における入力軸が連動して
    いる第2の回転軸、および反力軸となっている第3の回
    転軸からなり、 b:前記第1の回転軸、前記第2の回転軸 および前記第3の回転軸の相互関係は、相互に差動回転
    をしながら相互に動力の伝達が可能となっている、 上記構成をなし、 前記第3の回転軸には、エネルギ蓄積装置 が連動し、該エネルギ蓄積装置は、前記第3の回転軸に
    対し回転動力の授受をすることができる構成をなし、 計算器は、上記装置を搭載した自動車の諸 要因の値によって前記エネルギ蓄積装置の作動状態を制
    御するようになっている動力伝達装置。
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