JPS6121369B2 - - Google Patents

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JPS6121369B2
JPS6121369B2 JP54043390A JP4339079A JPS6121369B2 JP S6121369 B2 JPS6121369 B2 JP S6121369B2 JP 54043390 A JP54043390 A JP 54043390A JP 4339079 A JP4339079 A JP 4339079A JP S6121369 B2 JPS6121369 B2 JP S6121369B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyolefin resin
flame
amorphous
parts
low
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP54043390A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS55136406A (en
Inventor
Yasuo Chokai
Mamoru Kondo
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP4339079A priority Critical patent/JPS55136406A/ja
Publication of JPS55136406A publication Critical patent/JPS55136406A/ja
Publication of JPS6121369B2 publication Critical patent/JPS6121369B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は難燃プラスチツクケーブル、特に、燃
焼時、腐食性分解ガスを出さない難燃プラスチツ
クケーブルに関するものである。 通常のケーブルは、絶縁・シース材料として、
ポリエチレン、軟質塩化ビニル、エチレン−プロ
ピレンゴム等を用いているが、これら材料は可燃
性であるので、火災時、ケーブルを伝つて火災が
伝播し、延焼していく例がしばしばあつた。その
為、絶縁・シース材料を難燃化する、いわゆる難
燃ケーブルが研究されている。その難燃ケーブル
の殆どはその被覆材にハロゲン又はリンを含むポ
リマー或は難燃剤を用いたケーブルであり、その
ケーブルが火災時高温になつた際、分解物として
ハロゲン化合物ガス又はリン化合物ガスが発生し
それが燃焼の要素の一つである酸素の供給を遮断
する効果を奏し、難燃化するものである。しか
し、これらの分解ガスは腐食性で、特にハロゲン
化水素は強酸である為、火災時、燃焼による被害
の上に、周辺に設置されている装置・機械が上記
ガス(以下防食性ガスを称する)により防食され
使用不可能になつて、被害を一層大きなものとし
ている。 これまでに燃焼時、防食層性ガスを出さない難
焼コンパウンドとして、無機粉を多量にポリマー
に添加し不燃性部を多くすることにより難燃化し
たものが研究されている。しかし、上記ハロゲン
又はリンを含むコンパウンドと同程度の難燃性を
付与するためには無機充填剤を多量に添加しなけ
ればならず、そうすると、ケーブル被覆層として
必要な他の物性である機械特性(抗張力、伸び)
低温脆性が著しく損われることになり、特に、ケ
ーブル絶縁層の場合は、浸水後、吸水による絶縁
抵抗の低下が大きくなつて、実使用に耐え得るも
のは得られていなかつた。 本発明者らは、この点に鑑み、種々検討を重ね
た結果、防食性ガスを出さない難燃配合として無
機充填剤である水酸化アルミニウムが最も有効で
あり、この水酸化アルミニウムを多量に配合する
ことによつて心配される機械特性(抗張力、伸
び)の低下と吸水による絶縁抵抗の低下はそれぞ
れポリマー材料として非晶性又は低結晶性ポリオ
レフイン系樹脂を用いることと水酸化アルミニウ
ムをシランカツプリング剤で疎水処理することに
よつて防止できることを見出した。 本発明は上記知見に基づいて成されたもので、
その要旨とするところは、非晶性又は低結晶性ポ
リオレフイン系樹脂100重量部に対し、シランカ
ツプリング剤で処理した水酸化アルミニウム100
〜300重量部を配合して成る組成物を絶縁層に用
いることを特徴とする難燃プラスチツクケーブル
である。なお、本発明において低結晶性ポリオレ
フインとは、結晶化度が55%以下のものを言う。
又、本発明は、防食層を有するプラスチツクケー
ブルに於ても、上記絶縁体を有する難燃ケーブル
が適用できるものである。更に、上記防食層に、
非晶性又は低結晶性ポリオレフイン系樹脂100重
量部に対し、水酸化アルミニウム100〜300重量部
を配合して成る組成物を用いると、難燃性が一層
向上して好ましい。 本発明に於いて、非晶性又は低結晶性ポリオレ
フイン系樹脂として、エチレン・α−オレフイン
共重合体、ポリブデン−1が挙げられ、又、エチ
レン・α−オレフイン共重合体とポリブデン−1
とをブレンドしたものも使用できる。水酸化アル
ミニウムを配合するポリマーとして、上記非晶性
又は低結晶性ポリオレフイン系樹脂を用いる理由
は、ポリエチレン、ポリプロピレン等の結晶性ポ
リオレフイン系樹脂は水酸化アルミニウムとの混
合が不可であるか、或は、混合可能であつてもケ
ーブル被覆材としては抗張力、伸び等の機械的特
性が悪く、使用できない為である。しかし、本発
明は機械的特性が損われない程度であれば非晶性
又は低結晶性ポリオレフイン系樹脂に結晶性ポリ
オレフイン系樹脂をブレンドすることは可能であ
る。 シランカツプリング剤で疎水処理した水酸化ア
ルミニウムの好ましい配合量が100〜300重量部で
ある理由は、100重量部未満では十分な難燃性が
付与出来ず、300重量部以上では機械特性(抗張
力、伸び)が著しく低下し、低温脆性が損われ、
使用に耐えなくなる為である。シランカツプリン
グ剤で処理した水酸化アルミニウムを使用する理
由は、その処理により組成物は吸水せず絶縁抵抗
は殆ど低下しなくなる為である。その処理方法と
しては、シランカツプリング剤を水酸化アルミニ
ウムに直接処理してもよく、樹脂との混合時、水
酸化アルミニウムと同時に添加するだけでも十分
に効果が現われる。量的には水酸化アルミニウム
100重量部に対しシランカツプリング剤として例
えばビニルエトキシシランを2重量部程度加える
だけで十分である。 本発明に係るケーブルは導体上に上記難燃性組
成物を絶縁層として押出し被覆して作成されるも
ので、絶縁層は過酸化物を予め添加しておいて加
熱するか又は電子線を照射することにより架橋さ
せてもよい。 防食層を有するケーブルは、上記組成物より成
る絶縁層の押出し被覆後、その外方に防食層とし
て非晶性又は低結晶性ポリオレフイン系樹脂100
重量部に対して水酸化アルミニウム100〜300重量
部を配合した組成物を設けることによつて作成さ
れる。防食層の組成物に配合する水酸化アルミニ
ウムとして、シランカツプリング剤で処理したも
のを用いてもよい。斯くして作成された防食層を
有するケーブルは難燃性に優れたものであり、か
つ、燃焼時、腐食性ガスを出さないものである。 次に、本発明を以下の実施例に従つて説明す
る。 実施例 1〜4 断面積8mm2の導体に第1表に示す配合の絶縁層
を2mm厚に押出し被覆し、本発明のケーブルを作
成した。これらのケーブルの下記の事項につき試
験を行つた。その結果第1表に示す。 (i) 酸素指数: JIS K 7201に従つて測定した。 (ii) 燃焼時のHC発生量: 第1図に示す装置を用いて測定した。第1図
に於て、1はケーブル試料、2は空気供給口、
3は横型電気炉、4は石英管、5は IN
NaOH水溶液である。横型電気炉4でケーブル
試料1を800℃−30分間加熱し発生したガスを
IN NaOH水溶液5に吸収させた。次いで、そ
のNaOH水溶液5を硝酸銀により滴定して、
HC発生量とした。 (iii) 抗張力、伸: 絶縁層に用いた組成物のプレスシートを作成
し、その抗張力、伸をJIS C 3005 16に従つ
て測定した。 (iv) 絶縁抵抗: 80℃の水中に7日間浸漬させた後、JIS C
3005 9 に従つて測定した。 比較例 1〜6 断面積8mm2の導体に第2表に示す配合の絶縁層
を2mm厚に押出し被覆しケーブルを作成した。こ
れらのケーブルについても上記実施例と同様の試
験を行つた。その結果を第2表に示す。
【表】
【表】 第1表及び第2表より明らかな様に、実施例は
その試験結果が下記の判定基準に全て満足するも
のであり、比較例は試験結果の一つ以上が下記の
判定基準に満足しないものである。 判定基準 (i) 酸素指数 35以上 (ii) HC発生量 0mg/g (iii) 抗張力、伸 1.0Kg/mm以上/350%以上 (iv) 絶縁抵孔
1014Ω・cm以上(80℃水中7日間浸漬後) 以上説明した様に、本考案のケーブルは難燃性
で、かつ、燃焼時、腐食性ガスを出さず、しかも
ケーブルとして必要な他の特性も満足するもので
あり、特に工場、ビル等の様に装置・機械が設置
されている所に布設されるケーブルとして極めて
有用なものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は燃焼時HC発生量を測定する装置の
概略図である。 図面に於て、1……ケーブル試料、2……空気
供給口、3……横型電気炉、4……石英管、5…
…IN NaOH水溶液、である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 非晶性又は低結晶性ポリオレフイン系樹脂
    100重量部に対し、シランカツプリング剤で処理
    した水酸化アルミニウム100〜300重量部を配合し
    て成る組成物を絶縁層に用いることを特徴とする
    難燃プラスチツクケーブル。 2 非晶性又は低結晶性ポリオレフイン系樹脂が
    エチレン・α−オレフイン共重合体又は該共重合
    体と他のポリオレフイン系樹脂とをブレンドした
    ものであることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載の難燃プラスチツクケーブル。 3 非晶性又は低結晶性ポリオレフイン系樹脂が
    ポリブデン−1又はポリブデン−1と他のポリオ
    レフイン系樹脂とをブレンドしたものであること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の難燃プ
    ラスチツクケーブル。 4 防食層を有するプラスチツクケーブルに於て
    非晶性又は低結晶性ポリオレフイン系樹脂100重
    量部に対し、シランカツプリング剤で処理された
    水酸化アルミニウム100〜300重量部を配合して成
    る組成物を絶縁層に用いることを特徴とする難燃
    プラスチツクケーブル。 5 防食層に非晶性又は低結晶性ポリオレフイン
    系樹脂100重量部に対して、水酸化アルミニウム
    100〜300重量部を配合した組成物を用いることを
    特徴とする特許請求の範囲第4項記載の難燃プラ
    スチツクケーブル。 6 非晶性又は低結晶性ポリオレフイン系樹脂が
    エチレン・α−オレフイン共重合体又は該共重合
    体と他のポリオレフイン系樹脂とをブレンドした
    ものであることを特徴とする特許請求の範囲第4
    項又は第5項記載の難燃プラスチツクケーブル。 7 非晶性又は低結晶性ポリオレフイン系樹脂が
    ポリブデン−1又はポリブデン−1と他のポリオ
    レフイン系樹脂とをブレンドしたものであること
    を特徴とする特許請求の範囲第4項又は第5項記
    載の難燃プラスチツクケーブル。
JP4339079A 1979-04-09 1979-04-09 Flame resisting plastic cable Granted JPS55136406A (en)

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JP4339079A JPS55136406A (en) 1979-04-09 1979-04-09 Flame resisting plastic cable

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JP4339079A JPS55136406A (en) 1979-04-09 1979-04-09 Flame resisting plastic cable

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JPS55136406A JPS55136406A (en) 1980-10-24
JPS6121369B2 true JPS6121369B2 (ja) 1986-05-27

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Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5844614A (ja) * 1981-09-10 1983-03-15 日立電線株式会社 難燃性絶縁電線

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS48103644A (ja) * 1972-03-23 1973-12-26
JPS49125453A (ja) * 1973-04-02 1974-11-30
JPS5134866A (ja) * 1974-09-19 1976-03-24 Asahi Chemical Ind Haigasujokahoho
JPS5439851A (en) * 1977-09-02 1979-03-27 Denki Onkyo Co Ltd Resistor pack
JPS54120886A (en) * 1978-03-11 1979-09-19 Furukawa Electric Co Ltd:The Fire resistant wire

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